31 / 132
第三章 黄巾の反乱と漢王朝の衰退
第三十一話 長社の戦い
しおりを挟む朝廷から呼び出され、謁見の間で皇帝に拝謁した孟徳に、勅使から勅が言い渡された。
「曹孟徳を騎都尉に任命す。官軍を率いて速やかに長社へ向かい、籠城する皇甫嵩将軍を救援せよ。」
「謹んで、拝命致します。」
皇帝からの直々の命である。背く訳には行かない。
孟徳は眉一つ動かさずそう答え、皇帝に礼をした。
曹家の屋敷へ戻り、早速、身支度を整える孟徳を、家人たちは手を貸しつつも、心配そうな目で見ている。
「黄巾討伐へ行きたくない孟徳様に、白羽の矢が立つとは…」
「与えられた兵は寡兵だとか…朝廷からの、嫌がらせでは…!?」
「孟徳様、病と称して、お断りなされば宜しいのではありませんか…?」
家人たちは皆、口々に、孟徳を思い止まらせようと声を掛けたが、彼は手を休めず家人らに微笑を向けた。
「心配は要らぬ。兵は、少ない方が統率が執れて良い。それに俺は、黄巾党を討伐に行くのでは無い…」
一振りの剣を手に取った孟徳は、鞘から引き抜いてその剣身を見詰めた。
「朱公偉殿の元には、虎淵が居る…俺は、虎淵の為に行くのだ…!」
そう言うと、今度は素早く剣を鞘に収め腰に佩いた。
虎淵は、朱儁将軍の幕下で兵を指揮し、黄巾討伐にも参加している。
その朱儁率いる軍が、黄巾党の波才軍に打ち破られたのである。
その知らせに、孟徳は、真っ先に虎淵の身を案じずにはいられなかった。
朝廷からの勅が下ったのは、ただの偶然とは思えない。
虎淵を助けよと、天から告げられているのだと感じた。
それ故、孟徳は躊躇わずに援軍を率いる事を引き受けたのである。
その日の内に軍備を整えた孟徳は、騎馬を中心とした部隊を率い、直ぐ様、長社へと向かって進軍した。
その頃、長社の県城で籠城を続けていた皇甫嵩は、自軍の兵士たちを必死に励ましていた。
朱儁と皇甫嵩は、それぞれ凡そ二万の兵を率いて来ている。
それに対し黄巾軍は、十万を越える兵数で、籠城する皇甫嵩の軍を包囲したのである。
このままでは、敗北が目に見えている…
否応無く兵士たちに恐怖心が募り、士気は下がって行く一方であった。
皇甫嵩は、眼前に広がる草原に、隙間無く陣を張っている波才の軍を城壁の上から遠望しながら、援軍の到来を待ち侘びていた。
その時、援軍派遣の伝達を携えた伝令兵が、朝廷から帰還して来た。
「援軍は、議郎の曹孟徳殿か…!」
派遣された援軍の数はそう多くはないらしく、指揮官に関しても物足りなさを感じたが、それでも少しは兵士たちの士気は上がる筈である。
皇甫嵩は、指揮官に援軍の到来を兵士たちに告げさせ、自軍の士気を高めた。
皇甫嵩としては、曹孟徳とは余り面識が無く、その軍略については推し量れない。
「曹孟徳が、凡庸な将でない事を、祈るばかりだ…」
そう言って、再び城壁へ上がった皇甫嵩は、自分の指を舌で嘗め、それを風に曝した。
雒陽から長社までは、凡そ三百里(約130km)の距離である。
通常の行軍なら、六日は掛かるであろうが、その距離を孟徳の軍は二日半で走破した。
長社に辿り着いた時には、既に日は傾き始めていた。
丘を越えた所で戦場を見下ろすと、孟徳の眼下には夥しい数の黄巾軍が広がっている。
