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マーリン 焼きそば
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ブリタニア 従者部隊序列二位 星詠みの図書館 マーリン・アンブロシウス
ブリタニア全土の国境に侵入者感知の魔術を張り、隣国の強者が侵入してくると幻影の永久牢獄に閉じ込める罠を設置している国防の要、およそ全ての魔術を知っているといわれ、幻のガンダルフ、空間のエスメラルダ、錬金術のトリスメギストス、魔術のマーリンと年齢や居場所が正確に掴めない、「伝説」の称号を持つ一人、共に行動しているルーファウスですら、かろうじてマーリンと認識しているだけで、正確に男なのか?女なのか?若いのか歳をとっているかわからない、ある時は少年の姿、またある時は老婆の姿と人によって見え方が違くなる魔術を行使していて、マリーンだとわかる目印がついていないと、ルーファウスでも戸惑う事になる。
およそ、世界で起こる魔術的干渉については全て知っていると思われ、八百万の存在と斗真の出現を誰よりも先に知って、ウェールズの王アルビオン・フォン・ブリタニアに新たな稀人の存在の出現を告げる。
従弟であるアーサーの元に現れた事を知り、邪神討伐戦の英雄の娘リリ、ねねとの接触、5大英雄との交流を知り、しばし傍観する事を選択。
斗真の人となりや行動を知り、善人と判断して案とする。
そして大々的に王として斗真と交流を図るべく、八百万に訪れようとしていた。
そしてマーリン、実は人知れず斗真がイール、うなぎを売り始めてからの常連であり、夜の部に酒を飲みに来る事もあれば、宿の方で偵察をいい事にスィートルームで八百万を堪能していた。
そんなマーリン、普段は超強力な認識阻害で、毎回姿を変えての来店だったのだが、神の加護を直で受けている斗真には効かず、マーリン本来の姿が丸見えである。
銀髪ロングのエルフ耳の目立つ、赤い瞳の美人でスタイルもいい、魔術師なのに引き締まった肉体やくびれ、足なども美しく明らかに人間を逸脱した美貌の持ち主だった。
そんなマーリン、実は八百万の料理の中でも大の麺好きで、ラーメン大好き、ヒルデガルドさん並みに麺が好きなのだ。
そんな彼女の話。
マーリン
八百万、もはや八百万と言えば、米!それに生の魚!海鮮丼!他にもレアなステーキや卵など、普段は決して生で食べれない食材も八百万でなら安心安全でしかも最高品質で食べられる事が約束されている。
今でこそみな当たり前の様に箸を使い、米を食っているが、ちょっと前までなら考えられない事だ。
そしてもっと驚くのは内臓だ!内臓の焼き物、モツ焼きや串で出されるが、あれが美味い!我々の歴史に内臓を食うと言う歴史はない、否もしかしたら遥か昔は食ったのかもしれないが、もうとっくにそんな風習や食べ方、処理の仕方など伝わっていないのだ。
それなのに、八百万では夜に当たり前の様に内臓が出て、客も当たり前の様に内臓をうまそうに食う、私も最初は度肝を抜かれたものだ、長い間生きているこの私がだぞ!
だが一度食ってしまえば、なんのその、存外味は悪くない。
それこそ、まだ外の街や都市の料理人は本当に美味いのか?美味くても扱いたくないなど言う奴らが多いが、ウェールズの街の料理人はまだまだ客に出せるレベルではないが、しっかりと内臓の処理や料理の研究をしている。
やはり近くで八百万を見ている事や、店や斗真の人となりを知っているかでは大きく違ってくる、斗真と交流のある料理人はその知識や技術をどんどん吸収していって、以前とは比べられないくらい料理人として成長している者が多い、やはり直に見聞きして知っているか知らないかでは大きな壁があるようだ。
そして酒!酒は斗真の範囲外との事だが、こいつが持ってくる酒は美味い!安くていい酒、普段の飲みの酒だよといって出された酒のなんと美味い事か!?これが異世界では当たり前の様に飲まれる酒や安酒の部類に入るだと!?一通りのんだが、日本酒も焼酎もブランデーも悪くない!飲みなれているワインならどうか?と飲んでみると、こいつも確かに若いが全然いいじゃないか!確かに探せばこれらよりいい酒もこちらの世界には沢山あるだろう、だが普段飲んでいるエールやワインと比べると、味も一定的で純粋で美味いのだ。
恐るべき異世界、ちなみに私は日本酒と果実酒とにごり梅酒などが好きだ、日本酒はどんな料理とも相性良く、また個性を放ちながら料理の邪魔をしない、まさに素晴らしいの一言だった!王に最初こそ報告していなかったのだが、知られてからは逐一報告しろと言われて、報告した私の食レポ、報告を聞いたら、王も八百万にいくなどと駄々をこねはじめやがった。
まぁそれは置いといて、私は大の麺好きだ!と言うか、麺好きにさせられたのだ!ラーメンにパスタにそば!どれも大好きだ!味付けが濃いのにしっかりと小麦の美味さが際立っているのがまたいい!そば!あれは小麦ではないが、食感にのど越し、香りもまた良く、すすった後鼻を抜けるつゆと麺の香!ああっ考えただけで素敵だ!
