偽聖女——呪われた公爵令嬢は聖女になりたい——

母が亡くなり、父が狂った。

狂人になり果てたラズライト帝国公爵家当主キュロス・グランデは、何をとち狂ったのか娘であるアルファルド・グランデに呪いをかけた。

腕に刻まれた呪い。

それは見るもおぞましく、見るに堪えない。

治療法は、帝国内には見当たらなかった。

呪いを取り除くため、アルファルドは年に一度、他国であるバレンタイン王国への外交で、父の目を盗んで、いち早く王国へと旅立った。

呪いを祓うために。



ーー
時を同じくして、バレンタイン王国王女マーガレット。

彼女は、純粋無垢でお転婆。

王女として、大切に育てられてきた。

だが、王女としての品はあまり無く、時折、王都へ一人繰り出して遊んでいた。

そんな中、彼女は一人の偉丈夫と出会い、王国の闇について知る。




これは二人の少女にまつわるお話。

なろうでも書いてます
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