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3:朝霧くんの観察日記1
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ヘンな猫を拾った。
…とは言っても見た目は至って普通の、茶トラに白が混じった色の平凡な猫なのだが。
まだ生後1~2か月といった様子のあどけない子猫。
だが、何故だろう。どこか違和感を感じた。
その違和感が次第に『興味』へと変わり。
何の気まぐれか。
自分でも驚きなのだが、気付いたら連れ帰っていた。
自分でもどうしてだか分からない。
ただ、何となく…放って置けなかったのだ。
そいつと会ったのは、放課後の帰り道。学校の敷地内でのことだった。
放課後、委員会で招集を掛けられ、校舎の特別棟へと足を運んだ俺は、他の生徒達よりも帰るのが遅くなった。
昇降口を出る頃には、既に一般の生徒たちは下校した後で、何だかもの凄く損をした気分になる。
本当に委員会だったならまだ良いのだ。仕事なのだから仕方ない。
だが、全員に召集が掛かったものと思っていたのが、それは単なる口実で、実は自分だけが呼び出されたのだと知ったのは集合場所の会議室に入った時だった。
委員長である上級生の女生徒と、その隣には知らないもう一人。
知らない女生徒の方は顔を赤らめていて、明らかにこちらを意識している様子だった。
(…またか)
こんなのは、よくあることで。
もう驚きの表情さえも浮かばない。
…とは言っても見た目は至って普通の、茶トラに白が混じった色の平凡な猫なのだが。
まだ生後1~2か月といった様子のあどけない子猫。
だが、何故だろう。どこか違和感を感じた。
その違和感が次第に『興味』へと変わり。
何の気まぐれか。
自分でも驚きなのだが、気付いたら連れ帰っていた。
自分でもどうしてだか分からない。
ただ、何となく…放って置けなかったのだ。
そいつと会ったのは、放課後の帰り道。学校の敷地内でのことだった。
放課後、委員会で招集を掛けられ、校舎の特別棟へと足を運んだ俺は、他の生徒達よりも帰るのが遅くなった。
昇降口を出る頃には、既に一般の生徒たちは下校した後で、何だかもの凄く損をした気分になる。
本当に委員会だったならまだ良いのだ。仕事なのだから仕方ない。
だが、全員に召集が掛かったものと思っていたのが、それは単なる口実で、実は自分だけが呼び出されたのだと知ったのは集合場所の会議室に入った時だった。
委員長である上級生の女生徒と、その隣には知らないもう一人。
知らない女生徒の方は顔を赤らめていて、明らかにこちらを意識している様子だった。
(…またか)
こんなのは、よくあることで。
もう驚きの表情さえも浮かばない。
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