ハッピーおじさん~不幸のどん底に落ちた男、幸運値が限界突破して姪っ子の配信でバズるも、気づかないままモフモフ幼女達とスローライフ~

ミポリオン

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おじさんはリアルでも奇跡を起こす

第029話 掲示板回 知ってた + 変態との邂逅

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【ハピおじを見守る会スレVol.104】

165.名無しのハピおじ会員
幼女きたぁあああああああっ!!

166.名無しのハピおじ会員
き゛ゃわいぃいいいいいいいっ!!

167.名無しのハピおじ会員
ハピおじはやっぱり普通の紳士だったのか!?

168.名無しのハピおじ会員
事案!?

169.名無しのハピおじ会員
一体何者なんだ……(笑)

170.名無しのハピおじ会員
>>169
まぁ、どう考えてもマヒルたんとヨルたんでしかない

171.名無しのハピおじ会員
ワラビモチはいるのに、二人の姿がない時点でな

172.名無しのハピおじ会員
ケモ耳生えてるしな

173.名無しのハピおじ会員
色合いもまんまだしな

174.名無しのハピおじ会員
うん、知ってた

175.名無しのハピおじ会員
でもさ、モフモフ幼女って最強過ぎない?

176.名無しのハピおじ会員
まぁなぁ、ハピおじチャンネルの癒し度がさらにマシマシになるのは間違いない

177.名無しのハピおじ会員
いやぁ、これで一層推し活が進みますなぁ

178.名無しのハピおじ会員
うむうむ、幼女バージョンのマヒルとヨルの活躍が楽しみだ

179.名無しのハピおじ会員
果報は寝て待てってな

180.名無しのハピおじ会員
そうだな、そろそろ寝るか

181.名無しのハピおじ会員
朝早かったしな

182.名無しのハピおじ会員
だなぁ
おやすみ~

183.名無しのハピおじ会員
あぁ、おやすみ~

184.名無しのハピおじ会員
おやすみ~


◆  ◆  ◆


「まったく……おっちょこちょいなんだからな」
「えへへ。ごめんなさーい」

 連れ戻した亜理紗は恥ずかしそうに笑いながら頭を下げた。

「それで、一番欲しいのは服なんだが、解決しなければいけない問題がある」
「ああ、尻尾や変身のことね。FIOのゲーム時代には、大きく姿を変えたり、サイズを変えられたりするモンスターたちがいたの。だから、そういう生物に合わせてサイズを自動調整したり、変身後と変身前で見た目が変わる装備を作ることができたんだよね」
「へぇ~」

 そんな不思議装備を作ることができるのか。

 農業もそうだけど、鍛冶や裁縫みたいなこともやってみたいな。

「それでゲーム時代の知り合いに一人に凄腕の職人がいるからその人を紹介するね」
「それって大丈夫なのか?」

 VRゲームのことは良く知らないけど、たまにゲーム内でのトラブルが原因で、現実で殺害事件や暴行事件があったとか、物騒なニュースが流れているのを見たことがある。

 亜理紗も同じような目に合わないか心配なんだが……。

「うん、問題ないよ。性格は、んーまぁあれだけど、腕は確かだから。それにおじさんのおかげで私もかなり強くなったからね。その辺の覚醒者には負けないから安心して」
「それならいいけどな」

 亜理紗が古武術の構えをとって拳を突き出しながら言った。

 若干気になる部分があったけど、亜理紗がそう言うのなら信じておこう。

「連絡入れたら、すぐに来て欲しいって」
「いや、まだ夜明け前だぞ?」

 亜理紗がスマホを弄りながらそんなことを言う。

 こんな時間に行くは流石に失礼だろ。

「いいの。相手がそう言ってるんだから」
「はいはい、分かったよ。お前たちも行くぞぉ」
「キュンッ」
「キュウッ」
「ピッ」

 俺の掛け声にマヒルたちは元気に返事をして俺の肩と頭に飛び乗った。




「こ、ここか?」
「うん」

 俺たちがやってきたのは一等地にある店。高級感が漂っていて、とても俺たちが入れるような店じゃない。

「裏口から入るよ」
「あ、ああ」

 俺は店の威容に気おされながら裏手に回った。

「ルウ、きたよぉ」
「きたぁああああああああああっ!!」

 亜理紗がドアを開けた瞬間、物凄い勢いで俺たちに向かって来る人物がいた。俺は身構える。

「ちょっと、落ち着い、て、よ!!」
「ぐぼぉおおおおおおっ!!」

 その人物のみぞおちを亜理紗が思いきり殴り飛ばした。その人物は体をくの字に曲げて飛んでいき、地面に転がっていく。

「おいおい、そんなことして大丈夫か?」
「いいの。いつもの挨拶みたいなものだから」
「ぐふぅ。相変わらずいい拳持ってるね。リサちん」

 亜理紗の言う通り、まるでゾンビのように起き上がり、力のない不気味な笑顔を浮かべる人物。

 怖すぎるんだが……。

「そっちこそ相変わらずだね。まったく見境ないんだから」
「だって幻級のモンスターがだよ? そりゃあ我慢できないよぉ!!」

 呆れるように亜理紗が言うと、ルウは俺たちの方を見て再び興奮し始める。

 五体? マヒル、ヨル、ワラビモチ、カシワモチ。ここにモンスターは四体しかいないはずだが?

「皆が怯えちゃうからいい加減に落ち着いてよ」
「えへへ~、私はこわくないよ~。いたっ!!」
「逆効果だよ!!」

 怒られても全くへこたれないルウ。

 彼女が手をワキワキしながら俺たちに近寄って来ようとすると、再び亜理紗に拳骨を落とされて、その場でのたうち回った。

「お、おい。その人本当に大丈夫なのか?」

 言動と行動に心配が隠せない。

「まぁ、見ての通り、性格はちょっとあれなの。でも腕は保証するから……」
「ちゃんと、ちゃんと、防具は造りますから、まずは触診を~」

 亜理紗がバツが悪そうな顔で返事をすると、さっきまで頭を押さえて転がっていたルウが、這いずってこっちに近づいて来ようとする。

 恐怖でマヒルたちが俺の顔にヒシッとくっついてきた。

 顔全体がモフモフとプニプニに包み込まれて素晴らしい。

「だから、怖がらせないの!!」
「ぐほぉおおおおっ!!」

 ルウは亜理紗に再び殴られて沈黙した。
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