堕ちろ!激かわ猫男子

芋谷

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事故(1)

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次の日。

「ほら、帰るよ」

終業して早々、俺はダリスに連行されていた。

「そんなにしたいのか?」
「ばっっっかじゃない。早く終わらせたいだけ。頭悪、ほんとキモい」

小さい体躯からは想像つかないようなスピードで手を引いて、ダリスは俺を家に上げた。

「ほら、早く上がって、するよ」
「何も用意できてないだろ」
「は~。これだから馬鹿は。全部やったの、自分で」

そう言いながらダリスは衣服を脱ぐ。

「俺だって学習するんです~。舐めんな」

服を脱ぎ散らかしたダリスは、俺を見上げながら後ろ手で自身の穴あたりに触れる。
もぞもぞと動かしている様子を見るに、自分で用意してきたのだろう。ということはつまり今日は初めから俺に抱かれるつもりでいたと言うわけで。考えるだけで鼻血が出そうなくらい興奮している自分がいた。股間に血が集中していく感覚がするが、平静を取り繕う。

「あ、あれ」

そんな俺とは対照的に、ダリスの表情は青ざめていく。

「え、うそ、抜け……ない……?」

可哀想なほどに顔を真っ青にして、ダリスは口元に手を当てた。

「……どうかしたか?」
「あ、え、えと……いや……その……」

半泣きになりながらダリスは俯く。

「…………用意、してきたんだけど、なんか……抜けなくて……」

表情を隠すように下を向いたままダリスは俺に背を向ける。

「見ていいか?」
「……、うん」

ダリスは近くのサイドテーブルに手を置き、尻を突き出すような体勢になった。

「なんか……引っ張った普通に取れ……るって……おもって……たん゛……だけ……ど……っ゛……ぅ……」

涙声でダリスは言う。
同情したいところだが、最高のアングルでダリスの穴を見ている今の状況に興奮が止まらない。全身の血が股間に集中している気さえする。あまりにも生殺しすぎる。今すぐ抱いて、奥底まで思うままに突いてしまいたい。

「とりあえず、温めてみるか。大体こういうのって温めればどうにかなるだろ」

長い沈黙の末、そんな言葉をひり出す。

「う、うん゛……、ありがと……」

鎮まらない股間と性欲を懸命に隠しながら、俺は風呂に湯を張った。


呑気な音楽と電子音声が湯だめの終了を告げる。
まだめそめそしているダリスを宥めながら、2人で湯に浸かった。一人暮らしを前提とした設計のユニットバスは狭く、小柄なダリスが相手でも一緒に湯船に浸かるには厳しい大きさだったが、ダリスと密着できたのは良かった。

「抜けるかな……ほんと最悪……こんなんやるんじゃなかった……」
「まあまあ」
「しれっと変なとこ触んないでよきもい……」

状況的に怒られはしないだろうとダリスの下腹部に置いていた手を移動させられる。

「後でするのは変わらないし、いいだろう?」
「後でするから触んなくていいでしょ」

怒られて残念ではあったが、しょげているダリスにも罵倒する余裕があるとわかり安心した。ダリスの存在を至近距離で感じられるだけでも幸せだし、今思うように触れられなくともいいだろう。
そんな俺をよそに、背を向けて座っていたダリスは折りたたんでいた足をさらに曲げて湯船にスペースを作り、距離を稼ぎだした。

「そんなに逃げなくても」
「……当たってんの!」
「?」
「っは~~。あのねぇ!あんたのチンコが当たってんの!ほんとにきもい、きもすぎ」

ダリスはイライラしたようにそう吐き捨てると、湯船から上がる。

「もういいでしょ、十分あったまったし。はやく抜くの手伝って」

足早に浴室を去るダリスの背中を見送る。仕方なく俺も湯船から上がる。

「そういえばここ、ダリスの家の風呂なんだな……」

浴室のシャンプーやボディーソープが目に映り、よからぬ考えが脳をよぎる。ボディーソープはあの洒落たダリスが毎日使わないはずがない。ダリスの全身をくまなく覆うであろうボディーソープ。それに俺の精液を混ぜたら、それはもう毎日ダリスが俺の精子を浴びているのと同じことなのでは?
ごくりと生唾を飲む。先ほどのダリスとの入浴で勃ち上がったそれは、扱けばすぐに射精できるだろう。

「……やるか」

ボディーソープのボトルの蓋を開けて、亀頭を擦る。これまで何度もダリスで抜いてきたため罪悪感はまるで無かったが、ダリスの家という状況、そしてこれからダリスが俺の精子入りボディーソープで毎日体を洗うという想像の背徳感は俺を昂らせた。

「っく……ふ……っ」
「ねぇ、遅いんだけど」

ガチャリと浴室のドアが開く。ラフな部屋着のダリス。

「……え、な、なに、してるの」

間をおいてダリスはか細い声で問うた。引き攣った笑いを浮かべながら、ダリスは開けられたボトルと陰茎を握ったまま硬直した俺を見る。

「え、ねぇ、まって、……え、?」
「……」
「うそ、え、そういうこと?は?やばいキモいキモいキモいなんで やば、嘘、え、」

ダリスはぺたりと浴室のタイルの上に座り込む。

「やだ、え、むり、キモい……え、ぇ」

座り込んだダリスのズボンがじわりと濡れ、淡い黄色に濁った液体が漏れる。わずかな刺激臭が鼻につく。
じょわわ……と失禁するダリスに、また股間が疼く。

「その、大丈……」
「いい、いいから。出てって…………もう、でてって……」

泣き声の混じったような声で言われ、俺は浴室から立ち去った。
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