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362 閑話 魔人国魔王陛下の日常
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※急にぶっ込みました。最近寝不足で頭が回らず、書けない・・・。
以前頂いていたまぬまぬ様リクエストをもとに魔王様の日常?を。
後半ちょっとエッチぃけどR18ではないです。
『箱庭の迷宮』騒動でてんやわんやだった魔人国もすっかり落ち着きを取り戻していた。
ただ、王城内はやや寂寥の空気を醸し出していた。
それもそのはず。
あの騒動の後、騒ぎの原因の一人であった第4王子が責任を取って王籍を外され平民となり、そして今は一冒険者として城下街に住んでいる。
更にはその時の協議の為にやって来た竜王国の一団の中に第3王子を番い認定した近衛騎士がおり、滞在中にしっかり番って本人同意のもと連れ帰ってしまった。
王城から一気に二人がいなくなってしまったのである・・・。
おかげで猫がずっと逃げたままの魔王陛下・・・。
謁見などの顔出し以外は、完全に素のまま。
上の王子達も王配で宰相のラヴィアもさすがにちょっと心配になった。
「---陛下、もう少しシャンとして仕事して下さい」
「えー、仕事は熟してるからいいでしょー」
「・・・・・・あのなあ、王子が二人いなくなったくらいで気が抜けすぎだ。確かに静かにはなったが、死別したわけじゃないんだから・・・」
ラヴィアがそう言うと、セラフィムは紅い目を更に真っ赤にさせてぼろぼろと涙を溢した。
「---分かってる。分かってるけどぉ・・・」
「お、落ち着け、泣くな。いい加減、瞳が溶けて落ちそうだ」
慌ててラヴィアがそう言う。
実はアレからことある毎に思い出したようにぽろぽろ泣くのだ。
さすがに人前では気丈に振る舞っているが、人目がなく身内がいる空間では気が抜けて思わずぽろっといってしまうらしい。
いまだにショックが見える。
「・・・・・・だって、分かってるけど、やはり寂しい・・・・・・」
ぐずぐずと鼻声で呟くセラフィムに、ラヴィアははあ・・・と溜息を吐くと、こう言った。
「・・・じゃあ俺が寂しくないようにしてやるから、取りあえず仕事を終わらせろ」
「---! 本当に? ・・・うん、我、頑張る」
涙を拭ったセラフィムがぱあっと顔を輝かせて張り切って書類を捌きだした。
「・・・・・・ふっ、チョロい」
ラヴィアが黒い笑みでぼそっと呟いたことには気付かずに・・・・・・。
その夜、夕食を済ませた二人はシャワーの後に寝室に寝酒を持ち込み、ベッドに腰掛けてゆったり杯を傾けていた。
「・・・コレ、オイシイねぇ。どうしたのぉ?」
トロンとしながら舌っ足らずに話すセラフィムに微笑みながら、ラヴィアが言った。
「ソレはノア殿が作った滋養強壮の酒だ。以前貰った物だ。元気になるんだって」
「・・・ふーん? 元気になるのぉ?」
「---ほら、主にココが」
そう言ってセラフィムの下腹部をさわっと撫でると、セラフィムは真っ赤になってビクリと身体を震わせた。
「---!! ラヴィア?!」
「ほら、期待でこんなに膨らんで・・・俺のも・・・触ってみろ」
「・・・・・・?! ・・・・・・あ・・・」
ラヴィアに誘導された手がラヴィアの大きく主張しているアレに触れて、セラフィムは更に真っ赤になって瞳が潤んだ。
その煽情的な顔と、期待と不安に揺れる紅い瞳に、ラヴィアは久しぶりに滾って噛み付くような口づけをした。
「---はあ。何時もは優しくしてるが、今夜は出来そうもない」
「・・・・・・ッ、いいよ、酷くして・・・寂しくないように・・・いっぱい・・・シて・・・っ」
「じゃあ、お望み通り・・・」
そう言って、二人は暗くした寝室のベッドに沈んでいった。
次の日の朝、スッキリ爽やかなラヴィアと、珍しく午前中の執務を休んだセラフィムを見た王太子と第2王子は・・・。
「---お楽しみだったんだな」
「だいぶご無沙汰だったもんね」
---ま、仲が良くて良いことだ。
---そのうちまた弟が出来るかもな。
なんてぼやきながら自分達も執務に向かった。
---ソレから毎晩のようにラヴィアに抱き潰されて、寂しさなんて感じる暇もなく。
魔王陛下の第5子懐妊に魔人国が湧くのはそう遠くない未来・・・。
