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第一章 フォレスター編
甥っ子と初めまして
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時を遡ること一週間前。
俺が無事?5日間の眠りから覚めた次の日。クロウ兄ちゃんの息子で俺の甥っ子に初めて会った。
「初めまして。アルカス叔父様。クロウが長子のレイブンと申します」
「は、初めまして。アルカスです・・・」
丁寧にそしてキリッと挨拶をしてくれた甥っ子-レイブン。
俺は戸惑いつつ挨拶を返す。いやだって、目線が俺より頭一つ分くらい低いだけで、どう見ても俺よりガッシリしてるんだよ?
え? なんか小学高学年くらいねえ? いや小学生はこんなに鍛えてないだろうけど。
「あの・・・」
戸惑いがちに、不安そうな顔で声をかけられて、慌てて首を振る。
「ごめんね。大きいからちょっとビックリしちゃって。7才って聞いてたから」
ちょっと想像と違ったわ。
「ああ、えっと、同年代の中では大きい方かもです」
「そうだよね。まあ親が親だし?・・・・・・おいクラビス、そんな目で俺を見るな。そして笑うな。堪えきれてねえって!!」
ムキーッと叫ぶ俺をキョトンと見るレイブン。
そんな顔してると年相応に見える。
「どうせちっさいわ!! もうこれ以上育たねえよ!」
クラビスに言ったんだが。
「・・・・・・すみません」
甥っ子に申し訳なさそうにされた。その気遣いが辛い。
脱線したが。
何で今頃顔を合わせているかというと、甥っ子は今、王都にある学園の初等科に通っていて、父さん達とタウンハウスに住んでいるのだそう。向こうの世界でいう小学校だな。
でも試験があって、貴族でも馬鹿だと入れないとか。
うん。お受験大変だけどいいと思う。ノブレス・オブリージュっていうんだろ?
馬鹿が上にいると下が苦労するからね。ガンバレ。
俺? 俺にそんなもん求めるな。
元孤児の平民です。
で、俺のことは当然聞いていたが、学園を休めないし、俺はすぐにぶっ倒れて中々目を覚まさない。なので様子見をしていたんだそうだ。ちょうど週末にぶつかったので急いで転移してきたそう。
ごめんね。
ちなみにクレイン兄ちゃんの子にはまだ会ってない。タウンハウスで、レイブンと一緒に過ごしているんだって。
まだ3才になってないので、無理に転移魔法陣で来ることはないそう。だがたぶん、2歳児でも俺の想像とは違う大きさだろうな・・・。
しかしちょいちょい転移魔法陣使ってるけど大丈夫?
大丈夫なんですね? らじゃ。
「レイブンは勉強楽しい?」
お茶を飲みながら雑談をする。このクッキーうまうま。
「知らないことを学べるのは楽しいですね。まあでも、初等科の勉強は入学までに家庭教師に教えて貰っているので、主に復習と人脈作りですね」
「へ、へえ。そうなんだ。凄いね?」
思わずお菓子をポロッと落としそうになった。
貴族怖え・・・。7才でそんなことになってるんだ。俺には無理無理。
「アルカスには常識を学んで貰うからね?」
俺の心を読んだクラビスがサラッとぶっ込んできた。
へいへい。『俺の常識、非常識』ね?
らじゃ。
「常識、ですか?」
お、レイブン、ソコに食いつくんだ?
「そそ。俺が異世界で生きていたのは知ってると思うけど、あっちとこっちの認識に差があって、色々カルチャーショック」
「かる、何です?」
「ああ、えっと、生活様式とか文化とかが違っててビックリってこと。最近でいえば『馬』!」
「え?馬ですか?」
「そう!『馬』なんだよ! ここに来る時に乗った馬車の『馬』なんだけど!」
もう力説しちゃうぜ!
「俺のところで言う『猫』だったんだよ」
「『猫』?」
クラビスが首を傾げる。
「『馬』は馬ですよね? 『猫』って猫ですよね?」
レイブンが??と疑問符を浮かべて言うが、なんかややこしい。
「ええと、俺の頭の中には『馬』って言葉が浮かぶんだけど、実物は俺のいた異世界の『猫』って動物のデカいヤツなの! 俺の認識してる『馬』とは姿が違くて混乱した」
「ああ。だから初めて見たときに唖然としてたのか。『馬』に驚いたんじゃなくて、『馬』が違う生き物に見えたんだな」
なるほど、とクラビス。
「ちなみにこちらの『猫』の見た目は『馬』をこのくらいにした大きさで尻尾が二又、足は前と後ろに4本ずつで計8本。程々の長さの毛で、大人しい。愛玩用だな」
「え、猫いるんだ? 微妙に違うけど」
「違うのか?」
「大きさは一般的には、クラビスが指したそのくらいだけど、尻尾は1本だし足も前後2本ずつで4本。毛並みは長いのから短いの、色々」
考え出したら。
ああモフりたい!
