迷い子の月下美人

エウラ

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522 *閑話 薬師達の検証祭り 4

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*R18、背後注意。検証祭り三バカ。間が開いてスミマセン。先に言っておくと、3P描写はほとんどないです*




【検証④ サンダー、バルク、カーネルの場合】

さて問題の三バカによる検証実験。

研究オタクで恋愛事に全く興味なしだが、人並みに性欲はある若者達だ。
サンダーは細マッチョで背の高いクーガー(ピューマ)の獣人で、獰猛な面もあるが基本は穏やかな性質。
バルクは平均よりは小柄な体格で、おっとりそうにみえて男前なレッサーパンダの獣人。
カーネルは三人の中ではもっとも小柄でサンダーの胸辺りくらいの身長のリスの獣人で大きくてふさふさな尻尾とちょこちょことする動きが可愛い。三人の中では一番の研究オタク馬鹿といわれている。

そんな体格も性格もバラバラな三人だが、とにかく研究が大好きでいつも三人でつるんでいるので、お互いのことをよく分かってる。

「じゃあまず媚薬を規定通りに薄めて───」
「待て。俺はともかく、お前ら二人は身体が小さいんだからノア殿の言った量では多い気がする」

カーネルの言葉にサンダーが待ったをかけた。それを一瞬、キョトンとしてからすぐにピンときたらしいカーネルが頷いた。

「そっか、そうだよね。ノア殿が言うことだからそのまんま受け取っちゃったけど」
「確かに! いつもは種族とか体格とか年齢とかに合わせて調薬してるもんな」

カーネルがそう言うとバルクもハッとして頷いた。

「そうだ。ノア殿はおそらく自分達の体格を基準にそう言ったのかもしれない。だから俺達はその辺りを検証していこう」

サンダーの言葉に、自分達の目指す検証の方向性が固まった。

「じゃあ、まずは僕とバルクで色々やってみようか?」
「そうだな。じゃあ最初は言われた規定の半量でやってみよう。それでいい? サンダー」
「ああ。じゃあ俺はまず観察と記録に回る。もちろん記録媒体の魔導具も起動してるけどな」

───そうして始まった検証。
普段は性的な接触をほとんどしない三人が媚薬でどうなったのか・・・・・・。

まず最初に試した量ですでに二人は興奮していた。

「・・・・・・ああ、ダメだこれ・・・・・・いきなり最初から天辺にいっちゃう」
「うん・・・・・・俺も、ちょっと刺激が強すぎる」

お互い裸になってみると、すでに二人とも体格に見合った可愛らしい陰茎が勃起している。そして触ってもいないのに先走りがタラタラと溢れていた。

「これは凄いな。お前ら二人は半量でもヤバそうだな。・・・・・・とりあえず一回抜いてみろ? 辛いだろう」

サンダーが冷静に観察してそう言うと、二人は顔を見合わせてからお互いのモノを向かい合わせでまとめて握って擦りだした。

「───っあっ、なにこれぇ!?」
「ふっ・・・・・・っヤベえ! 気持ちよすぎる!」

いつもより感度がマシマシのようで、二人は三擦り半という例えが合うくらいに早々にイってしまった。

肩で息をする二人は一瞬賢者タイムに入ったが───。

「───っ一回くらいじゃあ、落ち着かないよねぇ」
「・・・・・・分かってたつもりだけど、ヤバいわ」

再びむくむくと勃ち上がった自身の陰茎を見て研究オタクの血は騒いだが、しかしここにきて問題が一つ───。

「・・・・・・ねえ、サンダー」
「ん? どうした?」
「俺達さあ・・・・・・よく考えたら二人ともなんだよね?」
「・・・・・・そ、そうか」

バルクがちょっと言い辛そうにそう言った。
サンダーはちょっと戸惑いながら頷いた。サンダーは二人が検証すると言うのでバルクはてっきりなんだと思い込んでいた。
バルクは小柄だが男前な性格だったから余計に。

「えーと、だから・・・・・・お互い触りっこは出来ても、その・・・・・・ツッコむことには抵抗があって、出来ないわけで・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・そうか」

カーネルも媚薬で上気した顔をあげてサンダーを見つめた。

───つまり、この媚薬で滾った身体を鎮められるのはであるサンダーしかいなかったわけで。

サンダーも意を決して、自分は規定通りに薄めて飲むと服を脱ぎ捨てて全裸になった。

「・・・・・・・・・・・・うわぁ」
「・・・・・・すご・・・・・・」

サンダーの身体は細マッチョで腹筋もシックスパックに割れていた。
何より、その中心の陰茎があっという間に臨戦態勢になった。そのサイズたるや、臍に付くくらい長大だった。

三人が裸を見せ合うのは実はこれが初めてで、お互いを性対象とみていなかったから気にもしなかったが・・・・・・。

「───ふ、惚れたか?」

冗談交じりでそう言って笑ったサンダーにキュンとなったのは媚薬効果なのか。

結局、自分達で記録など出来るはずもなく、三人の媚薬効果が切れるまでサンダーが二人を代わる代わる抱き、二人は媚薬のせいなのかサンダーのテクニックに翻弄されたのか分からないほど乱れに乱れて善がり狂った。

ぐちゅぐちゅと抽挿する水音と二人の掠れた嬌声がテント内にひっきりなしに響いている。

「───ほらっ、まだ頑張れるよな、カーネル?」
「あっ、ひ・・・・・・ムリ・・・・・・ムリ・・・・・・死ぬ」
「っバルクはもっとイケるだろ?」
「・・・・・・俺も・・・・・・も、ダメだって・・・・・・! ああっ! ソコ、奥・・・・・・らめえー!」
「お前ら二人、可愛いな・・・・・・っ」

肉食系獣人のサンダーは、普段は穏やかなのに捕食者に回った途端獰猛な牙を剥いてきて、二人はそのギャップと絶倫具合にやられた。

───こうして媚薬が切れたあと。

ぐったりして身動きの出来ない二人を甲斐甲斐しく風呂場で清めて、綺麗に整えたベッドに寝かせるサンダー。

すっかりいつもの調子に戻って記録媒体魔導具をチェックし始める。
それをベッドで横になって見ていた二人はこそこそと話をしていた。

「・・・・・・サンダーって、あの・・・・・・凄いんだね」
「うん・・・・・・俺もソッチ方面に関心なくてちっとも知らなかった」
「僕、今回ので、アッチも凄く気持ちよくて、ほ、惚れちゃったかもなんだけど・・・・・・」
「やっぱり? 俺もさ、相性よかったのかマジヤバかったんだよな。・・・・・・でもアイツはどう思ってんだろ?」
「・・・・・・研究オタクだからなんともいえない」
「・・・・・・だよな」

そんな話をしているとは露知らず、サンダーは自分達の性行為を研究対象として無感情でチェックし続けているのだった。

そして一通りまとめると二人を振り返って宣言した。

「よし、ご飯食べたらお前ら二人、今度は規定量でやるぞ」
「・・・・・・は」
「え?」

───マジ!? もうすでに精も根も尽き果ててるんだけど!

その叫びはサンダーに速攻で却下された。

「そんな状態でも勃つのかとか、さっきとどれくらい感度や持続時間が変わるのか、詳しくチェックしないとな」

・・・・・・なんやかんや、一番の研究オタクを自負していたカーネルよりもサンダーが一番ヤバかった。


この検証後、三人の関係性が変わったかはご想像にお任せする。









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