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182 *反省はするが後悔は無い
しおりを挟む*R18。背後注意。もう少し続きます*
繋がったまま浴槽で温まった二人は魔法で水分を飛ばすと、そのままベッドまで移動した。
いわゆる駅弁スタイルである。
「あっあっ・・・、あーく、動いちゃ、や・・・っ奥にぃ・・・深い・・・!」
「もう少し我慢な」
笑いながらスタスタと歩いていくアークに震えながらしがみつくノア。
歩くたびに振動でアークの楔が打ち込まれてどうにもならない。
その度に軽くイってしまって、しがみつけなくなる。
「っはや・・・っく、してぇ・・・!」
ノアの悲鳴じみた声にクスリと笑って、ベッドにノアの背を預けるとグリッと奥を抉った。
「---んん!! は、きもちい・・・あーく、もっと・・・!」
「ああ、好きなだけくれてやるぜ!」
「・・・・・・! んん・・・、嬉し・・・! んむ・・・」
アークはノアに噛み付くように深く口付ける。
同時に腰も打ち付けて、ビクビク震えるノアの嬌声を口腔内を嬲って呑み込む。
「んん・・・、ふっ・・・あーくっ・・・!」
必死に舌を絡めてひたすら快楽を追うノアが可愛いのに淫靡で、堪らない。
それからはもう、いつも通りのアークの絶倫ぶりが・・・・・・。
前から、後ろから攻めたてる。
更に騎乗位も。
ノアが声が枯れて意味をなさない言葉しか出なくなり、イキっぱなしになって最後は気絶するまで・・・・・・。
鬼畜の所業かと思われるくらい、ノアを揺さぶり続けた。
「---やべえ。箍が外れた・・・・・・」
お互いの精液でドロドロぐちょぐちょの有様にハッとしたアークが気づき、気絶して深く眠るノアを見やる。
ずるりとノアの胎から陰茎を抜くと、どろりと溢れ出る白濁に、どんだけ出したんだと苦笑した。
「・・・・・・ああ、コレはまたお説教コースかな」
ノアと自分を浄化して、ぐちょぐちょのベッドも浄化で綺麗にするとシーツを軽く整えてノアを寝かす。
自身も隣に入り込み、愛しい番いを抱きしめると目を閉じる。
セイクリッド・リョーゼン滞在一日目の夜はこうして更けていったのだった。
---翌朝、昨夜あんなに致したのに、ノアは珍しく朝日の中、目を覚ました。
相変わらず体のあらぬ所が悲鳴をあげる。
何時ものようにインベントリからポーションを出すと無言で口に含んだ。
・・・昨夜は、お酒のせい・・・にしても、ちょっと激しかった・・・よなぁ・・・。
ぼんやりと考えていると、これまた珍しく眠ったままだったアークが寝ぼけまなこでノアを見つめていた。
ノアと目が合うとふにゃっと幸せそうに目を細めて触れるだけの口付けをしてきた。
「・・・おはよう。大丈夫か?」
「っうん、まあ・・・」
ぽっと顔を赤らめて目を逸らすノアにクスッと笑って、のそのそと起き出すアーク。
つられてノアも起き出して着替え始めた。
それを裸で見つめていたアークがぽつり。
「風呂はいいのか?」
「---いいいいいの!」
「・・・ふはっ、なにもしないのに」
「そそそういう意味じゃない! アークの馬鹿!」
「はははっ」
笑いながらアークは朝風呂に行ってしまった。
ノアも本当は入りたかったが、一緒に入ると絶対に色々と思い出してしまって、無理だ!
たまには一人で入ろうと提案しようと考えるノアだった。
その後、支度の済んだ二人は軽装の防具を身に着けてギギ達と廊下で合流した。
「---おはよう。起きれたんだ?」
「よお、お疲れさん?」
『しっかりまぐわえたか?』
「「何言ってんの、このエロジジイ!!」」
何となくぼかした兄弟二人だが、直球でボケた最後のヴァンの台詞にギギとルルが盛大にツッコんだ。
ノアは真っ赤になって硬直し、アークは一瞬真顔になってからすぐに笑っていない目でにっこりした。
「ヴァン? 朝飯は抜きで良いな?」
一瞬、殺気が漏れた。
『す、すまんかった・・・』
ヴァンは尻尾を腹の方にくるんと引っ込ませ、真っ青(のように見える)な顔でガクブルして言った。
「---次は気を付けろよ」
『ひゃい・・・』
昨夜のアークを知っていればギギ達に『お前が言うな!』とツッコまれそうな台詞をはいて、アークはノアを抱き上げて歩いて行った。
あとに続いたギギとルルは、シュンとしたヴァンを自業自得と思いながらも抱き上げて連れて行った。
番いの閨事情には、本当に首を突っ込んじゃいかんと思い知らされたのだった・・・。
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