「ここにはいないの?!」
「落ち着け。レイブンが引いてる。残念だがこの邸にはいないんだ」
「じゃあじゃあ、馬は?! 猫型の馬モフりたい!!」
「本気か? ちょっとまて。確認してくる」
苦笑してクラビスが出て行った。
残された俺とレイブンはしばし無言。
興奮し過ぎた。ごめんね。ちょっと頭冷やしてる。
少しして躊躇いながらレイブンが俺に質問をしてきた。
「聞いてもいいですか?」
「何? 俺で答えられるものならいいけど?」
「アルカス叔父様、その、全く違う世界で生きてきて、それで今度はこちらに帰ってきて、急に家族だとか、戸惑いはないのですか?」
それに苦笑して。
「・・・・・・もちろんあるよ。最初は夢だと思ってた。けどクラビスに助けて貰って、現実だと実感して」
怖かった。でも。
「俺、クラビスが好きなんだ。初めて見たときに俺の太陽だと思った。・・・自然とクラビスがいれば大丈夫だって思えたんだ」
それに・・・。
「俺、向こうでは捨て子で、天涯孤独だと思ってたから、こんなにたくさんの家族がいて嬉しいんだ」
そう心から思う。
「だから心配ないよ。ありがとう、レイブン」
後、出来れば叔父様じゃなくてお兄ちゃんって呼んで欲しいかな。
そうこうしているうちに、クラビスが馬とのふれあい許可をもぎ取ってきた。
ーーー馬は大変もふりがいがありました。
軍馬のような、体長3メートルはあるもふもふが香箱座りで待ち構えてた。
一心不乱に撫でまくっていたら俺を囲うように丸まってくれて、お腹を枕に、いつの間にか寝落ちしてた。
後で聞いたら、レイブンはドン引きしてたそう。何で?!
もう『馬』でいいや。またもふらせてね。ちなみに触らせて貰ったのはクロウ兄ちゃんの馬でした。母さんは遠乗りに行ってて、いなかった。マールお義姉ちゃんも所用で留守だった。
消去法。(笑)
後で二人にうらやましがられ、もふらせて貰うことになった。
レイブンは一泊して、転移魔法陣で帰って行った。
「長期休暇の時にまた来ますね。-お兄さん」
はにかみながら。
俺は頬が緩みっぱなしで、クラビスにほっぺたをみょーーんと摘ままれて笑われた。
平和な日常がここにはあった。
俺が無事?5日間の眠りから覚めた次の日。クロウ兄ちゃんの息子で俺の甥っ子に初めて会った。
「初めまして。アルカス叔父様。クロウが長子のレイブンと申します」
「は、初めまして。アルカスです・・・」
丁寧にそしてキリッと挨拶をしてくれた甥っ子-レイブン。
俺は戸惑いつつ挨拶を返す。いやだって、目線が俺より頭一つ分くらい低いだけで、どう見ても俺よりガッシリしてるんだよ?
え? なんか小学高学年くらいねえ? いや小学生はこんなに鍛えてないだろうけど。
「あの・・・」
戸惑いがちに、不安そうな顔で声をかけられて、慌てて首を振る。
「ごめんね。大きいからちょっとビックリしちゃって。7才って聞いてたから」
ちょっと想像と違ったわ。
「ああ、えっと、同年代の中では大きい方かもです」
「そうだよね。まあ親が親だし?・・・・・・おいクラビス、そんな目で俺を見るな。そして笑うな。堪えきれてねえって!!」
ムキーッと叫ぶ俺をキョトンと見るレイブン。
そんな顔してると年相応に見える。
「どうせちっさいわ!! もうこれ以上育たねえよ!」
クラビスに言ったんだが。
「・・・・・・すみません」
甥っ子に申し訳なさそうにされた。その気遣いが辛い。
脱線したが。
何で今頃顔を合わせているかというと、甥っ子は今、王都にある学園の初等科に通っていて、父さん達とタウンハウスに住んでいるのだそう。向こうの世界でいう小学校だな。
でも試験があって、貴族でも馬鹿だと入れないとか。
うん。お受験大変だけどいいと思う。ノブレス・オブリージュっていうんだろ?
馬鹿が上にいると下が苦労するからね。ガンバレ。
俺? 俺にそんなもん求めるな。
元孤児の平民です。
で、俺のことは当然聞いていたが、学園を休めないし、俺はすぐにぶっ倒れて中々目を覚まさない。なので様子見をしていたんだそうだ。ちょうど週末にぶつかったので急いで転移してきたそう。
ごめんね。
ちなみにクレイン兄ちゃんの子にはまだ会ってない。タウンハウスで、レイブンと一緒に過ごしているんだって。
まだ3才になってないので、無理に転移魔法陣で来ることはないそう。だがたぶん、2歳児でも俺の想像とは違う大きさだろうな・・・。
しかしちょいちょい転移魔法陣使ってるけど大丈夫?
