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48話 明智光秀
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それがしの名は明智光秀、16歳。高校二年の男子でござる。
かの有名な武将と同じ名を持つそれがしは、いつか天下を取ると夢を馳せているでござる。
しかし、現実は多少、いやいや、随分と違ったでござるよ。
それがしはこの訳のわからん世界にやって来て、一流の王国兵に選ばれたものの、実際は奴隷兵でござった。
挙句、それがしはアメリカの特殊部隊みたいなハゲマッチョに体を弄ばれたでござる。
今でも悪夢のように夢に出てくる日々でござる。
だがそんなそれがしの悪夢を忘れさせてくれるパラダイス――楽園をそれがしは発見したでござるよ。
それが王都から数日歩いた先にある街、ソフィアの女郎街と言われる場所でござった。
それがしはこれまでにコツコツと貯め込んでいた金をそこで働く嬢たちに湯水の如く使ったでござる。
幸せでござった。
それがしは生まれて初めて女という生き物を知ったでござる。
けど……そんな幸せな日々も長くは続かず、女郎街はユーリ殿によって滅ぼされてしまった……。
それがしは女郎街と言う楽園を失い失意のどん底でござった。
だがしかし、それがしにはまだ希望が残されていると思っていたでござる。
それがゆかり殿たち――ハーレム隊の存在でござった。
ゆかり殿たちはそれがしにホの字でござる。
これは紛れもない事実!
だからそれがしはゆかり殿たちをダンジョンシティーに出来たばかりの豪邸、それがしの自室へと招待したでござる。
「で、突然呼び出してなんなのよ」
「私たち忙しいんだけど」
ゆかり殿たち乙女は照れ隠しでそっけない態度を取っているでござるよ。
それがしはキングサイズのベッドにドンッと腰を下ろして、ゆかり殿たちを舐めまわすように見るでござる。
ユーリ殿に買って貰った衣服に身を包む乙女たち、しかしその布っきれの下に隠されたスケベぇ~な体をそれがしは拝見しているでござる。
それがしはゆかり殿たちをまじまじと見つめて思い出す、あの日の夜のスケベぇ~な格好の乙女たちを……。
「うっ、うふふ」
「キモッ!?」
「なんでこいつ笑ってるのよ」
「本当に無理なんだけど……」
「キモ過ぎて吐き気を催すレベルよ」
乙女たちはコソコソと言葉を交わし、チラッとそれがしに熱い視線を向けてくるでござる。
そんなそれがしに骨抜きとなっている乙女たちに、一つ提案をするでござる。
「月曜日から土曜日までの6日間交代制にして、日曜日は7Pでいいでござるか? それと本妻はゆかり殿にしようと思うのでござるが、いいでござるか? 異論は認めんでござるよ? とりあえず今日のところはそれがし溜まっているので7Pでいいでござるか? 夢のハーレムプレイでござるな」
「「「「「「……」」」」」」
今から早速それがしに抱いてもらえると思って、乙女たちは感激に言葉を失っているでござるよ。
愛らしい女子たちでござるな。
それがしは立ち上がり固まる乙女たちに歩み寄って、ゆかり殿のおっぱいを両手でガッと掴んでやったでござるよ。
すると――
「キャァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
ゆかり殿は胸が感じやすいのか、色声を部屋中に響かせて感じているでござる。
なんとやらしい女子でござろうか。
だが次の瞬間――バンッ!
「なにすんのよっ! この変態っ!!」
それがしの顔に強烈なゆかり殿の張り手が炸裂して、『へ……?』と声を漏らしてその顔に視線を向けると……。
ゆかり殿は涙目になりながら般若像のような顔でそれがしに殺意のこもった視線を向けてくるでござる……。
「ど、どうしたでござるか?」
「こいつ頭おかしいんじゃないの!?」
「信じらんない! ほんとっ最低!!」
「なにがハーレムプレイよ! あんたとなんて死んでも嫌に決まってんでしょ!」
「ゆかりちゃん大丈夫?」
「処刑よ! このゴキブリをみんなで駆除するのよ!」
「殺してやるわっ……絶対にあたしの手で殺してやるわっ!」
あれ……? あれれ……?
なんで……?
意味がわからんでござるよ。
それがしに惚れていたのでござろう?
