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シーフードドリア
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最近では乳製品も充実し始めた。
好きな子供たちが多いのが牛乳である。
熱処理で殺菌などはするものの、低カロリー版の様な牛乳はなく、ほとんどのミルクが濃厚で飲みやすくさわやかな状態で売られている。
この牛乳でシーフードドリアを作る。
下地にする米はユグルド米で作った、ピラフである。
王玉玉ねぎとサファイアピーマン、月光ニンジンを細かくしてバターで炒め混ぜ合わせたピラフはそれだけで美味い。
そこに丹念に小麦粉と牛乳で作られた、ホワイトソース、具は王玉玉ねぎにキングシュリンプふんだんにつかってチーズとパン粉を振りかけて焼き上げる。
じゅわじゅわと焼きあがったドリアは見た目だけでもう美味い!アツアツのドリアを前に家の子達は大興奮である。
「はぅ~!美味しそう!美味しそうだよ!!お兄ちゃん!もういい!食べてもいいの!?」
「熱いからふーふー冷ましてゆっくり食べるんだよ」
「は~い!」
「「「「「いただきます」」」」」
「ふーふー、あつ!ふーふーあぐ!ん!とろりとした濃厚なソースがお米と絡まって美味しい!チーズが伸びるのも楽しい!」
「熱いけど、するする入ってきちゃいます!すっごく美味しい!!」
「エビも美味いぞ!でかくて存在感ありやがる!米とソースと一緒に食えば、めっちゃ幸せな感じ!」
熱い器に触らせないように、リンネにも冷まして食べさせれば
「んも!んんも!!あ~ん!あ~ん!!」
口を全開にもっともっととせがんでくるので大変である。
食堂側にいる孤児たちからも反応は上々で。
「熱いけど美味い!」
「なんだこれ!?めっちゃ飲める!」
「するする入ってくぞ!」
「牛乳ってこんな食い方もあんだなぁ」
「牛乳!?これが!?」
「兄ちゃんがいってた」
「嘘だろ!おれちょっと牛乳苦手なのに、これなら全然食えるや!」
「米だけでもめっちゃうまいぞ!?なんだこれ混ぜご飯か?味がある!ただのコメじゃないや」
「そうだよね!お米味ついてて美味しい!ソースと一緒にすると飲み込んじゃう!」
などなど好評の様だった。
「お兄ちゃん、朝からこんな手の込んだ料理作って大変じゃない?数こなさなくてもよくなったなんて言っても量が量だしさ」
「最初のころに比べれば、楽なもんだよ。本職の人たちは下ごしらえなんかできっともっと大変だよ。それに比べれば楽させてもらってるよ」
「孤児たちの朝昼夜に夜泣き組は斗真の所までこないと泣き止まないもんなぁ」
「その分リンネは寝つきいいからね」
でもあまり孤児たちばかり構うとリリとねねがいい顔をしないのも現実である。
俺が作ったおやつや試作品の特別料理はリリねね、ニーアだけのいつものメンバーで特別に食べたりもする。
最近では時間をみて、リリねねとアスレチックや遊戯館で遊ぶようになったりもした。
二人とも運動神経がいいので球技などは抜群にうまく、チームプレイも問題なくこなすという驚きのものだった。
家族だけで日本で買った花火を庭先でやって楽しんだり、スイカをたべたりもした。
最初こそ怖がっていた火に最後には慣れて、大はしゃぎしていた。
海には行けない分、中央庭園の大噴水で水浴びしたり、湖で水遊びをしたりそれなりに夏を楽しんだ。
店で働いている二人も店を手伝うのは楽しいと言ってくれるけど、休みの日は遊んで楽しまないと、もっと休みをあげられればいいのだけど、いっそ大型連休をとろうか悩んだりも最近はしている。
八百万をテーマパークの様ななんでもある施設には、俺の目標でもあるけど、一度本物のテーマパークやランド、USなんちゃらなど見てみた方がいいんのではなんて最近では思っている。
金ならあるからいくらでも楽しいことできるし、お土産だっていっぱい買ってこれる。
キャストさんの動画をとって勉強するのもいいだろう。
八百万で働いている店員さんたちには、もっと遊びがあってもいいのでは?と思う事もあるのである。
「ねね!このホワイトソースってやつ好き!チーズも!」
「私もこのソース好きです!チーズも思えば兄さまが作ってくれるようになってから街ではやり始めましたよね」
「思えば最初はこの街で酪農農家なんかなかったもんなぁ、チーズが好きならおやつはふわふわのパンケーキとチーズケーキにしよう」
「本当!?やったあああああああああああ!」
「やったあ!」
「おやつの時間になったら、あたしもギルドから帰ってくるからな!私の分忘れてたなんていうなよ!絶対だぞ!」
「多めに作るから大丈夫だよ」
「斗真はおやつだけは大量に作らないから、早いもん勝ちなんだよなぁ、クリスタにばれないうちに斗真のおやつはあたし達でいっぱいたべるんだ!」
「そーいってクリスタお姉ちゃんが知ったとき多分喧嘩になるよ」
「いいんだよ。斗真が実はおやつも結構作れるって知られないうちにいっぱい食って自慢すんだ!へへっ」
「兄さまのおやつは、そこらのおやつと違って店に下手をしたら貴族や王族に出せるレベルですから、相当もめますよ」
「だからこそ、おやつは広めちゃいけないんだ。最近は十二星座団とかがかぎまわってるからな、極力ばれないようにしないと」
そういうニーアが一番、何を食ったでマウントをとったりバラしたりすることが多いのだが、まぁバラされても俺が作らなきゃ意味はないんだけどね。
