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◆◆◆ OJISAMA SIDE
「それで何が不安なんだい?」
瑛一郎は一緒にソファで寛ぐ黄山に尋ねた。
「え?何でそれを…」
「見てればわかるよ」
公園で合流してから、その瞳が不安そうにしてるのには気づいていた。
でも黄山から話してくれるのを待っていたが、一向に話す気配が無いから瑛一郎から切り出した、という訳だ。
「えーと、その。次の国に行くのはまだ先ですし、今日あまり一緒に居れなかったから」
言いながら、目線がウロウロしている。本当の事は言いたくない様だ。
さて、どうするか。
「寂しいのかい?」
「そうですね、だから、我が儘言っちゃいました。ごめんなさい」
シュンとする。黄山は30代なのに少年ぽさが抜けないせいか、落ち込んでると子犬っぽい。
下がった耳と尻尾が見えそうだ…。
「じゃあ、日本に戻ったらウチに来るかい?」
パッと嬉しそうに黄山が顔を上げた。顔に、いいの?本当にいいの?、とデッカく書かれている。
こんなに分かりやすい人間も珍しい。ぶふっ、と思わず吹き出した。
黄山の耳が赤くなる。きっと、何で笑われたかは分かってない筈なのに。
「勿論いいよ。先に戻って掃除でもしておくから、今度の休みに遊びおいで」
「はい」
はにかむように恋人が笑った。
それがとても素敵で、黄山の頬にキスした。
念のため呼び出しに備えて自分の部屋に戻ります、と黄山は帰って行った。
不安が払拭出来た事に、瑛一郎は安堵して恋人を見送った。
瑛一郎の恋人は30代前半の息子の同級生だ。
控えめで、どちらかと言えば大人しい。でも1つの事をずっと諦めずにやり続けられる芯の強さがある。
息子のパートナーでもある紫藤の安否を心配して、10年も行方を探し続けた猛者だ。
偶然、その再会の場に居合わせた瑛一郎は、息子と紫藤の仲を邪魔させない為に彼をその場から連れ出した。
なのに気づいてみれば、自分の方がそのひたむきさに捕らわれていた。
そして、黄山もこんなおじさんを好きだと言ってくれた。
大切にしたい。
素直にそう思えた。
激しい炎では無い。ゆっくり包む込む様な、陽だまり。
それは瑛一郎の凍っていた時間をゆっくり溶かし、前に進む勇気を与えてくれていた。
「そろそろ、私も前に進まないとな」
ずっと触れなかったあの場所を整理する時が来た。そう感じた。
◇◇◇
予定より早く帰国した瑛一郎はとある場所へ向かった。
はるか昔、瑛一郎が通っていた美大だった。
その敷地内にある古い建物。
既に誰も住む者がいなくなった寮だった。
本来であればとっくに取り壊しになっている筈の建物だ。それを瑛一郎は持てる権力と財力を使って、大学側に無理やり存続させていた。
その中の1つのドアを鍵を使って開ける。建て付けの悪いドアが、ギギ、と音を立てて開いた。
ここに来るのは数年ぶりだった。
瑛一郎は学生時代、ここで愛を知った。
そして、大学を卒業後は、ここで絶望を知った。
瑛一郎の人生の青春と絶望と転機が全て詰まっている、辛くも想い出に溢れた場所だった。
中に入ると、案の定、部屋は埃だらけだった。マスクをするべきだったか、とハンカチで口元を押さえた。
散乱したキャンバス、乾いて変色した絵の具。畳まれた布団。何も置かれていない机。
本当にあの頃のままだ。
絵を描く時、瑛一郎はいつもこの部屋と、そこで過ごした時間に囚われる。
でも。そろそろ区切りをつけないといけない。
大事にしたい人が出来たから。
「金月別れを言いに来たよ」
今日ここに来たのは、この部屋を手離す決意が出来たから。
「いつか私が君の元へ行くまで…待ってて」
暫く部屋を見回して、瑛一郎は部屋を閉ざした。
あの建物を壊していいよ。
そう告げた時の美大の理事は、大層大慌てだった。
あの建物は古すぎて危険なんですよ、管理するこっちの身にもなってください!
