拾われた俺、最強のスパダリ閣下に全力で溺愛されてます 迷い子の月下美人

エウラ

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387 竜王国冒険者ギルド 1

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レインの住んでいた浮島から帰ってきた夜、ノアが発情期に入った。

アークの読み通り今回はテンションマックスの情緒不安定さだったらしい。
本人は全く自覚無しだったようだが。

アークがノアを攫うように自室に籠もって丸三日。

その間はレインの体調を整えるために色々な料理を食べさせたり、新しい衣服をしつらえたりしていたようだ。

そして発情期明けの本日。

当初の目的であった冒険者ギルドでのレインの登録に向かうことになった。

もちろんアルジェントがフードを被せたレインをがっちり抱き上げて行く。

「すまないが、レインを数多の野郎どもに見せたくないから、ちょっと我慢してくれ」
「僕は別に構わないけど・・・アルが大変じゃない? ずっと抱っこでしょ?」
「レインは羽根のように軽いから心配ない。そもそも竜人は力持ちだからな。それに大切な番いだから、一時も離れたくないんだ」
「ふふふ、僕も一緒が良いから、嬉しいよ」

そう言ってイチャイチャしている二人を微笑ましそうに見つめるウラノス達家族。
・・・・・・ノアは若干お疲れモードでレインと同じようにフードを被ってアークに抱き上げられているが。

発情期明けで気怠い色艶が滲み出ていて、ヤバいんじゃ無いかと、皆、ハラハラしていたが。

「・・・お前達だけで大丈夫かい?」
「大丈夫だって。何時ものことだよ」
「・・・いやあ、何かのきっかけで暴走しそうで何というか、心配だな」
「その時はギルマスがどうにかしてくれるよ」
「・・・ああ、カロンね。・・・胃薬足りるかな?」

ウラノスがブツブツと言っているうちにサッサと家をあとにするアーク達。
ウラノスはレーゲンに引き摺られて奥に消えていった。

執務が溜まっているのだろう。


そんな感じでほのぼのと歩きながらやって来た冒険者ギルド。

「おー、なんか久しぶりに来たな」
「ギルマスいるかな?」
「事前に約束アポイントメントを取り付けてあるって言ってたからいるんじゃないか?」

アークとノアがそう言いながらギルドに足を踏み入れると、途端に集中する視線。
ソレを威圧で散らすアーク、とココまではお約束。

違ったのは、アーク達の後ろにいるアルジェントと、彼が抱き上げている子供らしき人。

「---あの人、大公家の・・・」
「ああ、アルカンシエル様の一番上の兄君だ」
「何故こんなところに?」
「あれ、誰だろう?!」

一気にざわめきが広がり、再びアークが軽く威圧をすると、漸くギルマスのお出迎えがあった。

「おう、アーク達。悪いな。上に上がってくれ。むさ苦しいところですが、アルジェント様も、どうぞ」
「助かった。ウザくて」
「すまない、カロン殿」
「お邪魔します」
「えと、こんにちは」
「おお、こんにちは。驚かせて済まなかったな、坊や」
「寄るな触るな離れろ」
「・・・おお、さすがに番いともなると手厳しいですね、アルジェント様」

そんな会話をしながらギルマスの執務室に移動していく彼等を見送って、暫し沈黙。

---からの・・・。

「---アルジェント様の番い様?!」
「アルカンシエル様に続いて、まさかまさか」
「スゲー、ビックニュース!!」

ワッと一気に湧いたギルド内。
あっと言う間にその話題で持ちきりになった。

その頃、執務室に入ったアーク達は何時ものようにノアのえげつない防音結界魔法で何も聞こえなかったのだが。

「さて、座って下さい。---それで、話は聞きましたが、取りあえずその・・・アルジェント様の番い様のギルドタグの作成でよろしかったんで?」

皆がソファに座ったあと、カロンが確認してきた。

「ああ、そうだ。ちょっとワケありでな、本人が自分のことを正確に分かっていないんで、タグで情報を確認したいんだ。もちろん二人にも、大公家にも承認されてる。冒険者にさせたいわけじゃ無くて、単なる身分証だな」

ア-クがそう応えた。
カロンはなるほどと頷く。

「・・・それならば良い。それじゃ、そちらの番い様・・・」
「レインで良い」

アルジェントがそう許可を出したのでカロンがその名を呼んだ。

「ええと、レイン様に血を一滴と魔力を流して貰いたいんですが」
「俺がやろう。レイン、チクッとするけど、一瞬だからな、心配ない」
「うん、大丈夫だよ」

アルジェントがレインの手を素早く取り、そう言って爪を尖らせてプツッと指先を刺すと、ぷっくりと赤い血の球が出来て、ソレをタグに垂らすとアルジェントが口に含んでペロリと舐め取った。

「---うわあ、えっろ・・・」

思わずカロンが呟くと、レインもアルジェントの色香にあてられたのか、ちょっとぷるぷる震えた。

「オイコラ、アル兄。推定未成年相手に盛るな!」

アークにべしっと叩かれてハッと我に返るアルジェント。

「・・・・・・なにこのカオス」

普段のアルジェントを知っているカロンが、あまりの変貌振りに呆れと困惑で頭を抱えたのだった。






※久しぶりの冒険者ギルド。
て事は、おそらくアレが出ますね?(見守り隊改めノアズアーク隊)

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