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二章 〜襲来を超えて〜
41話 『いつか全てが叶うまで』
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僕の隣でもぞもぞとしているゆぅ。なんでこんな所にいるんだ……。ゆぅだけじゃない。ゆぅの反対側にはリッタがいる。左手にゆぅ、右手にリッタだ。
はあぁぁ……結局こうなるのか……。ベッドは何のためにあるんだろ……?
果てしなく阿保な疑問を浮かべながら2人を起こす。
「ふぁ~、おはようございます、コノハ」
「おはよう……っじゃなくて! なんで君もリッタもベッドで寝てないんだ!」
「ううーん……心葉ぁ? 朝から何を騒いでるの?」
「何をじゃないよ! なんでこう起きるたびにとなりにいるのさ! 僕はベッドで寝てねって言ったはずだよ?」
「「気づいたらここにいたの」です」
「はぁ……」
もういいや……なんか怒る気も失せてくる。
2人ともこういう変なところでシンクロするし……。なんども思ったけど、二度と僕には安眠が訪れなさそうだ。
夢の中も外でも心が休まる時がないよ……。
朝っぱらからあんな事はあったけど、今日はついにギルド(仮)に行くのだ!
一度その施設で能力値を測ってもらうといいよってルナも言ってたしな。
今日はそこに行って登録をすることになっている。いい仕事があればそのままやるつもりだ。
出来れば魔獣と戦ってみたいな! 王都周辺には魔獣が出現するらしいし。
今日僕の夢が1つ叶うと考えるととてもワクワクしてくるな!
そういえば僕の夢の事、リッタにもゆぅにも話していなかったっけ。そもそも話すようなことじゃないけど、機会があったら話しておこうかな。
僕の夢、それは異世界に行って魔法を使うこと。
前まではそうだった。叶うはずのない夢を見て、ずっと妄想していた。でも今は違う。もう異世界に来てしまったのだ。実際に来ちゃったら話は違う。
僕はこの世界で強くなりたい!
大きく考えればそれで間違いない。だけど、もっと細かく考えると一言でなんて言い表せられない。夢と言っていいのかと思うほど小さな夢だけど、そんな夢がいっぱいある。
剣を使いこなしたい!
魔法を使いこなしたい!
自分だけのスキルが欲しい!
魔獣と戦いたい!
広いダンジョンを冒険してみたい!
何にも縛られずに自由に旅がしたい!
歴史に残るようなでかいことをしたい!
この世界の伝説的な存在に会ってみたい!
世界の全てを知り尽くしたい!
そしてまた違う世界にも行ってみたい!
こうやって挙げていけばいくつでてくるか分かったもんじゃない。僕の夢はこんなにいっぱいあるんだ。その中には確かに出来ないだろうこともある。でも、絶対じゃないと僕は知っている。
だって、地球にいたときに絶対無理だと思っていた異世界転移が実現したのだから!
1番の不可能が可能になったのだ!
この出来事は僕の中にあった塵ほどの……それよりもっと小さかった可能性を大きなものに変えてくれた。きっと、世界を知り尽くす事だって出来る、世界最強になることだって出来る。だから小さな夢から1個ずつ叶えていこう。僕の夢も、リッタの夢も、まだ知らないゆぅの夢も、1つずつ叶えていく。
そうすれば、いつか必ず全ての夢が叶うから。僕はそう信じてる!
全ての夢を叶えることもまた1つの夢なのかもしれない。それが叶うまで、それが叶っても、リッタとゆぅが側に居てくれますように。いや、僕がリッタとゆぅの側にいられますように。
さっきのに続いて朝から少し想いに耽ってしまったけど、時間も時間だ。今はおおよそ9時ぐらいかな。ご飯も食べたし準備も出来た。そろそろ出発だ!
そうして僕ら3人は宿を後にした。
はあぁぁ……結局こうなるのか……。ベッドは何のためにあるんだろ……?
果てしなく阿保な疑問を浮かべながら2人を起こす。
「ふぁ~、おはようございます、コノハ」
「おはよう……っじゃなくて! なんで君もリッタもベッドで寝てないんだ!」
「ううーん……心葉ぁ? 朝から何を騒いでるの?」
「何をじゃないよ! なんでこう起きるたびにとなりにいるのさ! 僕はベッドで寝てねって言ったはずだよ?」
「「気づいたらここにいたの」です」
「はぁ……」
もういいや……なんか怒る気も失せてくる。
2人ともこういう変なところでシンクロするし……。なんども思ったけど、二度と僕には安眠が訪れなさそうだ。
夢の中も外でも心が休まる時がないよ……。
朝っぱらからあんな事はあったけど、今日はついにギルド(仮)に行くのだ!
一度その施設で能力値を測ってもらうといいよってルナも言ってたしな。
今日はそこに行って登録をすることになっている。いい仕事があればそのままやるつもりだ。
出来れば魔獣と戦ってみたいな! 王都周辺には魔獣が出現するらしいし。
今日僕の夢が1つ叶うと考えるととてもワクワクしてくるな!
そういえば僕の夢の事、リッタにもゆぅにも話していなかったっけ。そもそも話すようなことじゃないけど、機会があったら話しておこうかな。
僕の夢、それは異世界に行って魔法を使うこと。
前まではそうだった。叶うはずのない夢を見て、ずっと妄想していた。でも今は違う。もう異世界に来てしまったのだ。実際に来ちゃったら話は違う。
僕はこの世界で強くなりたい!
大きく考えればそれで間違いない。だけど、もっと細かく考えると一言でなんて言い表せられない。夢と言っていいのかと思うほど小さな夢だけど、そんな夢がいっぱいある。
剣を使いこなしたい!
魔法を使いこなしたい!
自分だけのスキルが欲しい!
魔獣と戦いたい!
広いダンジョンを冒険してみたい!
何にも縛られずに自由に旅がしたい!
歴史に残るようなでかいことをしたい!
この世界の伝説的な存在に会ってみたい!
世界の全てを知り尽くしたい!
そしてまた違う世界にも行ってみたい!
こうやって挙げていけばいくつでてくるか分かったもんじゃない。僕の夢はこんなにいっぱいあるんだ。その中には確かに出来ないだろうこともある。でも、絶対じゃないと僕は知っている。
だって、地球にいたときに絶対無理だと思っていた異世界転移が実現したのだから!
1番の不可能が可能になったのだ!
この出来事は僕の中にあった塵ほどの……それよりもっと小さかった可能性を大きなものに変えてくれた。きっと、世界を知り尽くす事だって出来る、世界最強になることだって出来る。だから小さな夢から1個ずつ叶えていこう。僕の夢も、リッタの夢も、まだ知らないゆぅの夢も、1つずつ叶えていく。
そうすれば、いつか必ず全ての夢が叶うから。僕はそう信じてる!
全ての夢を叶えることもまた1つの夢なのかもしれない。それが叶うまで、それが叶っても、リッタとゆぅが側に居てくれますように。いや、僕がリッタとゆぅの側にいられますように。
さっきのに続いて朝から少し想いに耽ってしまったけど、時間も時間だ。今はおおよそ9時ぐらいかな。ご飯も食べたし準備も出来た。そろそろ出発だ!
そうして僕ら3人は宿を後にした。
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