5 / 90
第一章 フォレスター編
街へ行こう
しおりを挟む
詳しい話は道すがら、ということで、野営地を後に、街へ向かった。
どうやらクラビスはギルドの依頼でここに来ていたらしく、ひとまず依頼完了の手続きをしないといけないそうだ。
「俺のせいで一日無駄にしちゃった? ゴメン」
「そんなことないよ。おかげでアルカスに逢えた。最高のご褒美だ」
ちなみに口調は今まで通り、俺も普通に話すからって言って了承して貰った。
最初は渋ったけど、俺の両腕の鳥肌を見て苦笑交じりでおっけーして貰ったよ。
地球では親無し、一般人を地で行ってたから、急に敬われても反応に困る。
「ここから半日くらい歩くけど、アルカスに合わせて少しペースを落とそう。キツいから」
まあ、いつでも抱えて運んであげるけどね。と、爽やか男前イケメン。滅びろ。
どうせタッパも足の長さも違うヨ!
そうして歩きながらまずは家族のことを聞いてみた。
フォレスター家はこの世界にある大国ユグドランの侯爵家で、東に位置する辺境伯領の隣に領地を持つ武系の家だそう。
侯爵家って上から数えたほうが早くね? 専属の護衛の家があるくらいだからそこそこな家柄とは思ったけど。ひえぇ・・・。
「ちなみにお父上は将軍だよ」
「暴れん坊か?!」
某馬に乗ったショーグン様を思い浮かべてしまった。
「? 確かに昔はやんちゃだったと聞いたが」
「ああ、いや何でもない。そっか」
次に、某馬に乗った覇王を思い浮かべて、慌てて頭を振って忘れた。
「それで、俺が三男だから上に兄が二人いるんだよね? どんな人?」
話を変えた俺にちょっと苦笑してクラビスが答える。
「嫡男殿は、今年30になる。次期当主で、10年前に御結婚され、ご長男が今、7才だよ。将軍職でお忙しいお父上に代わり、領主代行をされている。奥方は同い年で、俺の兄だ。護衛兼従者をしていた」
「へぇ、甥っ子かあ・・・・・・。ん?」
なんか、聞き捨てならない言葉が聞こえた気がする。
「クラビスのお兄さんが奥さん? え、出産したってこと?!」
「そうだ。何か変か? ごく普通だぞ。そもそも女性は少ない」
「おおう・・・・・・。出た。『俺の常識、非常識』ってヤツだあ」
思わず天を仰ぐ。
それを聞いてクラビスが眉をひそめた。
「・・・もしかして、あっちの世界では同性同士はないのか?」
「いやいや、少ないけどあるよ。結婚できる国もあるし。・・・ただ一般的には異性婚かな。男女比は同じくらいだし、そもそも男は子供が産めない」
これにはクラビスが驚いた。
「じゃあ、アルカスは、その、同性同士は・・・」
「いや? 別に嫌悪なんてないよ。好きなら別に男だって構わない。好きな人いたこともないけど」
ほっとしたクラビスを見つめる。
「俺、向こうで運良く拾われて。コッチでいう孤児院で育ったんだけど、親に捨てられたり育児放棄や虐待で入ったヤツもいて」
施設を出るまでずっと、出てからも・・・。
「俺も捨てられたクチだから、そういうの見たり聞いたりするたび、いつも、無責任だなって思ってた。俺は独りでいいって」
「っ、アルカス、それは」
ずっと、捨てられたと、要らない子だと思ってた。この事実は一生消えないと思ってた。
「愛情を持ってキチンと育てる気持ちがないなら、子供作んなっていつも思ってた。やむを得ない事情もあるかもだけど、子供は親を、生まれる場所を選べないんだから」
クラビスが何かを言う前に言葉を続ける。
「貴族とかって、政略結婚とか多そうだよね。俺は悪いけどお断りだ」
そう言って、にっこりと笑ってやった。牽制も兼ねて。
案の定、何かを言いたそうな顔をしていたが、口は閉じてくれた。
大丈夫、俺は要らない子じゃなかったって知ったから。きっと、人を愛せる。
今ならそう言えるよ。
で、詳しく聞いたら、基本、そういう魔法があって、そういう行為の時に使うとデキるらしい。百発百中ではないので、欲しいときは数を熟すと・・・。生々しいです。恥ずかしいです。聞いててナンだけど、この歳で未経験者。
悪いか---!!
絶対クラビスにバレてる! 顔が熱い。生温かい目が・・・。
そして俺は嫁ポジだそうだ。だよね?! 分かってたよ!!
でも、
「クラビスならありだな」
なんて、ぽそっと口から溢れて。
存外、クラビスと一緒にいることに心地よさを感じている自分に驚いた。さっきは独りでいいって言ってたくせに。
それを拾ったクラビスが片手で口を覆って耳まで赤く染めてた事には気付かなかった。
脱線したが、次兄の事を聞く。
「次兄殿は、武芸もそうだが、魔法にも長けていて、国の魔法騎士団で副団長をされている。歳は25。やはり護衛兼従者の俺の従兄弟と御結婚され、3歳になるご長男がおられる。ちなみに従兄弟は27で姐さん女房ってヤツだ。同じく魔法騎士で夫となる副団長の補佐を務めている」
ほへー。兄達も凄いがクラビスんちもヤバいな。そんでもって嫁ポジと。
まあ子供の頃から命預けてるんだもんな。親密になって当然か。ていうか、なんかうちの家族って皆、恋愛結婚? 貴族なのに?
・・・俺たちは出会ったばかりだけど、そんな関係になれるのかな? 嫁はともかく。
そもそも俺は、筋トレと喧嘩はよくしてたけど、体格には恵まれず、この世界の事は何も分からない。
---俺、そんな凄い家の役になんて立てないよな、きっと。
そもそも今までずっといなくたって、やってきてるんだし・・・。神様だって、好きに生きていいって。
やっぱり、どこか遠くの村とかでスローライフかなあ。そうしたらクラビスだって一緒にいる意味ないよな。主従関係なんて必要ないし・・・。
胸の奥がチリってしたのには気付かない振りをして、母親の事を聞いてみた。
「で、俺の母さんって?」
一瞬眉をひそめたクラビスは、少しの沈黙の後、深く溜息を吐いて仕方なさそうに言った。
「お母上はお父上の更に上を行く筋肉ダルマ、いえ、覇王、いやいや戦闘狂」
・・・・・・。
全く誤魔化せてないよ、クラビス。そっか。一番怒らせてはいけない人なんだね。
説明を諦めて遠くを見つめながら、そろそろ昼休憩にしようとクラビスが言うので、お昼を食べることにした。
ここから後少し、1時間もしたら街に着くらしい。
よかった。これでもけっこう鍛えてたんだけど、さすがにサバイバルの経験はないから肉体的にも精神的にも疲れている。
お腹が膨れたら眠気が襲ってきた。ヤバい。
うとうとしていたらクラビスが
「寝てていいよ」
なんて優しく頭を撫でるから、睡魔に勝てなかった。
だって、頭を撫でられたのなんてうんと子供の頃で。
優しくて嬉しくて、幸せな気持ちで。・・・違う。クラビスだからこんな気持ちになるんだ。
ああそうか。唐突に理解した。
---クラビスが好きだ。
水の中で見た、夢だと思ってた、きらきらな太陽・・・。
あの時に、俺は、クラビスに一目惚れしたんだ。だからこんなにも気持ちを預けられる。
知らない世界で、いくらここの人間だって言われてもそんなの、すぐに慣れる訳ない。
クラビスが抱きしめて見つめてくれるから。
さっきまで散々、独りがいいって。
20年弱、そう思ってたのに。
酷い独占欲が沸き起こって。
お願いだ。
ずっと一緒にいて、俺だけを照らして?
クラビス。
---俺だけの太陽。
どうやらクラビスはギルドの依頼でここに来ていたらしく、ひとまず依頼完了の手続きをしないといけないそうだ。
「俺のせいで一日無駄にしちゃった? ゴメン」
「そんなことないよ。おかげでアルカスに逢えた。最高のご褒美だ」
ちなみに口調は今まで通り、俺も普通に話すからって言って了承して貰った。
最初は渋ったけど、俺の両腕の鳥肌を見て苦笑交じりでおっけーして貰ったよ。
地球では親無し、一般人を地で行ってたから、急に敬われても反応に困る。
「ここから半日くらい歩くけど、アルカスに合わせて少しペースを落とそう。キツいから」
まあ、いつでも抱えて運んであげるけどね。と、爽やか男前イケメン。滅びろ。
どうせタッパも足の長さも違うヨ!
そうして歩きながらまずは家族のことを聞いてみた。
フォレスター家はこの世界にある大国ユグドランの侯爵家で、東に位置する辺境伯領の隣に領地を持つ武系の家だそう。
侯爵家って上から数えたほうが早くね? 専属の護衛の家があるくらいだからそこそこな家柄とは思ったけど。ひえぇ・・・。
「ちなみにお父上は将軍だよ」
「暴れん坊か?!」
某馬に乗ったショーグン様を思い浮かべてしまった。
「? 確かに昔はやんちゃだったと聞いたが」
「ああ、いや何でもない。そっか」
次に、某馬に乗った覇王を思い浮かべて、慌てて頭を振って忘れた。
「それで、俺が三男だから上に兄が二人いるんだよね? どんな人?」
話を変えた俺にちょっと苦笑してクラビスが答える。
「嫡男殿は、今年30になる。次期当主で、10年前に御結婚され、ご長男が今、7才だよ。将軍職でお忙しいお父上に代わり、領主代行をされている。奥方は同い年で、俺の兄だ。護衛兼従者をしていた」
「へぇ、甥っ子かあ・・・・・・。ん?」
なんか、聞き捨てならない言葉が聞こえた気がする。
「クラビスのお兄さんが奥さん? え、出産したってこと?!」
「そうだ。何か変か? ごく普通だぞ。そもそも女性は少ない」
「おおう・・・・・・。出た。『俺の常識、非常識』ってヤツだあ」
思わず天を仰ぐ。
それを聞いてクラビスが眉をひそめた。
「・・・もしかして、あっちの世界では同性同士はないのか?」
「いやいや、少ないけどあるよ。結婚できる国もあるし。・・・ただ一般的には異性婚かな。男女比は同じくらいだし、そもそも男は子供が産めない」
これにはクラビスが驚いた。
「じゃあ、アルカスは、その、同性同士は・・・」
「いや? 別に嫌悪なんてないよ。好きなら別に男だって構わない。好きな人いたこともないけど」
ほっとしたクラビスを見つめる。
「俺、向こうで運良く拾われて。コッチでいう孤児院で育ったんだけど、親に捨てられたり育児放棄や虐待で入ったヤツもいて」
施設を出るまでずっと、出てからも・・・。
「俺も捨てられたクチだから、そういうの見たり聞いたりするたび、いつも、無責任だなって思ってた。俺は独りでいいって」
「っ、アルカス、それは」
ずっと、捨てられたと、要らない子だと思ってた。この事実は一生消えないと思ってた。
「愛情を持ってキチンと育てる気持ちがないなら、子供作んなっていつも思ってた。やむを得ない事情もあるかもだけど、子供は親を、生まれる場所を選べないんだから」
クラビスが何かを言う前に言葉を続ける。
「貴族とかって、政略結婚とか多そうだよね。俺は悪いけどお断りだ」
そう言って、にっこりと笑ってやった。牽制も兼ねて。
案の定、何かを言いたそうな顔をしていたが、口は閉じてくれた。
大丈夫、俺は要らない子じゃなかったって知ったから。きっと、人を愛せる。
今ならそう言えるよ。
で、詳しく聞いたら、基本、そういう魔法があって、そういう行為の時に使うとデキるらしい。百発百中ではないので、欲しいときは数を熟すと・・・。生々しいです。恥ずかしいです。聞いててナンだけど、この歳で未経験者。
悪いか---!!
絶対クラビスにバレてる! 顔が熱い。生温かい目が・・・。
そして俺は嫁ポジだそうだ。だよね?! 分かってたよ!!
でも、
「クラビスならありだな」
なんて、ぽそっと口から溢れて。
存外、クラビスと一緒にいることに心地よさを感じている自分に驚いた。さっきは独りでいいって言ってたくせに。
それを拾ったクラビスが片手で口を覆って耳まで赤く染めてた事には気付かなかった。
脱線したが、次兄の事を聞く。
「次兄殿は、武芸もそうだが、魔法にも長けていて、国の魔法騎士団で副団長をされている。歳は25。やはり護衛兼従者の俺の従兄弟と御結婚され、3歳になるご長男がおられる。ちなみに従兄弟は27で姐さん女房ってヤツだ。同じく魔法騎士で夫となる副団長の補佐を務めている」
ほへー。兄達も凄いがクラビスんちもヤバいな。そんでもって嫁ポジと。
まあ子供の頃から命預けてるんだもんな。親密になって当然か。ていうか、なんかうちの家族って皆、恋愛結婚? 貴族なのに?
・・・俺たちは出会ったばかりだけど、そんな関係になれるのかな? 嫁はともかく。
そもそも俺は、筋トレと喧嘩はよくしてたけど、体格には恵まれず、この世界の事は何も分からない。
---俺、そんな凄い家の役になんて立てないよな、きっと。
そもそも今までずっといなくたって、やってきてるんだし・・・。神様だって、好きに生きていいって。
やっぱり、どこか遠くの村とかでスローライフかなあ。そうしたらクラビスだって一緒にいる意味ないよな。主従関係なんて必要ないし・・・。
胸の奥がチリってしたのには気付かない振りをして、母親の事を聞いてみた。
「で、俺の母さんって?」
一瞬眉をひそめたクラビスは、少しの沈黙の後、深く溜息を吐いて仕方なさそうに言った。
「お母上はお父上の更に上を行く筋肉ダルマ、いえ、覇王、いやいや戦闘狂」
・・・・・・。
全く誤魔化せてないよ、クラビス。そっか。一番怒らせてはいけない人なんだね。
説明を諦めて遠くを見つめながら、そろそろ昼休憩にしようとクラビスが言うので、お昼を食べることにした。
ここから後少し、1時間もしたら街に着くらしい。
よかった。これでもけっこう鍛えてたんだけど、さすがにサバイバルの経験はないから肉体的にも精神的にも疲れている。
お腹が膨れたら眠気が襲ってきた。ヤバい。
うとうとしていたらクラビスが
「寝てていいよ」
なんて優しく頭を撫でるから、睡魔に勝てなかった。
だって、頭を撫でられたのなんてうんと子供の頃で。
優しくて嬉しくて、幸せな気持ちで。・・・違う。クラビスだからこんな気持ちになるんだ。
ああそうか。唐突に理解した。
---クラビスが好きだ。
水の中で見た、夢だと思ってた、きらきらな太陽・・・。
あの時に、俺は、クラビスに一目惚れしたんだ。だからこんなにも気持ちを預けられる。
知らない世界で、いくらここの人間だって言われてもそんなの、すぐに慣れる訳ない。
クラビスが抱きしめて見つめてくれるから。
さっきまで散々、独りがいいって。
20年弱、そう思ってたのに。
酷い独占欲が沸き起こって。
お願いだ。
ずっと一緒にいて、俺だけを照らして?
クラビス。
---俺だけの太陽。
114
お気に入りに追加
763
あなたにおすすめの小説
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
【完結】雨を待つ隠れ家
エウラ
BL
VRMMO 『Free Fantasy online』通称FFOのログイン中に、異世界召喚された桜庭六花。しかし、それはその異世界では禁忌魔法で欠陥もあり、魂だけが召喚された為、見かねた異世界の神が急遽アバターをかたどった身体を創って魂を容れたが、馴染む前に召喚陣に転移してしまう。
結果、隷属の首輪で奴隷として生きることになり・・・。
主人公の待遇はかなり酷いです。(身体的にも精神的にも辛い)
後に救い出され、溺愛されてハッピーエンド予定。
設定が仕事しませんでした。全員キャラが暴走。ノリと勢いで書いてるので、それでもよかったら読んで下さい。
番外編を追加していましたが、長くなって収拾つかなくなりそうなのでこちらは完結にします。
読んでくださってありがとう御座いました。
別タイトルで番外編を書く予定です。
神獣の僕、ついに人化できることがバレました。
猫いちご
BL
神獣フェンリルのハクです!
片思いの皇子に人化できるとバレました!
突然思いついた作品なので軽い気持ちで読んでくださると幸いです。
好評だった場合、番外編やエロエロを書こうかなと考えています!
本編二話完結。以降番外編。
異世界に転移したショタは森でスローライフ中
ミクリ21
BL
異世界に転移した小学生のヤマト。
ヤマトに一目惚れした森の主のハーメルンは、ヤマトを溺愛して求愛しての毎日です。
仲良しの二人のほのぼのストーリーです。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
僕のユニークスキルはお菓子を出すことです
野鳥
BL
魔法のある世界で、異世界転生した主人公の唯一使えるユニークスキルがお菓子を出すことだった。
あれ?これって材料費なしでお菓子屋さん出来るのでは??
お菓子無双を夢見る主人公です。
********
小説は読み専なので、思い立った時にしか書けないです。
基本全ての小説は不定期に書いておりますので、ご了承くださいませー。
ショートショートじゃ終わらないので短編に切り替えます……こんなはずじゃ…( `ᾥ´ )クッ
本編完結しました〜
【完結】ねこネコ狂想曲
エウラ
BL
マンホールに落ちかけた猫を抱えて自らも落ちた高校生の僕。
長い落下で気を失い、次に目を覚ましたら知らない森の中。
テンプレな異世界転移と思ったら、何故か猫耳、尻尾が・・・?
助けたねこちゃんが実は散歩に来ていた他所の世界の神様で、帰るところだったのを僕と一緒に転移してしまったそうで・・・。
地球に戻せないお詫びにとチートを貰ったが、元より俺TUEEをする気はない。
のんびりと過ごしたい。
猫好きによる猫好きの為の(主に自分が)猫まみれな話・・・になる予定。
猫吸いは好きですか?
不定期更新です。
俺は成人してるんだが!?~長命種たちが赤子扱いしてくるが本当に勘弁してほしい~
アイミノ
BL
ブラック企業に務める社畜である鹿野は、ある日突然異世界転移してしまう。転移した先は森のなか、食べる物もなく空腹で途方に暮れているところをエルフの青年に助けられる。
これは長命種ばかりの異世界で、主人公が行く先々「まだ赤子じゃないか!」と言われるのがお決まりになる、少し変わった異世界物語です。
※BLですがR指定のエッチなシーンはありません、ただ主人公が過剰なくらい可愛がられ、尚且つ主人公や他の登場人物にもカップリングが含まれるため、念の為R15としました。
初投稿ですので至らぬ点が多かったら申し訳ないです。
投稿頻度は亀並です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる