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209 *閑話 竜王国冒険者ギルドの先輩後輩
しおりを挟む※急にぶっ込みました。スミマセン。挟むタイミングがなくて。思いつき、実は需要があるかもしれないので書いておきました(あるか?)。
*後ろの方にR18。背後注意*
俺は15歳から竜王国冒険者ギルドに勤めている、勤続10年の黒狼族だ。
こう言ってはなんだが、俺は黒狼族の族長の息子で(といっても7男だが)こんなギルドの職員なんてやるガラじゃ無かったんだが、ちいと悪さをしてここのギルマスのカロンに捕まってから、半ば強制的に職員見習いにさせられて、その後、立派な職員に成り上がったわけ。
ここのギルマスも純血の竜人だから、怒ると怖えのなんのって。
捕まったときは本能から来る恐怖で尻尾が縮こまったね。
で、族長である親父に連絡が行き、コッチで鍛え直してくれって丸投げされたらしい。
「そう言うわけだから、ここの職員寮に住め。で、お前、しばらく雑用な。あと、空いた時間は訓練場の隅とかなら使って良いから体鍛えてろ」
「・・・はあ」
「分からんことは職員にガンガン聞けよ。知らないと恥をかくのは自分だからな」
「---了解です、ボス」
「・・・ボス・・・いい響きだ。お前、今から俺のことボスで良いぜ! もちろんお前だけな!」
そういって笑っていた。
なんか、ココにいて良いんだって思わされて嬉しかった。
里じゃあ、7番目なんて大して偉くもないし、親の気を引こうとして結局裏目に出て、今があるから・・・。
それから仕事を熟して体も鍛えて、いっぱしの冒険者達のトラブルの対処も出来るようになった頃、本採用で晴れてギルド職員になった。
その頃にはクールなイメージがついてしまって、煩いヤツにチラッと視線を送るとビビって目を逸らされて。
「アレだよ、お前の瞳がさ、きれーな血の赤じゃん。ソレで三白眼で見られると睨まれてるみたいな?」
「・・・ああ、なるほど?」
ちょっと長い黒髪から覗く赤い目が怖いと?
・・・目つきは生まれつきじゃ!
まあ、静かで良いけども。
やがて俺も中堅かという頃、新人が入ってきた。
後輩ってヤツだな。
灰色のミディアムヘアに薄い蒼の瞳。
ちょっと垂れ目の可愛い感じの顔立ち。
皆が挨拶を交わす中、最後になった俺と目を合わせて、はっきりと言った。
「よろしくお願いします、先輩」
にっこり笑って。
大抵のヤツは怖がって目も合わせないのに。
だから思わず笑ってしまった。
「ああ、よろしく、後輩」
周りがどよめいたが気にしないったら気にしない。
後輩は真面目だった。
仕事を懸命に覚えて、分からないことはすぐに聞く。
何度か間違えてもいつの間にかちゃんとやってる。
普通に凄いヤツだと思った。
・・・もう少し砕けてくれるといいのにな、なんて思うくらいには気に入っていた。
ソレから数年、何やら冒険者ギルド内の、主に職員主体の『ノアとアークを見守り隊』なる物が発足し、誓約魔法付きで入隊を募っているとか。
面白そうと、軽い気持ちで入隊したが、内容は全っ然軽くなかった。
入ってくる情報、後から後から規模がデカくなってるんだが?!
もうじきウチに来そうって直前の情報更新に卒倒する者、狂喜乱舞する者多数・・・。
そんな中でも割とおとなしめな反応だった後輩が・・・。
実は猫被ってた。
アルカンシエル様達が来てからのあの心の声ダダ漏れ事件。
やられた!
何年も騙されてた俺!
くっそ笑ったわ!!
もう、オモロ!!
お前、サイコー過ぎ!!
決めた。
お前を俺のものにする。
かくして、その夜、酔ってご機嫌な後輩を言葉巧みに自分の部屋に連れ込み(当然、防音結界の魔法発動済み)美味しく頂くことにした。
「---あん、パイセン・・・な、んでぇ?!」
「はっ、そんなの・・・ヤリたいからに、決まってる、だろ!」
「あっあっ、だから、何でッおれなのかって、言ってるの!」
「お前が、気に入ったからに、決まってんだろーが!! もう良いよな? 話す余裕なんてないくらい、抱き潰してやんよ!!」
「---うっそ?! 何でもっとデカく・・・?! ちょっと・・・パイセン・・・!!」
更に膨張したモノを抽挿されて苦しそうに喘ぐ後輩・・・いや・・・。
「リオン、俺のことはパイセンじゃなくリオンって呼べ。俺もお前のこと、サリナスって呼ぶから。・・・サリー」
「---ぅあっ、りおん、リオン!! だめ、そこイッちゃう! あっあっ---!」
そこからは抜かずの何発だったか忘れた。
次の日、休暇で良かったと思うくらいにはヤリまくっていた。
後輩、もといサリナスには散々文句を言われたが、構うもんか。
※ちなみに後輩は灰狼族である。
狼族の色序列的には一番下。
金、銀、黒、白、灰という感じ。
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