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一章
三、
しおりを挟むアイラが暮らしていた龍の国は、龍と人とが共存している。人と言っても純粋な人間はおらず、誰もがその身に龍の加護を受けていた。だからみんなが自分の力で空を飛んだり、自由に魔法を使ったり出来る。
龍は加護をもたらしてくれる偉大な存在であり、家族と同じ身近にいる大切な存在でもある。龍とは古くから互いを助け合い、地球で言うペットとは全く異なる関係性を築いていた。
魔法のおかげと言うべきか、それとも魔法が使えるせいと言うべきか。龍の国では地球のように科学技術が発展していない。機械と呼べるようなものはなく、火を熾すのも水を沸かすのも、全てを魔法で行なっていた。
そんな世界で生まれたアイラは、両親に兄と姉が一人ずつ、それから妹が二人と大家族で暮らしていた。水の加護を受けるアイラと同じく、家族はみんな水龍の血が流れている。それぞれに少しずつの違いはあったが、みんな水魔法を使っていた。
水の加護を受ける龍人は水の魔法が、火の加護を受ける龍人は火の魔法が。共通して使える魔法はもちろんあるが、それぞれの加護によって得意とする分野が違っている。それは望んだところで使えるようになるものではなく、血筋によって変わるものだった。
貴族位に入るセグヴィーン家は、大国のそばにある小さな土地を任されていた。代々受け継いできた土地は美しく澄んだ川が特徴で、アイラたちも加護が受け取りやすい。その為か、大きな争いごとが起きることもなく、平和な日常を送っていた。
アイラが得意とする魔法は、空中の水分を集めて色々な形にすること。普段は使える場面の少ない魔法ではあるが、どんな形にも変えられるからか、小さな子どもには人気だった。街に降りていくたびに子どもが寄ってきて、請われるがままに色んな形を作ってやった。
大国の向こう側では戦争が起きているのに、アイラたちの周りではそんな気配もない。それは領主であるアイラの父親が平和を維持するために尽力しているおかげであり、少しでもその手伝いが出来ている自分が誇りだった。
厳しいとこともあるがおおらかで優しい両親に、おちゃらけているようでみんなのことをよく見ている兄。病弱だけど誰よりも精神の強い姉にはいつも相談に乗ってもらっていたし、まだまだ遊び盛りな二人の妹はどこまでいっても可愛い。
セグヴィーン家には二匹の水龍が暮らしていたが、彼らとは生まれたときからずっと一緒で、今の場所から離れようなんて思ってもいなかった。いずれは領主としての地位を継ぐ兄を支え、このまま生きていくのだと思っていた。
それなのに転生をしようと考えたのは、ひとえに興味が湧いたからだ。昔から好奇心が旺盛で、学習意欲も高い。使えるようになんてならないくせに、他の加護魔法を全て憶えたのもその証拠だ。
魔法が使える世界なのだ、転生の話は地球よりもずっと身近な話として語られている。それでも原理がまだ分かっていないのはどこも同じで、地位が高いほど危ない橋を渡ろうとはしない。
アイラが転生に興味を持ったのは大人と呼ばれるようになってからで、親しい友人が転生したことがきっかけだ。領主の息子としての仕事以外にも学術研究なんかにも協力していたアイラは、以前からその友人の相談には乗っていた。
話を聞いているときから少しずつ関心は傾いていたが、薄れていく背中を見るともう駄目だった。アイラはその足で父親の元を訪れ、転生がしたいと興奮した状態のまま伝えた。
最初は両親も兄姉も反対していて、アイラは何度も思い直そうとした。自分には愛する家族がいるし、生活に不満があるわけでもない。転生した先で何がしたいのかと聞かれても、向こう側で待っている景色が見たいと、そのときはそれくらいにしか考えていなかった。
何度も考えて、転生に関する書物を読んで勉強して、その度に両親に訴える。転生にはリスクももちろんあるが、それだけじゃない。転生した先ではこことは全く違う世界が広がっていて、自分はそんな世界を見てみたいのだ、と。
