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第八章 江東の小覇王と終焉の刻

第百ニ話 郿塢の城塞

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董仲穎とうちゅうえいに築城した巨大な城塞は、かきの高さが凡そ七丈(約21m)もあり、それは長安城とほぼ同じ高さであった。
仲穎はそこを“万歳塢ばんざいう(万年守れる城塞)”と称して、凡そ三十年分の兵糧と、各地から寄せ集めた膨大ぼうだいな数に上る珍宝ちんぽう、財宝の数々を溜め込んでいた。

長安から集められた八百人の美女たちは、その殆どが十代から二十代の若い娘ばかりである。
十二歳の貂蝉ちょうせんは一番年下の部類で、まだ幼い少女たちには、ずは礼儀作法、それから歌やまいなどが教え込まれるのである。
彼女たちには歌と舞の師が付けられ、これから毎日稽古けいこに明け暮れる日々を送る事となった。

母は女官にょかんであり、父も役人という比較的裕福な家庭で育った貂蝉であるから、ある程度の教養は身に付いており、平民の娘たちより歌や舞は断然上手うまかった。

その日の稽古が終わり、彼女らに割り当てられた宿舎へ戻る途中の廊下で、貂蝉は一人の侍女に呼び止められた。
振り返って見ると、それは歌の稽古の時、きんを担当している美しい侍女である。

「お前が、貂蝉か?」
「?」
貂蝉は訝しげに、こちらへ近付いて来る侍女を見上げたが、ほのかに漂って来るこうの香りで、それが奉先と会っていた人物である事に気が付いた。

貴女あなたは…」
「私は、麗蘭と言う。お前の事は、奉先から聞いているよ。」
麗蘭はそう言って目を細め、ふっと笑った。

それを聞くと、貂蝉は少し不機嫌な表情になり、不満な眼差しで彼女を見詰めた。
奉先は女性と会っていないと言っていたのに、彼女の目の前には実に美しいひとが立っているのである。
彼に嘘をかれたと感じ、強い失望感を抱いた。

「貴女…奉先の恋人なの?」
少しむくれた顔で問い掛ける貂蝉に、麗蘭はくすくすと笑い、
「お前、あいつの事が好きなのか?」
と問い返す。

「奉先は、私の運命の人なの…!」

大きな瞳を輝かせ、貂蝉が強い口調でそう答えると、麗蘭はふっと笑いを収め、彼女の澄んだ瞳の輝きを見詰めた。

「そうか、俺が女だったら…きっとお前の様に、あいつを“運命の人”だと思ったのであろうな…」
呟く様に言うと、小さく苦笑する。
眉間に深く皺を刻んだ貂蝉が、彼女の顔を訝しげに見上げ、

「女だったらって…貴女、もしかして…?!」

そこまで言った時、その言葉をさえぎる様に自分の唇に押し当てた指を立て、麗蘭は意味深いみしんな笑みを瞳に浮かべながら目配せをする。
貂蝉は驚きの余り目をみはり、彼女の顔を何度も見返したが、その人は女性としか思えなかった。

「ふふ、お前は歌も舞も他の少女たちより上手だが、余り目立つなよ。仲穎に目を付けられてしまうぞ…」
そう言って笑うと、麗蘭は着物をひるがえして彼女の前から立ち去って行く。

あの人…奉先が好きだった、玲華れいかと言うひとに似ている…

ふとそう思い、記憶の中にぼんやりと浮かぶ彼女の面影おもかげを重ねながら、貂蝉は廊下に立ち尽くしたまま、遠ざかるその後ろ姿をただ黙って見送った。


それから数日。その日は朝から、時折ときおり細く小さな雨が落ちる薄暗い空であった。
いつもの様に稽古の為に集められた少女たちを見渡し、麗蘭が彼女たちに問い掛けた。

「貂蝉の姿が見えぬな、あの何処どこへ行った…?」

すると少女たちは互いの顔を見合わせ、首をかしげる。
「あの…」
やがて一人の少女が、おそる恐る挙手きょしゅをしながら小さく声を上げた。

「貂蝉は…太師たいしから、お召しがあって…」
「何だって…?!」

それを聞いた麗蘭は思わず腰を浮かせ、膝の上の琴を床へ取り落した。
床に落下した琴の激しい物音に、少女たちはおびえて肩をすくませる。
瞠目どうもくしたまましばし言葉を失った麗蘭は、大きく固唾かたずを呑み込んだ。