それなのに……なんででござるかっ!?
それともまだ照れ隠しでござるか?
いやいや……そんな呑気なことを言っている場合ではないでござる。
眼前の乙女たちが本気でそれがしを殺そうとしているでござるよ。
それがしは身の危険を感じて部屋を飛び出したでござる。
「逃げたわよっ!」
「絶対に捕まえるのよ!」
走るそれがしの後ろから次々と乙女たちが鬼の形相で追いかけてくるでござる。
「イギャァァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
それがしは走った。
いつも以上に死に物狂いでダンジョンシティーを駆け抜けたでござる。
それから数日――生死を掛けた乙女たちとそれがしの鬼ごっこは続いたでござる。
ある時は両手に包丁を握り締めた乙女たち、またある時はヘルウルフという魔物を引き連れてそれがしを捜索するサイコパスと変わり果てた乙女たち。
それがしは確信していたでござるよ。
捕まれば殺される!!
ダンジョンシティーの魔物たちは副ダンジョンマスターであるそれがしよりも、乙女たちに味方しているでござる。
信じられない裏切りでござった!
一度捕まりかけて袋叩きにされ、ユーリ殿に助けを求めたが……あの男は薄情ものでござった!
ボロボロのそれがしを見ても悪魔のような眼を向けて知らんぷりでござるよ。
だけど……逃亡生活が永遠と続くはずもなく、それがしはついに乙女たちに囲まれてしまったでござる。
「それがしが悪かったでござるよ! お願いだから許して欲しいでござる!」
それがしは狂気染みた眼を向ける乙女たちに土下座して許しを請うた。
しかし理性を失った怪物に言葉など通じるはずもなく。
それがしはパンツ一丁にされてボコボコに殴られ蹴られ、それはそれは地獄でござった。
「さぁ、トドメをさしましょう」
「大丈夫よ、ここで殺したって私たちが捕まることなんてないんだから」
「あたしの胸を触ったんだから死ぬ覚悟くらい出来てるわよね?」
それがしの鼓膜を揺らすありえない言葉の数々。
いくらんでもあんまりでござる。
それがしは助けを求めるべく辺を見渡し、魅鬼殿を発見したでござる。
「魅鬼殿! 魅鬼殿っ!! それがしを助けて欲しいでござる!!!」
大丈夫、魅殿はそれがしに気があるのか、あの時だって唯一それがしを守ってくれたでござる。
それがしは這い蹲りながら魅鬼殿の足にしがみついたでござる。
「なんでありんすか?」
「それがしは無実の罪で女子たちに殺されかけているでござるよ!」
「あんたあたしの胸を鷲掴みにしておきながら……無実って何言ってんのよ!」
「「「そうよそうよ」」」
とにかくそれがしと乙女たちは互の言い分を魅鬼殿に訴えたでござる。
すると魅鬼殿は信じられないことを口にしたでござるよ。
「それはそれは……性欲が原因でござりんすね。ならばわっちにいい提案がござりんす」
「提案って……何ですか?」
女子の問いかけに魅鬼殿は扇を口元に当ててにやっと笑い、
「ボスが可愛がっておられるペットのメアちゃんに……股間を食べてもらえば性欲もなくなるでござりんす」
「はっ!?」
ななな、なんと恐ろしいことを口にしているでござるか!?
冗談ではござらんっ!?
