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8 *制御不能な番いへの想い(sideルーカス)1
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*前半はルーカスの過去話など。後にR18。背後注意*
出逢って三日目に、初夜から連日連夜ヨウガを抱き潰したルーカスは、毎日甲斐甲斐しくヨウガの御世話をしていた。
自分でも驚きだった。
エルフとして生を受け、はや124年。
いや、エルフからしたらまだ124年だろうか。
元来、エルフ族は男女ともに細身で見目麗しい者が多く、長命種のせいもあるのか性欲に薄い為に子供も少ない。
そして見た目のせいか、ともすれば他種族に捕らえられて性奴隷に落とされることもままあるため、基本的に里を出て生活する者は滅多にいない。
いるのは変わり者か、俺のようにエルフに見合わぬ体格で己の身を護る術を持つ者だろうか。
俺は幼き頃から体術や剣術、槍術、それにエルフが得意とする弓術も飛び抜けていた。
体格もそれに見合った大きさで聖魔法にも優れていたため、エルフの成人の100歳を迎えてからは家族と別れて里を出て、王都にあるアステナ神の中央神殿に仕え、更に腕を磨き魔物の討伐をしながら名実共に聖騎士となった。
エルフ族は魔法にも長けているので、俺は一度訪れた場所ならば『転移』魔法で長距離移動もお手のモノだった。
これは地味に助かっている。
おかげでありとあらゆる場所を討伐で訪れる事が出来た。
───しかしたった一つだけ・・・。
魔王に執拗に蹂躙され尽くした小さな島国・・・。
草木も生えず、人っ子一人住めない、魔物すら存在できないと言われた、もはや元の島の形も分からぬほど変わり果てた小さな無人島にだけは行ったことが無かった。
海に囲まれた、遥か遠くに辛うじて窺える島。
大陸の端に転移しながら何度となく様子を窺っていると、やがて植物の葉らしきものが見えるようになり、心なしか仄かに清浄な魔力を感じるようになった。
───まさか、と思った。
しかし、自分はエルフ族故に魔力には人一倍敏感だ。
興味を惹かれて、討伐の合間を縫っては訪れていた。
───そんな矢先の、アステナ神様からの『御神託』。
後は知っての通り。
しかし、まさかお預けを食らって暴走するとは、俺自身も予測不可能だった。
おかげで連夜毎日抱き潰し、こうして世話を焼くことになったが、否やは無い。
これぞ役得と嬉々としてやっていたが、さすがにヨウガに怒られた。
───そして「ツリーハウス探検だ!」と張り切るヨウガに欲情する俺。
だって、急に蹲ったと思ったら何をどうしたのか、襟ぐりの広いシャツから覗く鎖骨まで薄紅色に染まった嫁を見たら欲情しない夫がオカシイだろう!!
そう思って抱き上げたヨウガとともに寝室に逆戻りしつつも、理性を総動員して考えてみた。
───イヤまて、一体どうしたんだ、俺!
今まで己を律して生きてきただろう?!
こんなにホイホイ盛ってどうした?!
しかし冷静に考えてもこんなことは初めてで、どうにも抑えが効かなかった。
───結果、抱き潰した。
「───ッルーカス、まだっ真っ昼間・・・!」
「昼間で無ければ良いのか? そもそも夜に抱いてもどうせ昼間になるのに?」
「───っなっ、ななななんてこと言うんだよっ?!」
ヨウガが無駄な抵抗と知りつつも何とか止めさせようとして言葉を連ねるが、そんな些細なこと、俺が気にするとでも?
いつ抱こうが、無人島には俺とヨウガしかいないんだ。
誰に文句を言われる筋合いはない。
まだ番ってたった数日の新婚で、本当なら最低でもひと月は籠もっていたいくらいなんだから。
「大丈夫、誰も気にしない」
「俺が気にするっつーの!! ───っあ?」
「安心して。すぐにぐずぐずに蕩けるから。・・・ほら、さっきまで受け入れてたから、まだ柔らかい。もう最初から三本も飲み込んで、良い子だね」
そう言って潤滑油を纏わせた指をくちゅりと押し込むと、ヨウガの後孔はあっさりと太くて長くてゴツゴツしたルーカスの指を本当に三本も飲み込んでいた。
「ーっ?! ひっ・・・ああ、ソコ・・・ダメぇ・・・」
「ほら、美味しそうに飲み込んでるよ。上手だ・・・」
ゆっくりと指を抜き差ししてやると、きゅっと締めて逃すまいと吸い付いてくる胎内の動きに我慢が効かなくなったルーカスは、ずるり、と指を引き抜くと己のそびえ立った剛直を熱くヒクつくヨウガの後孔にピタリと添えて、そっと囁いた。
「ヨウガ、少しずつ焦らすのと一気に挿入するのとどっちが良い?」
耳が弱いヨウガはビクリと震えた。
しかし応えは無い。
───恥ずかしいんだよな?
あんなに散々ヤって、恥ずかしい所なんて全部丸裸だったのに。
初心で可愛らしい・・・・・・虐めたくなる。
案の定、ふるふると震えて顔が真っ赤だ。
蒼い瞳も潤んで幾分か赤い。
───ああ、可愛い。
「・・・・・・ヨウガ?」
「・・・・・・い、意地悪・・・っもう・・・焦らさないでぇ・・・」
散々教え込んだ無垢で従順なヨウガの身体は、すでに快楽堕ち寸前だった。
恥ずかしさを上回る快楽を身体は求めてしまう。
ヨウガは真っ赤になって瞳を潤ませながら、無意識に腰を擦り付けていた。
ヒクつく後孔を自ら押し付けて、早く挿れて欲しいと強請っている。
「───っヨウガは、煽るのも上手いなっ!」
「──────ぅあっ?!」
ならばヨウガの望み通りとばかりに腰を打ち付けるルーカスに、嬉しさと同時にイってしまったヨウガ。
それでもお構いなしにガツガツと奥や前立腺を集中的に攻め立てると、立て続けにナカイキをしてガクガク震えるヨウガ。
「──────っ?! ぁ・・・あ”・・・・・・」
すでにトんでしまったヨウガは言葉にならない声を発するだけになり、再びベッドの住人となるのであった。
───こうしてツリーハウス探検一回目は探検前に幕を閉じたのである・・・・・・。
※お待たせいたしました。前半ルーカスの過去話で、今イチ書き足りない。
一応、探検二回目の抱き潰しも書く予定です。
出逢って三日目に、初夜から連日連夜ヨウガを抱き潰したルーカスは、毎日甲斐甲斐しくヨウガの御世話をしていた。
自分でも驚きだった。
エルフとして生を受け、はや124年。
いや、エルフからしたらまだ124年だろうか。
元来、エルフ族は男女ともに細身で見目麗しい者が多く、長命種のせいもあるのか性欲に薄い為に子供も少ない。
そして見た目のせいか、ともすれば他種族に捕らえられて性奴隷に落とされることもままあるため、基本的に里を出て生活する者は滅多にいない。
いるのは変わり者か、俺のようにエルフに見合わぬ体格で己の身を護る術を持つ者だろうか。
俺は幼き頃から体術や剣術、槍術、それにエルフが得意とする弓術も飛び抜けていた。
体格もそれに見合った大きさで聖魔法にも優れていたため、エルフの成人の100歳を迎えてからは家族と別れて里を出て、王都にあるアステナ神の中央神殿に仕え、更に腕を磨き魔物の討伐をしながら名実共に聖騎士となった。
エルフ族は魔法にも長けているので、俺は一度訪れた場所ならば『転移』魔法で長距離移動もお手のモノだった。
これは地味に助かっている。
おかげでありとあらゆる場所を討伐で訪れる事が出来た。
───しかしたった一つだけ・・・。
魔王に執拗に蹂躙され尽くした小さな島国・・・。
草木も生えず、人っ子一人住めない、魔物すら存在できないと言われた、もはや元の島の形も分からぬほど変わり果てた小さな無人島にだけは行ったことが無かった。
海に囲まれた、遥か遠くに辛うじて窺える島。
大陸の端に転移しながら何度となく様子を窺っていると、やがて植物の葉らしきものが見えるようになり、心なしか仄かに清浄な魔力を感じるようになった。
───まさか、と思った。
しかし、自分はエルフ族故に魔力には人一倍敏感だ。
興味を惹かれて、討伐の合間を縫っては訪れていた。
───そんな矢先の、アステナ神様からの『御神託』。
後は知っての通り。
しかし、まさかお預けを食らって暴走するとは、俺自身も予測不可能だった。
おかげで連夜毎日抱き潰し、こうして世話を焼くことになったが、否やは無い。
これぞ役得と嬉々としてやっていたが、さすがにヨウガに怒られた。
───そして「ツリーハウス探検だ!」と張り切るヨウガに欲情する俺。
だって、急に蹲ったと思ったら何をどうしたのか、襟ぐりの広いシャツから覗く鎖骨まで薄紅色に染まった嫁を見たら欲情しない夫がオカシイだろう!!
そう思って抱き上げたヨウガとともに寝室に逆戻りしつつも、理性を総動員して考えてみた。
───イヤまて、一体どうしたんだ、俺!
今まで己を律して生きてきただろう?!
こんなにホイホイ盛ってどうした?!
しかし冷静に考えてもこんなことは初めてで、どうにも抑えが効かなかった。
───結果、抱き潰した。
「───ッルーカス、まだっ真っ昼間・・・!」
「昼間で無ければ良いのか? そもそも夜に抱いてもどうせ昼間になるのに?」
「───っなっ、ななななんてこと言うんだよっ?!」
ヨウガが無駄な抵抗と知りつつも何とか止めさせようとして言葉を連ねるが、そんな些細なこと、俺が気にするとでも?
いつ抱こうが、無人島には俺とヨウガしかいないんだ。
誰に文句を言われる筋合いはない。
まだ番ってたった数日の新婚で、本当なら最低でもひと月は籠もっていたいくらいなんだから。
「大丈夫、誰も気にしない」
「俺が気にするっつーの!! ───っあ?」
「安心して。すぐにぐずぐずに蕩けるから。・・・ほら、さっきまで受け入れてたから、まだ柔らかい。もう最初から三本も飲み込んで、良い子だね」
そう言って潤滑油を纏わせた指をくちゅりと押し込むと、ヨウガの後孔はあっさりと太くて長くてゴツゴツしたルーカスの指を本当に三本も飲み込んでいた。
「ーっ?! ひっ・・・ああ、ソコ・・・ダメぇ・・・」
「ほら、美味しそうに飲み込んでるよ。上手だ・・・」
ゆっくりと指を抜き差ししてやると、きゅっと締めて逃すまいと吸い付いてくる胎内の動きに我慢が効かなくなったルーカスは、ずるり、と指を引き抜くと己のそびえ立った剛直を熱くヒクつくヨウガの後孔にピタリと添えて、そっと囁いた。
「ヨウガ、少しずつ焦らすのと一気に挿入するのとどっちが良い?」
耳が弱いヨウガはビクリと震えた。
しかし応えは無い。
───恥ずかしいんだよな?
あんなに散々ヤって、恥ずかしい所なんて全部丸裸だったのに。
初心で可愛らしい・・・・・・虐めたくなる。
案の定、ふるふると震えて顔が真っ赤だ。
蒼い瞳も潤んで幾分か赤い。
───ああ、可愛い。
「・・・・・・ヨウガ?」
「・・・・・・い、意地悪・・・っもう・・・焦らさないでぇ・・・」
散々教え込んだ無垢で従順なヨウガの身体は、すでに快楽堕ち寸前だった。
恥ずかしさを上回る快楽を身体は求めてしまう。
ヨウガは真っ赤になって瞳を潤ませながら、無意識に腰を擦り付けていた。
ヒクつく後孔を自ら押し付けて、早く挿れて欲しいと強請っている。
「───っヨウガは、煽るのも上手いなっ!」
「──────ぅあっ?!」
ならばヨウガの望み通りとばかりに腰を打ち付けるルーカスに、嬉しさと同時にイってしまったヨウガ。
それでもお構いなしにガツガツと奥や前立腺を集中的に攻め立てると、立て続けにナカイキをしてガクガク震えるヨウガ。
「──────っ?! ぁ・・・あ”・・・・・・」
すでにトんでしまったヨウガは言葉にならない声を発するだけになり、再びベッドの住人となるのであった。
───こうしてツリーハウス探検一回目は探検前に幕を閉じたのである・・・・・・。
※お待たせいたしました。前半ルーカスの過去話で、今イチ書き足りない。
一応、探検二回目の抱き潰しも書く予定です。
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