34 / 75
第三部 乙女ゲーム?高等部編
1
しおりを挟む「スイカ切りました!朝食のデザートです」
「ありがとうございます!」
「冷えててめっちゃ甘くて美味い!」
「サキさんが切ってくれたと思うとより美味い」
昨日買ったスイカは流石に二人では大きかったので分けて皆で食べることにした。
ミスカさんの所へ持っていき、少し耳に近づけてコソッと言う。
「ミスカさんの分、大きめに切ってみました」
「!ありがとう。良いのか?」
「勿論です」
瑞々しい果汁が喉を通ると、じわじわ暑い毎日も爽やかに過ごせそうな気がした。
スイカを食べてすっきりした団員たちは元気に仕事へ向かって行き、私とヴェルストリアくんも片付けを終える。
「サキさん、昨日町へ行ったんですね。ここに来てからは外に出ていなかったでしょうし、久しぶりでしたか?」
「あ……そう、だね」
そっか、ヴェルストリアくんは私が異世界から来たことを知らないんだった。
嘘をつくというのはやっぱり心苦しい。
「……昨日はね、調味料も買ったんだ!見て、こんなにいっぱい」
「ふふ、食べ物ばっかりですね」
「確かに言われて見ればそうかも」
私は持ってきた物の中から、ラッピングされた小さな袋を取り出す。
「ヴェルストリアくんにお土産買ってきたの。良かったらどうぞ」
「僕に……?ありがとうございます……!開けても良いですか?」
「うん!」
袋を開くとキラキラと輝くエメラルド色の飾りがささやかに付いたシンプルな髪飾り。
「これ見つけた時、ヴェルストリアくんぽいなって思ったの。髪ちょっと長めだから鍛錬中はいつも纏めているでしょ?」
「……いつも見てくれているんですか?」
「えっと、ちょっとこっそり?」
ヴェルストリアくんが剣術に励んでいる姿はカッコよくて、つい目で追ってしまう。
「その時に使ってくれたら嬉しいな」
「使います!嬉しい……ありがとうございます……」
ヴェルストリアくんは片手で口元を覆いながら、髪飾りを大事そうに見つめていた。
喜んでもらえてよかった!
「あの、嫌じゃなかったら今私が付けさせて貰えないかな?」
「え!?」
実はヴェルストリアくんの髪を一度いじってみたかったのだ。
だって三つ編みとかしたら絶対可愛いもの。
「サキさんがそう言うのなら……お願いします。無理しないでくださいね」
「?うん、ありがとう!」
早速後ろにまわり、そっと髪を梳くう。サラサラの白い髪が窓からの明かりに照らされてより一層輝いた。見惚れながらも両サイドから編み込みをしていく。
「痛くない?」
「は、はい……」
二つの三つ編みを後ろの残りの髪と纏め、髪飾りで留めれば完成だ。
手鏡で仕上がりを見てもらう
「わぁ……こんな結び方も出来るんですね」
「うん!慣れたら簡単だよ」
不思議そうに横を向いて手鏡で見ている様子が嬉しくて、私はヴェルストリアくんの頭を撫でる。
「やっぱりこの髪飾り、綺麗な髪にとっても似合うなぁ」
「……っ!?」
ふと、こちらへ向かってくる足音が聞こえてきた。勢いよく食堂の扉が開く。
「リューク!?そんなに慌ててどうしたの」
「サキ……スイカ無くなっちゃった……?」
「スイカ?」
「朝練終わらなくて……出遅れたぁ」
リュークがだいぶしょんぼりしているので、ヴェルストリアくんには先に仕事に戻ってもらった。
「そんなにスイカ食べたかったの?リュークの分あるよ」
「うん……食べたかっ……え、あるの?」
「特別だよ」
「サキ……!」
というわけでリュークの分のスイカを持ってきた。ニコニコしながらスイカにかじりつくリュークは可愛い。
「ふふ、実はミスカさんからスイカ好きって聞いたから取っておいたんだ」
「優しすぎる……ありがとう!」
「どういたしまして。そういえば昨日シオンさんのお店にお邪魔したよ。リューク元気にしてるかって気にしてた」
「叔父さんここのところ会ってなかったなぁ。サキ、今度は俺と一緒に行こうよ!」
「うん!行きたい!」
リュークはスイカをすっかり食べ終えて満足したみたいだ。
「リュークはミスカさんと幼なじみだったんだね」