その頃、仲穎の側近たちに取り囲まれ、貂蝉は不安な表情を浮かべて廊下を歩いていた。

長い廊下を渡った先には、董仲穎の居室がある。
扉の前へ辿り着くと、側近が中へ何やら声を掛け、やがて開いた扉の方へあごしゃくって、貂蝉に中へ入るよう合図を送る。
貂蝉はその薄暗い室内へ足を踏み入れるのを躊躇ちゅうちょしたが、拳に冷たい汗を握り締めたまま、やがて意を決して中へ入って行った。

薄暗い室内には豪華な燭台しょくだいの灯りが揺らめき、辺りをおおう鮮やかな青い幕を照らし出している。
その奥へ視線を向けると、仲穎が酒杯しゅはいを傾けながら待っていた。

「良く来た、此方こっちへ来い。」
仲穎は口の両端を上げてニタリと笑い、立ち尽くす彼女を手招てまねく。
貂蝉は恐る恐る彼の前へ進み出ると、膝を折って拱手きょうしゅした。
その様子を満足気に眺め、

「怖がる事は無い。さあ、もっとそばへ来るのだ…!」

そう言って、自分の膝を叩いて更にうながす。
小さく息を呑み込みながら、膝を進めて彼に近付くと、突然、仲穎の大きな手が彼女の細い腕を素早く掴み取った。

「あっ?!」

驚いたのもつかの間、貂蝉の体はあっという間に軽々と持ち上がり、次の瞬間には仲穎の膝の上に乗せられていた。
はだけた着物のすそから、あらわになった貂蝉の白いしなやかな脚が燭台の燈火ともしびに艷やかに輝く。
貂蝉は思わず赤面して着物を押さえ、酒臭い彼の息に顔をそむけた。

「奉先は、お前を妹の様だと言っておったが…お前は、あいつの事が好きなのであろう?」
仲穎は瞳に怪しい光を漂わせながら、黙ったままうつむく貂蝉の顔を覗き込んで問い掛ける。

「だが、あいつは他の女を妻にし、子供までもうけた。さぞや失望した事だろう。お前はこんなにも愛らしく美しいと言うのに、あの男にはそれが理解わからぬらしい…」
貂蝉の長い黒髪を撫でながら、仲穎は彼女の耳元で優しくなぐさめの言葉をささやくと、彼女の震える細いあごに指を伸ばし顔を上げさせた。

「さあ、わしに良く顔を見せてみろ。」
貂蝉のうるんだ大きな瞳は、燭台の灯りに揺らめき幻想的な輝きを放っている。
太い大きな指で彼女の頬を撫でながら、仲穎は目を細めて彼女を見詰め、

「お前は、実に美しい…」
そう言って彼女の着物のすそから手を差し入れ、張りの有るなめらかな彼女の太腿ふとももまさぐった。

「……っ!!」
貂蝉は、はっと息を呑み、両方のまぶたを強く閉じて歯を食い縛る。

だが、仲穎が喉の奥から、くっくっと不気味な声を立ててふくみ笑いをらすのを聞くと、貂蝉はえ切れずまぶたを開き、彼の腕を振りほどこうともがいた。

「…嫌っ!やめて、離して…!!」

しかし仲穎の腕力には到底あらがう事は出来ず、仲穎は猫がねずみもてあそぶかの如く余裕の笑みを浮かべ、抵抗する彼女の姿を面白げに眺めている。
彼にとってみれば、貂蝉が嫌がれば嫌がる程に楽しみは増し、よろこびを掻き立てる。

「もう諦めよ!奉先はな、お前を厄介やっかい払いしたいと思っていたのだ。くっくっくっ…大人しく、わしの物になれ!」

すると貂蝉は、きっと鋭い目で仲穎をにらみ付け叫んだ。

「そんな事無い…!奉先は、私にとって運命の人なの…!」

貂蝉が振り上げた腕をかわそうと咄嗟とっさに身を反らした次の瞬間、彼の頬から血が飛び散った。

「うっ…?!」
思わず手で押さえ、ゆっくりと開くと頬は鋭利えいりな刃物で切られている。
見れば、貂蝉の手には隠し持っていた匕首ひしゅが握られていた。

貂蝉は目をいからせ、再び匕首を振り上げると今度は仲穎の胸を狙って振り下ろしたが、その手は仲穎に素早く掴み取られる。
途端に目の色を変え、こめかみに青筋を立てた仲穎は怒りの表情で貂蝉を睨み付けた。

「小娘…!よくも、わしをたばかったな!」

「きゃあっ!!」

彼女の体を突き放して仲穎が大きな怒鳴り声を上げると、貂蝉は悲鳴を上げながら床に倒れ込み、食卓の上の酒器や食器をぎ倒した。
その激しい物音に、たちまち護衛兵たちが駆け付ける。

「おのれ…!この小娘の目を、えぐり出せ!!」

「……っ!!」

床に倒れた貂蝉が大きく息をんだ瞬間、窓の外から強い雷光らいこうが差し込み、室内に怒号の様な雷鳴が響き渡った。
護衛兵たちはおびえる貂蝉を素早く取り押さえ、彼女の体を引きる様にして部屋から連れ出して行く。

仲穎は眉をひそめてその様子を見詰め、切れた頬の傷から流れ出る血を布で拭き取ると、忌々いまいましげに血染めの布を床に投げ付けた。

激しい稲妻が、城壁に設置された楼閣ろうかくの一角に直撃し、破壊されたかわらの一部が地面に落下する。
その下を通り掛かった人々が皆悲鳴を上げて逃げ惑う中、麗蘭は人波をき分け、仲穎の後宮こうきゅうとする建物の方へ向かって走っていた。

空には暗雲が立ち込め、辺りはまだ昼間だと言うのに次第に闇が迫り、薄暗くなって行く。

「あっ…あれは…!」

やがて後宮の通路に差し掛かり、前方を仲穎の護衛たちが少女を取り囲み、引き摺る様に歩いて行くのを発見した麗蘭は、更にそちらへ向かって走った。

「待て…っ!!」
叫びながら、着物の下に隠し持っていた剣を取り出しさやから抜き放つ。
走り寄る不審な人物に気付き、護衛たちも剣を抜いて振り返ったが、その人物はたちまち彼らの目前までせまると目にも留まらぬ速さで剣を振り、彼らの武器を次々に弾き飛ばした。