散々そう文句を言ってた癖に、いざこっちが手離すのを承諾すると、本当にいいんですか?想い出の場所じゃないんですか?と必死に粘ってきた。
それだけ毎年振り込まれる瑛一郎の寄付金が魅力的だったのだろう。
もう多額の寄付金を贈る義理もないが、あの建物を取り壊して瑛一郎の意向を反映させる事で数年は支援を継続する事になった。
といっても、別に何かを強要するつもりは無い。美大の生徒達が今欲している物を作ってあげてとお願いしただけだ。
これで多額の寄付金を毎年貰おうとするなんてな。
少々呆れたが、自分の過去を繋ぎ止める為で無く、未来の若者への支援ならまだマシかと思うのだった。
「あとは…これか」
瑛一郎は自分の寝室に飾っている絵を見つめていた。
瑛一郎の住んでるマンションはあまり物が無い。
一番広い一室を趣味部屋として、画材やら釣り道具、ゴルフバッグ、カメラなど置いてるが、それ以外に置いてる物は最低限でシンプルだ。
その中で唯一。
激しく自己主張をするのが、瑛一郎が寝室に飾っている絵だ。
キャンバス一杯に広がる強烈な赤。それ以外に飛び散る様々な色。それらの1番上に走る美しい金色の線。
瑛一郎の死んだ恋人、金月が残した絵だった。
金月は才能溢れる男だった。
描く絵は観る者を強く惹きつける魅力があった。
性格は苛烈で気が強い。
だけど一途で一生懸命で不器用で。
放っておけない奴だった。
いつも淡白な瑛一郎と正反対。
だから惹かれる合ったのかもしれない。
この絵は彼の遺作の中でも特別な物だった。この絵を外そうと思う日が来るとは思わなかった。
でも捨てるつもりは無い。
だってこれは彼が最期に自分へ贈った作品だからー。
◇◇◇
ピンポン
ドアを開けると、耳が赤くなっている黄山が立っていた。
「瑛一郎さん、こんにちは」
平静を装ってるが、初めてのお宅訪問に物凄く喜んでるのがわかった。
「……」
私の恋人が可愛い過ぎる。
「瑛一郎さん?」
「…いらっしゃい。入って」
今すぐ押し倒したい衝動を抑えて、黄山を迎え入れた。
黄山は部屋の中を見回して、バーカウンターがある!とハシャいでる。
1番初めに気になるのがそこなんだ、と思わず笑ってしまう。
相変わらず何に興味を持つかわからない子だ。それがまた面白くて新鮮だ。
「今日は私がお昼を作るから座ってて」
「料理も出来るんですね」
黄山が、はぁと溜息を吐いた。
「一人暮らしが長いからね」
「え?」
キッチンで昼食の準備に取り掛かる。今日はペペロンチーノとオニオンスープの予定だ。もう下準備は出来ているから、後は…。
「あの」
「ん?どうしたんだい?」
黄山が何か言いたそうに、ソファからこちらを見てる。オープンキッチンだから遮る物は無いから、その表情がよく見えた。
顔を見れば何となく聞きたい事がわかった。
「妻や息子とはずっと別居してたんだ」
「え?どうして?」
今のは、どうして僕が聞きたい事がわかったんですか?、だな。
「黄山くんはわかりやすいからね」
それに。私はずっと人の顔色を伺って生きてきた。だから人の気持ちを察するのに長けてしまった。
「他に聞きたい事はあるかい?」
「どうして…別居を?」
「元々お互いの家の為の結婚だったんだ。僕は両親や妻とは考えが合わなくてね。後継の瑛太郎が産まれた後はお互い納得しての事だよ」
「そうなんですね…」
あの頃は良かれと思った行動だった。まさかそれが息子を追い詰めていたとは気づかなかったが。
その後は、昼食の準備に取り掛かった。
昼食の後はソファでくつろぎながら2人で映画を鑑賞をした。
黄山の好みに合わせてコメディにした。隣でお菓子をつまみながら、楽しそうに黄山が笑っている。
それが楽しくて、瑛一郎もつられる。穏やかな時間が心地いい。
瑛一郎の視線に気づいた恋人が、どうかしました?と聞いてきた。
「どうもしないよ」
瑛一郎はテーブルにあったマシュマロを取って黄山の口に運んだ。
顔に?マークをつけながらも、それを口に入れモグモグする。それが可愛くて立て続けに2個3個食べさせてみた。
頬をパンパンにしながらも、されるがまま頬張ってモグモグしてる。
リスみたい。
思わず、ぶふっと吹き出した。
「~~~っ!」
「ハハッ、ごめんよ。もうしないから」