そんなこんなで、今日は朝からシーフードドリアの日だった。
好きな子供たちが多いのが牛乳である。
熱処理で殺菌などはするものの、低カロリー版の様な牛乳はなく、ほとんどのミルクが濃厚で飲みやすくさわやかな状態で売られている。
この牛乳でシーフードドリアを作る。
下地にする米はユグルド米で作った、ピラフである。
王玉玉ねぎとサファイアピーマン、月光ニンジンを細かくしてバターで炒め混ぜ合わせたピラフはそれだけで美味い。
そこに丹念に小麦粉と牛乳で作られた、ホワイトソース、具は王玉玉ねぎにキングシュリンプふんだんにつかってチーズとパン粉を振りかけて焼き上げる。
じゅわじゅわと焼きあがったドリアは見た目だけでもう美味い!アツアツのドリアを前に家の子達は大興奮である。
「はぅ~!美味しそう!美味しそうだよ!!お兄ちゃん!もういい!食べてもいいの!?」
「熱いからふーふー冷ましてゆっくり食べるんだよ」
「は~い!」
「「「「「いただきます」」」」」
「ふーふー、あつ!ふーふーあぐ!ん!とろりとした濃厚なソースがお米と絡まって美味しい!チーズが伸びるのも楽しい!」
「熱いけど、するする入ってきちゃいます!すっごく美味しい!!」
「エビも美味いぞ!でかくて存在感ありやがる!米とソースと一緒に食えば、めっちゃ幸せな感じ!」
熱い器に触らせないように、リンネにも冷まして食べさせれば
「んも!んんも!!あ~ん!あ~ん!!」
口を全開にもっともっととせがんでくるので大変である。
食堂側にいる孤児たちからも反応は上々で。
「熱いけど美味い!」
「なんだこれ!?めっちゃ飲める!」
「するする入ってくぞ!」
「牛乳ってこんな食い方もあんだなぁ」
「牛乳!?これが!?」
「兄ちゃんがいってた」
「嘘だろ!おれちょっと牛乳苦手なのに、これなら全然食えるや!」
「米だけでもめっちゃうまいぞ!?なんだこれ混ぜご飯か?味がある!ただのコメじゃないや」
「そうだよね!お米味ついてて美味しい!ソースと一緒にすると飲み込んじゃう!」
などなど好評の様だった。
「お兄ちゃん、朝からこんな手の込んだ料理作って大変じゃない?数こなさなくてもよくなったなんて言っても量が量だしさ」
「最初のころに比べれば、楽なもんだよ。本職の人たちは下ごしらえなんかできっともっと大変だよ。それに比べれば楽させてもらってるよ」
「孤児たちの朝昼夜に夜泣き組は斗真の所までこないと泣き止まないもんなぁ」
「その分リンネは寝つきいいからね」
でもあまり孤児たちばかり構うとリリとねねがいい顔をしないのも現実である。
俺が作ったおやつや試作品の特別料理はリリねね、ニーアだけのいつものメンバーで特別に食べたりもする。
最近では時間をみて、リリねねとアスレチックや遊戯館で遊ぶようになったりもした。
二人とも運動神経がいいので球技などは抜群にうまく、チームプレイも問題なくこなすという驚きのものだった。
家族だけで日本で買った花火を庭先でやって楽しんだり、スイカをたべたりもした。
最初こそ怖がっていた火に最後には慣れて、大はしゃぎしていた。
海には行けない分、中央庭園の大噴水で水浴びしたり、湖で水遊びをしたりそれなりに夏を楽しんだ。
店で働いている二人も店を手伝うのは楽しいと言ってくれるけど、休みの日は遊んで楽しまないと、もっと休みをあげられればいいのだけど、いっそ大型連休をとろうか悩んだりも最近はしている。
八百万をテーマパークの様ななんでもある施設には、俺の目標でもあるけど、一度本物のテーマパークやランド、USなんちゃらなど見てみた方がいいんのではなんて最近では思っている。
金ならあるからいくらでも楽しいことできるし、お土産だっていっぱい買ってこれる。
キャストさんの動画をとって勉強するのもいいだろう。
八百万で働いている店員さんたちには、もっと遊びがあってもいいのでは?と思う事もあるのである。
「ねね!このホワイトソースってやつ好き!チーズも!」
「私もこのソース好きです!チーズも思えば兄さまが作ってくれるようになってから街ではやり始めましたよね」
「思えば最初はこの街で酪農農家なんかなかったもんなぁ、チーズが好きならおやつはふわふわのパンケーキとチーズケーキにしよう」
「本当!?やったあああああああああああ!」
「やったあ!」
「おやつの時間になったら、あたしもギルドから帰ってくるからな!私の分忘れてたなんていうなよ!絶対だぞ!」
「多めに作るから大丈夫だよ」
「斗真はおやつだけは大量に作らないから、早いもん勝ちなんだよなぁ、クリスタにばれないうちに斗真のおやつはあたし達でいっぱいたべるんだ!」
「そーいってクリスタお姉ちゃんが知ったとき多分喧嘩になるよ」
「いいんだよ。斗真が実はおやつも結構作れるって知られないうちにいっぱい食って自慢すんだ!へへっ」
「兄さまのおやつは、そこらのおやつと違って店に下手をしたら貴族や王族に出せるレベルですから、相当もめますよ」
「だからこそ、おやつは広めちゃいけないんだ。最近は十二星座団とかがかぎまわってるからな、極力ばれないようにしないと」
そういうニーアが一番、何を食ったでマウントをとったりバラしたりすることが多いのだが、まぁバラされても俺が作らなきゃ意味はないんだけどね。
そんなこんなで、今日は朝からシーフードドリアの日だった。
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