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リップクリームを塗ってるような、しっとりした唇が遠慮がちに、柔らかく私の唇に押し付けられた。いったん口を話した岡田くんは真っ赤な顔で私を見つめていた。言葉が見つからずにいると、彼の顔がまた私に近づいた。
岡田くんは小さく息を吐くと、2回目は貪るようにキスをした。唇を唇でこじ開け、探し当てた舌を舌で絡める。身体の上にある彼の身体は重くてがっしりしていて、男の子ではなく男の人なのだと実感した。
――そう思ったら、身体の力が抜けて、私は口の中で自分を絡めとる彼の舌の動きに、気づくと身を任せてしまっていた。
「先生」
その変化を悟ったのか、岡田くんは顔を離すと私を見つめて、真剣な顔で言った。
「僕でいいでしょ」
私は顔がかぁっと熱くなるのを感じた。
確かに、今自分が彼を受け入れたのを感じたからだ。
――だけど、でも、相手は、つい2年ちょっと前まで制服着てた子よ。
そう考えると自分の反応が恥ずかしくて堪らなくなった。
先生なのに、大人なのに情けない。
「――何で、いいって言ってくれないんですか」
岡田くんは拗ねたような口調になると、私のシートベルトを外して、リクライニングのレバーを引いた。背中が下に倒れて、身体が斜めになる。
「ちょっと、岡田くんっ、何……っ」
言葉は途中で重なった彼の唇の奥に吸い込まれた。
「先生が、僕のこと嫌だってはっきり言わないから……期待しちゃうじゃないですか」
唇を離すと、岡田くんは紅潮した顔を私に向けた。
「卒業生だからだとか、そういうの気にしてるんだったら、気にならなくさせます」
ストッキングを撫で上げながら、岡田くんの手がスカートの中に入ってくるのを感じた次の瞬間に、私はびくんと背中を浮かせた。岡田くんの指が下着の上を擦る。
「先生、そんな顔するんですね、可愛いな」
岡田くんは指をゆっくり動かしながらそう呟いた。
私は顔を背ける。
「恥ずかしいから、止めて、ね、岡田くん」
岡田くんはそこを擦るのを止めてくれない。
私は「ん……」と小さく呻いた。
「恥ずかしいから、ですか。僕が嫌だからじゃなくて?」
私は頷いた。
「嫌だから、とかじゃないの、でも……」
「じゃあ続けます」
岡田くんはまた私にゆっくりとしたキスをすると、そのまま片手で私のストッキングを少しずつ下にずらした。めくれたスカートごしに、直接車のシートが太腿に触れるのがわかる。
「ちょ……だめ……」
唇と唇の間からそう漏らすけれど、言葉と反対に彼を強く押しのける力は出なかった。するりと指が下着の中に入り込む。
「あぁん……っ」
身体がぶるっと震えた。岡田くんの指が花びらの上を滑る。
「先生、すごい濡れてる」
割れ目から吐き出される愛液を指先ですくいながら、岡田くんが耳元で囁いた。
「だめ……だから……」
私は彼の手首を押さえた。
「だめな理由が、僕が嫌なら、止めます」
岡田くんはそう囁く。彼のことが嫌とか、そういうことじゃないんだけど……。
私が黙っていると、岡田くんは私の手を振り払って、片手で押さえた。
指がまた、割れ目に触れる。
ぬめった粘膜の上をゆっくりと指が滑って、その上の突起に触れた。
「ああぁっ」
思わず叫んで口を押さえる。岡田くんは指の腹でゆるゆるとそこを弄った。
岡田くんは小さく息を吐くと、2回目は貪るようにキスをした。唇を唇でこじ開け、探し当てた舌を舌で絡める。身体の上にある彼の身体は重くてがっしりしていて、男の子ではなく男の人なのだと実感した。
――そう思ったら、身体の力が抜けて、私は口の中で自分を絡めとる彼の舌の動きに、気づくと身を任せてしまっていた。
「先生」
その変化を悟ったのか、岡田くんは顔を離すと私を見つめて、真剣な顔で言った。
「僕でいいでしょ」
私は顔がかぁっと熱くなるのを感じた。
確かに、今自分が彼を受け入れたのを感じたからだ。
――だけど、でも、相手は、つい2年ちょっと前まで制服着てた子よ。
そう考えると自分の反応が恥ずかしくて堪らなくなった。
先生なのに、大人なのに情けない。
「――何で、いいって言ってくれないんですか」
岡田くんは拗ねたような口調になると、私のシートベルトを外して、リクライニングのレバーを引いた。背中が下に倒れて、身体が斜めになる。
「ちょっと、岡田くんっ、何……っ」
言葉は途中で重なった彼の唇の奥に吸い込まれた。
「先生が、僕のこと嫌だってはっきり言わないから……期待しちゃうじゃないですか」
唇を離すと、岡田くんは紅潮した顔を私に向けた。
「卒業生だからだとか、そういうの気にしてるんだったら、気にならなくさせます」
ストッキングを撫で上げながら、岡田くんの手がスカートの中に入ってくるのを感じた次の瞬間に、私はびくんと背中を浮かせた。岡田くんの指が下着の上を擦る。
「先生、そんな顔するんですね、可愛いな」
岡田くんは指をゆっくり動かしながらそう呟いた。
私は顔を背ける。
「恥ずかしいから、止めて、ね、岡田くん」
岡田くんはそこを擦るのを止めてくれない。
私は「ん……」と小さく呻いた。
「恥ずかしいから、ですか。僕が嫌だからじゃなくて?」
私は頷いた。
「嫌だから、とかじゃないの、でも……」
「じゃあ続けます」
岡田くんはまた私にゆっくりとしたキスをすると、そのまま片手で私のストッキングを少しずつ下にずらした。めくれたスカートごしに、直接車のシートが太腿に触れるのがわかる。
「ちょ……だめ……」
唇と唇の間からそう漏らすけれど、言葉と反対に彼を強く押しのける力は出なかった。するりと指が下着の中に入り込む。
「あぁん……っ」
身体がぶるっと震えた。岡田くんの指が花びらの上を滑る。
「先生、すごい濡れてる」
割れ目から吐き出される愛液を指先ですくいながら、岡田くんが耳元で囁いた。
「だめ……だから……」
私は彼の手首を押さえた。
「だめな理由が、僕が嫌なら、止めます」
岡田くんはそう囁く。彼のことが嫌とか、そういうことじゃないんだけど……。
私が黙っていると、岡田くんは私の手を振り払って、片手で押さえた。
指がまた、割れ目に触れる。
ぬめった粘膜の上をゆっくりと指が滑って、その上の突起に触れた。
「ああぁっ」
思わず叫んで口を押さえる。岡田くんは指の腹でゆるゆるとそこを弄った。
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