1 / 33
1話 始まりは高熱から……?
しおりを挟む 殿下とのお茶会当日――――
フィーリアは普段着ない色のドレスを身に付けていた。
普段は王族の婚約者であり大公家の令嬢という地位に見合った気品あるドレスを選んで着るように心がけていたが、今日のお茶会は普段とは違う事をコンセプトに挑む為、普段のフィーリアなら選ばない淡いレモン色のドレスを選んだ。
シフォン素材の軽やかなドレスは、袖口と裾にレースとフリルが施してあり、甘い砂糖菓子のような令嬢が着るようなドレスである。
しかし、首回りは露出が大きくなっており、フィーリアの細い鎖骨は勿論のこと、胸元ギリギリの見えそうで見えない部分まで開いていた。
前日にそのドレスをフィーリアが選んだ事を知った出来る侍女達がコレはけしからんと鎖骨より下の部分に薄いレース地の布を縫い付けたのだが、それがまたフィーリアの豊かな部分に艶めかしさを添えていた。
可憐で甘い黄色いドレスに艶めかしいフィーリア。
侍女達は目線で語り合う。
『これって外に出していいフィーリア様じゃない気がするわ』と。
普段は露出が殆どなく、公の場では首元まで詰まった襟のドレスを着ることもある。
それはそれで禁欲的な姿に妄想を捻らす殿方の注目の的であるのだが。
体に沿ったドレスを着ない為、フィーリアのメリハリのある体型は外部に漏れていないが、実は――――なフィーリア。
「フィーリア様、今日ドレスにはこの純白のレースのショールがお似合いですわ。」
侍女はフィーリアの肩に繊細な総レースのショールをかける。
「ありがとう。」
フィーリアはにっこり微笑んで侍女のアドバイスを受け入れた。
侍女は、フィーリアの艶めかしさが少し薄らぎホッと息を吐いた。
色んな噂を訊くが、最近になって女遊びを覚えたらしい殿下が婚姻前に何かやらかしても困るのだ。
自衛といえる自衛でもないが、しないよりマシである。
今日は愛らしさ満載のフィーリア様である。
艶やかな髪を緩く編み込み左側に流し、右耳には殿下から送られた藤の花を模したイヤリングが見えるように右側をスッキリとさせている。
その右側に申し訳程度に後れ毛を残しているのだが、その後れ毛が首筋を滑る様が何とも……
フィーリア様の美貌は有名で、指摘しようとすればアレコレとなるので、侍女たちはこれ以上は言うまいと口を閉じた。
「では、いってくるわね」
フィーリア様は送り出しに現れた使用人たちに笑顔を向け、淑やかな仕草で馬車に乗り込んで王宮へ向かった。
「フィーリアは……来てくれるだろうか。」
フィーリアとのお茶の時間を少しでも長く捻出する為に、シリウスはせっせと書類を捌いていく。
それでも時々ポツリと独り言を口にしていた。
「あー、どうですかねー、こないかもしれませんねー」
朝から両手の指では数えきれない程に独り言を訊く羽目になっているルークは段々と受け答えが雑になってきている。
とうとう「こないかもしれませんねー」と嫌味も言いたくなるほど。
「なっ!? お前、不吉な事を言うな!」
カッと目を見開いてこちらを凝視するシリウス。
美貌の男がそんな顔をするとちょっと怖い。
「朝から何度目ですか殿下。フィーリア様からは楽しみにしていると了承のお返事を頂いたのでしょう? いくら殿下の日頃の行いが悪いからといって一度了承したものを撤回なさるような方ではないでしょうに。」
「うう……」
側近のルークの容赦ない攻撃にシリウスは胸を押さえる。
「悪手だと申し上げましたでしょう。何度も。嫉妬されたいが為と他の令嬢と仲良くする姿を見て男として好きになって貰えるとかどうやったら思えるのですか。
殿下の美貌と地位と名誉に群がる令嬢と違うんですよ、フィーリア様は。
あのように高潔な方に今までのような振る舞いを見せ続けていれば、むしろ嫌われて然るべきかと思います。」
「……そうだよな。」
ズーーンと暗く堕ちていくシリウスを見遣り「あ、やべ、言い過ぎた」と気付くルーク。あまりにもバカに振り切れた振る舞いをフィーリアにしているのを見続けていた鬱憤が漏れ過ぎてしまったと反省した。
幾度も幾度も強く諫めても聞き入れて貰えなかった八つ当たりも。
「それでも、まぁ……手遅れかもしれませんが、今、気付いてどうにかしようとしているのですから。まだ挽回できる余地はほんの少しあります。
今日のお茶会で素直になることです。
まずは謝罪、そして、気持ちを打ち明けるんですよ?