大丈夫なんですね? らじゃ。
「レイブンは勉強楽しい?」
お茶を飲みながら雑談をする。このクッキーうまうま。
「知らないことを学べるのは楽しいですね。まあでも、初等科の勉強は入学までに家庭教師に教えて貰っているので、主に復習と人脈作りですね」
「へ、へえ。そうなんだ。凄いね?」
思わずお菓子をポロッと落としそうになった。
貴族怖え・・・。7才でそんなことになってるんだ。俺には無理無理。
「アルカスには常識を学んで貰うからね?」
俺の心を読んだクラビスがサラッとぶっ込んできた。
へいへい。『俺の常識、非常識』ね?
らじゃ。
「常識、ですか?」
お、レイブン、ソコに食いつくんだ?
「そそ。俺が異世界で生きていたのは知ってると思うけど、あっちとこっちの認識に差があって、色々カルチャーショック」
「かる、何です?」
「ああ、えっと、生活様式とか文化とかが違っててビックリってこと。最近でいえば『馬』!」
「え?馬ですか?」
「そう!『馬』なんだよ! ここに来る時に乗った馬車の『馬』なんだけど!」
もう力説しちゃうぜ!
「俺のところで言う『猫』だったんだよ」
「『猫』?」
クラビスが首を傾げる。
「『馬』は馬ですよね? 『猫』って猫ですよね?」
レイブンが??と疑問符を浮かべて言うが、なんかややこしい。
「ええと、俺の頭の中には『馬』って言葉が浮かぶんだけど、実物は俺のいた異世界の『猫』って動物のデカいヤツなの! 俺の認識してる『馬』とは姿が違くて混乱した」
「ああ。だから初めて見たときに唖然としてたのか。『馬』に驚いたんじゃなくて、『馬』が違う生き物に見えたんだな」
なるほど、とクラビス。
「ちなみにこちらの『猫』の見た目は『馬』をこのくらいにした大きさで尻尾が二又、足は前と後ろに4本ずつで計8本。程々の長さの毛で、大人しい。愛玩用だな」
「え、猫いるんだ? 微妙に違うけど」
「違うのか?」
「大きさは一般的には、クラビスが指したそのくらいだけど、尻尾は1本だし足も前後2本ずつで4本。毛並みは長いのから短いの、色々」
考え出したら。
ああモフりたい!
「ここにはいないの?!」
「落ち着け。レイブンが引いてる。残念だがこの邸にはいないんだ」
「じゃあじゃあ、馬は?! 猫型の馬モフりたい!!」
「本気か? ちょっとまて。確認してくる」
苦笑してクラビスが出て行った。
残された俺とレイブンはしばし無言。
興奮し過ぎた。ごめんね。ちょっと頭冷やしてる。
少しして躊躇いながらレイブンが俺に質問をしてきた。
「聞いてもいいですか?」
「何? 俺で答えられるものならいいけど?」
「アルカス叔父様、その、全く違う世界で生きてきて、それで今度はこちらに帰ってきて、急に家族だとか、戸惑いはないのですか?」
それに苦笑して。
「・・・・・・もちろんあるよ。最初は夢だと思ってた。けどクラビスに助けて貰って、現実だと実感して」
怖かった。でも。
「俺、クラビスが好きなんだ。初めて見たときに俺の太陽だと思った。・・・自然とクラビスがいれば大丈夫だって思えたんだ」
それに・・・。
「俺、向こうでは捨て子で、天涯孤独だと思ってたから、こんなにたくさんの家族がいて嬉しいんだ」
そう心から思う。
「だから心配ないよ。ありがとう、レイブン」
後、出来れば叔父様じゃなくてお兄ちゃんって呼んで欲しいかな。
そうこうしているうちに、クラビスが馬とのふれあい許可をもぎ取ってきた。
ーーー馬は大変もふりがいがありました。
軍馬のような、体長3メートルはあるもふもふが香箱座りで待ち構えてた。
一心不乱に撫でまくっていたら俺を囲うように丸まってくれて、お腹を枕に、いつの間にか寝落ちしてた。
後で聞いたら、レイブンはドン引きしてたそう。何で?!
もう『馬』でいいや。またもふらせてね。ちなみに触らせて貰ったのはクロウ兄ちゃんの馬でした。母さんは遠乗りに行ってて、いなかった。マールお義姉ちゃんも所用で留守だった。
消去法。(笑)
後で二人にうらやましがられ、もふらせて貰うことになった。
レイブンは一泊して、転移魔法陣で帰って行った。
「長期休暇の時にまた来ますね。-お兄さん」
はにかみながら。
俺は頬が緩みっぱなしで、クラビスにほっぺたをみょーーんと摘ままれて笑われた。
平和な日常がここにはあった。
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