天月記（旧：異世界の神に嫌われた男はゲームのステータスを手に入れて無双します。[改稿版]）

序章 理不尽と無力、そして希望

第5話

「あんたは誰だ？」
俺は目の前の女性に話しかけた

「私はアマテラス。地球に存在する太陽神です。」
アマテラス？ってことは天照大御神か！神話に詳しくない俺でも知ってるぞ!たしか皇祖神といわれる皇族の祖と言われる神様じゃねぇか。

「先程は失礼な口調で話しかけて申し訳ありません。まさか天照大御神様とは思わず。」

「良いのです。小さき勇者よ。謝罪をしなければならないのはこちらの方ですから。」

「といいますと？」

「この世界の女神ヴァールは己が気に食わないと思う存在を滅ぼすために他の神が支配する世界の人間を連れ出すという禁忌を犯しました。そして、われらの最高神は私にこの件を一任しました。しかし、先ほど言った通り事の発見が事後だったがゆえに私たちはあなたがたの転移を防ぐことができませんでした。申しわけありません。」

「それはいいのですが、私のステータスの称号とアマテラス様が私に接触したのには何か関係があるんですか?」

「目の付け所がいいですね。ええ、関係あります。その話をするにはまずあなたの両親について話す必要があります。」

「なぜ、私の両親が関係するんですか?」

「それを今から説明します。まずあなたの両親は半神半人です。」

「は？」
俺の両親が半分神様？

「あなたのご両親もあなたと同じように異世界に転移した人間なのです。そして彼らは理不尽な神に抗い、結果その神を倒すまではいかずとも神の力を奪い神格を下げることに成功しました。そしてその時に手に入れた神の力で無事元の世界に帰ることができました。」

「まさかその神格を奪われた神というのが...」

「はい。ご察しの通り女神ヴァールです。おそらくあなたのクラスを呼んだのは」

「俺に復讐する為...」

「はい、おそらく」
まじか。すまねぇみんな俺のせいで

「自分を責めてはなりません。そもそもあなたに復讐しようとしたヴァールが悪いのですから」

「わかり...ました。しかし、俺は死にました。間違いなく。そんな俺に接触した理由は何ですか？」

「担当直入にいえばあんたをあの世界によみがえらせます。」

「しかし、俺なんかがよみがえっても何の意味が？」

「はい。このまま戻ってもおそらくもう一度殺されるがオチです。」

「じゃあ「だから私はあなたに力を授けます」」

「どうやって？」

「あなたがWWOをを覚えてますか?」

「それは...」
覚えていないはずがないそれはおれがやっていたオンラインゲーム＜Wonder　World　OnLine＞の略称だ
そして俺はそのゲームのNo1プレイヤーだ。そこまで全力でやっていたゲームを忘れるはずがない

「そのゲームの力をあなたに与えます。」

「なぜそんなことができるのですか？」
まさか...

「あなたの考えている鳥です。このゲームの開発者は小鳥遊鷹山。あなたの父親がこの状況を見越して作ったゲームだからです。」

「こんな状況どうやって予測するんだよ」

「それは彼の持つ能力＜千里眼＞によるものです。彼の眼はモノだけでなく過去や未来、あらゆる神羅万象を見通します。そんな彼が息子を守るための手段として作ったのです。このゲームを」
んだよ。父さん...わかってたんなら教えてくれっての。まあいいわ。父さんが俺に残した力余すことなく使ってやる!

「覚悟は...決まったようですね。いい目です」

「お願いします。」

「わかりました。行きますよ」
アマテラス様が俺の額に手をかざすと力があふれると同時に視界が暗転した





「頼みますよ。小鳥遊宗太。世界を救ってください」
「小鳥遊様のサポートは任せますね。




ツクヨミ」


「わかったよ。姉さん」
そういって天照大御神の弟、月読命は姉の気にかけてる人物を静かに見守ることにした

「期待してるよ。小鳥遊宗太」