成るほど、これは中々壮観な眺めである…
感心している場合では無いが、孟徳にはそう思える余裕があった。
「朱将軍の行方は掴めたか…?」
孟徳は先行させた偵騎兵と合流し、詳細を尋ねた。
先ずは、敗走した朱儁を探し出さねば成らない。
自軍の援軍部隊だけでは、重厚な黄巾軍の囲みを突破するのは難しい。
孟徳は、彼の軍と自軍とを合わせて敵に当たりたいと考えていたが、その時点ではまだ、朱儁の行方を掴めていなかった。
敗走した兵たちは、恐らく既に朱儁の元に集結している筈である。
「皇甫将軍には、援軍派遣の連絡は既に届いているであろう。だが、我々が既に此処へ来ているとは思っておらぬ筈…それに、あの黄巾軍の布陣を見れば、直ぐに戦闘とは成るまい。我が軍は此処まで強行軍で来ている…今の内に、兵たちを休ませておこう…」
「何故、まだ戦闘に成らぬとお分かりに…?」
孟徳が馬首を返すと、指揮官の一人が問い掛けた。
「皇甫将軍なら、きっと俺と同じ事を、考えておられる筈だからだ…!」
そう言って孟徳は振り返ると、指揮官たちに微笑を投げ掛けた。
長社の県城から、凡そ十里(4.15km)離れた山で行軍を停止し、兵たちをそこで休ませた。
やがて日は完全に落ち、辺りは暗闇に包まれたが、孟徳は兵を動かす事無く、そこに伏せたままであった。
「孟徳殿、兵たちは充分休みました。進軍はしないのですか?」
「ああ、進軍はまだだ…焦る事は無い。今の内に、皆も英気を養っておいた方が良いぞ…!」
孟徳はそう言って笑うと、問い掛ける指揮官の肩を軽く叩き、自身も草の上に横になった。
「まさか…あの黄巾軍の多さに、怖気付いたのではあるまいか…?」
「やはり、ただの豎子に過ぎぬ…兵を指揮した事も無い者に、兵を預けるとは…」
それを見た指揮官たちは皆眉を寄せ、そう言って互いの顔を見合わせた。
五月とはいえ、夜間はまだ寒さが残り、吹き付ける風は冷たい。
その風が草木を靡かせ、山に伏せている孟徳の援軍部隊の間を吹き抜けた。
孟徳の髪が風に吹かれ、頬を撫でる。
浅い眠りに落ちていた孟徳は、咄嗟に目を開き、叢から飛び起きた。
それとほぼ同時に、黄巾軍を探っていた偵騎兵が馳せ戻って来た。
「黄巾軍の間に、火の手が上がっているのが見えます…!」
それを聞いた孟徳は、一瞬で眠気から覚めた顔で瞳を見開いた。
「来たか…!」
そう叫ぶと、直ぐ様馬に飛び乗り、全軍に響き渡る大声を放った。
「これより全軍、進撃を開始する!遅れを取るな…!」
言い終わらぬ内に、孟徳は馬首を戦場へ向け、全速力で馬を走らせ始めた。
総指揮官が脇目も振らず、一直線に敵陣へ向けて疾走して行くのである。
残された兵たちは慌てて馬に跨がり、必死になってその後を追った。
やがて丘を越えると、眼下には、草原を嘗める様に広がって行く真っ赤な炎が見えた。
折からの風に煽られた炎は、見る見る黄巾軍を蹂躙して行く。
「やはり、皇甫将軍の秘計は火計であった…!」
赤々と広がる炎を瞳に映し、孟徳はそう叫ぶと、今度は自軍の兵たちを振り返り、腰に佩いた剣を抜き放って天高く翳した。
「天は我らに味方している…!今が好機だ!敵陣を突き破り、皇甫将軍を助けるぞ!!」
おおーーーーー!!