そして今日も麺が出ると言う、なんでも焼きそばだとか?焼いているそばかぁ・・・・どんなもんなんだろか?
そんなこんなで待っていると、斗真から声がかけられる。
「マーリンさん、出来たよ~。もってっていいからね」
「うむ!!いつも悪いな!いただいていくぞ!今日の料理も楽しみだ!」
「まいど~」
そんなやり取りをして、魔法で料理を取り寄せた。
ううむ!いい香りだ!確かに香ばしい香りがする!海苔に紅ショウガ、これは豚肉か?人参、玉ねぎ、ピーマンにタケノコか半熟で焼かれた目玉焼きも乗っている。
「ふっふっふ、ではいただくぞ!ずぞぞぞぞぞ!ずぞぞぞぞぞ!あむあむもむもむ!んんん!こいつは!また他の麺類とはまた違うのぅ!酸味もあり!スパイスか?独特の味じゃぁ!ソバババババ!シバババ!スゾ!うむむ!青のりや鰹節!最初はようわからんかったが、こうやって使われると納得じゃあ!しっかり味のアクセントになっとるのぅ」
タマネギの甘味とにんじんの甘味、ピーマンの苦味は消え、それでいて野菜たちの味はちゃんとする。
そして肉!ぷるぷるの脂身もあり、噛みやすく柔らかい!しっかりと肉の旨味がする!
またこの麺がいい!家系のラーメンの麺の様な太麺だ!むっちりもちもちの食感が気持ちいい!
「はぐぅ!美味い!むちむっちで美味い!このタレとようあっとる!細麺太麺、縮れ麺、麺は色々あるけれど、どれもちゃんと料理にあわせてある上に、しっかりと主役としての存在感を放ちよる!」
この焼きそばの麺は人間に例えるなら、まさに豪傑の武人!身に纏うタレをその身に包みつつ、自分を見失わず!更には海苔!カツオ節でアクセントをつけ!野菜たちを駆使しながらもあくまで主役は自分であるといった自負がある!タケノコのこりこり感と甘みもうんまいのぅ!
麺だけで独立して美味いのはわかる!だが、海苔や鰹節、野菜たちをまとめ上げてこその麺!どれだけ味付けが完璧でも麺だけでは出せない華やかさがある!
「あむ!もむ!もにゅ!むにゅ!うんうん!美味い!焼いただけあって香ばしいのぅ!茹でた麺とはこうも違うとはのぅ!卵の黄身が半熟でとろ~りとしてうまいのぅ!濃い味とあっていいわい」
空から八百万を見下ろす。
「うむうむ、今日も繁盛しとるようだの、どいつもこいつも美味そうに食いおってからに、それにしても十二天と王かぁ、鉢合わせるわけにもいかんしのぅ。どちらかを先に八百万によこさないといけないしのぅ、めんどうじゃなぁ」
食べ終わると、空間を厨房の流しにつなげ、皿を置くとまた、空に舞い上がって消えていくのだった。
ブリタニア全土の国境に侵入者感知の魔術を張り、隣国の強者が侵入してくると幻影の永久牢獄に閉じ込める罠を設置している国防の要、およそ全ての魔術を知っているといわれ、幻のガンダルフ、空間のエスメラルダ、錬金術のトリスメギストス、魔術のマーリンと年齢や居場所が正確に掴めない、「伝説」の称号を持つ一人、共に行動しているルーファウスですら、かろうじてマーリンと認識しているだけで、正確に男なのか?女なのか?若いのか歳をとっているかわからない、ある時は少年の姿、またある時は老婆の姿と人によって見え方が違くなる魔術を行使していて、マリーンだとわかる目印がついていないと、ルーファウスでも戸惑う事になる。
およそ、世界で起こる魔術的干渉については全て知っていると思われ、八百万の存在と斗真の出現を誰よりも先に知って、ウェールズの王アルビオン・フォン・ブリタニアに新たな稀人の存在の出現を告げる。
従弟であるアーサーの元に現れた事を知り、邪神討伐戦の英雄の娘リリ、ねねとの接触、5大英雄との交流を知り、しばし傍観する事を選択。
斗真の人となりや行動を知り、善人と判断して案とする。
そして大々的に王として斗真と交流を図るべく、八百万に訪れようとしていた。
そしてマーリン、実は人知れず斗真がイール、うなぎを売り始めてからの常連であり、夜の部に酒を飲みに来る事もあれば、宿の方で偵察をいい事にスィートルームで八百万を堪能していた。
そんなマーリン、普段は超強力な認識阻害で、毎回姿を変えての来店だったのだが、神の加護を直で受けている斗真には効かず、マーリン本来の姿が丸見えである。
銀髪ロングのエルフ耳の目立つ、赤い瞳の美人でスタイルもいい、魔術師なのに引き締まった肉体やくびれ、足なども美しく明らかに人間を逸脱した美貌の持ち主だった。
そんなマーリン、実は八百万の料理の中でも大の麺好きで、ラーメン大好き、ヒルデガルドさん並みに麺が好きなのだ。
そんな彼女の話。
マーリン
八百万、もはや八百万と言えば、米!それに生の魚!海鮮丼!他にもレアなステーキや卵など、普段は決して生で食べれない食材も八百万でなら安心安全でしかも最高品質で食べられる事が約束されている。
今でこそみな当たり前の様に箸を使い、米を食っているが、ちょっと前までなら考えられない事だ。
そしてもっと驚くのは内臓だ!内臓の焼き物、モツ焼きや串で出されるが、あれが美味い!我々の歴史に内臓を食うと言う歴史はない、否もしかしたら遥か昔は食ったのかもしれないが、もうとっくにそんな風習や食べ方、処理の仕方など伝わっていないのだ。
それなのに、八百万では夜に当たり前の様に内臓が出て、客も当たり前の様に内臓をうまそうに食う、私も最初は度肝を抜かれたものだ、長い間生きているこの私がだぞ!