寿命の長い龍人でも長いと感じるだけの年月をかけて説明し、ようやっと両親を口説き落とした頃には領主が兄に変わっていた。妹も随分と大きくなって、大人と呼んでも差し支えない年齢になっている。
兄や姉は心配もしてくれたが、両親を説得するのに協力もしてくれた。妹たちも頑張れ、と背中を押してくれて、だからこそアイラは諦めることなく両親を説得し続けられた。
両親の許しを得てから転生するまでの日々は、家族や領民と過ごすのに使った。領地を持つ位の龍人が転生するのは稀で、アイラを慕ってくれていた子どもたちはみんな泣いて淋しがってくれる。
それでも行ってらっしゃい、と応援してくれるのは変わらなくて、アイラは胸を張って転生しようと思えた。最後の瞬間は家族みんなに見送られ、アイラは地球への転生を成功させた。
「そんなことを言っても、転生してきたら色んな機械に囲まれているし、さっきまで使えていた水魔法は使えないし、最初は失敗してしまったのかと思ったんだけれどね」
そう恥ずかしそうに眉尻を下げて笑うアイラに、逸瑠はそうなってしまうのも仕方がないと同じような顔をしてから頷いた。この世界でずっと生きてきた逸瑠も、転生する際に連れていかれた機械ばかりの部屋は、これから自分がどうなるのか怖くて落ち着かなくなった。
アイラは道路を走る車も、暮らすうえでは欠かせない洗濯機や冷蔵庫も見たことがない。記録にも残っていないよく分からない物体に、最初の数か月は戸惑うばかりだった。だけどそれと同じくらい新鮮で、一つを知るたびに驚いていたのを今でもはっきりと憶えている。
魔法が使えないから、機械文明が発達した。火を熾すための機械や遠くにいる人と通信する機械も初めてで、人間の進化をこんなにも感じたのは初めてだった。
だけど、立ち並ぶ高層ビルを前にして悲しくなることもある。龍の国は移動するのにも自身の力や龍の協力を得るから、緑が多く残っている。都会だと思われているような場所も地球に比べると田舎で、なかなか見ることの出来なくなった長閑な風景が恋しくなってしまう。
ふっと視線を遠くに向けるアイラに、気になった逸瑠はどんな景色だったのかと訊ねてみる。イメージとしてはヨーロッパ圏の田舎が近いだろうと言うから、恐らく西洋スタイルの暮らしなのだろう。
大国の隣と言っても、アイラが育ったのは平和で長閑な地方都市だ。家から城下町に出るのだって飛んでいかないとなかなかに疲れる距離で、どうしても見渡す限りの緑を頭に浮かべてしまう。
過ごしやすい気温が一年中続き、庭を埋める花々も鮮やかな色に染まる。空を飛んでいるときに感じる風はいつだって穏やかで、近くを流れる川で水浴びをする時間が楽しかった。地球に転生して初めて四季を感じ、今まで暮らしていた土地がいかに暮らしやすいかを実感した。
古くから続く水龍の血のおかげで領主となっていたが、アイラたちはみんな水の加護魔法しか使えない。周りに生える自然の管理は全て使用人に任せ、火を熾して作る料理ももちろん火の加護魔法を使う使用人にしか作れなかった。
そんな話をしていると、逸瑠はどんな屋敷に住んでいたのか気になってしまう。領地を治める貴族なのだから相当広い家なのだろうとは分かるが、逸瑠にはいまいち想像出来なかった。
どれくらいの大きさだったのかと検索したホテルの画像を見せてみると、どれもこれもに首を振ってくる。研究施設も小さいよね、と言ってきたアイラに驚きつつ、今度は映画の撮影にも使われるような大きなお屋敷を調べてみた。
ちなみに、研究施設は決して小さくない。国が管理している建物だし、何よりも転生はいち早く解明すべきものだと考えられている。広い敷地にいくつかの研究棟があるらしく、全てを見ていない逸瑠でも小さくはないだろうと言いたくなってしまう。
結局これくらいかも、とアイラが指したのは、ヨーロッパにある有名なカントリーハウスだった。建物自体は二階建てなのに廊下に並んでいる窓が大きくて、天井の位置はどれくらいにあるのだろうかと不思議になる。
「みんなアイラさんみたいに長身なの?」