兵士たちは一斉に喊声を上げ、"曹"の文字の書かれた軍旗を天高く掲げると、一気に丘の斜面を駆け降りた。
火攻めにより、波才軍は大混乱に陥っていた。
そこへ、突如現れた援軍部隊が、後方から噛み付いて来たのである。
波才軍は完全に崩壊し、兵たちは四方八方へ逃げ始める。
皇甫嵩の部隊も、城門を開いて敵陣へ討って出ると、混乱する敵を次々に薙ぎ倒し突き破って行く。
やがて、前方に"曹"の旗が靡いているのを発見した皇甫嵩は、そこを目指して馬を走らせた。
「曹孟徳殿か…!?既に戦場に辿り着いていたとは…!」
皇甫嵩は孟徳の元へ走り寄り、馬を並べた。
「皇甫将軍が、草原に布陣した黄巾軍に必ず火を放つと信じ、兵を伏せて待っておりました…!」
それを聞いた皇甫嵩は瞠目して、そのうら若い指揮官の顔を見た。
「何と…!わしの策を見抜いていたと申すか…!?」
訝る皇甫嵩に、何も言わず笑貌を向ける。
その時、前方に"朱"の旗を掲げた部隊がこちらへ向かって来るのが見えた。
孟徳の放った偵騎兵が朱儁を見付け出し、援軍到来を知った朱儁は、仲間を掻き集めて皇甫嵩の元へ向かったのである。
戦場へ辿り着いた時には、黄巾軍の間に炎が上がり、既に戦闘が始まっていた。
朱儁は直ぐ様、それに呼応して部隊を突入させ、黄巾軍を壊乱させた。
「義真殿!ご無事でしたか…!」
朱儁はそう叫びながら、皇甫嵩の元へ走り寄った。
「ああ、見ての通りだ!今こそ好機である、この機を逃さず敵を壊滅させる…!」
そう言うと、皇甫嵩は孟徳を振り返った。
「孟徳殿、このまま我々と共に追撃してくれるな…!?」
「はい、畏まりました…!」
孟徳が皇甫嵩に拱手すると、三人は再びそれぞれの部隊を率い、敗走する黄巾軍の追撃を開始した。
この戦いで、劣勢を強いられていた官軍は、鮮やかに形勢を覆した。
敗走する波才と黄巾軍の残党たちは南東へ向かい、長社から凡そ六十五里(約27km)離れた陽翟まで落ち延びて行く。
逃げる波才を追いながら、皇甫嵩たちは黄巾軍の残党を捕らえ、捕虜は万に上った。
その捕虜たちを、管理する役目を買って出たのは、孟徳である。
孟徳は、黄巾軍の捕虜たちを検分して回った。
黄巾党の女子供や老人の多くは、非戦闘員であるが、中には武装し、張角に従って戦闘に参加する者も数多くいる。
捕虜の中には、まだ年端の行かない童子や若い娘たちの姿も見られた。
あの様な、幼い童子や女たちまでもが、拠り所を失い、張角の太平道を信じて黄巾党と成るとは…
言い知れぬ感情が沸き上がり、複雑な思いで胸が締め付けられる。
そんな中、孟徳は一人の少女に目を留めた。
農民の娘であろうか、年齢は十代半ばで、肌は良く焼けた小麦色をしており、逞《たくま》しさと精悍《せいかん》さを備えている様に思われる。
頭に黄巾を巻き付け、顔は泥や埃で汚れてはいるが、良く見ると美少女である。
孟徳は少女に近付き、声を掛けた。
「お前、名は何と申す…?」
少女は鋭い目を上げ、黙って孟徳を見上げた。
冷ややかだが、その少女の目には澄んだ美しさがある。
孟徳はその少女の目に、どことなく惹かれるものを感じた。
「私は、翠仙…兄は黄巾党の兵士として、勇敢に戦っている…!」
少女の声は澱み無く、美しい響きであった。
「皇甫将軍…!孟徳様…曹孟徳様は、何処におられるか、ご存知ですか!?」
走り寄り、膝を突いて拱手する若者を、幕舎から現れた皇甫嵩は見下ろした。
「曹孟徳殿なら…朝から黄巾の捕虜たちと一緒に、何やら語り合っておる。そろそろ出陣の時間だと申すのに、いつまでやっている積もりだか…」
皇甫嵩は、多少呆れた様な口調である。
それを聞いた若者は立ち上がり、皇甫嵩に礼をすると、急いで捕虜たちの置かれた陣営へと向かった。
即席で組み建てられた陣営の中には、捕虜たちが詰め込まれている。
「我らは皆、王朝の民だ。仲間同士で争っていては、本当の敵を倒す事には成らぬ。我々が倒すべき相手は、この戦には無い…!皆が安心して暮らせる世を実現させるには、王朝の不正を正し、正義が行われる様、皆で協力する事が大事である…!」
帳幕を張り巡らせた下、集まった捕虜たちを前に孟徳は語り合っている。
「…孟徳様…!」
幔幕を開いて入って来る若者に気付き、孟徳は振り返った。
「虎淵…!!」
そう叫ぶと、孟徳は弾かれた様に立ち上がり、彼の元へ走り寄った。
「孟徳様…!お久しぶりです!」
「無事で良かった…!」
虎淵が孟徳に向かって拱手すると、孟徳は瞳を潤ませながら、虎淵の肩を引き寄せて強く抱き締め、互いの背を叩き合った。
空は朝日に輝き、どこまでも青く広がっている。
二人は幕舎から外へ出ると、吹き抜ける爽やかな風に吹かれながら、肩を並べて歩いた。
「孟徳様がこの戦に参加されているとは、思ってもいませんでした…」
「俺は、お前の為に此処へ来たのだ…!黄巾討伐が目的な訳では無い…」
「それで…彼らに降伏するよう説得を…?」
「出来れば、彼らを殺したくは無いからな…皆、王朝の大切な民たちであろう…」
孟徳はそう言って、捕虜たちがいる幕舎を振り返った。
捕虜たちにも、朝の食事が用意されている。
捕虜へ食べ物を配る役目をしている者の中に、あの少女の姿があった。
「あの少女を見ろ…美しいと思わないか?」
孟徳に言われ、虎淵も振り返って少女を見た。
「ええ、確かに…でも、孟徳様が女装した方が、もっとお綺麗ですよ。」
「おい、虎淵…!褒めてる積もりか?!」
虎淵が声を上げて笑うと、孟徳は少し眉間に皺を寄せ、彼の脇腹を肘で突いた。
その声に気付いたのか、少女が二人の方を振り返る。
二人に見詰められ、少女は少し恥じらう様な目付きで俯いた。
「あんな娘が、黄巾を巻いて戦場にいるなんて…酷い話しではないか…俺は、一刻も早くこの乱を鎮めたいと、今、本気で思っている…お前が居なければ、俺は此処へは来なかったろう。お前のお陰で、この戦場へ来て良かったと思う…」
孟徳はそう呟いて、懐かしい虎淵の顔をしみじみと見詰めた。
皇甫嵩は、降伏した黄巾党の兵士たちを再編成して自軍に組み込み、孟徳の援軍部隊も新たに編成された。
降伏兵の他は、引き連れて行く訳には行かぬと言う事で、残った捕虜はここで解放する事となった。
黄巾の少女、翠仙は、手に大きな籠を持ち、捕虜へ食糧を手渡している。
「俺も手伝おう。」
突然、隣に現れた孟徳が、翠仙の籠を手に取って、食糧を配るのを手伝い始めた。
翠仙は驚いた表情で孟徳の横顔を見たが、黙ったまま再び作業に戻る。
籠に手を入れた時、翠仙の手に孟徳の手が重なった。
翠仙が思わずその手を引っ込めたので、孟徳は慌てて謝り、笑いながら翠仙を見詰めた。
翠仙は表情を変えなかったが、その頬は紅潮し、見る間に赤くなる。
「孟徳殿、皇甫将軍がそろそろ進軍を開始します!」
幕舎の外から、指揮官が呼び掛けて来た。
「ああ、分かった!今行く!…すまぬ、俺はもう行かねば成らぬ…翠仙、達者でな…!」
孟徳は、指揮官に答えながら翠仙を振り返り、籠を手渡すと幕舎から足早に出て行った。
新たに編成された部隊には、朝語り合った黄巾党の者が数多く居た。
「孟徳殿の説得で、我らに味方する者が、日に日に増えている。中々やるではないか…!」
皇甫嵩はそう言って笑い、孟徳の肩を力強く叩いた。
孟徳は皇甫嵩に微笑を返し、自軍の兵士たちを振り返った。
皆が俺の言葉を信じ、付いて来てくれる…
これまで、一人で巨大な敵に立ち向かっていたが、今は違う…生死を共にする仲間が居るのだ…!