あ、その重たい愛すべてを話したら逃げられますからね?
一般的な量の愛をお伝えくださいね。」
ぐっと何かを堪えるように口を引き結ぶシリウス。
重たい愛の自覚はあるようだ。
「しっかり謝罪はする。
愚かな私の振る舞いを反省し、平身低頭で謝罪する。
赦して貰えるかは分からないが、罵られてもいいから婚約だけは続けて貰えるよう請うつもりだ。」
「最近、不穏な噂が出てますからね……。
侯爵の動きも何となく怖いですし。
救いがあるとしたら、あれだけいちゃいちゃしていた令嬢たちとは肉体関係がないというだけですね。
口付けもしてないですよね?」
「肉体関係がある訳ないだろう! 私にはフィーリアがいるんだぞ!!
他の女と口づけもするものか! フィーリアともしてないのに!」
「…………いやしてなくて良かったですけど。
フィーリア様としてたら他の方ともしてるってことですか?」
「はぁ!? しない、絶対に、しない!
私の初めては全てフィーリアに捧げると決めているんだ。
閨教育ですら実地は拒否した。
では見るだけでもと勧められたのを拒否したのもお前なら訊いていただろう?」
「ああー、まあ、はい。」
あの時はシリウスが大騒ぎして面倒くさい感じになったのを覚えている。
王妃様が呆れて、陛下が怒って見るだけてもって強制的にしようとしたら、殿下は胃にあるもの全て嘔吐したという。
それも、実地に呼び出した娼婦と男娼が裸になる前の状態で吐いていた。
騒然とした現場には当然のこと箝口令が敷かれ、殿下は講義と書物で異例の閨教育を済ませたのだった。
「フィーリア様に万が一婚約破棄されたら、国の一大事になることだけは分かっていますよ。殿下、死ぬ気で頑張って下さいね。」
「……ああ。」
シリウスは苦悶に満ちた顔で頷く。
そこまで分かっていて、何であんな馬鹿な振る舞いを試してみようと思ったんだろうなぁ。
ホントにこいつフィーリア様関連になるとポンコツ過ぎだわ……と幼馴染であり側近であるルークは思うのだった。
扉がノックされ入室を許可された侍従が執務室に入って来る。
「レイゼンベルグ大公令嬢が到着致しました。今、庭園にご案内中です。」
「ああ、今向かう!……ぐっ」
ガンッと強かに机に脚を打ち付けたシリウス。
フィーリアの到着に嬉しさに飛び上がるように立ったせいである。
その姿にため息を零すルーク。
侍従が不安そうにルークとシリウスを交互に見つめている。
退室のタイミングを失したようだ。
ルークは侍従に無言で行っていいと指先で扉を指してやる。
侍従は不安気になっていた表情をパっと明るくして、コクコクと頷き退室した。
「殿下、痛みが引いたら参りましょうね。」
手のかかるシリウスに冷静に告げるルークであった。
フィーリアは普段着ない色のドレスを身に付けていた。
普段は王族の婚約者であり大公家の令嬢という地位に見合った気品あるドレスを選んで着るように心がけていたが、今日のお茶会は普段とは違う事をコンセプトに挑む為、普段のフィーリアなら選ばない淡いレモン色のドレスを選んだ。
シフォン素材の軽やかなドレスは、袖口と裾にレースとフリルが施してあり、甘い砂糖菓子のような令嬢が着るようなドレスである。
しかし、首回りは露出が大きくなっており、フィーリアの細い鎖骨は勿論のこと、胸元ギリギリの見えそうで見えない部分まで開いていた。
前日にそのドレスをフィーリアが選んだ事を知った出来る侍女達がコレはけしからんと鎖骨より下の部分に薄いレース地の布を縫い付けたのだが、それがまたフィーリアの豊かな部分に艶めかしさを添えていた。
