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第四章 誰がために、その金は甦るのか
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しおりを挟む「そんな…。一見災害に見える事も必要な現象だったって事もあるのに…」
例えば元の世界で発生する台風などは、その大きな暴風雨で海を混ぜて海水を下げて熱を冷ます。それが海の自然を守る。人間とっては害に見えても、地球としては必要な現象だ。
「フフ。アンタは本当に聡いね。そう必要な現象なんだろうさ。でも女神はそう思わなかった。そしてこう思ったのさ。今まで隠してて表に出て来たなら、また隠してしまえばいい。今度は絶対に出て来ない様に雁字搦めに封印して」
「もしかして…」
何だか嫌な予感がした。
ルースにもらった厚めの服に着替えた筈なのに、寒さに鳥肌がたつ。
「北と南はお気に入り。東は従順。中央は寵愛。だから残った西に瘴気を押し込め様とした。鳥族ごとまとめて」
「……まさか」
「あとは想像つくだろ?当時の北長だった白の妖精王が女神を諌めて、西を庇った。そして代わりに呪い受けた」
「じゃあ魔王って…」
「正体は白の妖精王だよ。この世の平和は彼の犠牲で成り立っているのさ」
長の語った衝撃的な話に、暫く太陽は言葉が出なかった。
そんなのおかしい。
たった1人の存在に全てを押しつけて。
そんな世界はいつか破綻する。
いや、もしかしたら既に破綻したのが今の世界なのかもしれないー。
「これが西が魔王の配下になった理由さ。正確には北の妖精王にだね。私達一族は彼がいなければ今頃は滅んでいた」
「…わかる気がします」
自分達を滅ぼそうとした女神より、自分達を庇い闇に堕ちた者に恩義を感じて仕えた。それはすごく当然の事に思えた。
「じゃあ光の封印というのは…」
「…この世界の歪みが表れた時、それは瘴気となって必ず北に表れる。女神の呪いでね。北の妖精王は世界を守る為、それを全て受け止めて魔王になって…そして後は…わかるだろう?」
「……瘴気ごと…魔王を…封印する」
何て残酷な。
あまりに残酷な事実に、身体が震えそうだった。こんな世界はおかしい。間違ってる。
光の聖女も光の勇者も救世主なんかじゃなかった。本当の救世主は魔王。光の封印は…そんな救世主に全てを押し付けて閉じ込める手段にしか過ぎないのだ。
「そんな残酷な封印をされた魔王は…どうなるんですか?」
「魔王は死なない。長い時をかけて、その身で瘴気を浄化し続け…いずれ白の妖精王に戻る。そして再び瘴気が表れた時に、また瘴気を引き受けて封印されるのさ。少なくとも500年前まではそうだったらしい」
「500年前…」
「今は…魔王様が何をお考えなのかは、私達も知らないよ」
それまではそのサイクルで世界は回っていた。白の妖精王もその身で瘴気を浄化し続けた。でもその均衡は500年前にとうとう崩れた。
何があったかは分からないが、魔王が光の聖女と勇者を殺したとされている。
「私が知ってるのはここまでだよ」
「…充分です。ありがとうございました」
「なぁ、アンタはこの世界をどう思う?このまま壊れてしまった方がいいと思うかい?」
長が静かに太陽を見ていた。
あまりにも衝撃的な話に、太陽は返す言葉が無い。
2人の間を風が吹いた。
冷たくて澄んだその空気は、清浄さを感じさせる風だった。
どう言っていいか正直わからない。
それでも、今思う事を正直に話した。
「俺は…この世界が好きです」
「……」
「東の森は木々が枯れかけていたけど懸命に生きようとしてました。銀狼の奴らも始めは俺を魔王の手下だって攻撃してきたけど、最後は謝ってくれたし」
「アッハッハッ!東はバカだねぇ!見た目は黒くても纏う匂いは違うのに!」
「…匂い」
俺臭いのかな?こっそり服を嗅ぐ。自分ではわからなかった。
「それで?他にもあるかい?」
長が楽しそうに尋ねた。
その言葉に次に思い浮かんだのは東の村だった。