この乱を鎮め、必ず夢を実現させる…!
孟徳は新たな決意を胸に抱き、颯爽として馬に跨がった。
その時、突然、孟徳の馬の前に走り寄って来た者がある。
孟徳は咄嗟に馬の足を止め、その人物を見下ろした。
「孟徳様!私も、一緒に連れて行って頂けませんか…!?」
そう言って地面に膝を突き、孟徳を見上げるのは、翠仙である。
頭に巻いた黄巾は既に取り去り、黒く長い髪を風に靡かせている。
黒い大きな瞳を輝かせ、孟徳をじっと見詰めていた。
「翠仙…!?お前はもう、解放されたのだ…故郷へ帰れ…!」
そう言うと孟徳は、馬首を進行方向へ向け直し、翠仙の横を通り過ぎようとした。
しかし、立ち上がった翠仙は、孟徳の馬に追い付こうと走り出す。
「私には、帰る場所は有りません…!兄は黄巾党の兵士として、今も戦場で戦っているでしょう…一緒に行けば、兄とも再会出来るかも知れない…!どうか私も、連れて行って下さい…!」
「駄目だ…!俺の部隊に、一人だけ女の兵士を入れる訳には行かぬ…!諦めろ…」
孟徳は冷たく言い放ち、馬の足を速めた。
翠仙は、その美しい瞳から大粒の涙を零し、頬を濡らしながら、目の前を通過して行く孟徳の部隊を見詰めた。
やがて全部隊が通過し終わる頃、前方から騎馬が一騎、馳せ戻って来た。
「兄が見付かるまでの間だ…!それまでなら、一緒に行っても良い。ただし、俺の傍から決して離れるなよ…!」
馬上の孟徳に言われ、翠仙は濡れた瞳のままで強く頷き、引いて来た馬に素早く跨がった。
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
西涼女侠伝
水城洋臣
歴史・時代
無敵の剣術を会得した男装の女剣士。立ち塞がるは三国志に名を刻む猛将馬超
舞台は三國志のハイライトとも言える時代、建安年間。曹操に敗れ関中を追われた馬超率いる反乱軍が涼州を襲う。正史に残る涼州動乱を、官位無き在野の侠客たちの視点で描く武侠譚。
役人の娘でありながら剣の道を選んだ男装の麗人・趙英。
家族の仇を追っている騎馬民族の少年・呼狐澹。
ふらりと現れた目的の分からぬ胡散臭い道士・緑風子。
荒野で出会った在野の流れ者たちの視点から描く、錦馬超の実態とは……。
主に正史を参考としていますが、随所で意図的に演義要素も残しており、また武侠小説としてのテイストも強く、一見重そうに見えて雰囲気は割とライトです。
三國志好きな人ならニヤニヤ出来る要素は散らしてますが、世界観説明のノリで注釈も多めなので、知らなくても楽しめるかと思います(多分)
涼州動乱と言えば馬超と王異ですが、ゲームやサブカル系でこの2人が好きな人はご注意。何せ基本正史ベースだもんで、2人とも現代人の感覚としちゃアレでして……。

土方歳三ら、西南戦争に参戦す
山家
歴史・時代
榎本艦隊北上せず。
それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。
生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。
また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。
そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。
土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。
そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。
(「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です)


連合艦隊司令長官、井上成美
ypaaaaaaa
歴史・時代
2・26事件に端を発する国内の動乱や、日中両国の緊張状態の最中にある1937年1月16日、内々に海軍大臣就任が決定していた米内光政中将が高血圧で倒れた。命には別状がなかったものの、少しの間の病養が必要となった。これを受け、米内は信頼のおける部下として山本五十六を自分の代替として海軍大臣に推薦。そして空席になった連合艦隊司令長官には…。
毎度毎度こんなことがあったらいいな読んで、楽しんで頂いたら幸いです!
独裁者・武田信玄
いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます!
平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。
『事実は小説よりも奇なり』
この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに……
歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。
過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。
【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い
【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形
【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人
【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある
【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である
この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。
(前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)

帝国夜襲艦隊
ypaaaaaaa
歴史・時代
1921年。すべての始まりはこの会議だった。伏見宮博恭王軍事参議官が将来の日本海軍は夜襲を基本戦術とすべきであるという結論を出したのだ。ここを起点に日本海軍は徐々に変革していく…。
今回もいつものようにこんなことがあれば良いなぁと思いながら書いています。皆さまに楽しくお読みいただければ幸いです!

【架空戦記】蒲生の忠
糸冬
歴史・時代
天正十年六月二日、本能寺にて織田信長、死す――。
明智光秀は、腹心の明智秀満の進言を受けて決起当初の腹案を変更し、ごく少勢による奇襲により信長の命を狙う策を敢行する。
その結果、本能寺の信長、そして妙覚寺の織田信忠は、抵抗の暇もなく首級を挙げられる。
両名の首級を四条河原にさらした光秀は、織田政権の崩壊を満天下に明らかとし、畿内にて急速に地歩を固めていく。
一方、近江国日野の所領にいた蒲生賦秀(のちの氏郷)は、信長の悲報を知るや、亡き信長の家族を伊勢国松ヶ島城の織田信雄の元に送り届けるべく安土城に迎えに走る。
だが、瀬田の唐橋を無傷で確保した明智秀満の軍勢が安土城に急速に迫ったため、女子供を連れての逃避行は不可能となる。
かくなる上は、戦うより他に道はなし。
信長の遺した安土城を舞台に、若き闘将・蒲生賦秀の活躍が始まる。
三国志 群像譚 ~瞳の奥の天地~ 家族愛の三国志大河
墨笑
歴史・時代
『家族愛と人の心』『個性と社会性』をテーマにした三国志の大河小説です。
三国志を知らない方も楽しんでいただけるよう意識して書きました。
全体の文量はかなり多いのですが、半分以上は様々な人物を中心にした短編・中編の集まりです。
本編がちょっと長いので、お試しで読まれる方は後ろの方の短編・中編から読んでいただいても良いと思います。
おすすめは『小覇王の暗殺者(ep.216)』『呂布の娘の嫁入り噺(ep.239)』『段煨(ep.285)』あたりです。
本編では蜀において諸葛亮孔明に次ぐ官職を務めた許靖という人物を取り上げています。
戦乱に翻弄され、中国各地を放浪する波乱万丈の人生を送りました。
歴史ものとはいえ軽めに書いていますので、歴史が苦手、三国志を知らないという方でもぜひお気軽にお読みください。
※人名が分かりづらくなるのを避けるため、アザナは一切使わないことにしました。ご了承ください。
※切りのいい時には完結設定になっていますが、三国志小説の執筆は私のライフワークです。生きている限り話を追加し続けていくつもりですので、ブックマークしておいていただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる