ジェーン、君が好き

18.

エルディラはミシェルにその話を聞いた通りに伝えた

ミシェルは一瞬驚いたが冷静にそれを受け止めていた

「そうか。ジェーンは伯爵の妻になるのか…。幸せならそれでいい」

優しく微笑んでエルディラを宥めるように抱きしめ

「私のことより、エルディラ、君は今辛くない？」

色々な感情を受け止めきれずにいたエルディラは求めるようにミシェルに口付けをした

ミシェルは優しく抱きしめながらそのキスを受け入れた





………





エルザは文字が読めるようになってずっと姉から送られていた手紙を改めて読み始めた

そこには恋人になったミシェルという騎士の名前があった

ミシェルはその懐かしい名前を指でそっとなぞった

いつか迎えに来てくれると信じていたあの少年と同じ名が綴られていた手紙に胸がざわついた

いつもはシュタインの求めで身体を重ねてきたがその夜は初めてエルザからシュタインを求めた

「エルザ、今日は君から求めてくれるなんて嬉しいよ」

優しく挿入しながらシュタインはエルザを撫でた

「シュ、シュタインさまぁ、っ、もっと、もっ、とシュタイン様を、下さい」
自分から腰を振り始めたエルザにシュタインは応えた