45 / 56
第3章 神と悪魔、そして正義
第39話
しおりを挟む
俺にとって衝撃的なことを言い放ったティトリは、驚いている俺と対照的に、不思議そうな顔をしていた
「お前さん。もしかして聞いておらんのか?」
「ああ、父さんも母さんも、なにも言ってなかった…なんで…?」
でも、この世界のことを知らない俺に話しても信じなかっただろうけど…
「そうか…知らんのか。まぁ、あの2人ならば話さないかも知れんがな。」
「父さんたちはどうしてこの世界に来たんだ?」
「知らんな。儂が2人と会ったのは数百年前だが、その時に聞いた話は異世界に来てからの話だったからな。どうしてこの世界に来たかは、転移でとしか聞いておらん。」
数百年前!?俺の両親ってただの人間だよな?それとも、この世界とあっちの世界でかなり時間の差があるのか?それなら、あっちの世界に戻ってもなんら影響がないんじゃないか?
これについては引き続き調べた方がいいな。正直この問題をロビンたちに投げるのも無理そうだから、俺自身が調べなきゃな…
「そうか…なら、あんたが会ったあとでもいい。父さんたちについて教えてもらえないか?」
「いいだろう。そうだな、あれは儂がまだこの世界にほとんど干渉していなかった数百年ほど前の出来事だ…」
__________________
時は遡り、約550年前。
世界が今より、技術が発達しておらず、逆に自然が豊かだった時代。
東西南北の大陸にまともな国など存在せず、人々は、今ヴァール神聖国と呼ばれている中央大陸に存在する国家のもとで過ごしていた。
そんな中、この世界に2人の人間が呼び出された。
2人の名は、小鳥遊義寛、白石茜音。
ほんの少しの力を与えられただけの、地球人。そんな弱い2人は力強く、生きるために戦い続けた。
戦いなんて存在しない日本から来た2人にとって、力がなければ生きていけないこの世界は辛く、苦しいものだった。
魔物どころか、時には人の命を奪うことになることが簡単に起きるこの世界で、2人は時に悩みながらも戦い続けた。
冒険者としてこの世界に生きた彼らは、戦争に巻き込まれることもあった。
その時、人を殺した感覚を彼らは今でも覚えているそうだ。
この世界に来て5年。
2人はもう一度、どうしてこの世界に呼ばれたのかを考え、その答えを求めるために世界を旅し始めた。
そんな中彼らは、管理者と呼ばれる龍に出会った。龍は彼らの境遇を知り、彼らのためにこの世界の仕組みについて語った。
この世界の成り立ち、どういうシステムで稼働しているのか。そして、彼らがなぜ呼ばれたのか。
最後に関しては龍の予想に過ぎなかったが、この龍の発言から2人は一つの答えにたどり着くことができた。
『自分たちは魔族と呼ばれる、女神が忌み嫌う種族の殲滅のために呼ばれたのだと。』
この結論に至った彼らは龍に聞いた。
「僕らがいなければ、人間が魔族に勝つことはないのか?」と。
龍は答えた。「断定はできない。ただそうならないための我ら管理者だ。魔族という一つの種の殲滅のために神が力を貸すなら、我ら管理者が魔族に力を貸そう」と。
自分たちが、野原に呼ばれたのはなにかの偶然だったのだろう。それにもしかしたら、自分たち以外にも呼ばれた人がいるのかも知れない。その人たちがこの世界でどう生きているのかはわからないが、もし帰りたいのなら自分たちが帰る時に連れて行きたい。
それに、こんな状況になった元凶の女神に文句の一つでも言ってやりたい。
新たな決意を固めた2人は、協力者を探すため、自分たち以外の転移者を見つけるため、世界に飛び出した。
ただし、2人が想像していたよりも早く人間と魔族の対立は加速していっていた。一年も待たずに戦争が始まったことで2人は準備を完全に整える間もなく、戦争に参戦することになった。
旅の中で出会い、自分たちについてくることを決めた5人の仲間と共に、第三勢力として、事態の解決に動いた。
そしてーーその過程で何十人もの死者を出した。
人間側には、バール・シュタインと呼ばれる騎士が、魔族側にはアレクサンドラ・メルキスという女性の拳闘士が説得に向かった。
そして2人を含む残ったメンバーは大地の形を変えたり、一定のラインからは進もうとすると戻される術式を設置したりなど、戦争を行えなくするために戦地を駆け抜けた。
結果として、戦争は双方の代表同士での話し合いを行い、停戦という形で落ち着いた。
そして、2人は自分たちの世界に戻るため、自分たちがいなくなった後に人間と魔族が対立した時に対処するためにさまざまな知識を与えた。もちろん、その中にはこの世界のシステムについても含まれていた。
2人の説得に、両軍のトップは同意し、事態の解決のために奮闘することを約束した。結果としてはこの後も人間が魔族を攻撃したり、敵視することもあったが、それはこの会議に参加しなかったヴァール神聖国や、そこから派生したフロスト王国だけであった。