「東の土地の村で会った人達は瘴気に追われて上の方から移り住んだって言ってました。だから、出来ればあの人達がこれからもそこに住めたらいいなとは思います」
「ふうん」
宿屋の店主とルースの事はショックだったけど。それを抜きにすれば、あの村の人達は良い人達だった。
「あと、南は森が大陸全体を守る様に広がっていて。エルフ達の大陸への想いを感じました」
「へえ、それは見てみたいねぇ」
ラドやエルフの少女の事を思うと良い思い出ばかりじゃない。それでもルースの伯父ベイティやユナとの出会いは嬉しかった。
「自然で言えば俺は西が1番好きです。昼も夜も美しくて鳥族のみんなも気持ちの良い奴らです」
「ハッハッ!嬉しいね!アンタならいつでも歓迎するよ!」
長が本当に嬉しそうに笑った。
その表情で、この地に、その一族に誇りを持っているのが伝わってくる。
「だから俺はこの世界に滅んで欲しく無いです。そして、俺もこの世界で好きな人と一緒に生きていきたい」
「そう…。大事な人がいるんだね」
「は、はい」
照れる太陽を見ながら、長が優しく微笑んだ。その笑顔はまるで弟を見る姉の様な眼差しだった。
「次は北に行くのかい?」
「はい。魔王もですけど、会わないといけない人がいるんです」
太陽をこの世界に引き込んだ張本人。
彼は魔王と共に瘴気を抑えていると言った。それも限界だと。
でも…。
今日ここまでの話を聞いて。
きっと自分は魔王を封印する事は出来ないと思う。
あんな残酷な封印はあってはいけないのだ。
こんな自分に何が出来るかわからない。
それでも、金の勇者も魔王も自分を待っているという。
なら覚悟を決めて立ち向かうだけだ。
ルースとこの世界で生きていくと決めたから。
「いい眼だね、セーヤ。自分の思うままにやってみるといい。私ら西はアンタを応援するよ」
「……長は何かお姉さんみたいです」
1人っ子で兄弟なんかいない。
それでも、きっと自分に姉がいたらこんな感じかもしれない、そう思った。
「何言ってんだい。アンタはもう私達の家族さ!」
そう言って長が太陽の肩に手をまわして、豪快に笑った。
「……っ」
「おや?なんだい!泣いてんのかい?」
「な、泣いてないです!」
長が笑いながら、太陽の頭をワシワシ撫で回した。
例えば元の世界で発生する台風などは、その大きな暴風雨で海を混ぜて海水を下げて熱を冷ます。それが海の自然を守る。人間とっては害に見えても、地球としては必要な現象だ。
「フフ。アンタは本当に聡いね。そう必要な現象なんだろうさ。でも女神はそう思わなかった。そしてこう思ったのさ。今まで隠してて表に出て来たなら、また隠してしまえばいい。今度は絶対に出て来ない様に雁字搦めに封印して」
「もしかして…」
何だか嫌な予感がした。
ルースにもらった厚めの服に着替えた筈なのに、寒さに鳥肌がたつ。
「北と南はお気に入り。東は従順。中央は寵愛。だから残った西に瘴気を押し込め様とした。鳥族ごとまとめて」
「……まさか」
「あとは想像つくだろ?当時の北長だった白の妖精王が女神を諌めて、西を庇った。そして代わりに呪い受けた」
「じゃあ魔王って…」
「正体は白の妖精王だよ。この世の平和は彼の犠牲で成り立っているのさ」
長の語った衝撃的な話に、暫く太陽は言葉が出なかった。
そんなのおかしい。
たった1人の存在に全てを押しつけて。
そんな世界はいつか破綻する。
いや、もしかしたら既に破綻したのが今の世界なのかもしれないー。
「これが西が魔王の配下になった理由さ。正確には北の妖精王にだね。私達一族は彼がいなければ今頃は滅んでいた」
「…わかる気がします」
自分達を滅ぼそうとした女神より、自分達を庇い闇に堕ちた者に恩義を感じて仕えた。それはすごく当然の事に思えた。
「じゃあ光の封印というのは…」
「…この世界の歪みが表れた時、それは瘴気となって必ず北に表れる。女神の呪いでね。北の妖精王は世界を守る為、それを全て受け止めて魔王になって…そして後は…わかるだろう?」
「……瘴気ごと…魔王を…封印する」
何て残酷な。
あまりに残酷な事実に、身体が震えそうだった。こんな世界はおかしい。間違ってる。
光の聖女も光の勇者も救世主なんかじゃなかった。本当の救世主は魔王。光の封印は…そんな救世主に全てを押し付けて閉じ込める手段にしか過ぎないのだ。
「そんな残酷な封印をされた魔王は…どうなるんですか?」
「魔王は死なない。長い時をかけて、その身で瘴気を浄化し続け…いずれ白の妖精王に戻る。そして再び瘴気が表れた時に、また瘴気を引き受けて封印されるのさ。少なくとも500年前まではそうだったらしい」
「500年前…」
「今は…魔王様が何をお考えなのかは、私達も知らないよ」
それまではそのサイクルで世界は回っていた。白の妖精王もその身で瘴気を浄化し続けた。でもその均衡は500年前にとうとう崩れた。
何があったかは分からないが、魔王が光の聖女と勇者を殺したとされている。
「私が知ってるのはここまでだよ」
「…充分です。ありがとうございました」
「なぁ、アンタはこの世界をどう思う?このまま壊れてしまった方がいいと思うかい?」
長が静かに太陽を見ていた。
あまりにも衝撃的な話に、太陽は返す言葉が無い。
2人の間を風が吹いた。
冷たくて澄んだその空気は、清浄さを感じさせる風だった。
どう言っていいか正直わからない。
それでも、今思う事を正直に話した。
「俺は…この世界が好きです」
「……」
「東の森は木々が枯れかけていたけど懸命に生きようとしてました。銀狼の奴らも始めは俺を魔王の手下だって攻撃してきたけど、最後は謝ってくれたし」
「アッハッハッ!東はバカだねぇ!見た目は黒くても纏う匂いは違うのに!」
「…匂い」
俺臭いのかな?こっそり服を嗅ぐ。自分ではわからなかった。
「それで?他にもあるかい?」
長が楽しそうに尋ねた。
その言葉に次に思い浮かんだのは東の村だった。
「東の土地の村で会った人達は瘴気に追われて上の方から移り住んだって言ってました。だから、出来ればあの人達がこれからもそこに住めたらいいなとは思います」
「ふうん」
宿屋の店主とルースの事はショックだったけど。それを抜きにすれば、あの村の人達は良い人達だった。
「あと、南は森が大陸全体を守る様に広がっていて。エルフ達の大陸への想いを感じました」
「へえ、それは見てみたいねぇ」
ラドやエルフの少女の事を思うと良い思い出ばかりじゃない。それでもルースの伯父ベイティやユナとの出会いは嬉しかった。
「自然で言えば俺は西が1番好きです。昼も夜も美しくて鳥族のみんなも気持ちの良い奴らです」
「ハッハッ!嬉しいね!アンタならいつでも歓迎するよ!」
長が本当に嬉しそうに笑った。
その表情で、この地に、その一族に誇りを持っているのが伝わってくる。
「だから俺はこの世界に滅んで欲しく無いです。そして、俺もこの世界で好きな人と一緒に生きていきたい」
「そう…。大事な人がいるんだね」
「は、はい」
照れる太陽を見ながら、長が優しく微笑んだ。その笑顔はまるで弟を見る姉の様な眼差しだった。
「次は北に行くのかい?」
「はい。魔王もですけど、会わないといけない人がいるんです」
太陽をこの世界に引き込んだ張本人。
彼は魔王と共に瘴気を抑えていると言った。それも限界だと。
でも…。
今日ここまでの話を聞いて。
きっと自分は魔王を封印する事は出来ないと思う。
あんな残酷な封印はあってはいけないのだ。
こんな自分に何が出来るかわからない。
それでも、金の勇者も魔王も自分を待っているという。
なら覚悟を決めて立ち向かうだけだ。
ルースとこの世界で生きていくと決めたから。
「いい眼だね、セーヤ。自分の思うままにやってみるといい。私ら西はアンタを応援するよ」
「……長は何かお姉さんみたいです」
1人っ子で兄弟なんかいない。
それでも、きっと自分に姉がいたらこんな感じかもしれない、そう思った。
「何言ってんだい。アンタはもう私達の家族さ!」
そう言って長が太陽の肩に手をまわして、豪快に笑った。
「……っ」
「おや?なんだい!泣いてんのかい?」
「な、泣いてないです!」
長が笑いながら、太陽の頭をワシワシ撫で回した。
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