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第2章 正義と悪、そして忘却
第27話
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チュンチュンチュン…
鳴り響く鳥の鳴き声、わずかに指す陽の光、硬い地面、心地よい風、左にはイケメン、右にもイケメン。
ああ、いい朝だなぁ。
ん……?なんで俺はイケメンに挟まれているんだ…?ん?ん?
「んっ…あら、起きてたのね。昨日はすっごく楽しかったわぁ。ふわぁ~」
左隣のイケメンは女性口調で、俺の頬をなで、微笑みかけてきた
「あ、あぁ。おはよう。」
「ほぁ~あ。お、起きてたんか。おはようさん。ほな、コーヒー入れてくるわ。
砂糖は何個がええ?」
右隣のイケメンは目が合った俺の頭を撫で、立ち上がってコーヒーを淹れに行った
「お、ああ、二個でお願い」
「ん。ハハっ。朝からアホヅラやなぁ」
「そうね。どうしたの?そんなほおけた顔をして」
「いや、お前らマジで顔良いなっておもって」
「あっはっはっ!まぁマスターよりはな!だって俺らイケメンやもんな」
「ありがとう。マスターちゃん、ロビン。ただ私はマスターちゃんの顔、好きよ?」
「ありがとうなヴァネッサ。ロビンはそこに直れ。殺す」
「ヒヒッ!ええよええよ!おらぁ!かかってこいよぉ!」
「全く、やめなさい。二人とも。みっともないわよ」
そう言ってヴァネッサは指の骨を鳴らし始めた
「すみませんでした」
「すまんな」
「はーっ、相変わらずね。あなたたち。変わっていないことを喜ぶべきか、悲しむべきか。どっちかわからないわね」
「ええことやろ?それとも俺とマスタァが仲良し~!言うてるん見たいんか?」
「確かに気持ち悪いわね。よかったわ、変わっていなくって」
「まぁ、俺もロビンと仲良し~!って言ってる未来が見えないから納得はできるけどさ。その言い方はないんじゃない?ヴァネッサ?」
俺は苦笑いしながらヴァネッサにそう言った
「ふふっ。そうかしら?ごめんなさいねマスターちゃん。」
「まぁ良いけどね。」
「ところでマスターちゃん?」
「どうした?」
「この世界で目標は昨日聞いたわ。ただ、次はどこにいくの?」
「フロスト王国に戻る。」
「あら、そこってマスターちゃんが呼ばれたところよね?」
「ああ、あそこには俺の同郷がいる。それに協力者もな。」
「助けるんか?」
ロビンは険しい顔でそう言った
「いや、今回は連絡を取るだけだ。」
「何のために?」
ヴァネッサは首を傾げながら俺に聞いてきた
「とりあえずは現状報告。正直、ヴァネッサが増えても同郷の奴ら全員を助けるには人も、人脈も足りない。ここでの確認次第でこれからの動きを決める」
「把握したわ。それで、協力者とやらと連絡は取れてるの?」
「ああ、それに関してはこの後アウステカ連邦経由で送るつもりだ。幸い俺には特別調査員っていう肩書があるからな。」
「便利な肩書持ってるのね。それの返信次第で動くのかしら?」
「いや、返事は連邦と王国の境にある貿易都市のギルドに送るように伝えてある。俺たちはそこまで移動する。」
「ええチョイスや。準備が整い次第すぐって感じか?」
「ああ、あいつらをあの国に置いておくのはかなり危険だ。一刻も早く避難させてやりてぇ。」
「良い気合ね。私もテンション上がってきたわ」
「マスタァ、何かあれば言ってくれよ?俺たちは一応あんたの仲間やからな」
「わかってる。頼りにさせてもらうぞ。ロビン、ヴァネッサ」
そう言って俺は二人に向かって拳を突き出した
「おう!」「ええ!」
二人は俺のに合わせるように拳を突き出した
「あ、湯が覚めてもうた」
ロビンは沸いてからかなり経ったポットをみてそう呟いた
鳴り響く鳥の鳴き声、わずかに指す陽の光、硬い地面、心地よい風、左にはイケメン、右にもイケメン。
ああ、いい朝だなぁ。
ん……?なんで俺はイケメンに挟まれているんだ…?ん?ん?
「んっ…あら、起きてたのね。昨日はすっごく楽しかったわぁ。ふわぁ~」
左隣のイケメンは女性口調で、俺の頬をなで、微笑みかけてきた
「あ、あぁ。おはよう。」
「ほぁ~あ。お、起きてたんか。おはようさん。ほな、コーヒー入れてくるわ。
砂糖は何個がええ?」
右隣のイケメンは目が合った俺の頭を撫で、立ち上がってコーヒーを淹れに行った
「お、ああ、二個でお願い」
「ん。ハハっ。朝からアホヅラやなぁ」
「そうね。どうしたの?そんなほおけた顔をして」
「いや、お前らマジで顔良いなっておもって」
「あっはっはっ!まぁマスターよりはな!だって俺らイケメンやもんな」
「ありがとう。マスターちゃん、ロビン。ただ私はマスターちゃんの顔、好きよ?」
「ありがとうなヴァネッサ。ロビンはそこに直れ。殺す」
「ヒヒッ!ええよええよ!おらぁ!かかってこいよぉ!」
「全く、やめなさい。二人とも。みっともないわよ」
そう言ってヴァネッサは指の骨を鳴らし始めた
「すみませんでした」
「すまんな」
「はーっ、相変わらずね。あなたたち。変わっていないことを喜ぶべきか、悲しむべきか。どっちかわからないわね」
「ええことやろ?それとも俺とマスタァが仲良し~!言うてるん見たいんか?」
「確かに気持ち悪いわね。よかったわ、変わっていなくって」
「まぁ、俺もロビンと仲良し~!って言ってる未来が見えないから納得はできるけどさ。その言い方はないんじゃない?ヴァネッサ?」
俺は苦笑いしながらヴァネッサにそう言った
「ふふっ。そうかしら?ごめんなさいねマスターちゃん。」
「まぁ良いけどね。」
「ところでマスターちゃん?」
「どうした?」
「この世界で目標は昨日聞いたわ。ただ、次はどこにいくの?」
「フロスト王国に戻る。」
「あら、そこってマスターちゃんが呼ばれたところよね?」
「ああ、あそこには俺の同郷がいる。それに協力者もな。」
「助けるんか?」
ロビンは険しい顔でそう言った
「いや、今回は連絡を取るだけだ。」
「何のために?」
ヴァネッサは首を傾げながら俺に聞いてきた
「とりあえずは現状報告。正直、ヴァネッサが増えても同郷の奴ら全員を助けるには人も、人脈も足りない。ここでの確認次第でこれからの動きを決める」
「把握したわ。それで、協力者とやらと連絡は取れてるの?」
「ああ、それに関してはこの後アウステカ連邦経由で送るつもりだ。幸い俺には特別調査員っていう肩書があるからな。」
「便利な肩書持ってるのね。それの返信次第で動くのかしら?」
「いや、返事は連邦と王国の境にある貿易都市のギルドに送るように伝えてある。俺たちはそこまで移動する。」
「ええチョイスや。準備が整い次第すぐって感じか?」
「ああ、あいつらをあの国に置いておくのはかなり危険だ。一刻も早く避難させてやりてぇ。」
「良い気合ね。私もテンション上がってきたわ」
「マスタァ、何かあれば言ってくれよ?俺たちは一応あんたの仲間やからな」
「わかってる。頼りにさせてもらうぞ。ロビン、ヴァネッサ」
そう言って俺は二人に向かって拳を突き出した
「おう!」「ええ!」
二人は俺のに合わせるように拳を突き出した
「あ、湯が覚めてもうた」
ロビンは沸いてからかなり経ったポットをみてそう呟いた
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