「そうそう!近所に住んでてさ。ずっと一緒に遊んでたんだ。昔から剣術ごっことかしてたんだよ」
リュークは懐かしむようにミスカさんとの思い出を話してくれて、本当に仲が良いのだと伝わってくる。
「そういえばヴェルストリア珍しく髪結んでたけど」
「あ、ヴェルストリアくんにお土産で髪飾りあげたの!それで髪結ばせてもらって」
「髪に……そっか。サキなら大丈夫だな」
リュークは納得したように頷いた。
「リュークのお土産も一応……あるよ」
「え、一応って何」
「これなんだけど」
「……スイカ!?」
黒い種であろう点がなんとも言えない絶妙な顔を作っているこのスイカのキーホルダーを、私は見つけてしまったのだ。
「リュークがスイカ好きって聞いたらもうこれしか目に入らなくて……」
「くっ……ふふっ、待って…顔が……!」
「ちなみにもう一個あるの」
ピンクの色違いを取り出す。
「サキ面白すぎる……あはは!」
「ふ、ふふ……だって……」
思った以上に笑われて、私も笑いが止まらなかった。
なんとか二人とも落ち着いた頃にはお腹がだいぶ筋肉痛だった。
「はぁ……それでね、良かったらお揃いにしたいなって思ったの」
「お揃い……!そうしよう!すごく嬉しい。サキ、ありがとう」
「うん!喜んで貰えて良かった」
赤いスイカを渡そうとすると、差し出した私の手にリュークの大きい手がそっと重なる。
「どうかした?」
リュークが私の目を真っ直ぐ見つめている。
「俺、これ見る度にサキのこと考えちゃう。サキも……これ見たら俺のこと思い出してくれる?」
少し首を傾げて微笑むリュークに私の胸はトクンと音をたてた。
買った時は意識して無かったけど、お揃いにしたいってすぐ考えてた。これを見たらリュークも同じ物を持っているんだって嬉しくなる。リュークが私の事を考えてくれるのも嬉しい。
でもそれって……独占欲みたいな……?もっと私のこと考えて欲しいなんて……。
「見てない時でも思い出しちゃうよ……」
「!!」
自分の気持ちに恥ずかしくなって、俯いて空いている片手で顔を隠す。
最近の私はなんだか変だ。そわそわして落ち着かないような、そんな気分。
「サキ……」
「す、スイカ、また食べようね。それじゃあ今日はお掃除しないとだから」
キーホルダーをリュークの手に握らせて、目が合わせられないままそそくさ食堂を後にした。
サキのくれた赤いスイカのキーホルダー。
そのなんとなく微妙な顔を撫でながら、リュークは呟いた。
「意識、してくれてたよな……」
正直このスイカがあってもなくても俺はサキのことばっかり考えている。
でもサキはそうじゃない。彼女にとって俺は大勢いる騎士団員の一人。お土産だって他の人にも渡している。
会っていない時でも俺の存在を忘れないで欲しい。お揃いだと言ってくれたその意味が特別なものであって欲しい。
「……ずっと俺のこと思い出してくれたらいいのになぁ……」
「ありがとうございます!」
「冷えててめっちゃ甘くて美味い!」
「サキさんが切ってくれたと思うとより美味い」
昨日買ったスイカは流石に二人では大きかったので分けて皆で食べることにした。
ミスカさんの所へ持っていき、少し耳に近づけてコソッと言う。
「ミスカさんの分、大きめに切ってみました」
「!ありがとう。良いのか?」
「勿論です」
瑞々しい果汁が喉を通ると、じわじわ暑い毎日も爽やかに過ごせそうな気がした。
スイカを食べてすっきりした団員たちは元気に仕事へ向かって行き、私とヴェルストリアくんも片付けを終える。
「サキさん、昨日町へ行ったんですね。ここに来てからは外に出ていなかったでしょうし、久しぶりでしたか?」
「あ……そう、だね」
そっか、ヴェルストリアくんは私が異世界から来たことを知らないんだった。
嘘をつくというのはやっぱり心苦しい。
「……昨日はね、調味料も買ったんだ!見て、こんなにいっぱい」
「ふふ、食べ物ばっかりですね」
「確かに言われて見ればそうかも」
私は持ってきた物の中から、ラッピングされた小さな袋を取り出す。
「ヴェルストリアくんにお土産買ってきたの。良かったらどうぞ」
