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197 *酔ったノアには敵わない
しおりを挟む*R18。背後注意。晩餐で酔った後の話*
---失敗した。
晩餐の席で、大勢の家族に囲まれて嬉しさ満天のノアが、いつの間にかかなり酔っていた。
そういえばノアがお酒に弱い(と思われる)事を言ってなかったか。
気が付いたら頬が紅潮して、銀の瞳は潤んでいた。
舌っ足らずに話すノアが可愛いのに淫靡で、父達も心なしか顔が赤い。
マズい。
「すみません、ノアがかなり酔ってしまったようなので、これで失礼します。ノア、ごちそうさまな?」
「え? ぅん・・・ごちそうさまぁ・・・おやすみなさい?」
「「「「ああ、ゆっくり休みなさい」」」」
ノアを連れてさっさと部屋に戻ると、ルフトが心得たように支度を整えてスタンバイしていた。
「あーくぅ、おふろぉはいる・・・脱がせてえ」
「はいはい、風呂はこっちな。・・・ルフト、呼ぶまで来るなよ」
「畏まりました」
「あーく・・・はやく---」
「今行く・・・何だ?」
ルフトが面白そうな顔をしている。
「いえ、あのアルカンシエル様がねえ・・・」
「---良いからはやく消えろ」
「ふふ、はい。ごゆっくり」
笑いを堪えながら部屋をあとにした。
「・・・アーク! おふろ、広ーい」
「ああ、たまには良いだろう?」
「ふふ、うん。泳げるねぇ・・・」
「・・・泳ぐなよ?」
「泳がないよお」
ご機嫌なノアの服を脱がせて自分も裸になると、掛け湯をしてノアの髪を丁寧に洗う。
すすいでから次はノアの体を洗おうとしたが、思ったよりも酔っていてクッタリしていたので今日は浄化魔法ですませた。
「少しお湯に浸かろうか」
「---ん・・・あー、気持ちい・・・」
お湯の感想だろうが、状況的にクルな・・・!
せっかくの広い浴槽だが、アークはさっさとノアを抱えて水気を飛ばすと寝室に向かった。
酔っぱらいのノアはされるがままである。
ベッドにそっと下ろすと、性急に口付けをするアーク。
ノアは抵抗もせずに受け入れて自分も舌を絡ませる。
くちゅくちゅと口付けをしながらアークの手はノアを弄り、あっと言う間にノアの快感を引き出す。
お酒のせいか、何時もよりも感度が良いようだ。
「---ん・・・んく、あー、く・・・・・・あん・・・」
合間に漏れる嬌声にアークも煽られる。
サイドテーブルから香油を出して指に纏わせると、ノアの後孔に突き入れた。
「---ぅあっ」
「ノア、この香り、好き?」
「・・・ん、好き・・・甘い・・・けど、爽やか、な・・・アークの・・・・・・香り。何時ものアークの・・・」
「良かった。ノアの為に香油を調合して貰ってたんだ。今日は、これでシような」
「ぅん、へへへ、アークに包まれてる、みたいな・・・うれし・・・・・・」
「---あー、あんま、煽んないで・・・!」
堪えながらノアの後孔を丁寧に解していく。
香油が馴染んで、ぐちゅぐちゅと水音がする。
「あっあっ、やん・・・そこ、きもちい・・・!」
「一回イかせてやりたいが、俺も、我慢が・・・」
「ん、あっ・・・く、いれてえ! アークと一緒にぃ・・・! イキたい、ん!」
「---く、ああもう・・・! ノア、挿入れるぞ!!」
そういってずるりと指を抜くと直ぐさま剛直を突き立てた。
「ひ、ああっ---!! あっ、きもちいっイッちゃう! イク、イッてる! あっあっ!」
ノアがきゅっと後孔を締めてイッたが、構わずに抽挿を繰り返す。
「悪い・・・!! 止まれねえ! お前が可愛いのが悪い!」
「えっなに、なん・・・・・・?! あっ、だめだめまたクルっ・・・・・・あっ・・・あー!! いや、イッてる! まって?!」
「ノア、ノア!」
「・・・?! あー、く?! あっも、きもちい・・・きもちいーの・・・!!」
「もっと、気持ち良く・・・っしてやるよ!」
力の抜けたノアは揺さぶられるまま、前から後ろから、抱き上げられながらと、明け方まで攻められ続けて、遂に意識を飛ばして。
アークに浄化され、アークに抱き締められて、お昼過ぎに空腹で目が覚めた。
そしてテラスでアークに給餌されている。
「---俺さあ、アークいないと生きてけないよね・・・」
思わず漏れた心の声。
アークは蕩ける笑みで言った。
「願ったり叶ったりだ。俺もノアがいないと生きていけないからな」
「---そっか。じゃあ良いよね?」
「もちろん」
そんな会話を邸中の者達が聞いていたが、二人はヴァルハラ大公夫夫のように二人の世界に入っていて気にならなかった・・・らしい。
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