格式というよりも高くせざるを得ないのかな、とアイラに聞けば、そもそも子龍は室内で生活するからどうしても大きくなるのだと教えてくれる。生まれたばかりの龍は皮が柔らかく、洞窟など屋根のあるところでしか生活が出来ない。
家族と同じような存在だと言っていたのに、そんな考えは少しも思い浮かばなかった。みんながみんな人と暮らしているわけではないだろうが、家族を雨風の吹く外に放置することはしないだろう。
「個体差もあるが、生まれてから三年ほどは室内で生活をする。親から離れたがらない子もいるが、なんだかんだと無理矢理に室内へと連れ込まれているね」
「連れ込まれる……へぇ……」
あっさりと言ってくるアイラに相槌を打つしか出来なくて、ただぼんやりとした声を上げる。想像出来るような気もするが、現実離れしている場面になんだか頭が追い付かない。
子どもの龍というのもどんな大きさなのか分からなくて、身振り手振りで教えてもらう。生まれたては人間の赤ちゃんと大きさも重さもそう変わらず、それは龍人も同じらしい。人間とは寿命が違うせいで成長はゆっくりであるものの、小さかった生き物が少しずつ大きくなっていく。
耳が尖っていて、牙があって、加護を受けている元素の力を帯びている。地球人と違う見た目はそれくらいで、あとは対して変わらない。
「いやいやいや! おんなじなわけないでしょ!」
不思議そうな色を見せるアイラに、逸瑠は全力で頭を振って見せた。僅かな水を混ぜた銀色の髪の毛に、陽かりに揺れる水面を思い起こさせる瞳。縦に伸びた瞳孔は肉食動物のようで、真っ直ぐ見られるのになかなか慣れなかった。
芸能人の綺麗さとは全く違う、人ならざるものの怖いくらいに美しい姿。節の目立たない長い指も、びっくりするくらいに高い腰の位置も、そんなもの地球人が当たり前に持っているものだとは思わないでほしい。
「そうか? 私はイツルの見目が好ましいと思うのだが」
「あー……、アイラさんは高級なものに慣れ過ぎてるから……」
たまには質素なものが欲しくなるのだ。高級なものばかりを食べていたら胃もたれをするし、同じように綺麗なものばかりでは飽きてしまう。それと同じ現象だ、と一人納得して頷けば、アイラは静かに首を傾げた。
アイラとしては正直な感想なのだが、美しすぎるものに言われても本気には受け取れない。癖のある傷んだ髪の毛も、特にこれと言って特徴のない瞳も、逸瑠は一般的なものしか持っていない。
身長はある程度伸びてくれたし、筋肉が付きづらいだけで貧相でも豊満でもない。顔立ちも特徴がないだけで格好良いと言われる部類に入るが、逸瑠本人が見た目に頓着していないせいで自己評価は低かった。
「龍っぽい何かってあるの? 耳と牙は分かったけど、それ以外の特徴とか」
「龍っぽい……。ああ、これかな。私たちにとっては当たり前だけれど、龍は一つのものに一途なんだ」
地球ではどうなのか分からないけれど、と前置きをした後、アイラはにこりと微笑みながら話す。元の世界では当然のこととして認知されていたから、地球に来るまではそれ以外があるなんて思ってもいなかった。
アイラたち龍人は、一つのものをずっと大切にする。それが物であれば死ぬそのときまで手元に置いておくし、同じ龍人が相手であれば一生をかけて愛し続ける。浮気だ、不倫だと地球では騒がれているが、龍人がそういった浮気心を抱くことはない。
例え子どもであったとしても愛する者、つまりは番となった相手が取られることを嫌がり、最悪は殺してしまうこともある。そうしないために子龍は親と離す必要がある、とアイラは微笑んだまま言った。
自分の子どもであっても、と言われて、逸瑠は背筋に冷たい汗が伝っていくのを感じる。きっとそれは触れてはいけない一線で、こんなにも優しく穏やかなアイラでも人が変わったようになるのだろう。
アイラにとっての大切が何かは知らないが、報告された際にはそっとしておこう。物騒な話をしながらも微笑んだままのアイラに、逸瑠は取り繕ったかのような笑みを無理矢理浮かべた。
