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第一章
第九話 衝動は膿むように 前編
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他者に良い事を続けるには自分の身を削る必要がある。だが悪いことは他者からでも自然からでも、一度始まれば波のように次々に到達する。それを断ち切るには、今まで積み重なった善行が必要だ。だが、善行だけで防ぎ切れるとは限らない。
「永遠に続けよ彼岸の儀 鳴けよ叫けよ呻き甘言 傲慢な世の問いを刺して 子は輪廻の底から這い出でる」
アドニスの鎌を持ちながら呆然と立ち尽くしている雨木の前に、突如として巨大な精霊が現れた。雨木は見上げる。忘れもしない、目が無く巨大な口を持つ異形の者。リックが初めて襲った時に連れていた精霊だ。その奥にはあの触手の生えたフードを展開しているリックが立っていた。彼女はもう雨木に対して姿を隠そうとはしていない。笑みを浮かべることも、険しい表情も浮かべることもない。ただ淡々としていた。
「今度はお前をどうしようか、雨木。精霊の贄か、私の依代となるか。一番最初に襲った時に得た血によれば、やはりお前は私の依代足りうる。後者の方が都合が良いと思うが」
手のひらに握られたアドニスの鎌は鋭利すぎて雨木の少し切っていた。血が地面に垂れ続ける。
「もう疲れたな」
「何?」
「一週間だよ。僕がここに来て一週間が経つ。働き始めるということがこんなに大変だったとは、社会人を舐めていたよ。確かに朝起きるのは遅くて楽だ。だがこんなに知らないことがあるとは思わなかった。命の危険もある。君も僕を何度も狙った。これで三度目!もう面倒だ!!!」
リックは雨木から距離を取る。焼け焦げた草木が鼻につく。
「お前の感情などどうでもいい。いいか雨木!龍涙の池の門は開かれた。如何なる魔法使いがこじ開けようとし失敗した結界を、あのカマキリは易々と突破した。そしてカマキリに怪我を負わせたのもこいつだ。私は門の先にも行かなくてはならない。もしその鎌を渡すのなら精霊の贄にはしないでおいてやる。痛い目にはもう済まなくていいぞ。さっさと寄越せ」
「これか?」
雨木は血まみれになったアドニスの鎌をつまみ、リックに見せつける。そしてー
「止めろ!!!」
飲み込んだ。体が内側から物理的に切り裂かれる痛みは、腹に刺さったナイフを抉るよりも激しく、かつ痛みが全身に響いている気がした。熱い。体が異常に熱い。身体中の痛覚が泣き喚いている。雨木は吐血し、近くにあった草木は彼の血に染まる。それでも雨木は立ち続けた。彼は口についた血を拭い、リックに微笑みかける。
「なんて事を……それが無いと龍涙の池には入れないのに」
「なぁリック。僕は君に感謝しているんだ」
「何を言い出すかと思えば、ふざけるな。まだ負けたわけじゃあない!お前の体は絶対に私が利用してやる。私のためにお前は犠牲にならなきゃいけない!」
「まぁ聞けよ。二回目の時、君は僕の記憶を見ただろう。あの記憶は失った記憶なんだ。君が僕の記憶をこじ開けてくれたおかげで僕も思い出すことができた。それにおかしいと思わないかい?いや、初めからおかしいことばかりだ」
リックは懐から魔術具を取り出し最大限の警戒をする。
「おかしいだと?お前は魔力の無い現世の人間に他ならないだろ」
「じゃあなぜ僕は初めて知るはずの魔術に対処できた?なぜ僕は魔力がないのに魔術をすぐに扱えてかつ応用ができた?なぜ僕はあの高層ビルで魔法使いと会っていた?」
リックの記憶には新しい。雨木の中で見た記憶にいた彼女にとっても大切な人物。
「そして今、アドニスさんの膨大な魔力の塊を食べてまた一つ思い出した」
雨木の下には滴る血で言葉が書かれていた。そして、歪な言葉は輝き始める。彼のサイドポーチに入っていたお守りに凄まじいスピードでヒビが入っていく。いつ形が崩れてもおかしくない。
「僕はそもそも人間じゃ無かった。空の魔女に創られた人と全く同じ組成の人形だ。だから魔力が無い。そして時間の認識も違っていた。本当の時間は違う。ここに来て一週間以上はすでに経過しているんだ」