大国の技術力や旧時代の知識、さらに管理者たちが与えたこの世界のシステムに干渉する方法。2人だけでは到達することのなかったであろう場所に辿り着くことができた。
これにより、2人は圧倒的な力、神にすら到達しうる術式を作り上げることに成功した。
2人が異世界に転移してから8年、小鳥遊義寛、白石茜音はついに自分たちの世界に戻る手段を手に入れた。
そして、2人はその力を持ってして、女神ヴァールの領域に侵入。女神に勝負を挑んだ。
世界の監視者である女神は、圧倒的な力を持つ2人に苦戦を強いらせるほど、強かった。
ただし、女神は侮っていた。必ず、自らの世界に戻って見せるという2人の意志の力を。自分たちに理不尽を押し付けた女神への怒りを。
その結果、女神は自らの神性力を3分の1ほどを2人に奪われることになる。
2人はその力を使用し、地球への転移魔法陣を作成、自らの世界に帰っていった。
地球に戻った2人は、地球では一年しか経っていなかったことに驚きながらも元どおりの生活に戻った。
2人がいなくなった後の異世界は、2人が残した考えを後世に伝えながら、人間、魔族の垣根をなくすことを目的に次の時代へと歩き出した。
数百年経った今でも、完全に垣根をなくすことはできていないが、いくつかの国では、ほとんど垣根がない状態まで進んでいる。
これは2人の残した考えが大きく影響していると言って良いだろう。
__________________
「これでワシの知っている話は全部だな。何か質問はあるか?」
俺の両親についての話をし終わったティトリは俺の方を見てそう聞いた後にフム、と言ってこう続けた
「まぁ、急に両親が隠していた話を聞いて、質問を言えというのは酷か。時間はある。しっかり自分の中で考えをまとめると良い。」
ティトリは大きな指を器用に使い、俺の頭を撫でながら、優しく語った
「ああ、ありがとう…」
ティトリの話に動揺しながらも、自分両親について、俺は考えを少しずつ、纏め始めた
「お前さん。もしかして聞いておらんのか?」
「ああ、父さんも母さんも、なにも言ってなかった…なんで…?」
でも、この世界のことを知らない俺に話しても信じなかっただろうけど…
「そうか…知らんのか。まぁ、あの2人ならば話さないかも知れんがな。」
「父さんたちはどうしてこの世界に来たんだ?」
「知らんな。儂が2人と会ったのは数百年前だが、その時に聞いた話は異世界に来てからの話だったからな。どうしてこの世界に来たかは、転移でとしか聞いておらん。」
数百年前!?俺の両親ってただの人間だよな?それとも、この世界とあっちの世界でかなり時間の差があるのか?それなら、あっちの世界に戻ってもなんら影響がないんじゃないか?
これについては引き続き調べた方がいいな。正直この問題をロビンたちに投げるのも無理そうだから、俺自身が調べなきゃな…
「そうか…なら、あんたが会ったあとでもいい。父さんたちについて教えてもらえないか?」
「いいだろう。そうだな、あれは儂がまだこの世界にほとんど干渉していなかった数百年ほど前の出来事だ…」
__________________
時は遡り、約550年前。
世界が今より、技術が発達しておらず、逆に自然が豊かだった時代。
東西南北の大陸にまともな国など存在せず、人々は、今ヴァール神聖国と呼ばれている中央大陸に存在する国家のもとで過ごしていた。
そんな中、この世界に2人の人間が呼び出された。
2人の名は、小鳥遊義寛、白石茜音。
ほんの少しの力を与えられただけの、地球人。そんな弱い2人は力強く、生きるために戦い続けた。
戦いなんて存在しない日本から来た2人にとって、力がなければ生きていけないこの世界は辛く、苦しいものだった。
魔物どころか、時には人の命を奪うことになることが簡単に起きるこの世界で、2人は時に悩みながらも戦い続けた。
冒険者としてこの世界に生きた彼らは、戦争に巻き込まれることもあった。
その時、人を殺した感覚を彼らは今でも覚えているそうだ。
この世界に来て5年。
2人はもう一度、どうしてこの世界に呼ばれたのかを考え、その答えを求めるために世界を旅し始めた。
そんな中彼らは、管理者と呼ばれる龍に出会った。龍は彼らの境遇を知り、彼らのためにこの世界の仕組みについて語った。
この世界の成り立ち、どういうシステムで稼働しているのか。そして、彼らがなぜ呼ばれたのか。
最後に関しては龍の予想に過ぎなかったが、この龍の発言から2人は一つの答えにたどり着くことができた。
『自分たちは魔族と呼ばれる、女神が忌み嫌う種族の殲滅のために呼ばれたのだと。』
この結論に至った彼らは龍に聞いた。
「僕らがいなければ、人間が魔族に勝つことはないのか?」と。
龍は答えた。「断定はできない。ただそうならないための我ら管理者だ。魔族という一つの種の殲滅のために神が力を貸すなら、我ら管理者が魔族に力を貸そう」と。
自分たちが、野原に呼ばれたのはなにかの偶然だったのだろう。それにもしかしたら、自分たち以外にも呼ばれた人がいるのかも知れない。その人たちがこの世界でどう生きているのかはわからないが、もし帰りたいのなら自分たちが帰る時に連れて行きたい。