「僕に……?ありがとうございます……!開けても良いですか?」
「うん!」
袋を開くとキラキラと輝くエメラルド色の飾りがささやかに付いたシンプルな髪飾り。
「これ見つけた時、ヴェルストリアくんぽいなって思ったの。髪ちょっと長めだから鍛錬中はいつも纏めているでしょ?」
「……いつも見てくれているんですか?」
「えっと、ちょっとこっそり?」
ヴェルストリアくんが剣術に励んでいる姿はカッコよくて、つい目で追ってしまう。
「その時に使ってくれたら嬉しいな」
「使います!嬉しい……ありがとうございます……」
ヴェルストリアくんは片手で口元を覆いながら、髪飾りを大事そうに見つめていた。
喜んでもらえてよかった!
「あの、嫌じゃなかったら今私が付けさせて貰えないかな?」
「え!?」
実はヴェルストリアくんの髪を一度いじってみたかったのだ。
だって三つ編みとかしたら絶対可愛いもの。
「サキさんがそう言うのなら……お願いします。無理しないでくださいね」
「?うん、ありがとう!」
早速後ろにまわり、そっと髪を梳くう。サラサラの白い髪が窓からの明かりに照らされてより一層輝いた。見惚れながらも両サイドから編み込みをしていく。
「痛くない?」
「は、はい……」
二つの三つ編みを後ろの残りの髪と纏め、髪飾りで留めれば完成だ。
手鏡で仕上がりを見てもらう
「わぁ……こんな結び方も出来るんですね」
「うん!慣れたら簡単だよ」
不思議そうに横を向いて手鏡で見ている様子が嬉しくて、私はヴェルストリアくんの頭を撫でる。
「やっぱりこの髪飾り、綺麗な髪にとっても似合うなぁ」
「……っ!?」
ふと、こちらへ向かってくる足音が聞こえてきた。勢いよく食堂の扉が開く。
「リューク!?そんなに慌ててどうしたの」
「サキ……スイカ無くなっちゃった……?」
「スイカ?」
「朝練終わらなくて……出遅れたぁ」
リュークがだいぶしょんぼりしているので、ヴェルストリアくんには先に仕事に戻ってもらった。
「そんなにスイカ食べたかったの?リュークの分あるよ」
「うん……食べたかっ……え、あるの?」
「特別だよ」
「サキ……!」
というわけでリュークの分のスイカを持ってきた。ニコニコしながらスイカにかじりつくリュークは可愛い。
「ふふ、実はミスカさんからスイカ好きって聞いたから取っておいたんだ」
「優しすぎる……ありがとう!」
「どういたしまして。そういえば昨日シオンさんのお店にお邪魔したよ。リューク元気にしてるかって気にしてた」
「叔父さんここのところ会ってなかったなぁ。サキ、今度は俺と一緒に行こうよ!」
「うん!行きたい!」
リュークはスイカをすっかり食べ終えて満足したみたいだ。
「リュークはミスカさんと幼なじみだったんだね」
「そうそう!近所に住んでてさ。ずっと一緒に遊んでたんだ。昔から剣術ごっことかしてたんだよ」
リュークは懐かしむようにミスカさんとの思い出を話してくれて、本当に仲が良いのだと伝わってくる。
「そういえばヴェルストリア珍しく髪結んでたけど」
「あ、ヴェルストリアくんにお土産で髪飾りあげたの!それで髪結ばせてもらって」
「髪に……そっか。サキなら大丈夫だな」
リュークは納得したように頷いた。
「リュークのお土産も一応……あるよ」
「え、一応って何」
「これなんだけど」
「……スイカ!?」
黒い種であろう点がなんとも言えない絶妙な顔を作っているこのスイカのキーホルダーを、私は見つけてしまったのだ。
「リュークがスイカ好きって聞いたらもうこれしか目に入らなくて……」
「くっ……ふふっ、待って…顔が……!」
「ちなみにもう一個あるの」
ピンクの色違いを取り出す。
「サキ面白すぎる……あはは!」
「ふ、ふふ……だって……」
思った以上に笑われて、私も笑いが止まらなかった。
なんとか二人とも落ち着いた頃にはお腹がだいぶ筋肉痛だった。
「はぁ……それでね、良かったらお揃いにしたいなって思ったの」
「お揃い……!そうしよう!すごく嬉しい。サキ、ありがとう」
「うん!喜んで貰えて良かった」
赤いスイカを渡そうとすると、差し出した私の手にリュークの大きい手がそっと重なる。