リックは髪の毛をぐしゃぐしゃにし、精霊に命令を下す。
「もう何なんだ!やれ、悪食!彼女の事を聞き出すためにもあいつを無力化させろ!四肢は持っていっていい!」
「君の襲撃はこれで三度目だ。僕も郵便局員の人に聞いていて無策では無いんだよ。空の魔女について記された文献もヴィドさんに貸して貰った。一人きりになった僕を狙う絶好のチャンスけど、疑問に思わなかったかい?」
精霊はその裂け切った巨大な口を開け、ゆっくりと雨木に近づく。
「なぜそんな危険な場所に新人を一人で行かせたのか」
「どうでもいい!空の魔女の情報をよこせ!!!!」
考える事を放棄したリックをよそに言葉は輝きを増し、魔法陣となって空中に漂う。やり方はさっきアドニスが見せてくれたものと同じ、これが魔術をぶつける最高効率の方法だ。アドニスは雨木ににその命を持って全てを見せつけた。それをするだけだ。
「今度こそ腹を決めろよ。悪運の波が終わった後に立ち続けるためには、自分を殺す覚悟が最も効果的な対抗策だ」
サイドポーチからお守りを取り出し、雨木は左手で握りつぶす。
「ヴィドさん、アドニスさん、力借ります」
リックは空中に描かれていた魔法陣の中に、空の魔女の言葉を見つけた。咄嗟にフードを全面に出し、触手の壁に強く押してもらって後ろに飛ぶ。魔術は突如空間に巨大な白い柱を出現させる。襲いかかる精霊は柱によって潰され、触手の壁も半分ほど削ってしまった。大質量の物体は猛烈な風を引き起こし、燃えてしまった草木を消しとばす。
「え、そんな。あの人との唯一のつながりが。あ、あ」
一度ふらついて雨木は膝をつく。体の中はまだ熱せられて、吐血しながらも後ろにある結界を支えになんとか立つ。衝動に身を任せた行動は、体に深刻なダメージを与えていた。リックはその場で力無く座り込んでしまう。虚な目を擦り、雨木は彼女に語りかける。
「思ったより……体に響く……な。ねぇリック、君は空の魔女についても聞きたいんでしょ。僕と情報交換しよう。第三の選択肢ー」
雨木は深く深呼吸をする。コヒューコヒューと喘息のような呼吸音が鳴った。それでも、彼は最後まで話す。
「僕と一緒に琴吹郵便局に帰るよ」
その提案に、リックは言葉を失った。
「永遠に続けよ彼岸の儀 鳴けよ叫けよ呻き甘言 傲慢な世の問いを刺して 子は輪廻の底から這い出でる」
アドニスの鎌を持ちながら呆然と立ち尽くしている雨木の前に、突如として巨大な精霊が現れた。雨木は見上げる。忘れもしない、目が無く巨大な口を持つ異形の者。リックが初めて襲った時に連れていた精霊だ。その奥にはあの触手の生えたフードを展開しているリックが立っていた。彼女はもう雨木に対して姿を隠そうとはしていない。笑みを浮かべることも、険しい表情も浮かべることもない。ただ淡々としていた。
「今度はお前をどうしようか、雨木。精霊の贄か、私の依代となるか。一番最初に襲った時に得た血によれば、やはりお前は私の依代足りうる。後者の方が都合が良いと思うが」
手のひらに握られたアドニスの鎌は鋭利すぎて雨木の少し切っていた。血が地面に垂れ続ける。
「もう疲れたな」
「何?」
「一週間だよ。僕がここに来て一週間が経つ。働き始めるということがこんなに大変だったとは、社会人を舐めていたよ。確かに朝起きるのは遅くて楽だ。だがこんなに知らないことがあるとは思わなかった。命の危険もある。君も僕を何度も狙った。これで三度目!もう面倒だ!!!」
リックは雨木から距離を取る。焼け焦げた草木が鼻につく。
「お前の感情などどうでもいい。いいか雨木!龍涙の池の門は開かれた。如何なる魔法使いがこじ開けようとし失敗した結界を、あのカマキリは易々と突破した。そしてカマキリに怪我を負わせたのもこいつだ。私は門の先にも行かなくてはならない。もしその鎌を渡すのなら精霊の贄にはしないでおいてやる。痛い目にはもう済まなくていいぞ。さっさと寄越せ」
「これか?」
雨木は血まみれになったアドニスの鎌をつまみ、リックに見せつける。そしてー
「止めろ!!!」