「むむむ、無理でござるよ!」
「さすが魅鬼さん! 素晴らしい提案です!」
「それであたしたちの気は完全に晴れたりしないけど……まぁいいわ」
「誰かメアちゃんをここへ連れてきて」
やめるでござる、お願いだからやめてほしいでござるよ。
「ギヤァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」
この日、それがしは男のシンボルを失ったでござる。
それがしは何度も何度もユーリ殿に頭を下げて、それがしのそれがしを元に戻して欲しいと懇願したでござるが、この男は悪魔でござった。
「しばらくちゃんと真面目にしてたら戻してやるよ。ま、いい機会だと思って反省すんだな」
それがしは目の前で呑気に茶を啜るこの男に恨みの視線を向けたでござる。
知ってるでござるか……? ユーリ殿。
織田信長の最後を……。
天下がいつまでも続くとは限らんでござるよ。
ユーリ殿……。
かの有名な武将と同じ名を持つそれがしは、いつか天下を取ると夢を馳せているでござる。
しかし、現実は多少、いやいや、随分と違ったでござるよ。
それがしはこの訳のわからん世界にやって来て、一流の王国兵に選ばれたものの、実際は奴隷兵でござった。
挙句、それがしはアメリカの特殊部隊みたいなハゲマッチョに体を弄ばれたでござる。
今でも悪夢のように夢に出てくる日々でござる。
だがそんなそれがしの悪夢を忘れさせてくれるパラダイス――楽園をそれがしは発見したでござるよ。
それが王都から数日歩いた先にある街、ソフィアの女郎街と言われる場所でござった。
それがしはこれまでにコツコツと貯め込んでいた金をそこで働く嬢たちに湯水の如く使ったでござる。
幸せでござった。
それがしは生まれて初めて女という生き物を知ったでござる。
けど……そんな幸せな日々も長くは続かず、女郎街はユーリ殿によって滅ぼされてしまった……。
それがしは女郎街と言う楽園を失い失意のどん底でござった。
だがしかし、それがしにはまだ希望が残されていると思っていたでござる。
それがゆかり殿たち――ハーレム隊の存在でござった。
ゆかり殿たちはそれがしにホの字でござる。
これは紛れもない事実!
だからそれがしはゆかり殿たちをダンジョンシティーに出来たばかりの豪邸、それがしの自室へと招待したでござる。
「で、突然呼び出してなんなのよ」
「私たち忙しいんだけど」
ゆかり殿たち乙女は照れ隠しでそっけない態度を取っているでござるよ。
それがしはキングサイズのベッドにドンッと腰を下ろして、ゆかり殿たちを舐めまわすように見るでござる。
ユーリ殿に買って貰った衣服に身を包む乙女たち、しかしその布っきれの下に隠されたスケベぇ~な体をそれがしは拝見しているでござる。
それがしはゆかり殿たちをまじまじと見つめて思い出す、あの日の夜のスケベぇ~な格好の乙女たちを……。
「うっ、うふふ」
「キモッ!?」
「なんでこいつ笑ってるのよ」
「本当に無理なんだけど……」
「キモ過ぎて吐き気を催すレベルよ」
乙女たちはコソコソと言葉を交わし、チラッとそれがしに熱い視線を向けてくるでござる。
そんなそれがしに骨抜きとなっている乙女たちに、一つ提案をするでござる。
「月曜日から土曜日までの6日間交代制にして、日曜日は7Pでいいでござるか? それと本妻はゆかり殿にしようと思うのでござるが、いいでござるか? 異論は認めんでござるよ? とりあえず今日のところはそれがし溜まっているので7Pでいいでござるか? 夢のハーレムプレイでござるな」
「「「「「「……」」」」」」
今から早速それがしに抱いてもらえると思って、乙女たちは感激に言葉を失っているでござるよ。
愛らしい女子たちでござるな。
それがしは立ち上がり固まる乙女たちに歩み寄って、ゆかり殿のおっぱいを両手でガッと掴んでやったでござるよ。
すると――
「キャァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
ゆかり殿は胸が感じやすいのか、色声を部屋中に響かせて感じているでござる。
なんとやらしい女子でござろうか。
だが次の瞬間――バンッ!
「なにすんのよっ! この変態っ!!」
それがしの顔に強烈なゆかり殿の張り手が炸裂して、『へ……?』と声を漏らしてその顔に視線を向けると……。
ゆかり殿は涙目になりながら般若像のような顔でそれがしに殺意のこもった視線を向けてくるでござる……。
「ど、どうしたでござるか?」
「こいつ頭おかしいんじゃないの!?」
「信じらんない! ほんとっ最低!!」
「なにがハーレムプレイよ! あんたとなんて死んでも嫌に決まってんでしょ!」
「ゆかりちゃん大丈夫?」
「処刑よ! このゴキブリをみんなで駆除するのよ!」
「殺してやるわっ……絶対にあたしの手で殺してやるわっ!」
あれ……? あれれ……?
なんで……?
意味がわからんでござるよ。
それがしに惚れていたのでござろう?