しかし、後宮の門から新たな兵たちが雪崩なだれ込んで来ると、麗蘭はあっという間に彼らに取り囲まれてしまった。

「くっ…!」
麗蘭は剣を構えたまま、強く歯噛みをした。
護衛兵たちに拘束こうそくされた貂蝉は、泣き出しそうな表情を浮かべている。

「遂に尻尾しっぽを出しおったな…!初めから、怪しいと思っていたのだ…貴様、何者だ?!」

やがて、兵たちの間から姿を現したのは仲穎であった。
仲穎はゆっくりと歩み寄り、麗蘭を睨み付けながら問い詰める。

「ふっ…この期に及んで、まだ分からぬか…!」

太々ふてぶてしく笑って言うと、麗蘭は仲穎を鋭く睨み返した。
訝しげに眉をひそめ、しばしその姿を凝視していた仲穎は、やがて口の端をゆがめ、

「ふはははっ!そうか、お前は全く面白い奴だ…まだ生きておったとはな!わしを暗殺する為に、わざわざ此処まで来たと言う訳か…!」

突然、声を上げて笑い出したかと思うと、仲穎は再び鋭く眼光を光らせる。

「他にも仲間がいるな?!誰か教えれば、貴様の命だけは助けてやっても良い…!」
仲穎が言うと、麗蘭はふんっと鼻を鳴らして笑い、手にした剣を地面に投げ捨てた。

「仲間などいない…いたとしても、絶対にお前には教えない。時間の無駄だ、さっさと殺すが良い…!」
「そうか…貴様を殺すのは惜しいが、今度こそ死んで貰う…!」

仲穎は配下に手で合図を送り、差し出された剣を手に取ると、鞘からゆっくりと引き抜く。
その姿を、貂蝉は息を呑みながら潤んだ瞳で見詰めた。
麗蘭は落ち着いた態度で、真っ直ぐに仲穎に視線を向ける。

「…お前は、帝から皇帝の座を奪って、自ら玉座ぎょくざに上る積りであろが…漢王朝がそれを許す筈は無い!必ず漢の血胤けついんがお前をたおすだろう…!」
「…?!」
彼が語るのを聞いて、仲穎は不審な眼差しで睨む。

「先帝の桓帝かんていには、男児が居なかったと言われている…だが、隠され生きながらえた遺児が、今も生存しているのだ…!」

「何だと…?!詰まらぬ嘘を付くな…!!」 

「はははっ!嘘だと思うなら、死んであの世で桓帝に聞いてみるが良い!」

麗蘭が声を上げて笑った時、再び降り注いだ稲妻いなづまが宮殿の庭の木に直撃し、炎を上げて燃え始めた。
辺りを強い風が吹き荒れ、炎は更に大きく燃え盛る。
兵士たちはこの異常事態に恐怖し、皆震え上がった。

仲穎は剣を麗蘭の喉元に突き付け、暫し彼を睨み付けていたが、

「こいつを、しばり上げろ!」
そう言って、配下たちに目で合図を送る。

「存分に、いたぶってやるからな…楽しみにするが良い!」

瞳の奥にぞっとする様な残酷ざんこくな光を宿し、仲穎は不敵な笑みを浮かべながらそう言い放った。


その頃、暗雲は長安の空にも広がり、時折雷鳴をとどろかせていた。
その日の午後には、董仲穎が皇帝の快気祝いの為、長安へ訪れる予定となっている。

是迄これまで、奉先と王子師ししらが綿密に計画を立てて来た仲穎誅殺計画がいよいよ今日、決行されるのである。
次第に嵐が近付きつつあり、吹き荒れる強風が長安城を大きく揺さ振っていた。

奉先は予定の時刻になると兵を引き連れ、赤兎馬せきとば飛焔ひえんまたがり、方天戟ほうてんげきを手に宮殿へと向かった。

宮殿の門の前には、宮殿の衛士えいしに扮した兵士を引き連れた騎都尉きといの李元静げんせいが待っていた。彼もこの計画に賛同した仲間の一人である。
奉先の姿を見ると、彼は小さく首を動かして目配せをする。
奉先は元静に小さくうなずいて、一緒に仲穎の到着を待った。

しかし、予定の時刻を大幅に過ぎても仲穎のしゃは一向に姿を見せず、辺りは次第に薄暗さを増して行き、やがて小雨が落ち始めた。

遅い…
遅過ぎる…!

奉先は苛立いらだちと焦燥感しょうそうかんいだきながら、門の前で只管ひたすら彼が現れるのを待った。
更に一刻近くが経ち、

何かあったのでは…?!

奉先がそう思った時、門の上の楼台に雷が飛来し大きな火花が飛び散ったが、彼は微動だにせず城門へと続く街道を凝視していた。
降り注ぐ雨粒は次第に大きくなり、兵士たちのよろいたてに当たり、大きな音を立て始める。
不安にられ、遂に彼が動き出そうとした時、伝達の兵が彼に走り寄った。

「将軍、太師の車が到着したそうです!」
「来たか…!!」

奉先が振り返ってそちらを見ると、やがて街道の上に仲穎の乗る青い天蓋てんがいの車が目に入った。

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