可憐で甘い黄色いドレスに艶めかしいフィーリア。
侍女達は目線で語り合う。
『これって外に出していいフィーリア様じゃない気がするわ』と。
普段は露出が殆どなく、公の場では首元まで詰まった襟のドレスを着ることもある。
それはそれで禁欲的な姿に妄想を捻らす殿方の注目の的であるのだが。
体に沿ったドレスを着ない為、フィーリアのメリハリのある体型は外部に漏れていないが、実は――――なフィーリア。
「フィーリア様、今日ドレスにはこの純白のレースのショールがお似合いですわ。」
侍女はフィーリアの肩に繊細な総レースのショールをかける。
「ありがとう。」
フィーリアはにっこり微笑んで侍女のアドバイスを受け入れた。
侍女は、フィーリアの艶めかしさが少し薄らぎホッと息を吐いた。
色んな噂を訊くが、最近になって女遊びを覚えたらしい殿下が婚姻前に何かやらかしても困るのだ。
自衛といえる自衛でもないが、しないよりマシである。
今日は愛らしさ満載のフィーリア様である。
艶やかな髪を緩く編み込み左側に流し、右耳には殿下から送られた藤の花を模したイヤリングが見えるように右側をスッキリとさせている。
その右側に申し訳程度に後れ毛を残しているのだが、その後れ毛が首筋を滑る様が何とも……
フィーリア様の美貌は有名で、指摘しようとすればアレコレとなるので、侍女たちはこれ以上は言うまいと口を閉じた。
「では、いってくるわね」
フィーリア様は送り出しに現れた使用人たちに笑顔を向け、淑やかな仕草で馬車に乗り込んで王宮へ向かった。
「フィーリアは……来てくれるだろうか。」
フィーリアとのお茶の時間を少しでも長く捻出する為に、シリウスはせっせと書類を捌いていく。
それでも時々ポツリと独り言を口にしていた。
「あー、どうですかねー、こないかもしれませんねー」
朝から両手の指では数えきれない程に独り言を訊く羽目になっているルークは段々と受け答えが雑になってきている。
とうとう「こないかもしれませんねー」と嫌味も言いたくなるほど。
「なっ!? お前、不吉な事を言うな!」
カッと目を見開いてこちらを凝視するシリウス。
美貌の男がそんな顔をするとちょっと怖い。
「朝から何度目ですか殿下。フィーリア様からは楽しみにしていると了承のお返事を頂いたのでしょう? いくら殿下の日頃の行いが悪いからといって一度了承したものを撤回なさるような方ではないでしょうに。」
「うう……」
側近のルークの容赦ない攻撃にシリウスは胸を押さえる。
「悪手だと申し上げましたでしょう。何度も。嫉妬されたいが為と他の令嬢と仲良くする姿を見て男として好きになって貰えるとかどうやったら思えるのですか。
殿下の美貌と地位と名誉に群がる令嬢と違うんですよ、フィーリア様は。
あのように高潔な方に今までのような振る舞いを見せ続けていれば、むしろ嫌われて然るべきかと思います。」
「……そうだよな。」
ズーーンと暗く堕ちていくシリウスを見遣り「あ、やべ、言い過ぎた」と気付くルーク。あまりにもバカに振り切れた振る舞いをフィーリアにしているのを見続けていた鬱憤が漏れ過ぎてしまったと反省した。
幾度も幾度も強く諫めても聞き入れて貰えなかった八つ当たりも。
「それでも、まぁ……手遅れかもしれませんが、今、気付いてどうにかしようとしているのですから。まだ挽回できる余地はほんの少しあります。
今日のお茶会で素直になることです。
まずは謝罪、そして、気持ちを打ち明けるんですよ?