「どうかした?」
リュークが私の目を真っ直ぐ見つめている。
「俺、これ見る度にサキのこと考えちゃう。サキも……これ見たら俺のこと思い出してくれる?」
少し首を傾げて微笑むリュークに私の胸はトクンと音をたてた。
買った時は意識して無かったけど、お揃いにしたいってすぐ考えてた。これを見たらリュークも同じ物を持っているんだって嬉しくなる。リュークが私の事を考えてくれるのも嬉しい。
でもそれって……独占欲みたいな……?もっと私のこと考えて欲しいなんて……。
「見てない時でも思い出しちゃうよ……」
「!!」
自分の気持ちに恥ずかしくなって、俯いて空いている片手で顔を隠す。
最近の私はなんだか変だ。そわそわして落ち着かないような、そんな気分。
「サキ……」
「す、スイカ、また食べようね。それじゃあ今日はお掃除しないとだから」
キーホルダーをリュークの手に握らせて、目が合わせられないままそそくさ食堂を後にした。
サキのくれた赤いスイカのキーホルダー。
そのなんとなく微妙な顔を撫でながら、リュークは呟いた。
「意識、してくれてたよな……」
正直このスイカがあってもなくても俺はサキのことばっかり考えている。
でもサキはそうじゃない。彼女にとって俺は大勢いる騎士団員の一人。お土産だって他の人にも渡している。
会っていない時でも俺の存在を忘れないで欲しい。お揃いだと言ってくれたその意味が特別なものであって欲しい。
「……ずっと俺のこと思い出してくれたらいいのになぁ……」
889
お気に入りに追加
1,653
あなたにおすすめの小説
王子の片思いに気付いたので、悪役令嬢になって婚約破棄に協力しようとしてるのに、なぜ執着するんですか?
いりん
恋愛
婚約者の王子が好きだったが、
たまたま付き人と、
「婚約者のことが好きなわけじゃないー
王族なんて恋愛して結婚なんてできないだろう」
と話ながら切なそうに聖女を見つめている王子を見て、王子の片思いに気付いた。
私が悪役令嬢になれば、聖女と王子は結婚できるはず!と婚約破棄を目指してたのに…、
「僕と婚約破棄して、あいつと結婚するつもり?許さないよ」
なんで執着するんてすか??
策略家王子×天然令嬢の両片思いストーリー
基本的に悪い人が出てこないほのぼのした話です。

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

異世界転生してひっそり薬草売りをしていたのに、チート能力のせいでみんなから溺愛されてます
はるはう
BL
突然の過労死。そして転生。
休む間もなく働き、あっけなく死んでしまった廉(れん)は、気が付くと神を名乗る男と出会う。
転生するなら?そんなの、のんびりした暮らしに決まってる。
そして転生した先では、廉の思い描いたスローライフが待っていた・・・はずだったのに・・・
知らぬ間にチート能力を授けられ、知らぬ間に噂が広まりみんなから溺愛されてしまって・・・!?

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。

BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました
楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。
ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。
喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。
「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」
契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。
エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる