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第二章 闇に囚われし緑よ、いずれ

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「何なのその淫らな世界!俺にはハードル高すぎる!」

 もしかしてルースも?

 そういえば小屋で2人きりの時はルースもスキンシップが多かった。

 太陽を抱き寄せり、キスもされた。

 今は空が一緒のせいか手さえ握ってくれないが。

「妬けるな。今はオレに集中しろ」

 再び空が服の中に手を入れて来た。

 それが胸の突起を優しく摘んできた。再び首元に顔を埋められる。

「待ってルースさんが来たら」
「あいつは部屋が別だろ。それにまだ店主のとこだ」

 空がピクピクと獣耳を動かした。動物的な聴覚で建物内の音を拾ってるらしい。

 もう片方の手がズボンの上から膨らみを触ってきた。ここ数日出してないからか、そこは早くも勃ち上がりかけていた。

「空お願いやめて。俺はルースさんがいいんだ」
「あいつは来ないし、お前じゃ無理だ。あきらめろ」

 やけにキッパリと空が言い切った。

 不思議に思って空を見ると、気まずそうに顔をそらされた。

「なんでそんな事言うんだ?」

 何だか嫌な予感がする。

 空の手を跳ね除けて、太陽はベッドから起き上がった。

 行くな、と空が声をかけてきたが無視した。

 身体のダルさを我慢して隣のルースの部屋をノックした。返事はない。

 店主のところ。

 空はさっきそう言っていた。

 別に久しぶりに会う友人同士なら一緒に飲む位、普通だ。太陽の世界なら。

 一階に降りた。下は受付カウンターと小さめの食堂位しかない。

 一階奥から微かな声が聞こえた。

 食堂の奥。キッチン辺りかもしれない。

 話し声の様な、笑い声の様な。微かな声。つられる様に近づいていくと、それは男達の秘め事だった。

「…ツレはいいのか?」
「ただの同行者だよ。そんな事を聞く余裕あるんだ?」
「ん、はぁ、久しぶりなんだ、優しくしてくれ」

 食堂の奥で2人の男が抱き合っていた。背の高い男が相手のズボンの中に入れた手を動かしている。

「あぁ、いきそうだ」
「ねぇ続きは部屋でやろうよ」
「お前、まだ?」
「うん。だから慰めてよ」

 美しい顔の男が中年男性に口づけた。

 そこからは貪り合う様に、互いに濃厚に吸い合い、2人の口元がいやらしく濡れているのが離れた場所からもわかった。

 そのまま2人は寄り添い合いながら、一階奥へと消えて行った。



 人間は複数と関係を持つのが普通。

 空の言った言葉が思い浮かんだ。

 ココに来た時の2人の様子だと恋人同士ではないと思う。恐らくただの一夜の関係。

 そして森の小屋で太陽と過ごした夜も。彼にとっては一夜の関係でしか無かったのだ。

 気づいたら涙が溢れていた。

 可愛いと言われて鵜呑みにして。助けに来てもらって大事にされてると勘違いした。

 立ち尽くたまま涙を流す太陽を後ろから抱きしめる腕があった。空だった。

 無言で太陽を横抱きにすると、階段を上がり部屋に連れて行く。

 そのままそっとベッドに寝かせてくれた。

「最後まではしないから触っていいか?」

 空が太陽の涙を優しく拭った。

 太陽は羞恥で思わず顔を背けてしまう。

 太陽のソコは明らかに固く反応していたからだ。ルースと店主の情事に興奮した。

「俺、自分でするから、暫く1人にしてくれ」

 恥ずかしさと情けなさに、また泣きそうになる。空が首を振った。

「忘れたか?お前の体液はオレに力を与える。だからこれは悪い事じゃ無い。オレを強くする為だと思え」
「お前を強く…?」
「そうだ。さっきは悪かった。お前を傷つけるつもりじゃなかった。あいつをあきらめろとはもう言わない。だからもう泣くな」
「泣いてなんかない」

 空が太陽のソコをそっと撫でた。

 固く主張するソコがピクッと反応する。もう太陽は抵抗しなかった。されるがまま空を受け入れる。

「オレに任せろ」

 空は太陽のズボンに手をかけた。


ーーー


 次話R18要素入ってきます。閲覧ご注意下さい。
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