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19話
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異世界10日目。
わたしと菜穂ちゃん、くるみちゃんの3人は戦闘組と一緒に、城の近くの森にやって来た。
戦闘組とは別でわたし達、非戦闘ガールズ3人組は、森の入口付近で素材収集予定だ。
戦闘力0に等しいわたし達に今回も護衛1名と収集のプロ1名がついてくれた。ありがたい!
「この辺りなら、素材も豊富ですよ」
その収集プロのお婆さんが案内してくれた場所は、森の出口にも近く見渡しの良い場所だった。
「私が守るが、もし何かあればすぐ森から出てるように!」
今回私達を守ってくれるのは、金髪が見事な美しい女騎士だ。
クラスメイトからは、密かにオス○ルと呼ばれている。
はーい、とわたし達は元気よく返事して、薬草や花等を集め出した。
太陽がすっかり上がった頃。そろそろ昼休憩にしましょうと収集プロのお婆さんが声をかけてくれた。
「結構集まったね!お昼取ったらまた午後がんばろ!」
「そうね。午後は鉱石も集めたいわ」
菜穂ちゃんと一緒に森の入口に向かって歩こうした時、ハタと気づいた。
「あれ?くるみちゃんは?」
「ふぇ、ここです。ちょっと待ってください」
声のした方を見ると、わたし達より出口側に近い木の根元にくるみちゃんがしゃがんでる所だった。
「そろそろお昼だよー?」
「はいぃ。ここに珍しい植物があるので、これだけ採ります~」
くるみちゃんの目の前に、木の横から緑の出っ張りが出てる。
キノコかな?
くるみちゃんが、その緑の三角を片手で引っ張っると。ズボッと緑の人型モンスターの顔が出てきた!
「グルルルッ!」
「ぎょわわわわ!?」
くるみちゃんが絶叫した。
木に生えた植物と思ったのは、木の窪みに隠れていたモンスターの角だったようだ。
「大丈夫だ!雑魚だから私が切り捨ててやる!」
頼もしい女騎士が剣を抜いた!
だけどくるみちゃんは何故か女騎士と逆方向に走り出した!
そう。よりによって奥側にいたわたし達に向かって走って来たのだ!しかも緑のモンスターまで引き連れて!
「ひゃあぁぁ!来たー!」
「くるみちゃん、何でこっち来るの~!」
「ふええ~!だって追いかけてくるんです~!」
「グルルル!」
わたし達は全力疾走で逃げ出した。
その後ろから「おーい!どこ行くんだ!逆方向だぞ!」と焦った女騎士の声がしたが振り返る余裕なんかなかった!
◇◇◇
その後。
緑のモンスターのゴブリンに追い詰められていたわたし達は、近くにいた勇者の大河に助けられたんだけど。
わたしは、突然現れたカラフルタイツの5人組が自分が考えた漫画キャラクターだとバラされた精神的ショックから気絶したのだった。
わたしと菜穂ちゃん、くるみちゃんの3人は戦闘組と一緒に、城の近くの森にやって来た。
戦闘組とは別でわたし達、非戦闘ガールズ3人組は、森の入口付近で素材収集予定だ。
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「この辺りなら、素材も豊富ですよ」
その収集プロのお婆さんが案内してくれた場所は、森の出口にも近く見渡しの良い場所だった。
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キノコかな?
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「グルルルッ!」
「ぎょわわわわ!?」
くるみちゃんが絶叫した。
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「大丈夫だ!雑魚だから私が切り捨ててやる!」
頼もしい女騎士が剣を抜いた!
だけどくるみちゃんは何故か女騎士と逆方向に走り出した!
そう。よりによって奥側にいたわたし達に向かって走って来たのだ!しかも緑のモンスターまで引き連れて!
「ひゃあぁぁ!来たー!」
「くるみちゃん、何でこっち来るの~!」
「ふええ~!だって追いかけてくるんです~!」
「グルルル!」
わたし達は全力疾走で逃げ出した。
その後ろから「おーい!どこ行くんだ!逆方向だぞ!」と焦った女騎士の声がしたが振り返る余裕なんかなかった!
◇◇◇
その後。
緑のモンスターのゴブリンに追い詰められていたわたし達は、近くにいた勇者の大河に助けられたんだけど。
わたしは、突然現れたカラフルタイツの5人組が自分が考えた漫画キャラクターだとバラされた精神的ショックから気絶したのだった。
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