【完結】壊された女神の箱庭ー姫と呼ばれていきなり異世界に連れ去られましたー

秋空花林

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最終章 運命を創る者

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ーーー



 十分煽った自覚がある。

「ひ…あ…ダ、」

 ダメと言いそうになって、太陽は必死に堪えた。今さらここまで来て止められたくないから、太陽はその行為を必死に受け止めた。

 ルースが洗浄魔法を使えて良かった。そうじゃなきゃ、きっと泣いて拒否していたとこだ。

 ぬるりとソレが更に奥に入ってきた。濡れて柔らかいソレが必死に太陽のソコを解そうと舐めてくる。

 むしろソコは柔かな優しい刺激に反応して、キュと締め付けてしまうというのに。

「ふ…」

 声が漏れない様に、手で口を押さえながら後ろ見れば、一心不乱に太陽のお尻に顔を埋めるルースが見えた。

 その姿が恥ずかしくて、いやらしくて、またキュッとなる。

 いつまで経っても解れないソコにルースは、やっと指を入れた。舐められてしっとりとしたソコを指が這う。

「あぁ!」

 太陽の反応を見て重点的に責めてくる。徐々に快感が這い上がる。

「ルースさん…」

 返事は無い。だが太陽のお尻に顔を近づけたまま彼が視線だけを向けて来た。

 欲情に塗れた緑色の瞳が美しく輝いていた。これから本気で太陽を犯そうとしてるのが見てとれた。

 毛頭、太陽もやめてもらうつもりは無い。

「お願い。あの緑のやつで部屋を覆って…声出ちゃう」

 ルースの足元から緑色の光が部屋中に広がった。

「ん!はぁ、あぁ!」

 緑の檻が完成すると同時に、ルースは太陽を背後から突いてきた。

 テーブルに押し倒してされた状態で、背後から一心不乱に腰を振ってくる。まるで発情期の犬みたいに。

 そう発情期だ。先ほどからルースの瞳はずっと緑に輝いて、太陽の思考を奪い続けている。

 魅了だとか洗脳だとか。そんなのどうでも良かった。これは太陽自ら望んだこと。

 早く。早く注いで。
 搾り取る様に、ソコはずっとルースを締め付けている。

 ルースのモノが奥に当たる。その先に進みたいとでもいう様に。

「ふ、ん、そこは、もう…」

 ビクリと太陽の身体がのけぞった。

 ガツンと強い衝撃に目がチカチカした。

 湧き上がる強い快感と共に、熱い物が中に広がっていった。



◇◇◇



「ん…」
「気がついた?」

 目を開けると、ルースの腕の中に抱かれていた。2人裸で太陽のベッドに横になっていた。

 周囲は緑の檻で囲まれているのに、太陽の家の家具はそのままだった。周りに聖気が漂ってるのが感じられた。

「聖気?何で?」
「君はもう人間じゃない」

 ルースが太陽を押し倒して口付けてきた。口からもルースの唾液を通して、優しい力が流れ込んでくる。

 チュッ

 最後に音を立ててルースが唇を離した。

「僕の生命を注いだから」
「それって…」

 喜びと幸せが一気に胸に溢れてきた。
 それは待ち望んでいた瞬間だった。

「俺…ルースさんの伴侶になったんですか?ルースさんの…家族に」

 嬉し涙で表情が歪めた太陽を、ルースが抱きしめた。

「そうだよ。もう君は僕の伴侶で僕の家族だ」
「俺…っ、嬉し…」
「沢山心配させて、泣かせてごめん。もう僕も迷わない」
「ルースさん、ルースさん」
「愛してる。これからの人生を一緒に生きて行こう」
「…はい」

 嬉しさに涙を流す太陽を胸に抱きしめながら、優しくその髪を撫でる。

「僕の生命の半分を注ぐのにあと6回はしなきゃ。覚悟はいい?」
「もちろんです!ルースさんこそ、へばらないでくださいね!」

 先ほどまで泣いていた太陽が、嬉しそうに顔を上げた。その変わりようが可笑しくて、思わずルースが笑う。

「頼もしいね」
「ルースさんは意外に頼りにならないから、俺が尻に引きます」
「ハハ!参ったな」

 笑いながらルースが耳元で、さすが僕の伴侶だと囁いた。



ーーー


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