※ノアは特に意図は無く、単なる栄養ドリンクとして『ミドガルズオルムの酒』をあげただけです(笑)。
以前頂いていたまぬまぬ様リクエストをもとに魔王様の日常?を。
後半ちょっとエッチぃけどR18ではないです。
『箱庭の迷宮』騒動でてんやわんやだった魔人国もすっかり落ち着きを取り戻していた。
ただ、王城内はやや寂寥の空気を醸し出していた。
それもそのはず。
あの騒動の後、騒ぎの原因の一人であった第4王子が責任を取って王籍を外され平民となり、そして今は一冒険者として城下街に住んでいる。
更にはその時の協議の為にやって来た竜王国の一団の中に第3王子を番い認定した近衛騎士がおり、滞在中にしっかり番って本人同意のもと連れ帰ってしまった。
王城から一気に二人がいなくなってしまったのである・・・。
おかげで猫がずっと逃げたままの魔王陛下・・・。
謁見などの顔出し以外は、完全に素のまま。
上の王子達も王配で宰相のラヴィアもさすがにちょっと心配になった。
「---陛下、もう少しシャンとして仕事して下さい」
「えー、仕事は熟してるからいいでしょー」
「・・・・・・あのなあ、王子が二人いなくなったくらいで気が抜けすぎだ。確かに静かにはなったが、死別したわけじゃないんだから・・・」
ラヴィアがそう言うと、セラフィムは紅い目を更に真っ赤にさせてぼろぼろと涙を溢した。
「---分かってる。分かってるけどぉ・・・」
「お、落ち着け、泣くな。いい加減、瞳が溶けて落ちそうだ」
慌ててラヴィアがそう言う。
実はアレからことある毎に思い出したようにぽろぽろ泣くのだ。
さすがに人前では気丈に振る舞っているが、人目がなく身内がいる空間では気が抜けて思わずぽろっといってしまうらしい。
いまだにショックが見える。
「・・・・・・だって、分かってるけど、やはり寂しい・・・・・・」
ぐずぐずと鼻声で呟くセラフィムに、ラヴィアははあ・・・と溜息を吐くと、こう言った。
「・・・じゃあ俺が寂しくないようにしてやるから、取りあえず仕事を終わらせろ」
「---! 本当に? ・・・うん、我、頑張る」
涙を拭ったセラフィムがぱあっと顔を輝かせて張り切って書類を捌きだした。
「・・・・・・ふっ、チョロい」
ラヴィアが黒い笑みでぼそっと呟いたことには気付かずに・・・・・・。
その夜、夕食を済ませた二人はシャワーの後に寝室に寝酒を持ち込み、ベッドに腰掛けてゆったり杯を傾けていた。
「・・・コレ、オイシイねぇ。どうしたのぉ?」
トロンとしながら舌っ足らずに話すセラフィムに微笑みながら、ラヴィアが言った。
「ソレはノア殿が作った滋養強壮の酒だ。以前貰った物だ。元気になるんだって」
「・・・ふーん? 元気になるのぉ?」
「---ほら、主にココが」
そう言ってセラフィムの下腹部をさわっと撫でると、セラフィムは真っ赤になってビクリと身体を震わせた。
「---!! ラヴィア?!」
「ほら、期待でこんなに膨らんで・・・俺のも・・・触ってみろ」
「・・・・・・?! ・・・・・・あ・・・」
ラヴィアに誘導された手がラヴィアの大きく主張しているアレに触れて、セラフィムは更に真っ赤になって瞳が潤んだ。
その煽情的な顔と、期待と不安に揺れる紅い瞳に、ラヴィアは久しぶりに滾って噛み付くような口づけをした。
「---はあ。何時もは優しくしてるが、今夜は出来そうもない」
「・・・・・・ッ、いいよ、酷くして・・・寂しくないように・・・いっぱい・・・シて・・・っ」
「じゃあ、お望み通り・・・」
そう言って、二人は暗くした寝室のベッドに沈んでいった。
次の日の朝、スッキリ爽やかなラヴィアと、珍しく午前中の執務を休んだセラフィムを見た王太子と第2王子は・・・。
「---お楽しみだったんだな」
「だいぶご無沙汰だったもんね」
---ま、仲が良くて良いことだ。
---そのうちまた弟が出来るかもな。
なんてぼやきながら自分達も執務に向かった。
---ソレから毎晩のようにラヴィアに抱き潰されて、寂しさなんて感じる暇もなく。
魔王陛下の第5子懐妊に魔人国が湧くのはそう遠くない未来・・・。
※ノアは特に意図は無く、単なる栄養ドリンクとして『ミドガルズオルムの酒』をあげただけです(笑)。
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