恨めしそうにこっちを見ている。
恥ずかしかったのか、耳が赤くなっている。本当に一緒にいて飽きない。
「ごめんよ、だって」
誰かと一緒にいて、こんなに楽しいのは数十年ぶりなんだ。
口にはせず、ただ笑顔で黄山を見つめる。黄山がちょっと拗ねた様にそっぽを向いた。それを後ろから抱きしめる。
「ごめんね。もう意地悪しないから。一緒に映画を観よう」
「…はい」
その後は2人穏やかな時間を過ごした。
「それで何が不安なんだい?」
瑛一郎は一緒にソファで寛ぐ黄山に尋ねた。
「え?何でそれを…」
「見てればわかるよ」
公園で合流してから、その瞳が不安そうにしてるのには気づいていた。
でも黄山から話してくれるのを待っていたが、一向に話す気配が無いから瑛一郎から切り出した、という訳だ。
「えーと、その。次の国に行くのはまだ先ですし、今日あまり一緒に居れなかったから」
言いながら、目線がウロウロしている。本当の事は言いたくない様だ。
さて、どうするか。
「寂しいのかい?」
「そうですね、だから、我が儘言っちゃいました。ごめんなさい」
シュンとする。黄山は30代なのに少年ぽさが抜けないせいか、落ち込んでると子犬っぽい。
下がった耳と尻尾が見えそうだ…。
「じゃあ、日本に戻ったらウチに来るかい?」
パッと嬉しそうに黄山が顔を上げた。顔に、いいの?本当にいいの?、とデッカく書かれている。
こんなに分かりやすい人間も珍しい。ぶふっ、と思わず吹き出した。
黄山の耳が赤くなる。きっと、何で笑われたかは分かってない筈なのに。
「勿論いいよ。先に戻って掃除でもしておくから、今度の休みに遊びおいで」
「はい」
はにかむように恋人が笑った。
それがとても素敵で、黄山の頬にキスした。
念のため呼び出しに備えて自分の部屋に戻ります、と黄山は帰って行った。
不安が払拭出来た事に、瑛一郎は安堵して恋人を見送った。
瑛一郎の恋人は30代前半の息子の同級生だ。
控えめで、どちらかと言えば大人しい。でも1つの事をずっと諦めずにやり続けられる芯の強さがある。
息子のパートナーでもある紫藤の安否を心配して、10年も行方を探し続けた猛者だ。
偶然、その再会の場に居合わせた瑛一郎は、息子と紫藤の仲を邪魔させない為に彼をその場から連れ出した。
なのに気づいてみれば、自分の方がそのひたむきさに捕らわれていた。
そして、黄山もこんなおじさんを好きだと言ってくれた。
大切にしたい。
素直にそう思えた。
激しい炎では無い。ゆっくり包む込む様な、陽だまり。
それは瑛一郎の凍っていた時間をゆっくり溶かし、前に進む勇気を与えてくれていた。
「そろそろ、私も前に進まないとな」
ずっと触れなかったあの場所を整理する時が来た。そう感じた。
◇◇◇
予定より早く帰国した瑛一郎はとある場所へ向かった。
はるか昔、瑛一郎が通っていた美大だった。
その敷地内にある古い建物。
既に誰も住む者がいなくなった寮だった。
本来であればとっくに取り壊しになっている筈の建物だ。それを瑛一郎は持てる権力と財力を使って、大学側に無理やり存続させていた。
その中の1つのドアを鍵を使って開ける。建て付けの悪いドアが、ギギ、と音を立てて開いた。
ここに来るのは数年ぶりだった。
瑛一郎は学生時代、ここで愛を知った。
そして、大学を卒業後は、ここで絶望を知った。
瑛一郎の人生の青春と絶望と転機が全て詰まっている、辛くも想い出に溢れた場所だった。
中に入ると、案の定、部屋は埃だらけだった。マスクをするべきだったか、とハンカチで口元を押さえた。
散乱したキャンバス、乾いて変色した絵の具。畳まれた布団。何も置かれていない机。
本当にあの頃のままだ。
絵を描く時、瑛一郎はいつもこの部屋と、そこで過ごした時間に囚われる。
でも。そろそろ区切りをつけないといけない。
大事にしたい人が出来たから。
「金月別れを言いに来たよ」
今日ここに来たのは、この部屋を手離す決意が出来たから。
「いつか私が君の元へ行くまで…待ってて」
暫く部屋を見回して、瑛一郎は部屋を閉ざした。
あの建物を壊していいよ。
そう告げた時の美大の理事は、大層大慌てだった。
あの建物は古すぎて危険なんですよ、管理するこっちの身にもなってください!