それなのに……なんででござるかっ!?
それともまだ照れ隠しでござるか?
いやいや……そんな呑気なことを言っている場合ではないでござる。
眼前の乙女たちが本気でそれがしを殺そうとしているでござるよ。
それがしは身の危険を感じて部屋を飛び出したでござる。
「逃げたわよっ!」
「絶対に捕まえるのよ!」
走るそれがしの後ろから次々と乙女たちが鬼の形相で追いかけてくるでござる。
「イギャァァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
それがしは走った。
いつも以上に死に物狂いでダンジョンシティーを駆け抜けたでござる。
それから数日――生死を掛けた乙女たちとそれがしの鬼ごっこは続いたでござる。
ある時は両手に包丁を握り締めた乙女たち、またある時はヘルウルフという魔物を引き連れてそれがしを捜索するサイコパスと変わり果てた乙女たち。
それがしは確信していたでござるよ。
捕まれば殺される!!
ダンジョンシティーの魔物たちは副ダンジョンマスターであるそれがしよりも、乙女たちに味方しているでござる。
信じられない裏切りでござった!
一度捕まりかけて袋叩きにされ、ユーリ殿に助けを求めたが……あの男は薄情ものでござった!
ボロボロのそれがしを見ても悪魔のような眼を向けて知らんぷりでござるよ。
だけど……逃亡生活が永遠と続くはずもなく、それがしはついに乙女たちに囲まれてしまったでござる。
「それがしが悪かったでござるよ! お願いだから許して欲しいでござる!」
それがしは狂気染みた眼を向ける乙女たちに土下座して許しを請うた。
しかし理性を失った怪物に言葉など通じるはずもなく。
それがしはパンツ一丁にされてボコボコに殴られ蹴られ、それはそれは地獄でござった。
「さぁ、トドメをさしましょう」
「大丈夫よ、ここで殺したって私たちが捕まることなんてないんだから」
「あたしの胸を触ったんだから死ぬ覚悟くらい出来てるわよね?」
それがしの鼓膜を揺らすありえない言葉の数々。
いくらんでもあんまりでござる。
それがしは助けを求めるべく辺を見渡し、魅鬼殿を発見したでござる。
「魅鬼殿! 魅鬼殿っ!! それがしを助けて欲しいでござる!!!」
大丈夫、魅殿はそれがしに気があるのか、あの時だって唯一それがしを守ってくれたでござる。
それがしは這い蹲りながら魅鬼殿の足にしがみついたでござる。
「なんでありんすか?」
「それがしは無実の罪で女子たちに殺されかけているでござるよ!」
「あんたあたしの胸を鷲掴みにしておきながら……無実って何言ってんのよ!」
「「「そうよそうよ」」」
とにかくそれがしと乙女たちは互の言い分を魅鬼殿に訴えたでござる。
すると魅鬼殿は信じられないことを口にしたでござるよ。
「それはそれは……性欲が原因でござりんすね。ならばわっちにいい提案がござりんす」
「提案って……何ですか?」
女子の問いかけに魅鬼殿は扇を口元に当ててにやっと笑い、
「ボスが可愛がっておられるペットのメアちゃんに……股間を食べてもらえば性欲もなくなるでござりんす」
「はっ!?」
ななな、なんと恐ろしいことを口にしているでござるか!?
冗談ではござらんっ!?
「むむむ、無理でござるよ!」
「さすが魅鬼さん! 素晴らしい提案です!」
「それであたしたちの気は完全に晴れたりしないけど……まぁいいわ」
「誰かメアちゃんをここへ連れてきて」
やめるでござる、お願いだからやめてほしいでござるよ。
「ギヤァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」
この日、それがしは男のシンボルを失ったでござる。
それがしは何度も何度もユーリ殿に頭を下げて、それがしのそれがしを元に戻して欲しいと懇願したでござるが、この男は悪魔でござった。
「しばらくちゃんと真面目にしてたら戻してやるよ。ま、いい機会だと思って反省すんだな」
それがしは目の前で呑気に茶を啜るこの男に恨みの視線を向けたでござる。
知ってるでござるか……? ユーリ殿。
織田信長の最後を……。
天下がいつまでも続くとは限らんでござるよ。
ユーリ殿……。
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