歪んだ愛情

まめ

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ミヌールは前王の婚約者候補の1人だった

前王はミヌールと過ごす時に
甘い言葉を吐き
必ず君を正妃として娶るからねと約束
を貰っていた


しかし、王としての政略結婚として
後ろ盾となる筆頭公爵家のルルドラが
正妃として選ばれた



ミヌールは泣きながら側妃という立場を
受け入れた



ルルドラとは幼馴染で愛は無いけれど、
王として子を産んで貰わなければならない
だからルルドラが孕むまで
ルルドラとの閨をともにすることを
許して欲しいと
頼まれた時も


どうにか
なってしまうのではないかというぐらいに
泣き続けた



そして第一王子ゲイルが産まれた





ああ、やっとこれであの人は解放されて
私のところにやってくる



嬉しい気持ちで王を迎えいれ
たくさんの愛を注いで貰った



自身も2人の子を産み、王の寵愛を得て
幸せだと思っていた



だがミヌールはその後
自分だけの物になったはずの
王との間ルルドラが第二子を授かった
ことを知らされた




第一王子ゲイルを産みその後は
閨を共にしていないはずのルルドラが
妊娠したのである


しかも王はその喜びに破顔した顔を
ミヌールに見せてしまった



ミヌールの心が壊れてしまった瞬間だった
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