散々そう文句を言ってた癖に、いざこっちが手離すのを承諾すると、本当にいいんですか?想い出の場所じゃないんですか?と必死に粘ってきた。
それだけ毎年振り込まれる瑛一郎の寄付金が魅力的だったのだろう。
もう多額の寄付金を贈る義理もないが、あの建物を取り壊して瑛一郎の意向を反映させる事で数年は支援を継続する事になった。
といっても、別に何かを強要するつもりは無い。美大の生徒達が今欲している物を作ってあげてとお願いしただけだ。
これで多額の寄付金を毎年貰おうとするなんてな。
少々呆れたが、自分の過去を繋ぎ止める為で無く、未来の若者への支援ならまだマシかと思うのだった。
「あとは…これか」
瑛一郎は自分の寝室に飾っている絵を見つめていた。
瑛一郎の住んでるマンションはあまり物が無い。
一番広い一室を趣味部屋として、画材やら釣り道具、ゴルフバッグ、カメラなど置いてるが、それ以外に置いてる物は最低限でシンプルだ。
その中で唯一。
激しく自己主張をするのが、瑛一郎が寝室に飾っている絵だ。
キャンバス一杯に広がる強烈な赤。それ以外に飛び散る様々な色。それらの1番上に走る美しい金色の線。
瑛一郎の死んだ恋人、金月が残した絵だった。
金月は才能溢れる男だった。
描く絵は観る者を強く惹きつける魅力があった。
性格は苛烈で気が強い。
だけど一途で一生懸命で不器用で。
放っておけない奴だった。
いつも淡白な瑛一郎と正反対。
だから惹かれる合ったのかもしれない。
この絵は彼の遺作の中でも特別な物だった。この絵を外そうと思う日が来るとは思わなかった。
でも捨てるつもりは無い。
だってこれは彼が最期に自分へ贈った作品だからー。
◇◇◇
ピンポン
ドアを開けると、耳が赤くなっている黄山が立っていた。
「瑛一郎さん、こんにちは」
平静を装ってるが、初めてのお宅訪問に物凄く喜んでるのがわかった。
「……」
私の恋人が可愛い過ぎる。
「瑛一郎さん?」
「…いらっしゃい。入って」
今すぐ押し倒したい衝動を抑えて、黄山を迎え入れた。
黄山は部屋の中を見回して、バーカウンターがある!とハシャいでる。
1番初めに気になるのがそこなんだ、と思わず笑ってしまう。
相変わらず何に興味を持つかわからない子だ。それがまた面白くて新鮮だ。
「今日は私がお昼を作るから座ってて」
「料理も出来るんですね」
黄山が、はぁと溜息を吐いた。
「一人暮らしが長いからね」
「え?」
キッチンで昼食の準備に取り掛かる。今日はペペロンチーノとオニオンスープの予定だ。もう下準備は出来ているから、後は…。
「あの」
「ん?どうしたんだい?」
黄山が何か言いたそうに、ソファからこちらを見てる。オープンキッチンだから遮る物は無いから、その表情がよく見えた。
顔を見れば何となく聞きたい事がわかった。
「妻や息子とはずっと別居してたんだ」
「え?どうして?」
今のは、どうして僕が聞きたい事がわかったんですか?、だな。
「黄山くんはわかりやすいからね」
それに。私はずっと人の顔色を伺って生きてきた。だから人の気持ちを察するのに長けてしまった。
「他に聞きたい事はあるかい?」
「どうして…別居を?」
「元々お互いの家の為の結婚だったんだ。僕は両親や妻とは考えが合わなくてね。後継の瑛太郎が産まれた後はお互い納得しての事だよ」
「そうなんですね…」
あの頃は良かれと思った行動だった。まさかそれが息子を追い詰めていたとは気づかなかったが。
その後は、昼食の準備に取り掛かった。
昼食の後はソファでくつろぎながら2人で映画を鑑賞をした。
黄山の好みに合わせてコメディにした。隣でお菓子をつまみながら、楽しそうに黄山が笑っている。
それが楽しくて、瑛一郎もつられる。穏やかな時間が心地いい。
瑛一郎の視線に気づいた恋人が、どうかしました?と聞いてきた。
「どうもしないよ」
瑛一郎はテーブルにあったマシュマロを取って黄山の口に運んだ。
顔に?マークをつけながらも、それを口に入れモグモグする。それが可愛くて立て続けに2個3個食べさせてみた。
頬をパンパンにしながらも、されるがまま頬張ってモグモグしてる。
リスみたい。
思わず、ぶふっと吹き出した。
「~~~っ!」
「ハハッ、ごめんよ。もうしないから」
恨めしそうにこっちを見ている。
恥ずかしかったのか、耳が赤くなっている。本当に一緒にいて飽きない。
「ごめんよ、だって」
誰かと一緒にいて、こんなに楽しいのは数十年ぶりなんだ。
口にはせず、ただ笑顔で黄山を見つめる。黄山がちょっと拗ねた様にそっぽを向いた。それを後ろから抱きしめる。
「ごめんね。もう意地悪しないから。一緒に映画を観よう」
「…はい」
その後は2人穏やかな時間を過ごした。
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