ジェーン、君が好き

まめ

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花祭りの日ミシェルはあの日のように先輩達と飲んでいた

ミシェルはあの日のように、揶揄われていた

「もう、21にもなるのにまだ隊長さんは童貞守ってんだぜっ!」

「うるさいっ!」
はははは!

そんな時
花を沢山抱えながら嬉しそうに歩く美しい娘を見つけた騎士達はヒューと口笛を鳴らした


「おい、見ろよエライ別嬪さんだぜ」
「あれ、昔の隊長さんの彼女に似てないか?」

そんな言葉にミシェルは何かに呼び寄せられるようにその娘に近づいた

「隊長さん、前と同じじゃねぇか!また、ナンパするのか?」

からかいの言葉が後ろからあったがミシェルには届いて無かった



「ジェーン…、いや、エルザか。久しぶり…。」
呼ばれた娘は一瞬固まった

「えぇ。…。」

「伯爵様は今日は一緒じゃないのか?従者も付けずに歩き回って怒られないのか?」

「だ、大丈夫よ。…。」

「そうか…。そう言えば母親になったんだってな、お祝いもして無くて悪かったな。…。」

「え?、えぇ…。ミシェ、貴方も…。」

「ん?」

「いえ、何でもないわ。じゃあ…。」

「引き留めて悪かった。」

歩き出したジェーンに叫んだ

「エルザ!今幸せか?」

振り返って泣きそうな顔をしながらジェーンは答えた

「ええ!」


2人は別々に歩き出した






「隊長さん、今度は振られたみたいっすね!」
ガンっと先輩騎士の頭部に拳を落とした


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