荒れ地に咲く一輪の花

エウラ

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18 *魔力譲渡(sideルーカス)

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*R18。背後注意*




天啓を受けて神の愛し子であるヨウガの元に赴き、伴侶となってはや半月。
長いようで短いこの期間、神殿からの連絡はパタリとなかった。

それは俺達に配慮したこともあるだろうが、ある程度他の聖騎士達で対処できる魔物くらいしか現れていなかったからというのもあったのだろう。

しかしここに来て通信が入った。

ヨウガに促されて渋々出てみれば、案の定、手に負えない類いの魔物の出現による討伐要請だった。

気持ちは痛いほど分かる。分かるがしかし、そのためにはヨウガをここに待機させて行くしかないと渋る俺に、あろうことか自分もついて行くと言うヨウガ。

唖然としたが、ヨウガも俺と離れたくないという。

二つ返事とはいかなかったが、それならば、と神殿側に再度連絡をしてその旨を伝えると、司祭殿は断るどころか大喜びした。

それもそうか。
ヨウガは天啓があるほどの神の寵愛深い愛し子だ。
司祭達も本当のところは一目会いたいと思っていたに違いない。
これ幸いとさっさと段取りをつけると明日の朝、神殿まで転移することになった。

そう言うとヨウガは俺の魔力の心配をしたので、安心させるように閨での魔力譲渡の話をすれば、本人は無意識だったようだ。

流れで更なる魔力譲渡を強請れば、焦りながらも嫌がる様子はない(と、俺は受け取った)。

「ヨウガ、俺のために……いいだろう?」
「ぅ、ええと……うん、ルーカスがそれで危険が減るなら……?」
「ああ、嬉しいよ、ヨウガ」

そう言って早速ヨウガを裸に剥いてベッドで愛する。

「───あ、ルーカス待ってぇ」
「ああ、散々抱いたからまだ柔らかいな。コレなら少し解せば入る」

うつ伏せたヨウガの腰を上げさせて後孔に指を一本挿入すればすんなり飲み込む。
一度抜いて、今度は三本まとめて押し込むとコレもすんなり入った。

「う、ああっ」

指をぐちゅぐちゅと注挿すればあっという間に解けていく後孔にヨウガもすぐに感じ入った。

「ふっ、腰が揺れているよ」
「あん、だってぇ……」

すぐに気持ちよくなっちゃう、なんて涙目で見つめられれば自制は効かなくなる。

「じゃあ、もっと気持ちよくなろうな。それで俺にたくさん魔力を分けて?」

そう言って指を抜くと一気に穿つ。

「───っああん! 奥、気持ちい……」

どうやらコレだけでイッたらしいヨウガ。無意識に魔力が流れてくる。
コレが自覚してやってたらどれくらい流れてくるのか。そもそも自力で調整出来るのか?

なんにしてもコレはただの副産物。
コレを目当てに抱いている訳じゃない。ヨウガを愛しているから抱きたいんだ。

「ふふ、俺も気持ちいいよ。もっともっと気持ちよくなろうな」
「や、死んじゃう……気持ちよすぎて、死んじゃうからぁ」

だから手加減してぇ、なんてヨウガの声は聞こえないふりでその日は昼前から夜遅くまで抱き続けた。

───結果、翌朝はヨウガは起きられず。

俺が全部世話を焼いて抱き上げる頃にぼーっと目覚めて、酷く淫靡な色気を醸したまま転移することになる。

俺?
俺はもちろん艶っつやで魔力マシマシ、いつもより元気だが、何か?









*たぶんまた一度更新止まります。
気長にお待ちいただけたら嬉しいです。
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