飲み込んだ。体が内側から物理的に切り裂かれる痛みは、腹に刺さったナイフを抉るよりも激しく、かつ痛みが全身に響いている気がした。熱い。体が異常に熱い。身体中の痛覚が泣き喚いている。雨木は吐血し、近くにあった草木は彼の血に染まる。それでも雨木は立ち続けた。彼は口についた血を拭い、リックに微笑みかける。
「なんて事を……それが無いと龍涙の池には入れないのに」
「なぁリック。僕は君に感謝しているんだ」
「何を言い出すかと思えば、ふざけるな。まだ負けたわけじゃあない!お前の体は絶対に私が利用してやる。私のためにお前は犠牲にならなきゃいけない!」
「まぁ聞けよ。二回目の時、君は僕の記憶を見ただろう。あの記憶は失った記憶なんだ。君が僕の記憶をこじ開けてくれたおかげで僕も思い出すことができた。それにおかしいと思わないかい?いや、初めからおかしいことばかりだ」
リックは懐から魔術具を取り出し最大限の警戒をする。
「おかしいだと?お前は魔力の無い現世の人間に他ならないだろ」
「じゃあなぜ僕は初めて知るはずの魔術に対処できた?なぜ僕は魔力がないのに魔術をすぐに扱えてかつ応用ができた?なぜ僕はあの高層ビルで魔法使いと会っていた?」
リックの記憶には新しい。雨木の中で見た記憶にいた彼女にとっても大切な人物。
「そして今、アドニスさんの膨大な魔力の塊を食べてまた一つ思い出した」
雨木の下には滴る血で言葉が書かれていた。そして、歪な言葉は輝き始める。彼のサイドポーチに入っていたお守りに凄まじいスピードでヒビが入っていく。いつ形が崩れてもおかしくない。
「僕はそもそも人間じゃ無かった。空の魔女に創られた人と全く同じ組成の人形だ。だから魔力が無い。そして時間の認識も違っていた。本当の時間は違う。ここに来て一週間以上はすでに経過しているんだ」
リックは髪の毛をぐしゃぐしゃにし、精霊に命令を下す。
「もう何なんだ!やれ、悪食!彼女の事を聞き出すためにもあいつを無力化させろ!四肢は持っていっていい!」
「君の襲撃はこれで三度目だ。僕も郵便局員の人に聞いていて無策では無いんだよ。空の魔女について記された文献もヴィドさんに貸して貰った。一人きりになった僕を狙う絶好のチャンスけど、疑問に思わなかったかい?」
精霊はその裂け切った巨大な口を開け、ゆっくりと雨木に近づく。
「なぜそんな危険な場所に新人を一人で行かせたのか」
「どうでもいい!空の魔女の情報をよこせ!!!!」
考える事を放棄したリックをよそに言葉は輝きを増し、魔法陣となって空中に漂う。やり方はさっきアドニスが見せてくれたものと同じ、これが魔術をぶつける最高効率の方法だ。アドニスは雨木ににその命を持って全てを見せつけた。それをするだけだ。
「今度こそ腹を決めろよ。悪運の波が終わった後に立ち続けるためには、自分を殺す覚悟が最も効果的な対抗策だ」
サイドポーチからお守りを取り出し、雨木は左手で握りつぶす。
「ヴィドさん、アドニスさん、力借ります」
リックは空中に描かれていた魔法陣の中に、空の魔女の言葉を見つけた。咄嗟にフードを全面に出し、触手の壁に強く押してもらって後ろに飛ぶ。魔術は突如空間に巨大な白い柱を出現させる。襲いかかる精霊は柱によって潰され、触手の壁も半分ほど削ってしまった。大質量の物体は猛烈な風を引き起こし、燃えてしまった草木を消しとばす。
「え、そんな。あの人との唯一のつながりが。あ、あ」
一度ふらついて雨木は膝をつく。体の中はまだ熱せられて、吐血しながらも後ろにある結界を支えになんとか立つ。衝動に身を任せた行動は、体に深刻なダメージを与えていた。リックはその場で力無く座り込んでしまう。虚な目を擦り、雨木は彼女に語りかける。
「思ったより……体に響く……な。ねぇリック、君は空の魔女についても聞きたいんでしょ。僕と情報交換しよう。第三の選択肢ー」
雨木は深く深呼吸をする。コヒューコヒューと喘息のような呼吸音が鳴った。それでも、彼は最後まで話す。
「僕と一緒に琴吹郵便局に帰るよ」
その提案に、リックは言葉を失った。
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