7 / 7
例の執事さん達は・・・
しおりを挟む
あの辺境伯領の騒動から約一年が経ち、あの時一緒に着いてきた執事の二人が目出度く結婚しました!
アルフレッドさんとエドワードさんです。
もうじき40になる二人は人族なので歳相応に渋いイケメンになってます。
僕の境遇を知って、色々手を尽くしてくれた二人には感謝しかない。
アッシュはあんまり(というか全く?)いい顔をしなかったけど、あの後、僕の世話役をかってくれて、龍人国に来るときも正式に雇用して欲しいっていうから、よろしくねって連れてきちゃったんだ。
色々二人で協力しながら調査をしているうちに、お互い、好意を抱いていったらしい。
事が落ち着いて、改めてお互いの気持ちを確認して、愛を育んでいたとか。
素敵だよね!
で、二人は婚姻届にサインして終わりにしようとしていたらしく、それを知った僕達(主に僕)が、せっかくだからお祝いをしようって事になって、今、ココ。
「結婚おめでとうございます!」
「ありがとうございます」
離宮で、こちらにはなかったウエディングケーキを張り切って作りました!
二人の共同作業は既に10年以上続いているけど、改めてケーキ入刀の共同作業をして貰いました!
「このウエディングケーキってヤツはいいなあ。結婚式で広めようぜ。見た目も華やかで美味しくて、盛り上がる!」
「そうねえ! 私たちもやりたかったわ」
お義兄さん達も楽しそう。
「結婚記念日とかにもう少し小ぶりで作ってやったらいいんじゃないかな? 特別感があっていいのでは?」
「おお! その手があったか!」
では早速・・・何て仕事モードなお義兄さんは放って置いて。
「アルフレッドさん、エドワードさん。本当におめでとうございます。そしてありがとう」
「リッカ様、勿体のうございます! こんな祝いの席を設けていただけて、感無量でございます!」
「その通りでございます。こちらが感謝する方で・・・」
二人で頭を下げるので慌てて止めた。
「ううん。アッシュに出逢えたのは二人のお陰なんです。だから僕から祝福させて下さい。『お二人が末永く長生きして幸せになれますように』」
「・・・あ!」
アッシュがヘンな声を出したと同時に二人の体が淡く光った。
アレ?
「・・・あちゃあ」
アッシュが片手で目を覆って天を仰いだ。
ぇ?!
僕、もしかして、やらかした?!
そろりと皆をうかがうと、シーンとしてこっちを凝視していた。
「えと?」
「・・・2人を鑑定してみろ」
「・・・」
おう・・・・・・。
鑑定したら、二人に僕の加護が付いちゃった。
しかも不老長寿。
・・・・・・アレですね。末永く長生きしてって願っちゃったからですね?!
「リッカは自分が現人神っていう自覚を持った方がいい」
「スミマセン!!!」
「あの、私たちは悦びこそすれ、嫌悪する事は有り得ませんから!」
「そうです! むしろこれからも長くお世話役を務められる事に望外の幸せを感じております!」
きらきらした目でずずいっと迫られた。ヒエ!
「アル、エド、そこまで。興奮しすぎだ!」
アッシュが引き離してくれた。
「・・・・・・だから嫌だったんだよ。コイツら、俺の仕事(番の世話)を取りやがって」
「・・・ははは。ごめんね?」
「付いちまったもんは仕方がない。これから気を付けてくれよ。奥さん」
「は、はひ!」
真っ赤になってコクコク頷く。
パーティーは遅くまで盛り上がりを見せ、次の日は全員お休みにしたので、別な意味で僕達も盛り上がってしまった。
しかし、アッシュとの約束をうっかりたびたび忘れてやらかし、そのたびに甘いお仕置きを受けるのはもはや定番となっていくのであった。
人生を全うするまではまだまだ永い。
色々あるだろうけど、アッシュがいれば大丈夫。
アルフレッドさんとエドワードさんです。
もうじき40になる二人は人族なので歳相応に渋いイケメンになってます。
僕の境遇を知って、色々手を尽くしてくれた二人には感謝しかない。
アッシュはあんまり(というか全く?)いい顔をしなかったけど、あの後、僕の世話役をかってくれて、龍人国に来るときも正式に雇用して欲しいっていうから、よろしくねって連れてきちゃったんだ。
色々二人で協力しながら調査をしているうちに、お互い、好意を抱いていったらしい。
事が落ち着いて、改めてお互いの気持ちを確認して、愛を育んでいたとか。
素敵だよね!
で、二人は婚姻届にサインして終わりにしようとしていたらしく、それを知った僕達(主に僕)が、せっかくだからお祝いをしようって事になって、今、ココ。
「結婚おめでとうございます!」
「ありがとうございます」
離宮で、こちらにはなかったウエディングケーキを張り切って作りました!
二人の共同作業は既に10年以上続いているけど、改めてケーキ入刀の共同作業をして貰いました!
「このウエディングケーキってヤツはいいなあ。結婚式で広めようぜ。見た目も華やかで美味しくて、盛り上がる!」
「そうねえ! 私たちもやりたかったわ」
お義兄さん達も楽しそう。
「結婚記念日とかにもう少し小ぶりで作ってやったらいいんじゃないかな? 特別感があっていいのでは?」
「おお! その手があったか!」
では早速・・・何て仕事モードなお義兄さんは放って置いて。
「アルフレッドさん、エドワードさん。本当におめでとうございます。そしてありがとう」
「リッカ様、勿体のうございます! こんな祝いの席を設けていただけて、感無量でございます!」
「その通りでございます。こちらが感謝する方で・・・」
二人で頭を下げるので慌てて止めた。
「ううん。アッシュに出逢えたのは二人のお陰なんです。だから僕から祝福させて下さい。『お二人が末永く長生きして幸せになれますように』」
「・・・あ!」
アッシュがヘンな声を出したと同時に二人の体が淡く光った。
アレ?
「・・・あちゃあ」
アッシュが片手で目を覆って天を仰いだ。
ぇ?!
僕、もしかして、やらかした?!
そろりと皆をうかがうと、シーンとしてこっちを凝視していた。
「えと?」
「・・・2人を鑑定してみろ」
「・・・」
おう・・・・・・。
鑑定したら、二人に僕の加護が付いちゃった。
しかも不老長寿。
・・・・・・アレですね。末永く長生きしてって願っちゃったからですね?!
「リッカは自分が現人神っていう自覚を持った方がいい」
「スミマセン!!!」
「あの、私たちは悦びこそすれ、嫌悪する事は有り得ませんから!」
「そうです! むしろこれからも長くお世話役を務められる事に望外の幸せを感じております!」
きらきらした目でずずいっと迫られた。ヒエ!
「アル、エド、そこまで。興奮しすぎだ!」
アッシュが引き離してくれた。
「・・・・・・だから嫌だったんだよ。コイツら、俺の仕事(番の世話)を取りやがって」
「・・・ははは。ごめんね?」
「付いちまったもんは仕方がない。これから気を付けてくれよ。奥さん」
「は、はひ!」
真っ赤になってコクコク頷く。
パーティーは遅くまで盛り上がりを見せ、次の日は全員お休みにしたので、別な意味で僕達も盛り上がってしまった。
しかし、アッシュとの約束をうっかりたびたび忘れてやらかし、そのたびに甘いお仕置きを受けるのはもはや定番となっていくのであった。
人生を全うするまではまだまだ永い。
色々あるだろうけど、アッシュがいれば大丈夫。
応援ありがとうございます!
14
お気に入りに追加
131
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
あぁ全部読んでしまった(*´□`*)アウー
ああありがとうございますぅ---!!
初期というか初めて投稿した作品まで・・・嬉し恥ずかしい😅やり方も手探りだったので時間があれば書き直したいとずっと思ってる話です😄
最初のは某アニメフ○イトシリーズの劇場映画の歌『春はゆく』に嵌まってたときの作品なので重くて暗い話でした😨
読んで下さってありがとうございます😆
(身内にも『そんな時に書くなよ!重いわ』と怒られましたw)
しょっちゅう浮気して話が飛んでますが、懲りずにコレからもよろしくお願い致します😄