あ、その重たい愛すべてを話したら逃げられますからね?
一般的な量の愛をお伝えくださいね。」
ぐっと何かを堪えるように口を引き結ぶシリウス。
重たい愛の自覚はあるようだ。
「しっかり謝罪はする。
愚かな私の振る舞いを反省し、平身低頭で謝罪する。
赦して貰えるかは分からないが、罵られてもいいから婚約だけは続けて貰えるよう請うつもりだ。」
「最近、不穏な噂が出てますからね……。
侯爵の動きも何となく怖いですし。
救いがあるとしたら、あれだけいちゃいちゃしていた令嬢たちとは肉体関係がないというだけですね。
口付けもしてないですよね?」
「肉体関係がある訳ないだろう! 私にはフィーリアがいるんだぞ!!
他の女と口づけもするものか! フィーリアともしてないのに!」
「…………いやしてなくて良かったですけど。
フィーリア様としてたら他の方ともしてるってことですか?」
「はぁ!? しない、絶対に、しない!
私の初めては全てフィーリアに捧げると決めているんだ。
閨教育ですら実地は拒否した。
では見るだけでもと勧められたのを拒否したのもお前なら訊いていただろう?」
「ああー、まあ、はい。」
あの時はシリウスが大騒ぎして面倒くさい感じになったのを覚えている。
王妃様が呆れて、陛下が怒って見るだけてもって強制的にしようとしたら、殿下は胃にあるもの全て嘔吐したという。
それも、実地に呼び出した娼婦と男娼が裸になる前の状態で吐いていた。
騒然とした現場には当然のこと箝口令が敷かれ、殿下は講義と書物で異例の閨教育を済ませたのだった。
「フィーリア様に万が一婚約破棄されたら、国の一大事になることだけは分かっていますよ。殿下、死ぬ気で頑張って下さいね。」
「……ああ。」
シリウスは苦悶に満ちた顔で頷く。
そこまで分かっていて、何であんな馬鹿な振る舞いを試してみようと思ったんだろうなぁ。
ホントにこいつフィーリア様関連になるとポンコツ過ぎだわ……と幼馴染であり側近であるルークは思うのだった。
扉がノックされ入室を許可された侍従が執務室に入って来る。
「レイゼンベルグ大公令嬢が到着致しました。今、庭園にご案内中です。」
「ああ、今向かう!……ぐっ」
ガンッと強かに机に脚を打ち付けたシリウス。
フィーリアの到着に嬉しさに飛び上がるように立ったせいである。
その姿にため息を零すルーク。
侍従が不安そうにルークとシリウスを交互に見つめている。
退室のタイミングを失したようだ。
ルークは侍従に無言で行っていいと指先で扉を指してやる。
侍従は不安気になっていた表情をパっと明るくして、コクコクと頷き退室した。
「殿下、痛みが引いたら参りましょうね。」
手のかかるシリウスに冷静に告げるルークであった。
10
お気に入りに追加
377
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。
俺が悪役令嬢になって汚名を返上するまで (旧タイトル・男版 乙女ゲーの悪役令嬢になったよくある話)
南野海風
ファンタジー
気がついたら、俺は乙女ゲーの悪役令嬢になってました。
こいつは悪役令嬢らしく皆に嫌われ、周囲に味方はほぼいません。
完全没落まで一年という短い期間しか残っていません。
この無理ゲーの攻略方法を、誰か教えてください。
ライトオタクを自認する高校生男子・弓原陽が辿る、悪役令嬢としての一年間。
彼は令嬢の身体を得て、この世界で何を考え、何を為すのか……彼の乙女ゲーム攻略が始まる。
※書籍化に伴いダイジェスト化しております。ご了承ください。(旧タイトル・男版 乙女ゲーの悪役令嬢になったよくある話)
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる