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第二章
ジンside
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やー。みなさんジンです。
僕は、今シェアハウスで男7人で生活していたんだけど、この間女の子が引っ越してきたんだよね。
ずっと、一番年上ってこともあって料理全般は僕がやってきたんだけど、
やっぱり女の子だと料理とか手伝ってくれるんだね。
ずっと野郎に囲まれて生活してたからか、「女の子」って存在に慣れない。
背だって小さいし、なんかふわふわしてるし。
ほっとけないというか。。
料理手伝ってくれた時も手が届かないお皿取ろうとして、危なかったし。
なんというか、くすぐったい存在って感じ。
今日も飯作るのに朝起きたら、エプロンしてごはん作ってる後ろ姿があったし。
びっくりしたけど、うれしかった。
当たり前だと思われてる僕の炊事も、
「毎日大変だ」って気遣って朝早起きしてくれたんだと思うんだよね。
歳も離れてるし、妹がいたらこんな感じなのかなぁなんて思うんだ。
時折見せる、ぼくに向けてくれる笑顔を見ると
胸がギュッとなるのはすごく愛しくて大切な存在だって思い始めているからだと思う。
まだ会って3日目だけど、もっといろいろ話をして
ひまりちゃんのことを知りたい。
ちなみに、僕は広告会社で企画関係の仕事をしてる。
休日は不定期だから、平日にこうして休みがあることが多い。
休みの日は、ゲームして過ごしたり家のことして過ごしてるから基本インドアかな。
あ、今日はいい天気だし、庭の水やりしとこうかな。
シャーーーーー
おじさんには感謝しきれないほどの恩がある。
おじさんの大切なこの家も、この庭も、僕の大切なもの。
きれいな色とりどりの花が咲いていて、春が来たことを喜んでいるみたいだ。
♪~♪~
鼻唄をうたいながら、水やりをしていると、リビングで手を振るあの子の姿が目に入る。
あ、帰ってきたんだ。
すぐそばであの子の笑顔が見たい。
気づいたら「おいでよ」と手を招いていた。
「おかえり」
ひまり「ただいまです」
春の陽に照らされたひまりちゃんの笑顔は可憐に咲く花みたいにかわいらしかった。
あ、と何かをみつけて花壇のほうでしゃがんで戻ってきた。
オレンジ色の花を僕に見せて、
僕にピッタリだなんて言ってる。
オレンジの花を優しい笑顔で見ているひまりちゃんの髪を風が揺らす。
思わず見とれてしまう。
ひまり「・・花言葉は「おもいやり」です。」
なにそれ。僕のことを「思いやり」のある人だと思ってくれているんだろうか。
かわいすぎるだろ。。。
「・・・ひまりちゃん」
柔らかな白い肌に、引き寄せられるように手が伸びて頬を撫でる。
さらさらと気持ちよい肌触りで柔らかい。
「僕にとっては、ひまりちゃんのほうが・・・」
君のほうが優しくて、かわいらしい花そのものだよ。
ちゅ
風になびれた前髪をそっと手で押さえておでこにキスを落とす。
愛おしくてかわいい。
ひまり「あ。あの///」
っ!!!声をかけられて我に返る。
なにしてんだ!!僕、キ、キスした!?
自分のしたことに頭が追い付いて真っ赤になる。
「う、やー。ひまりちゃんのほうこそお花みたいに可憐でかわいらしい妹みたいな存在だよってこと。」
何か言わないとと思って、とっさに出た苦し紛れな言い訳。
ひまり「は、はい。」
素直に受け入れてる。。
妹って、妹にキスなんてするか!?
なにやってんだ僕。
ドキドキと心臓が鳴っているのをかき消すように、花壇に水やりを再開した。
僕は、今シェアハウスで男7人で生活していたんだけど、この間女の子が引っ越してきたんだよね。
ずっと、一番年上ってこともあって料理全般は僕がやってきたんだけど、
やっぱり女の子だと料理とか手伝ってくれるんだね。
ずっと野郎に囲まれて生活してたからか、「女の子」って存在に慣れない。
背だって小さいし、なんかふわふわしてるし。
ほっとけないというか。。
料理手伝ってくれた時も手が届かないお皿取ろうとして、危なかったし。
なんというか、くすぐったい存在って感じ。
今日も飯作るのに朝起きたら、エプロンしてごはん作ってる後ろ姿があったし。
びっくりしたけど、うれしかった。
当たり前だと思われてる僕の炊事も、
「毎日大変だ」って気遣って朝早起きしてくれたんだと思うんだよね。
歳も離れてるし、妹がいたらこんな感じなのかなぁなんて思うんだ。
時折見せる、ぼくに向けてくれる笑顔を見ると
胸がギュッとなるのはすごく愛しくて大切な存在だって思い始めているからだと思う。
まだ会って3日目だけど、もっといろいろ話をして
ひまりちゃんのことを知りたい。
ちなみに、僕は広告会社で企画関係の仕事をしてる。
休日は不定期だから、平日にこうして休みがあることが多い。
休みの日は、ゲームして過ごしたり家のことして過ごしてるから基本インドアかな。
あ、今日はいい天気だし、庭の水やりしとこうかな。
シャーーーーー
おじさんには感謝しきれないほどの恩がある。
おじさんの大切なこの家も、この庭も、僕の大切なもの。
きれいな色とりどりの花が咲いていて、春が来たことを喜んでいるみたいだ。
♪~♪~
鼻唄をうたいながら、水やりをしていると、リビングで手を振るあの子の姿が目に入る。
あ、帰ってきたんだ。
すぐそばであの子の笑顔が見たい。
気づいたら「おいでよ」と手を招いていた。
「おかえり」
ひまり「ただいまです」
春の陽に照らされたひまりちゃんの笑顔は可憐に咲く花みたいにかわいらしかった。
あ、と何かをみつけて花壇のほうでしゃがんで戻ってきた。
オレンジ色の花を僕に見せて、
僕にピッタリだなんて言ってる。
オレンジの花を優しい笑顔で見ているひまりちゃんの髪を風が揺らす。
思わず見とれてしまう。
ひまり「・・花言葉は「おもいやり」です。」
なにそれ。僕のことを「思いやり」のある人だと思ってくれているんだろうか。
かわいすぎるだろ。。。
「・・・ひまりちゃん」
柔らかな白い肌に、引き寄せられるように手が伸びて頬を撫でる。
さらさらと気持ちよい肌触りで柔らかい。
「僕にとっては、ひまりちゃんのほうが・・・」
君のほうが優しくて、かわいらしい花そのものだよ。
ちゅ
風になびれた前髪をそっと手で押さえておでこにキスを落とす。
愛おしくてかわいい。
ひまり「あ。あの///」
っ!!!声をかけられて我に返る。
なにしてんだ!!僕、キ、キスした!?
自分のしたことに頭が追い付いて真っ赤になる。
「う、やー。ひまりちゃんのほうこそお花みたいに可憐でかわいらしい妹みたいな存在だよってこと。」
何か言わないとと思って、とっさに出た苦し紛れな言い訳。
ひまり「は、はい。」
素直に受け入れてる。。
妹って、妹にキスなんてするか!?
なにやってんだ僕。
ドキドキと心臓が鳴っているのをかき消すように、花壇に水やりを再開した。
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