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禁断の恋?
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冬樹が奥へと消えて少し経つと、新たな客が店に入って来た。
「いらっしゃいませー」
直純が入口に目をやると、そこには雅耶が立っていた。
「先生。こんにちはー」
「おっ雅耶じゃないかー。よく来てくれたなっ。良かったらこちらへどうぞ」
そう言ってカウンターへと案内した。
「今、学校の帰りか?今日部活は休み?」
お水と紙おしぼりを前に置きながら尋ねる。
既に夏服に切り替わっているが、雅耶の高校の制服姿を見るのは初めてだったような気がする。
制服自体は、毎日のように冬樹を見ているので珍しくもなかったが。
「今日は珍しく部活終わるのが早かったんです。…なので、ちょっと寄り道しちゃおうかなって」
「そうか。来てくれてありがとうなっ」
にこにこと人懐っこい笑顔を見せる雅耶に、自然とこちらも笑顔になる。
(でも同じ制服でも、随分と受けるイメージが違うな)
雅耶はYシャツにネクタイだけだが、冬樹はいつも半袖Yシャツの上に薄手のニットベストを着ているので、見た目のイメージそのものも違うのだが。雅耶は背がある分スラッと着こなしていて、半袖から覗く鍛えられた腕は、すっかり自分達と同じ『大人の男』という感じだ。
「注文決まったら、声掛けてな」
そう言うと、直純は奥のテーブル席へとオーダーを取りに向かった。
そこへ、着替えを済ませた冬樹が「入りまーす」と言って、事務所から出てきた。
途端。
「…えっ?冬樹っ?」
手にしていた紙おしぼりを、ぽとり…とテーブルに落として固まる雅耶の姿があった。
(なっ…何で、雅耶がいるんだっ…!!)
さっき、駅前で別れたばかりの雅耶がカウンターに座っていて、冬樹は面食らった。
流石にこの展開は頭になかった。
(でも、ここは直純先生のお店なんだから、雅耶がお客として来ることも予想は出来たハズだったんだよな…)
思わず固まっていた冬樹だったが、
「冬樹くん、早速3番テーブルお願いね」
という仁志の声に我に返ると「はいっ」…と、返事をして顔を引き締めた。トレーを取り出し伝票を見て、手際よくソーサーやスプーン、ストローなどをセットして飲み物を乗せると、テーブル席へと運んで行く。
「もしかして、雅耶…冬樹から何も聞いてなかった…?」
未だに唖然としている雅耶に、カウンターへと戻って来た直純は苦笑いで声を掛けた。
冬樹を思わず目で追っていた雅耶は、正面を向くように座り直すと、
「全っ然!知らなかったですっ。さっき駅前で別れる時に初めてバイトやってることも知った位ですから…」
少し拗ねたような雅耶の様子に、直純は破顔した。
「お前達、一緒に帰ってきたのか?…仲良くしてるんだな。良かった良かった」
直純は何故か満足げだった。
「いらっしゃいませー」
直純が入口に目をやると、そこには雅耶が立っていた。
「先生。こんにちはー」
「おっ雅耶じゃないかー。よく来てくれたなっ。良かったらこちらへどうぞ」
そう言ってカウンターへと案内した。
「今、学校の帰りか?今日部活は休み?」
お水と紙おしぼりを前に置きながら尋ねる。
既に夏服に切り替わっているが、雅耶の高校の制服姿を見るのは初めてだったような気がする。
制服自体は、毎日のように冬樹を見ているので珍しくもなかったが。
「今日は珍しく部活終わるのが早かったんです。…なので、ちょっと寄り道しちゃおうかなって」
「そうか。来てくれてありがとうなっ」
にこにこと人懐っこい笑顔を見せる雅耶に、自然とこちらも笑顔になる。
(でも同じ制服でも、随分と受けるイメージが違うな)
雅耶はYシャツにネクタイだけだが、冬樹はいつも半袖Yシャツの上に薄手のニットベストを着ているので、見た目のイメージそのものも違うのだが。雅耶は背がある分スラッと着こなしていて、半袖から覗く鍛えられた腕は、すっかり自分達と同じ『大人の男』という感じだ。
「注文決まったら、声掛けてな」
そう言うと、直純は奥のテーブル席へとオーダーを取りに向かった。
そこへ、着替えを済ませた冬樹が「入りまーす」と言って、事務所から出てきた。
途端。
「…えっ?冬樹っ?」
手にしていた紙おしぼりを、ぽとり…とテーブルに落として固まる雅耶の姿があった。
(なっ…何で、雅耶がいるんだっ…!!)
さっき、駅前で別れたばかりの雅耶がカウンターに座っていて、冬樹は面食らった。
流石にこの展開は頭になかった。
(でも、ここは直純先生のお店なんだから、雅耶がお客として来ることも予想は出来たハズだったんだよな…)
思わず固まっていた冬樹だったが、
「冬樹くん、早速3番テーブルお願いね」
という仁志の声に我に返ると「はいっ」…と、返事をして顔を引き締めた。トレーを取り出し伝票を見て、手際よくソーサーやスプーン、ストローなどをセットして飲み物を乗せると、テーブル席へと運んで行く。
「もしかして、雅耶…冬樹から何も聞いてなかった…?」
未だに唖然としている雅耶に、カウンターへと戻って来た直純は苦笑いで声を掛けた。
冬樹を思わず目で追っていた雅耶は、正面を向くように座り直すと、
「全っ然!知らなかったですっ。さっき駅前で別れる時に初めてバイトやってることも知った位ですから…」
少し拗ねたような雅耶の様子に、直純は破顔した。
「お前達、一緒に帰ってきたのか?…仲良くしてるんだな。良かった良かった」
直純は何故か満足げだった。
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