重たい愛

エウラ

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*愛が重たい 7

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*真っ昼間からスミマセン。R18。背後注意*





「───ああっ! んぅ」

義兄様と二人きりの浴室に響き渡るあられもない僕の声。
恥ずかしくて思わず唇を噛む。
すると義兄様は不服とばかりに僕の唇に左手の親指をぐいっと潜り込ませて口を開かせる。
僕はその骨張った綺麗な指を噛まないように、反射でパッと口を開けた。

「んあっ・・・・・・は、らめ・・・・・・はんっ」

途端に喘ぐ声と飲み込めない唾液が顎を伝う。

僕は今、浴室の壁に向かって手をつき、義兄様にお尻を突き出すような体勢で膝をついている。しかも両足を大きく開いて後孔を義兄様に晒け出した状態だ。

僕を抱く宣言をした義兄様は、あのあと宣言通りに僕の身体を弄り、口吻で口腔内も犯した。

初めての深い口吻に息継ぎの仕方など分からない僕は息も絶え絶えで頭がぽーっとなった。
苦しいというそれ以上に気持ちがよかった。

その惚けた頭に義兄様が囁いた。

「壁に手をついて。危ないからタオルを敷いた上に膝をついて腰を上げて───そう、上手だ。そのまま両足を開いてごらん」

そう言われるままに体勢を変えてからハッとする。

───これ、めちゃくちゃ恥ずかしい体勢!

しかし時すでに遅く、足の間に義兄様の足が割り入れられて閉じることが出来ない。

「───あっ」

晒された後孔にぬるりと滑りを纏った指が触れてくるくると撫でられたり襞を伸ばすように塗り込んだりしているのが分かって、カアッと顔が熱くなった。

「にっ義兄様!?」
「───ナツメ、いい加減義兄様じゃなくてササナギと呼んでくれ。俺達、恋人同士だろう? 言いにくいならナギでいいから」
「え」

こ、恋人同士!? 昨日の今日で? イヤでも想いが通じ合ったなら恋人同士なんだろうか?
ていうかって義兄様の愛称でしょ!? 僕が呼んでいいの!?

「恋人には呼んで欲しいな。ナツメは俺の恋人だろう?」
「ぅ・・・・・・は、あ・・・・・・ナ、ナギ様?」
「様はいらないし敬語も不要だ」
「え、と・・・・・・頑張ります、ぅ、がんばる」
「───っふ。ナツメらしい。まあ、そんなこと考えられなくなるくらい啼かせてあげよう」

いや何か怖ろしい言葉が聞こえた気がするんだけど!?

そうして義兄様───ナギは黙々と僕の後孔の開発に勤しみ、冒頭に戻る。

僕の後孔はすでにナギの指を四本も呑み込んでくぱくぱと更に広げられている。
もう限界だというくらい広がっているんじゃないか?

そこに至るまでに何度吐精したか分からないくらいイカされて、僕の慎ましい陰茎はパシャパシャと力なく透明な液体を溢している。

どうやらと言うらしいそれは気持ちよすぎて出るモノで、最初は漏らしちゃったかと半ベソになってしまった。
ナギにいい笑顔で説明されて勘違いは解消されたけど、それはそれでめちゃくちゃ恥ずかしいって言ったら───。

「俺の手でそれだけ感じてくれたってコトなんだ。嬉しい以外何があるんだ」

そう言いきられて、そういうもの? と何となく納得してからはもうめちゃくちゃイカされて潮吹きしまくって・・・・・・。

そしていい加減体力がヤバいのとお風呂の熱で逆上せそうになった僕に気付いたナギは、サッとお湯をかけて自分達を清めると、脱衣所のタオルで僕を包み、自分もサッと水分を拭うとまた僕を横抱きにしてベッドに下ろした。

「・・・・・・アレ、誰もいない?」

今更だけど、浴室であんなにあんあん喘いでいた声が筒抜けかもって思って青くなったけど、よく見ると人気がない。

ベッド横のサイドテーブルにおいてある果実水のピッチャーを手にするとコップに注いで僕に渡してくれた。

「水分を取れ」
「・・・・・・美味しい」

お風呂で汗もかいたし、熱かった身体に冷たい果実水が染み渡る。

「防音の魔導具も発動しているし、今は人払いをしているからいくら声を出しても大丈夫だ」
「ぅえ、いや、そういうわけじゃ」

ただ単にどうしたのかなって思っただけで!

「ふ、どうせすぐにそんなコトも考えられなくなる」
「・・・・・・」

ものすっごく物騒な言葉が・・・・・・。僕、大丈夫かな? 明日って卒業式だよね!?

今から致すんだから問題ない」
「はー・・・・・・よかったぁ。最後だから卒業式、楽しみにしてたんだよね」

よかった。この分なら一回致して終わりで、ゆっくり出来そう。

そんなコトを呑気に思っていたのが間違いだったと知るのはこのあと割とすぐだった。

ベッドに仰向けで横たわり、腰の下にクッションを敷かれて高くされて。
自分で膝裏を両手で持ち上げてナギの目の前に大股開きで晒すなんて、ナギに言われて恥ずかしくて目を瞑りながら何とか体勢を取る。

「そう、いい子だ」

そんな風に褒められて僕は、僕は───単純だから嬉しくて頑張っちゃうじゃないか!

そんな状態で再びナギの指が後孔に触れる。どうやら中に潤滑油を流し込んでいるようだ。
入れた指を広げてくぱっと開くと、小さな瓶の口を差し込み、中の液体を注いでいる。

僕は思わず目を開けてソレを見てしまい、気になってナギに聞いた。

「あの、ナギ、それって・・・・・・?」
「ああ、初めてでも痛みにくいように弛緩作用のある薬草が入っている。あとは、少しの媚薬入りだ」

そう言ってにやりと笑うナギに僕は頬を引き攣らせた。

「媚薬・・・・・・」
「軽いモノだ。害はないしすぐに効果は切れる」

そう言われてホッとする。
さっきのだけでも気持ちよすぎたのに、どうなっちゃうんだろうって。

だけどこのあと、媚薬以上の快楽地獄に堕ちるなんて誰が思うんだ。

ぐちゅぐちゅと指で馴染ませた後孔にナギの長大な陰茎がピタッとあてられる。
熱い、大きいソレは、浴室であれだけ僕がイキまくっていたときも多分一度も出してない。
どれだけ我慢強いんだろうってヘンに尊敬の念を抱いた。

「・・・・・・初めては、お前の中で果てたかったからな」
「───え、それって・・・・・・」
「お前は当然童貞処女だが、俺も同じだということだ」

───まさかのナギの童貞処女宣言!
いや処女はまあ分かるけど、童貞! 初めて! まさか僕のために純潔を守っていたの!?

そう思ったら、ブワッと心の底から歓喜した。
もの凄い多幸感に包まれて、僕は思わずお強請りした。

「ナギ、早く僕の中に挿入しはいって。僕の奥で果てて───っひうっ!?」
「───っお前は、俺がどれだけ我慢していたと───!」

言い終わる前に一気に突き入れられて、一瞬でイッた。

「───っ!? っ!」

声にならない。喉が引き攣り、目の前がチカチカ光って気持ちいいのがずっと続いてる。

「───っ悪い、動くぞ! 俺ももう、限界だ!」

そう言うナギの声が耳を抜けていく。
───気持ちいいきもちいいキモチイイ。

もうソレしか頭に浮かばなくなった。頭が蕩けて、ナギ大好き、気持ちいいしか口に出せなくなった。

ナギはガツガツと奥を突いたり、手前の前立腺を抉ったりしながら、どんどん僕を追い上げていく。
もうずっとキモチイイのに、これ以上は死んじゃう。

ぼんやりとそう思いながら絶頂に近付き、ギュッとナギの陰茎を締め付けるとナギの陰茎が更に質量を増した。

「───っく、出すぞ、ナツメっ! 受け取れ、俺の愛を───!」
「あ”───っ!?」

奥に叩きつけられる精液に、ブワッと快感が突き抜けた。
例えようもないほどの快感が、全身を巡る。

「・・・・・・っ魔力の相性は、抜群だからな。どこもかしこも、キモチイイだろう?」

そう言って笑うナギは、行きすぎて気を飛ばした僕を抱きしめて頬擦りしていた。
僕は敏感になりすぎた身体を跳ねさせて、少しして意識が戻ると、ぼんやりとナギを見つめた。

「・・・・・・お、わり・・・・・・?」

お願い、これで終わりって言って。
こんなヤバいの、初めてで続けたら死ぬ。

そんな僕の願いも虚しく、ナギはもの凄くいい笑顔で宣った。

「いいや。どれだけ我慢してたと思ってるんだ。このために朝からヤってるんだから」

───僕、死んだ。今日で僕の腰は死んだ。

義父様の『頑張ってね』の言葉が頭の隅で甦る。

いやコレ、何をどう頑張れっていうの───!!





そのままナギの気が済むまで貪られた僕は、夕方頃になってようやく解放された。
覚えてないけど、いろんな体勢でイカされたと思う。
恥ずかしいとかそんな感情、致してるときにはどこかに行ってた。

───セックスって怖ろしい。

そしてナギにお世話されて屍のように眠り、翌日の卒業式に望むことになる。







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