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第一章 降龍の谷と盗賊王
第十七話 悪い兆し
しおりを挟む雷鳴が轟く豪雨の中、奉先は振り上げた剣を、玉白の頭上から一気に斬り下げた。
それと同時に、玉白の体は力を失い、人形の様に奉先の足元に崩れ落ちた。
「はぁ!はぁ…!」
強く剣把を握ったまま、奉先は激しく息を荒げた。
奉先の剣刃は、既の所で玉白の体を逸れ、泥濘の中に突き立っていた。
極度の緊張から呼吸困難に陥った玉白は、遂に意識を失ってその場に倒れてしまった。
「無理だ…!俺に、この娘を斬る事は出来ぬ…!!」
そう言って顔を上げ、激しい雨が降り注ぐ天を仰いだ。
流れ落ちる雨が目に入り、開く事が出来ない。
奉先は、強く目を瞑った。
やがてその場に跪き、深く項垂れると、雨に打ち付けられる玉白の体を両腕で抱え、胸に抱き寄せた。
顔を寄せると、玉白の頬は氷の様に冷たく、死んでしまったのではないかと思われる程であった。
奉先は玉白を抱えたまま立ち上がり、土砂降りの雨の中を歩き出した。
「騎馬が一騎、こちらへ向かっています…!」
物見の兵が、急いで玄徳の居る部屋へやって来て告げた。
玄徳は素早く部屋から出ると、物見櫓へ上がり、目を凝らしてその騎馬を確認した。
「…あれは…!」
玄徳は仲間に指示して門を開かせ、その騎馬を砦の中へ入らせた。
少女を腕に抱え、馬から降りる奉先に、意外な物を見る目付きで、玄徳は歩み寄った。
「来訪者があるという兆しはあったが…まさか、お前が現れるとはな…」
「怪我をしているらしい…診てやってくれぬか?」
そう言いながら、奉先は玄徳の腕に少女を抱かせた。
その青白い顔の少女は、力無くぐったりとしており、まるで死んでいる様に見える。
騒ぎを聞き付け、玄徳に遅れて弟の雲長、翼徳らもやって来ていた。
雲長が前に出て、玄徳の腕に抱かれた少女の体に耳を当てる。それから着物の裾を上げ、足の怪我を確認した。
その様子を、手燭の明かりで照らしながら、明明が不安そうに見上げている。
「うむ…心配は無い、気を失っているだけだ。怪我もそう酷くはなさそうだ…」
そう言うと、雲長は少女を自分の腕に移し取り、明明を伴って砦の奥へ入って行った。
それを見届けると、奉先は踵を返して馬に戻ろうとした。
「待て…!もう行くのか?!」
玄徳に呼び止められ、奉先は一瞬立ち止まった。
「お前も、此処へ残ってはどうだ?」
「いや…俺は、戻らねばならぬ…!」
そう言って、再び歩き出す。
「孟徳が此処へ来た…!」
その呼び掛けに、奉先は立ち止まり、後ろを振り返った。
「…孟徳…?」
不思議そうな顔をする奉先に、玄徳も少し戸惑った。
「お前を探しているらしいが…覚えは無いか?」
そう言われ、奉先は玄徳に歩み寄った。
「その方は、虎淵という従者を連れておられたか?」
「ああ、連れていた…曹孟徳という者だ…」
嗚呼…!!
そう叫んで、奉先はその場に卒倒しそうになった。
そうか…"孟徳"とは、麗蘭殿の事であったか…!