それに、こんな状況になった元凶の女神に文句の一つでも言ってやりたい。
新たな決意を固めた2人は、協力者を探すため、自分たち以外の転移者を見つけるため、世界に飛び出した。
ただし、2人が想像していたよりも早く人間と魔族の対立は加速していっていた。一年も待たずに戦争が始まったことで2人は準備を完全に整える間もなく、戦争に参戦することになった。
旅の中で出会い、自分たちについてくることを決めた5人の仲間と共に、第三勢力として、事態の解決に動いた。
そしてーーその過程で何十人もの死者を出した。
人間側には、バール・シュタインと呼ばれる騎士が、魔族側にはアレクサンドラ・メルキスという女性の拳闘士が説得に向かった。
そして2人を含む残ったメンバーは大地の形を変えたり、一定のラインからは進もうとすると戻される術式を設置したりなど、戦争を行えなくするために戦地を駆け抜けた。
結果として、戦争は双方の代表同士での話し合いを行い、停戦という形で落ち着いた。
そして、2人は自分たちの世界に戻るため、自分たちがいなくなった後に人間と魔族が対立した時に対処するためにさまざまな知識を与えた。もちろん、その中にはこの世界のシステムについても含まれていた。
2人の説得に、両軍のトップは同意し、事態の解決のために奮闘することを約束した。結果としてはこの後も人間が魔族を攻撃したり、敵視することもあったが、それはこの会議に参加しなかったヴァール神聖国や、そこから派生したフロスト王国だけであった。
大国の技術力や旧時代の知識、さらに管理者たちが与えたこの世界のシステムに干渉する方法。2人だけでは到達することのなかったであろう場所に辿り着くことができた。
これにより、2人は圧倒的な力、神にすら到達しうる術式を作り上げることに成功した。
2人が異世界に転移してから8年、小鳥遊義寛、白石茜音はついに自分たちの世界に戻る手段を手に入れた。
そして、2人はその力を持ってして、女神ヴァールの領域に侵入。女神に勝負を挑んだ。
世界の監視者である女神は、圧倒的な力を持つ2人に苦戦を強いらせるほど、強かった。
ただし、女神は侮っていた。必ず、自らの世界に戻って見せるという2人の意志の力を。自分たちに理不尽を押し付けた女神への怒りを。
その結果、女神は自らの神性力を3分の1ほどを2人に奪われることになる。
2人はその力を使用し、地球への転移魔法陣を作成、自らの世界に帰っていった。
地球に戻った2人は、地球では一年しか経っていなかったことに驚きながらも元どおりの生活に戻った。
2人がいなくなった後の異世界は、2人が残した考えを後世に伝えながら、人間、魔族の垣根をなくすことを目的に次の時代へと歩き出した。
数百年経った今でも、完全に垣根をなくすことはできていないが、いくつかの国では、ほとんど垣根がない状態まで進んでいる。
これは2人の残した考えが大きく影響していると言って良いだろう。
__________________
「これでワシの知っている話は全部だな。何か質問はあるか?」
俺の両親についての話をし終わったティトリは俺の方を見てそう聞いた後にフム、と言ってこう続けた
「まぁ、急に両親が隠していた話を聞いて、質問を言えというのは酷か。時間はある。しっかり自分の中で考えをまとめると良い。」
ティトリは大きな指を器用に使い、俺の頭を撫でながら、優しく語った
「ああ、ありがとう…」
ティトリの話に動揺しながらも、自分両親について、俺は考えを少しずつ、纏め始めた
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ハクスラ異世界に転生したから、ひたすらレベル上げしながらマジックアイテムを掘りまくって、飽きたら拾ったマジックアイテムで色々と遊んでみる物語
ヒィッツカラルド
ファンタジー
ハクスラ異世界✕ソロ冒険✕ハーレム禁止✕変態パラダイス✕脱線大暴走ストーリー=166万文字完結÷微妙に癖になる。
変態が、変態のために、変態が送る、変態的な少年のハチャメチャ変態冒険記。
ハクスラとはハックアンドスラッシュの略語である。敵と戦い、どんどんレベルアップを果たし、更に強い敵と戦いながら、より良いマジックアイテムを発掘するゲームのことを指す。
タイトルのままの世界で奮闘しながらも冒険を楽しむ少年のストーリーです。(タイトルに一部偽りアリ)
立日の異世界冒険記
ナイトタイガー
ファンタジー
ある日、ニートの立日健が異世界に飛ばされた。勇者として歓迎されると思っていたら、召喚された先はとんでもない世界だった。期待していたチート能力は授けられなかったが、幸いにして健には秘策があった。次から次と降りかかる数々の試練を乗り越え、健は現実世界を目指す。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる