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第2章 正義と悪、そして忘却
第20話
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翌朝
「よしっ、墓荒らしに行くぞ。ロビン」
「ヒャハハハ!墓荒らしっちゅうのは、嫌な言い回しやな!でもええぞ!楽しそうや!」
俺たちは二日酔いに苦しめられながらも、聖アルフォンスの墓場に向かった
「君たち。知っていると思うがここは聖アルフォンスの墓場、ランクB以上の冒険者ランク、もしくは国からの発行書がなければ入れません。それらをお持ちで無いならここからお立ち去りください。」
門番らしき人が話しかけてきた
「これで大丈夫か?」
俺はアガレス王からもらった特別研究員の資格を見せた
「特別研究員の方でしたか。一応ですが書類の確認をとってきます。少々お待ち下さい」
「了解しました。」
「おいマスタァ。入る前に確認だがあれもっとるか?」
「あれ?ああ、お前の武器か。もってるよ。今渡そうか?」
「頼むわ。正直このダンジョン何かおかしいわ」
さっきまで飄々としていたロビンの声のトーンが変わった
「理由は?」
「俺の魔力感知に一部分引っかからん場所がありやがる」
「了解。メンテナンスは済んでる。いつでも使えるぞ」
俺は、ロビンにヤツ専用の武器を渡した
「サンキューな。」
ロビンは武器を受け取るとそれを懐にしまった
「おう。頼むぞ」
「任せとけって」
そんな話をしていると門番の人が戻ってきた
「待たせて申し訳ない。書類の確認が終わった。この書類は返そう。まぁしかし、資格が有るとはいえ君はまだ若い。死ぬなよ。少年」
「ああ、必ず生きて戻ってくる。それと俺は少年じゃない。ヴェールだ」
「すまないな。それと私の名はカリストだ」
「また会おう。カリストさん。
行くぞ。ロビン」
「おう。じゃあなカリストさん」
こうして、俺たちは聖アルフォンスの墓場の攻略を開始した
聖アルフォンスの墓場は墓場というよりは古びた街のようだった。
普通の街と違うところは住んでいるのが人じゃなくて悪魔ってとこだけだな。
「なぁに黄昏てやがる。マスタァ。ここはダンジョンのなかだぜ?」
「わかってる。ただ相手が雑魚すぎてやる気が出ないってだけだ」
明らかにおかしい。
なんつーかこう案内されてるって感じだ
さて、どうしたものかね
「おい、マスタァ。そこ」
ロビンが指さした先の床の魔力反応がない。要は落とし穴ってことだ
「なんじゃこれ明らかに罠だろ」
「俺もそう思うんやけど、逆に行ってみたくならん?」
「はいはい。お前がそういうんなら付き合ってやるよ」
「お、珍しいやん。俺の提案に乗るなんて」
「お前も感じてるだろ。このダンジョンの違和感」
「そりゃな。だからそれに乗ってやろうってことか?」
「ああ、乗った方がダンジョン主に会える気がする」
「了解した。分かってるやんな?武器は「用意してある。戦闘準備ならとっくのとうにできてる」ならええわ」
「落ちるぞ。ロビン」
「よっしゃ!待ってろよ~ダンジョン主~!」
穴はかなり深いようで数10メートルはありそうだ
もうすぐ下につきそうだ
「風魔法〈ウィンドステップ〉」
風で着地の勢いを殺し無事に着地した
「大地魔法〈トランポリンフィールド〉」
ロビンは地面を柔らかくしたようだ
「見た感じは無事そうだな」
「この程度死ぬわけないやろ。それはそうと敵サンぎょうさんおるぞ」
俺らの周りには大量のスケルトンが湧いていた
「ロビンこの状況はお前向きだ。頼むぞ」
「了解。俺らの防御は任せる。爆弾作成:絨毯爆撃ヘキサグラム」
スケルトンの上に巨大な六芒星の魔法陣ができると、そこから大量の爆弾が落ちてきた。
「風魔法〈妖精の揺りかご〉大地魔法〈ヘカトンケイルの断崖〉」
俺は2つの魔法で爆弾の威力、爆風を防いだ。
まぁ、それらの防御がない奴らは為す術なくロビンの爆撃の前に散っていった
「ヒャアー!ひっさしぶりの爆撃やで!楽しかったわぁ」
「それは何より。次行くぞ次。」
「了解だぜ。マスタァ」
「語尾変えんな。気持ちわりぃ。ほら行く……!」
俺たちが進もうとしたその瞬間、あたりが真っ白になった
「マスタァ!警戒……!前を見ろ!」
「な……なんだ。てめぇ」
俺らの前には1人の正に聖人と言えるような若い男がいた
「いきなりてめぇは失礼なんじゃない?あ、そんなんだからヴァールに嫌われたのか!アハハ!」
「なんでそれを知ってるんだ?この話を知ってるのはロビンとかぐらいなんだけどな」
「ああ、そっか。僕は君を知っているけど君は僕を知らないのか!はじめまして!僕はアルフォンス。女神ヴァールに選ばれた罰の執行人だ。君ならこの紹介の意味…分かるよね?」
「嫌われたことが罪ってか。それで執行者サマはなにがしたいのかな?」
「いいねえ!やっぱり執行する相手は元気じゃないと!やる気が起きないからねー。それで何をするかだけど、殺すに決まってるじゃないか。それが君の罪に対する罰だからね!」
「罰って……まぁだからといって簡単に殺されるほど俺の命は軽くねえ。さあとことんやろうぜ。執行者サマ!」
「いいねいいね!潰しがいがある!とことん楽しもうじゃないか!」
アルフォンスは不気味に口角を上げニタァと笑った
「よしっ、墓荒らしに行くぞ。ロビン」
「ヒャハハハ!墓荒らしっちゅうのは、嫌な言い回しやな!でもええぞ!楽しそうや!」
俺たちは二日酔いに苦しめられながらも、聖アルフォンスの墓場に向かった
「君たち。知っていると思うがここは聖アルフォンスの墓場、ランクB以上の冒険者ランク、もしくは国からの発行書がなければ入れません。それらをお持ちで無いならここからお立ち去りください。」
門番らしき人が話しかけてきた
「これで大丈夫か?」
俺はアガレス王からもらった特別研究員の資格を見せた
「特別研究員の方でしたか。一応ですが書類の確認をとってきます。少々お待ち下さい」
「了解しました。」
「おいマスタァ。入る前に確認だがあれもっとるか?」
「あれ?ああ、お前の武器か。もってるよ。今渡そうか?」
「頼むわ。正直このダンジョン何かおかしいわ」
さっきまで飄々としていたロビンの声のトーンが変わった
「理由は?」
「俺の魔力感知に一部分引っかからん場所がありやがる」
「了解。メンテナンスは済んでる。いつでも使えるぞ」
俺は、ロビンにヤツ専用の武器を渡した
「サンキューな。」
ロビンは武器を受け取るとそれを懐にしまった
「おう。頼むぞ」
「任せとけって」
そんな話をしていると門番の人が戻ってきた
「待たせて申し訳ない。書類の確認が終わった。この書類は返そう。まぁしかし、資格が有るとはいえ君はまだ若い。死ぬなよ。少年」
「ああ、必ず生きて戻ってくる。それと俺は少年じゃない。ヴェールだ」
「すまないな。それと私の名はカリストだ」
「また会おう。カリストさん。
行くぞ。ロビン」
「おう。じゃあなカリストさん」
こうして、俺たちは聖アルフォンスの墓場の攻略を開始した
聖アルフォンスの墓場は墓場というよりは古びた街のようだった。
普通の街と違うところは住んでいるのが人じゃなくて悪魔ってとこだけだな。
「なぁに黄昏てやがる。マスタァ。ここはダンジョンのなかだぜ?」
「わかってる。ただ相手が雑魚すぎてやる気が出ないってだけだ」
明らかにおかしい。
なんつーかこう案内されてるって感じだ
さて、どうしたものかね
「おい、マスタァ。そこ」
ロビンが指さした先の床の魔力反応がない。要は落とし穴ってことだ
「なんじゃこれ明らかに罠だろ」
「俺もそう思うんやけど、逆に行ってみたくならん?」
「はいはい。お前がそういうんなら付き合ってやるよ」
「お、珍しいやん。俺の提案に乗るなんて」
「お前も感じてるだろ。このダンジョンの違和感」
「そりゃな。だからそれに乗ってやろうってことか?」
「ああ、乗った方がダンジョン主に会える気がする」
「了解した。分かってるやんな?武器は「用意してある。戦闘準備ならとっくのとうにできてる」ならええわ」
「落ちるぞ。ロビン」
「よっしゃ!待ってろよ~ダンジョン主~!」
穴はかなり深いようで数10メートルはありそうだ
もうすぐ下につきそうだ
「風魔法〈ウィンドステップ〉」
風で着地の勢いを殺し無事に着地した
「大地魔法〈トランポリンフィールド〉」
ロビンは地面を柔らかくしたようだ
「見た感じは無事そうだな」
「この程度死ぬわけないやろ。それはそうと敵サンぎょうさんおるぞ」
俺らの周りには大量のスケルトンが湧いていた
「ロビンこの状況はお前向きだ。頼むぞ」
「了解。俺らの防御は任せる。爆弾作成:絨毯爆撃ヘキサグラム」
スケルトンの上に巨大な六芒星の魔法陣ができると、そこから大量の爆弾が落ちてきた。
「風魔法〈妖精の揺りかご〉大地魔法〈ヘカトンケイルの断崖〉」
俺は2つの魔法で爆弾の威力、爆風を防いだ。
まぁ、それらの防御がない奴らは為す術なくロビンの爆撃の前に散っていった
「ヒャアー!ひっさしぶりの爆撃やで!楽しかったわぁ」
「それは何より。次行くぞ次。」
「了解だぜ。マスタァ」
「語尾変えんな。気持ちわりぃ。ほら行く……!」
俺たちが進もうとしたその瞬間、あたりが真っ白になった
「マスタァ!警戒……!前を見ろ!」
「な……なんだ。てめぇ」
俺らの前には1人の正に聖人と言えるような若い男がいた
「いきなりてめぇは失礼なんじゃない?あ、そんなんだからヴァールに嫌われたのか!アハハ!」
「なんでそれを知ってるんだ?この話を知ってるのはロビンとかぐらいなんだけどな」
「ああ、そっか。僕は君を知っているけど君は僕を知らないのか!はじめまして!僕はアルフォンス。女神ヴァールに選ばれた罰の執行人だ。君ならこの紹介の意味…分かるよね?」
「嫌われたことが罪ってか。それで執行者サマはなにがしたいのかな?」
「いいねえ!やっぱり執行する相手は元気じゃないと!やる気が起きないからねー。それで何をするかだけど、殺すに決まってるじゃないか。それが君の罪に対する罰だからね!」
「罰って……まぁだからといって簡単に殺されるほど俺の命は軽くねえ。さあとことんやろうぜ。執行者サマ!」
「いいねいいね!潰しがいがある!とことん楽しもうじゃないか!」
アルフォンスは不気味に口角を上げニタァと笑った
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