"孟徳"という名に聞き覚えがあると思ったのは、あの奇襲の夜、闇の中で虎淵と思われる少年が、叫んでいた名では無かったか。
「曹…孟徳…良い名だ!」
冷静さを取り戻した奉先は、そう呟くと微笑した。
「麗蘭…いや、孟徳殿は此処に居られるのか?!」
俄に顔を上げた奉先は、玄徳に掴みか掛からんばかりに迫った。
「いや…もう此処には居ない…お前を連れ戻すと言って、邑へ行った…」
「そうか…!」
奉先は素早く背を向け、歩き去ろうとした。
「奉先…!お前、孟徳の元へ戻りたいか?!」
玄徳はやや声高に発した。
振り返った奉先に、言葉を続ける。
「はっきりと言おう…お前と孟徳には、良い兆しが見えぬ…お前たちは、共に居るべきでは無い…!」
奉先は眉を寄せ、怪訝な表情で玄徳を見詰めた。
「良い、兆し…?」
眉宇を陰らせる奉先を、玄徳は真っ直ぐに見据えている。
「信じるも信じぬも、お前次第…俺はただ、ありのままを告げたまで…」
奉先の目には、当惑の色が浮かんだ。
暫し黙考した奉先は、徐に自分の着物の襟元から手を入れ、首に掛けていた物を取り出した。
「これを、あなたにお返しする…」
彼の手に握られているのは、鮮やかな翡翠の首飾りであった。
「それは、お前にやった物だ…持っていろ。」
「いや…再びここへ、孟徳殿が戻って来たら…その時は、孟徳殿の事を頼みたい…」
玄徳は、切れ長な目を少し細めながら奉先を見ると、
「そうか…良かろう…!」
そう言って手を伸ばし、首飾りを受け取った。
奉先は再び馬に跨がり、砦の門を抜けると、激しい雨の中へ走り去って行く。
「兄者…あのちびすけたち…戻って来ると思うか?」
櫓の上から、それを遠望する玄徳の後ろ姿に、翼徳が声を掛けた。
玄徳は、遠ざかる影から目を逸らさず、呟くように言った。
「ああ、戻って来る…必ずな…!」
玉白の足の傷に、雲長が手早く新しい布を巻き付けている。
「傷は深く無い。傷痕も残らぬであろう。」
そう言って、玉白に笑顔を見せる。
小さく頷く玉白の姿を、傍らに立った虎淵が、心配そうに見詰めていた。
「玉白ちゃんの事は大丈夫です。私が付いていますから。」
入り口に立って、その様子を眺めている孟徳に声を掛けながら、明明が室内に入って行く。
「玉白ちゃん、私とあやとりしましょう!」
そう言って笑うと、玉白の隣に腰を降ろした。
広間の大きな卓の上に、砦の地図を広げ、玄徳は仲間の兵士たちに指示を出しながら、それぞれを持ち場に配備している。
「玄徳、策はあるのか…?」
兵たちと入れ違いに、室内に入って来た孟徳は隣に立ち、一緒に砦の地図に目を落とした。
「この砦は堅牢だ。将軍の兵がどれだけ攻めても、落とす事は出来ぬ…!」
玄徳は地図から目を離さず答えた。
「お前、本気でこの砦を、千頭の龍が護ると信じてるんじゃないだろうな?!」
孟徳は呆れたような声を上げ、玄徳の横顔を見る。
「呂興将軍は、大軍でこの狭隘な谷を通ろうとしている。こちらは寡兵だが、地の利がある。伏兵を用いれば、打撃を与えられる…!」
そう言って、孟徳は伏兵を配する場所を地図上で指し示したが、玄徳は首を縦に振らなかった。
「いや、それでは焼け石に水だ。我々の兵たちを傷付ける訳には行かぬ…それに、兵を分ければ砦が手薄になる。この砦を守り抜けばそれで良い。万が一危険が迫れば、女子供たちを、地下の洞窟から外へ逃がすだけの時間を稼げれば良いのだ…!」
「呂興将軍は非情な奴だ…女子供にも容赦はしないだろう!洞窟など、既に出口は塞がれているかも知れぬぞ…!」
孟徳は少し周りに目を配ると、玄徳の耳元に口を寄せた。
「…内通者がいる…内側から門を開かれれば、終わりだ…!」
「心配するな、内部の警備にも抜かりは無い…!俺の義弟たちは、一人で千人の兵士にも匹敵する強さだ…!彼らが目を光らせている、不審な者は見逃さぬ…!」
そう言って顔を上げ、孟徳の後ろに立っている翼徳に微笑して見せた。
「これは、お前が持っていろ…」
そう言いながら、玄徳は懐から取り出した物を、孟徳の手に握らせた。
孟徳は黙ったままそれを受け取り、手の中を見た。
それは、鮮やかな翡翠の首飾りであった。
孟徳は強くそれを握り締めると、玄徳の目を見詰め返した。
「俺は、お前たちと共に戦う…!力になりたいのだ!!」
「わかった…だが、お前の策を取る事は出来ぬ…!」
「全く…何て頑固な奴なんだ…!おい、義弟!お前はそれで良いのか?!」
孟徳は憤然として振り返り、後ろに立って二人の会話を黙って聞いていた翼徳に怒鳴った。
「兄者は皆を護る為、いつも正しい判断をして来た。俺は、兄者の指示に従うだけだ…!」
翼徳は、太い両腕を胸の前で組みながら、踏ん反り返る。
「たとえ内通者を捕らえ、この砦に籠城出来たとしても、一万の兵に包囲されれば、五日と持つまい…!」
卓上の地図を叩き、孟徳は食い下がる。
玄徳は眉を寄せ、鋭い眼差しで孟徳を見詰めた。
「俺には…昔、幼い妹が居た…」
「……?!」
突然語り出す玄徳に意表を突かれ、孟徳は呆気に取られた。
「その日…母と妹、俺の三人で町の市場へ出掛けた。俺は、朝から妹に悪い兆しがある事に気付いていたが、母が嫌がると分かっていたので、何も言わなかった。」
玄徳は、少し憂いを帯びた眼差しを、卓の上に落とした。
「市場で母と逸れてしまい、妹は離れるのを不安がったが、母が戻るかも知れぬと考え、妹をその場で待たせ、俺は母を探しに行った…だがその直後、通りへ出てしまった妹は、貴人の車に轢かれ、命を落とした…妹に悪い兆しがあったのに…俺は、あの場を離れるべきでは無かった…!」
そう言って、玄徳は卓を両手で強く叩き、俯いた。
この男、感情的になる事があるのか…
と少し意外に思いながら、孟徳はその横顔を見詰めた。
「妹が死んだのは、お前の所為では無い、妹自身の問題だ…!」
「妹は、まだ四つだった…!悪い兆しに抗おうとすれば、必ず結果は残酷なものになる…!余計な事をしなければ、死を回避する事が出来たかも知れぬ…」
玄徳は顔を上げ、赤い目を孟徳に向けた。
「お前が、運命に立ち向かう勇気が無いのを、妹の所為にするのか?」
「何だと…?!」
怒りに満ちた眼差しで、玄徳は睨んだが、孟徳は怯まない。
「自分の所為で、今でも兄が苦しんでいると知ったら…妹は悲しむだろう…!」
孟徳は、真っ直ぐに玄徳の目を見詰めながら言った。
「………!」
暫く二人は睨み合ったが、玄徳は目を逸らさず体勢を戻し、再び冷静さを取り戻した様に、低く言った。
「話しは終わりだ…全員、持ち場に付け!」
そして長い衣を翻し、その広間から出て行った。
「このままでは、座して死を待つ様なものではないか…!何とかならないか…!」
孟徳は、去って行く玄徳の後ろ姿を、愁眉を寄せて見詰めながら呟いた。
「見事な弁論だったぞ…!兄者を怒らせるとは…」
翼徳が呆れた様に、首を横に振りながら言った。
「ならば、俺が兵を出そう…!」
突然、二人の後ろから声を上げた者がいる。
「雲長兄貴…!突拍子もない事を言うな…!」
翼徳は驚いて振り返り、素っ頓狂な声を上げた。
雲長は二人に歩み寄り、孟徳を見下ろした。
「俺達は、この砦を護るよう兄者から言われているゆえ、砦の外へは行けぬ…だが、孟徳殿はそもそもこの砦の住人では無いし、兄者の部下でも無い…兵を貸して欲しいと言うなら、俺はお貸しするだけだ…」
それを聞いて、孟徳は俄に愁眉を開き、瞳を輝かせた。
「雲長…!恩に着るぞ!」
孟徳は飛び付かんばかりだったが、八尺(約185cm)以上もある雲長の肩を抱くには、背伸びをしても届きそうに無い。
「だが、俺が出せるのは二百の兵だけだ…皆精鋭ばかりだが、力になれるか…?」
「二百か…止むを得ぬ…!何とかするしか無い…」
二人の間に挟まれ、交互に顔を見ていた翼徳が、突然大声を出した。
「おい!俺を無視して話を進めるな!!」
「翼徳、心配するな。兄者に罰を受けるのは俺だけだ…!」
「そんな訳無いだろう…!黙って見過ごせば、俺だって罰を受けねばならぬ…!」
翼徳は自分の胸を叩きながら、雲長に食ってかかる。
それから、振り返って孟徳を見下ろし、
「…どうせ罰を受けるなら…俺だって兵を出す…!…二百だ!」
そう言って、指で兵の数を示して見せた。
「翼徳…!お前、本当は良い奴なんだな!!」
孟徳は思わず叫んで、翼徳の首に抱き着いた。
突然の事に、翼徳は慌てながら、孟徳を首から引き離す。
「や、やめろ…!二度と俺に抱き着くんじゃない…!だがお前、兵を指揮した事はあるのか?」
翼徳は、自分の首を手で摩りながら問い掛けた。
「いいや、無い…!だが、何にでも最初は付きものであろう…!早速、作戦会議だ。部下を集めてくれるか?!」
孟徳は、飛び跳ねる様にして両腕を広げ、二人の顔を見上げる。
雲長は、目元に少し後悔を滲ませながら苦笑した。翼徳は呆れ顔で見ている。
「あいつ…ちびの癖に、度胸だけは人一倍だな…!」
「兵を出すと言った手前…後には引けぬな…」
二人は肩を並べて歩き、広間を後にした。
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