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第二章 王都編
大変美味しゅうございました
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*背後注意 R18あります*
デートと言っていいのかよく分からない一日だった。
菓子店ではケーキを食べ損ねて、テンションダダ下がりだったけど、腕輪やピアスは(クラビスが)満足そうだった。
俺? おそろならデザインは何でもいい派だから無問題。
屋台は美味しかったしビックリしたけど、その後のギルドでもっとビックリ仰天したけど。
二人でもっとのんびり過ごしたかったな。
我が儘なんだろうけど・・・。
俺ってスローライフ目指してるんだったよね?
たまに(しょっちゅう?)忘れる。
今回のギルドの指名依頼片付いたら、ちょっとはゆっくり出来るかなあ?
何て考えてたのは、帰路、ずっとクラビスに縦抱っこされていたから。
クラビスの肩に腕を回して首筋に顔を埋めてウトウトしながら、暇だったんで。
そうこうしているうちにタウンハウスに着いた。
「ただいま戻りました」
「ただいまぁ」
「お帰りなさいませ。アルカス様、菓子店からケーキが届いてますよ。お茶になさいますか?」
おお! 執事さん、ナイスな情報あざす!!
「するするっ! お茶にする! ねえねえ、チョコレートケーキある?! クラビスはチーズケーキね!」
現金な俺は一も二もなく飛びついた。
さっきのちょっと鬱な気持ちはどっかへ行った。
クラビスと執事さんが目配せしているのには気付かなかった。
「一旦汗を流して着替えようか」
「そーだね。外でいっぱい歩いたもんね・・・いっぱい歩いたか? まあ、いいや」
すっかりクラビスにお世話されるのに慣れちゃって、でもちょっとその洗い方今はヤメテ。
さっぱりしたところで、お待ちかねのケーキ!
「んー、おいひい!」
甘すぎないチョコ、最高! 1ホールいけるんじゃないか?
「クラビスのチーズケーキは?」
「一口どうぞ」
クラビスが一口にしたケーキをフォークで差しだした。
「あーん」
口を開けて食べさせて貰う。
コレも甘すぎず、濃厚なチーズ!
「幸せ」
終始ニコニコでお茶の時間は終わり、お腹が膨れた俺は寝室で少し寝ることにしたんだけど・・・。
何でこうなった?
ドコにこうなる要素があったんだろう?
ウトウトしてた俺に覆い被さって、両手で俺の体をまさぐってる・・・。
絶妙な加減で触ってくるので、自然と息があがって、気が付けば全身素っ裸だったんだよ!
「っクラビス・・・?」
喘ぐ合間に何とか呼べば、クラビスが情欲に濡れた瞳で俺を見た。
その瞳にゾクッとする。
ーーーあ、ヤバい。なんかスイッチ入った。
途端に、俺の腹の奥がずくんと疼いた。
「・・・んん?!」
いつの間にか潤滑油の玉が押し込まれて、ヘンな声が出た。
毎晩の情交に、そこはすぐに弛んで咥え込もうとうごめくようになっていた。
コレって、クラビスに調教されてるって事?
クラビスなしじゃ満足できないように・・・。
いや、そもそも番だし、クラビス以外なんて考えられないし?
・・・なんて考えて気もそぞろだったから、クラビスの指が増えていたのに気付かなかった。
「ひう! ・・・あ、そこ、ヤバい! っや」
いわゆる前立腺といういいところ。
そこを遠慮なしにえぐってきた。
どうした?
なんか今日は性急だな・・・何か不安になることあったかあ?
なんてボンヤリ考えていられたのもここまで。
体が勝手にビクビクして、あっという間にキモチイイが溢れてイってしまった。
イってるのに尚も指で執拗に捏ねられ、俺は喘ぐしか出来なくなった。
そうして再びイキそうになったとき、指が抜かれて、俺は思わず強請った。
「クラビスのっ、入れて! はや、!!」
言い終わる前にクラビスの剛直が一気に挿入ってきて。
「ーーーっ!!」
音にならない声を出して、ぎゅうっと中のクラビスを締め付けた。
直前まで登り詰めてたから、呆気なくイッた。
体が跳ねるのをクラビスがキュッと抱きすくめて、うわごとのように呟く。
「俺のアルカス、可愛い、我慢できない。誰にも見せたくない!」
「・・・は、く、ら・・・びす?」
ああ。駄目。
頭ん中『キモチイイ』でいっぱい。
もっと気持ちよくして。いっぱい、シテ。
声に出てたのか、理性のネジが焼き切れた俺の顔を見て、心底嬉しそうに笑って。
「お望みのままに、お嫁様」
なんて言って、それこそ前から後ろから、騎乗位までキメて、俺が気絶するまで行為に耽った。
晩御飯?
食べるわけないじゃん。
俺が寝たの、空が白む頃よ?
クラビスって、本当、体力お化け。絶倫。
俺ももっとレベルアップしたら体力つくかなあ・・・。
ケーキなんてとっくに消化してるわ。
カロリー消費半端ねえ・・・。
腹減った・・・。
デートと言っていいのかよく分からない一日だった。
菓子店ではケーキを食べ損ねて、テンションダダ下がりだったけど、腕輪やピアスは(クラビスが)満足そうだった。
俺? おそろならデザインは何でもいい派だから無問題。
屋台は美味しかったしビックリしたけど、その後のギルドでもっとビックリ仰天したけど。
二人でもっとのんびり過ごしたかったな。
我が儘なんだろうけど・・・。
俺ってスローライフ目指してるんだったよね?
たまに(しょっちゅう?)忘れる。
今回のギルドの指名依頼片付いたら、ちょっとはゆっくり出来るかなあ?
何て考えてたのは、帰路、ずっとクラビスに縦抱っこされていたから。
クラビスの肩に腕を回して首筋に顔を埋めてウトウトしながら、暇だったんで。
そうこうしているうちにタウンハウスに着いた。
「ただいま戻りました」
「ただいまぁ」
「お帰りなさいませ。アルカス様、菓子店からケーキが届いてますよ。お茶になさいますか?」
おお! 執事さん、ナイスな情報あざす!!
「するするっ! お茶にする! ねえねえ、チョコレートケーキある?! クラビスはチーズケーキね!」
現金な俺は一も二もなく飛びついた。
さっきのちょっと鬱な気持ちはどっかへ行った。
クラビスと執事さんが目配せしているのには気付かなかった。
「一旦汗を流して着替えようか」
「そーだね。外でいっぱい歩いたもんね・・・いっぱい歩いたか? まあ、いいや」
すっかりクラビスにお世話されるのに慣れちゃって、でもちょっとその洗い方今はヤメテ。
さっぱりしたところで、お待ちかねのケーキ!
「んー、おいひい!」
甘すぎないチョコ、最高! 1ホールいけるんじゃないか?
「クラビスのチーズケーキは?」
「一口どうぞ」
クラビスが一口にしたケーキをフォークで差しだした。
「あーん」
口を開けて食べさせて貰う。
コレも甘すぎず、濃厚なチーズ!
「幸せ」
終始ニコニコでお茶の時間は終わり、お腹が膨れた俺は寝室で少し寝ることにしたんだけど・・・。
何でこうなった?
ドコにこうなる要素があったんだろう?
ウトウトしてた俺に覆い被さって、両手で俺の体をまさぐってる・・・。
絶妙な加減で触ってくるので、自然と息があがって、気が付けば全身素っ裸だったんだよ!
「っクラビス・・・?」
喘ぐ合間に何とか呼べば、クラビスが情欲に濡れた瞳で俺を見た。
その瞳にゾクッとする。
ーーーあ、ヤバい。なんかスイッチ入った。
途端に、俺の腹の奥がずくんと疼いた。
「・・・んん?!」
いつの間にか潤滑油の玉が押し込まれて、ヘンな声が出た。
毎晩の情交に、そこはすぐに弛んで咥え込もうとうごめくようになっていた。
コレって、クラビスに調教されてるって事?
クラビスなしじゃ満足できないように・・・。
いや、そもそも番だし、クラビス以外なんて考えられないし?
・・・なんて考えて気もそぞろだったから、クラビスの指が増えていたのに気付かなかった。
「ひう! ・・・あ、そこ、ヤバい! っや」
いわゆる前立腺といういいところ。
そこを遠慮なしにえぐってきた。
どうした?
なんか今日は性急だな・・・何か不安になることあったかあ?
なんてボンヤリ考えていられたのもここまで。
体が勝手にビクビクして、あっという間にキモチイイが溢れてイってしまった。
イってるのに尚も指で執拗に捏ねられ、俺は喘ぐしか出来なくなった。
そうして再びイキそうになったとき、指が抜かれて、俺は思わず強請った。
「クラビスのっ、入れて! はや、!!」
言い終わる前にクラビスの剛直が一気に挿入ってきて。
「ーーーっ!!」
音にならない声を出して、ぎゅうっと中のクラビスを締め付けた。
直前まで登り詰めてたから、呆気なくイッた。
体が跳ねるのをクラビスがキュッと抱きすくめて、うわごとのように呟く。
「俺のアルカス、可愛い、我慢できない。誰にも見せたくない!」
「・・・は、く、ら・・・びす?」
ああ。駄目。
頭ん中『キモチイイ』でいっぱい。
もっと気持ちよくして。いっぱい、シテ。
声に出てたのか、理性のネジが焼き切れた俺の顔を見て、心底嬉しそうに笑って。
「お望みのままに、お嫁様」
なんて言って、それこそ前から後ろから、騎乗位までキメて、俺が気絶するまで行為に耽った。
晩御飯?
食べるわけないじゃん。
俺が寝たの、空が白む頃よ?
クラビスって、本当、体力お化け。絶倫。
俺ももっとレベルアップしたら体力つくかなあ・・・。
ケーキなんてとっくに消化してるわ。
カロリー消費半端ねえ・・・。
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