「魔法って、ほんとにこっちでは全然使えないの?」
龍の逆鱗とも思える話に、何も考えずに聞いてしまった。魔法が使えるのであればどうあっても敵う相手ではなく、それはもうその場で死を覚悟するしかないだろう。駄目だったかな、と上目遣いに返事を待っていれば、楽しそうに目尻を細めて答えてくれる。
「ああ、研究の一環として使おうとしたこともあるが、反応はしなかった。私は水の加護を受けているから、なんとなく水の気配を感じるくらいだ」
水龍は水の加護、火龍は火の加護。他にも自然や土、風なんかの加護を受けた龍人がいる。繋がっている龍の強さによって加護の深さが変わり、それが龍人の強さや権力の元になっているのだという。
アイラは強い水龍を元にする子孫ではあるけれど、転生してしまえばそんなことは関係ない。一般人よりも力が強かったり視力が良かったり、基礎ステータスは高いけどそれもちゃんと人の域に収まっていた。
「まあ、地球で魔法なんて使えたら逆に大変だよなぁ」
「……その、逆というのはどういう意味だ?」
ぽつりと零した言葉に、アイラが不安そうな顔をする。逆に、と合っているのか間違っているのか判断に困る言葉遣いは、馴染みのないアイラからすれば返事に困ってしまうものなのだろう。
転生して一年から三年は、地球の勉強をするのに充てられる。一般常識の勉強もあれば高校や大学で習うような高等な勉強もするらしく、アイラは大学の学士課程まで一年で終わらせてしまった。
龍は記憶力がいいのだと微笑んではいたけれど、逸瑠はいっそ聞こえなかった振りをした。どう反応をしたらいいのか迷ったのも理由の一つだが、言ってのけたアイラがあっさりと次の話題に移ってしまったからだ。
「えーっと、言葉通りっちゃそうなんだけど。魔法って使えたら楽しそうだし色々と楽になりそうだけど、誰も使えない中で一人だけ使えたら大変だよなぁ、っていう含みを持たせた逆に、かな?」
なんとか分かりやすいように説明して、それでも合っているかどうかの自信はない。逸瑠は自分の言葉に首を傾けて、そっと隣に座るアイラを見上げた。神妙に頷いているアイラはなんとか言いたいことを汲み取ってくれたらしく、ほっと息を吐き出した。
「イツルと話すのは楽しいな」
「俺も、異世界のことが知れて楽しいよ」
互いが暮らす世界のことを話して、知りえなかったことを知っていく。そう簡単に出来ることじゃないと思って、逸瑠は無意識に口端を持ち上げた。
本人は気付いていなかったが、ふと零れ落ちた笑みに気付いたアイラは、逸瑠に気付かれないようにそっと息を飲み込んだ。いつも優しく接してくれてはいたが、ようやく本当の笑みを見れたような気がした。
地球に転生してきて初めに聞いたのは、龍人と比べてずっと弱いということ。素手でスイカを潰せる人は基本的にいないし、五メートル先の小さな文字も見えない。疲れ知らずの身体も持っていなくて、何が出来るのかと不思議に思ってしまったほどだ。
龍人の十分の一程度しか生きられない弱い命は、だからこそ美しく輝いている。転生した時点でアイラの寿命も地球人とそう変わらないものになってしまったが、それでもアイラの中で人間は儚く、守ってやらなければいけない存在だった。
逸瑠も弱くて、儚いのだろう。母緒を失くして生きる意味を探っている姿も、仕方がないと眉尻を下げながら他人の世話を焼いてしまう性格も、どれもこれもが好ましいと思う。本人には否定されてしまったが、顔立ちを好きだと言った気持ちも本当だ。
アイラの言葉には嘘も、誇張も含まれていない。まだ会っていくらも経っていないが、アイラにとって逸瑠は大きな存在になる予感がしていた。父にとっての母のように、龍にとっての唯一の番のように、逸瑠はかけがえのない存在になる。
遠くはない未来に分かるだろうその瞬間を思って、アイラは小さく微笑む。それは獲物に狙いを定めた肉食獣と同じものだったが、机に置いたグラスに手を伸ばしている逸瑠には見えていなかった
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