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ジェーンはシュタインからの手紙を抱きしめながら泣いた
そこにはシュタインなりの愛が詰まっていた
自分は本当に愛されていたんだ
シュタインが望んだ通り、新しい自分になって前に進もう、もうあの頃の私はどこにも居ない
ここで誰かを待ち続けるのもやめよう
………
皆が見惚れるような美しいその場には相応しくないほどの娘が花屋の店先で働いていた
「ジェーン、今日こそは俺と食事に付き合ってよ」
「うふふ、ありがとう、ヨシュア。でも、私今日は予定があるの。可愛い子供達に会いに行くのよ」
「え?ジェーン子供いるの?」
「うふふ、そうよ。可愛い子供達なの。貴方も一緒に行くならいいわ。」
「い、いや、俺…。また、今度な。」
ジェーンは毎日のように声をかけられていた
シュタインからの援助無く生きていけるように花屋で働き始め、時間があれば孤児院を訪れていた
だが、花屋に毎日訪れていたのは美しさに惹かれてやってきた男達だけでは無かった
「今日はこちらの花を包んでくれる?」
「はい。かしこまりました…。」
毎日毎日、何かを聞くでも語るでも無く朝1番に花を買いに来る男、ミシェルだった
初めはエルディラと結婚したミシェルが毎日買いに来るのだと思い胸がチクリとしたが、先日エルディラが訪ねてきて、あれから別な男と結婚し子供を設けていたことを知った
誰に花を渡しているのか気になったが聞くことはしなかった
そして、騎士団の隊長から、団長にミシェルがなり街中をパレードが通ることになった
そこにはシュタインなりの愛が詰まっていた
自分は本当に愛されていたんだ
シュタインが望んだ通り、新しい自分になって前に進もう、もうあの頃の私はどこにも居ない
ここで誰かを待ち続けるのもやめよう
………
皆が見惚れるような美しいその場には相応しくないほどの娘が花屋の店先で働いていた
「ジェーン、今日こそは俺と食事に付き合ってよ」
「うふふ、ありがとう、ヨシュア。でも、私今日は予定があるの。可愛い子供達に会いに行くのよ」
「え?ジェーン子供いるの?」
「うふふ、そうよ。可愛い子供達なの。貴方も一緒に行くならいいわ。」
「い、いや、俺…。また、今度な。」
ジェーンは毎日のように声をかけられていた
シュタインからの援助無く生きていけるように花屋で働き始め、時間があれば孤児院を訪れていた
だが、花屋に毎日訪れていたのは美しさに惹かれてやってきた男達だけでは無かった
「今日はこちらの花を包んでくれる?」
「はい。かしこまりました…。」
毎日毎日、何かを聞くでも語るでも無く朝1番に花を買いに来る男、ミシェルだった
初めはエルディラと結婚したミシェルが毎日買いに来るのだと思い胸がチクリとしたが、先日エルディラが訪ねてきて、あれから別な男と結婚し子供を設けていたことを知った
誰に花を渡しているのか気になったが聞くことはしなかった
そして、騎士団の隊長から、団長にミシェルがなり街中をパレードが通ることになった
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