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本編
19 *初心者にはハードルが高かった
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*背後注意 前半R18です*
「お楽しみはこれからだぜ?」
その宣言通り、最初は馴染ませるように静かに、ゆっくりと動いていたのに、僕が大丈夫だって分かった途端に激しい動きに変わった。
「・・・はっ、あ、・・・・・・あん、やあ!」
「はっ!サクヤ、サクヤっ!」
僕の口からは引っ切りなしに意味のない喘ぎ声が出るだけで。
深い口づけをされて、胸の飾りを弄られ、前立腺を中と外から押されて。
ガクガクする体を押さえられてイキっぱなし。
閉じられない口からはどちらともつかない唾液が零れて。
何度達したか分からない。
しまいには、奥の奥、入っちゃ不味いんじゃないのって奥まで突かれて、もう、イった先から戻れなくなった。
もうキモチイイしか考えられない。
何度も中のスオウのモノを締め付けてスオウの出した白濁を腹の奥に感じて。
正常位だったのにいつの間にか後ろからガツガツされていた。
「す、おう、ん、あん・・・も・・・う」
感じすぎて辛い。
僕のモノからは薄い水のようなものしか出なくなっていた。
さすがに僕の体力も限界で。
気が付いたら意識を失っていた。
ーーーふと、意識がハッキリする。
部屋は、かなり日が高いのか思った以上に明るい。
今、何時だろう。寝坊したかな?
何で僕、起きなかったんだろう・・・?
何時も一人でキチンと起きて過ごしてるのに・・・。
昨日何したっけ?
・・・・・・
・・・・・・『ナニ』をしましたっけねえ!
ブワッと一瞬で顔が赤くなった。
うわーうわー!!
思い出した!
あー・・・・・・だからか。心の中は大騒ぎなのに、声は出ないし指一本動かせない。
たぶん腰が抜けてる。
股関節も痛いしあちこち節々が軋む。
あう。
誰かーいませんかー?
と、心の声で呼びかける。
各務はいるはず。
「おはようございます。サクヤ様」
ほらね。
声が出ないから目で訴える。
お水飲みたい。
お腹空いた。
動けないけどお風呂入りたい。
スオウ殴っていい?
「畏まりました。少々お待ち下さい」
そう言って音もなく消えた。
さすが忍び。優秀な影。
僕も欲しいな。
「お待たせ致しました。お飲み物です」
気配なく戻ってきた各務が僕をそうっと抱き起こして背中にありったけのクッションを詰めてくれた。
だが、腕が上がらないので各務がコップを口元に添えてくれる。
コクコクと飲んだそれは、蜂蜜入りのレモン水だ。サッパリしてて喉に優しい。
「ぁりがとぅ」
何とか声が出た。
「無理はなさらず。こちら、卵粥をご用意致しました。給仕させて頂きま「サクヤ! ごめんね、うちの愚弟が無理させて!! 僕が食べさせてあげるよ!」・・・とのことですので」
ノックと共に入ってきたガオウ兄様が怒涛の勢いでやって来て、お粥をすくってふーふーし出した。
「はい、あーん」
それに苦笑して、素直に口を開く。
優しい味だ。懐かしい味。
胸がほっこりする。
軽く食べ終わった後、各務に介助されて念願のお風呂に入る。もちろん自室の方だ。
スオウの部屋より小さめだが、一人には十分。
風呂上がり、部屋に戻ると、床に土下座したスオウが待っていた。
「昨夜はやり過ぎた! 申し訳ない!! 気が済むまで殴っていい!」
ココの影は優秀すぎる。
何で殴りたい事まで分かった?
・・・いや、殴らないよ?
思っただけ。
「スオウ。立って? 怒ってないよ。アレは照れ隠しだから。さすがに初心者相手にここまでっていうのは思うところがあったけど」
スオウの頬が赤くなってる。
「父様達にお説教貰ったようだし。気にしてないよ。だから僕を見捨てないでね?」
「・・・っサクヤっ! ありがとう! ごめんな!」
スオウの方が捨てられた犬のようだ。
「甘いですよ、サクヤ様。コレは反省はしても後悔はしないタイプです。またやらかしますよ」
主を『コレ』呼ばわり。
本当に仲いいんだね。さすが乳兄弟。
「大丈夫。僕も同じだから、お互い様って事で、この話はお終い」
そしてそっとスオウの顔に手を添えると治癒魔法をかけた。
「・・・・・・こんな俺なんかに、優しいなあ」
デレッとしたスオウに苦笑い。
泣いた烏がもう笑ってる。
「・・・・・・サクヤ様。治癒魔法を使えるならご自分にお使いになればよかったのでは?」
「・・・・・・あ」
三人とも無言、の後。
「その様子じゃあ・・・・・・」
「お忘れでしたね?」
「・・・・・・ははは」
そおっと目を逸らす。
そしてさり気なく治癒魔法をかける。
ぅしっ! おっけー!!
『天然』
『コレだから放っておけないんだよ』
『うんうん』
サクヤのあずかり知らないところで、更なる一致団結をするオクタヴィア家の面々であった
「お楽しみはこれからだぜ?」
その宣言通り、最初は馴染ませるように静かに、ゆっくりと動いていたのに、僕が大丈夫だって分かった途端に激しい動きに変わった。
「・・・はっ、あ、・・・・・・あん、やあ!」
「はっ!サクヤ、サクヤっ!」
僕の口からは引っ切りなしに意味のない喘ぎ声が出るだけで。
深い口づけをされて、胸の飾りを弄られ、前立腺を中と外から押されて。
ガクガクする体を押さえられてイキっぱなし。
閉じられない口からはどちらともつかない唾液が零れて。
何度達したか分からない。
しまいには、奥の奥、入っちゃ不味いんじゃないのって奥まで突かれて、もう、イった先から戻れなくなった。
もうキモチイイしか考えられない。
何度も中のスオウのモノを締め付けてスオウの出した白濁を腹の奥に感じて。
正常位だったのにいつの間にか後ろからガツガツされていた。
「す、おう、ん、あん・・・も・・・う」
感じすぎて辛い。
僕のモノからは薄い水のようなものしか出なくなっていた。
さすがに僕の体力も限界で。
気が付いたら意識を失っていた。
ーーーふと、意識がハッキリする。
部屋は、かなり日が高いのか思った以上に明るい。
今、何時だろう。寝坊したかな?
何で僕、起きなかったんだろう・・・?
何時も一人でキチンと起きて過ごしてるのに・・・。
昨日何したっけ?
・・・・・・
・・・・・・『ナニ』をしましたっけねえ!
ブワッと一瞬で顔が赤くなった。
うわーうわー!!
思い出した!
あー・・・・・・だからか。心の中は大騒ぎなのに、声は出ないし指一本動かせない。
たぶん腰が抜けてる。
股関節も痛いしあちこち節々が軋む。
あう。
誰かーいませんかー?
と、心の声で呼びかける。
各務はいるはず。
「おはようございます。サクヤ様」
ほらね。
声が出ないから目で訴える。
お水飲みたい。
お腹空いた。
動けないけどお風呂入りたい。
スオウ殴っていい?
「畏まりました。少々お待ち下さい」
そう言って音もなく消えた。
さすが忍び。優秀な影。
僕も欲しいな。
「お待たせ致しました。お飲み物です」
気配なく戻ってきた各務が僕をそうっと抱き起こして背中にありったけのクッションを詰めてくれた。
だが、腕が上がらないので各務がコップを口元に添えてくれる。
コクコクと飲んだそれは、蜂蜜入りのレモン水だ。サッパリしてて喉に優しい。
「ぁりがとぅ」
何とか声が出た。
「無理はなさらず。こちら、卵粥をご用意致しました。給仕させて頂きま「サクヤ! ごめんね、うちの愚弟が無理させて!! 僕が食べさせてあげるよ!」・・・とのことですので」
ノックと共に入ってきたガオウ兄様が怒涛の勢いでやって来て、お粥をすくってふーふーし出した。
「はい、あーん」
それに苦笑して、素直に口を開く。
優しい味だ。懐かしい味。
胸がほっこりする。
軽く食べ終わった後、各務に介助されて念願のお風呂に入る。もちろん自室の方だ。
スオウの部屋より小さめだが、一人には十分。
風呂上がり、部屋に戻ると、床に土下座したスオウが待っていた。
「昨夜はやり過ぎた! 申し訳ない!! 気が済むまで殴っていい!」
ココの影は優秀すぎる。
何で殴りたい事まで分かった?
・・・いや、殴らないよ?
思っただけ。
「スオウ。立って? 怒ってないよ。アレは照れ隠しだから。さすがに初心者相手にここまでっていうのは思うところがあったけど」
スオウの頬が赤くなってる。
「父様達にお説教貰ったようだし。気にしてないよ。だから僕を見捨てないでね?」
「・・・っサクヤっ! ありがとう! ごめんな!」
スオウの方が捨てられた犬のようだ。
「甘いですよ、サクヤ様。コレは反省はしても後悔はしないタイプです。またやらかしますよ」
主を『コレ』呼ばわり。
本当に仲いいんだね。さすが乳兄弟。
「大丈夫。僕も同じだから、お互い様って事で、この話はお終い」
そしてそっとスオウの顔に手を添えると治癒魔法をかけた。
「・・・・・・こんな俺なんかに、優しいなあ」
デレッとしたスオウに苦笑い。
泣いた烏がもう笑ってる。
「・・・・・・サクヤ様。治癒魔法を使えるならご自分にお使いになればよかったのでは?」
「・・・・・・あ」
三人とも無言、の後。
「その様子じゃあ・・・・・・」
「お忘れでしたね?」
「・・・・・・ははは」
そおっと目を逸らす。
そしてさり気なく治癒魔法をかける。
ぅしっ! おっけー!!
『天然』
『コレだから放っておけないんだよ』
『うんうん』
サクヤのあずかり知らないところで、更なる一致団結をするオクタヴィア家の面々であった
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