だが一度食ってしまえば、なんのその、存外味は悪くない。
それこそ、まだ外の街や都市の料理人は本当に美味いのか?美味くても扱いたくないなど言う奴らが多いが、ウェールズの街の料理人はまだまだ客に出せるレベルではないが、しっかりと内臓の処理や料理の研究をしている。
やはり近くで八百万を見ている事や、店や斗真の人となりを知っているかでは大きく違ってくる、斗真と交流のある料理人はその知識や技術をどんどん吸収していって、以前とは比べられないくらい料理人として成長している者が多い、やはり直に見聞きして知っているか知らないかでは大きな壁があるようだ。
そして酒!酒は斗真の範囲外との事だが、こいつが持ってくる酒は美味い!安くていい酒、普段の飲みの酒だよといって出された酒のなんと美味い事か!?これが異世界では当たり前の様に飲まれる酒や安酒の部類に入るだと!?一通りのんだが、日本酒も焼酎もブランデーも悪くない!飲みなれているワインならどうか?と飲んでみると、こいつも確かに若いが全然いいじゃないか!確かに探せばこれらよりいい酒もこちらの世界には沢山あるだろう、だが普段飲んでいるエールやワインと比べると、味も一定的で純粋で美味いのだ。
恐るべき異世界、ちなみに私は日本酒と果実酒とにごり梅酒などが好きだ、日本酒はどんな料理とも相性良く、また個性を放ちながら料理の邪魔をしない、まさに素晴らしいの一言だった!王に最初こそ報告していなかったのだが、知られてからは逐一報告しろと言われて、報告した私の食レポ、報告を聞いたら、王も八百万にいくなどと駄々をこねはじめやがった。
まぁそれは置いといて、私は大の麺好きだ!と言うか、麺好きにさせられたのだ!ラーメンにパスタにそば!どれも大好きだ!味付けが濃いのにしっかりと小麦の美味さが際立っているのがまたいい!そば!あれは小麦ではないが、食感にのど越し、香りもまた良く、すすった後鼻を抜けるつゆと麺の香!ああっ考えただけで素敵だ!
そして今日も麺が出ると言う、なんでも焼きそばだとか?焼いているそばかぁ・・・・どんなもんなんだろか?
そんなこんなで待っていると、斗真から声がかけられる。
「マーリンさん、出来たよ~。もってっていいからね」
「うむ!!いつも悪いな!いただいていくぞ!今日の料理も楽しみだ!」
「まいど~」
そんなやり取りをして、魔法で料理を取り寄せた。
ううむ!いい香りだ!確かに香ばしい香りがする!海苔に紅ショウガ、これは豚肉か?人参、玉ねぎ、ピーマンにタケノコか半熟で焼かれた目玉焼きも乗っている。
「ふっふっふ、ではいただくぞ!ずぞぞぞぞぞ!ずぞぞぞぞぞ!あむあむもむもむ!んんん!こいつは!また他の麺類とはまた違うのぅ!酸味もあり!スパイスか?独特の味じゃぁ!ソバババババ!シバババ!スゾ!うむむ!青のりや鰹節!最初はようわからんかったが、こうやって使われると納得じゃあ!しっかり味のアクセントになっとるのぅ」
タマネギの甘味とにんじんの甘味、ピーマンの苦味は消え、それでいて野菜たちの味はちゃんとする。
そして肉!ぷるぷるの脂身もあり、噛みやすく柔らかい!しっかりと肉の旨味がする!
またこの麺がいい!家系のラーメンの麺の様な太麺だ!むっちりもちもちの食感が気持ちいい!
「はぐぅ!美味い!むちむっちで美味い!このタレとようあっとる!細麺太麺、縮れ麺、麺は色々あるけれど、どれもちゃんと料理にあわせてある上に、しっかりと主役としての存在感を放ちよる!」
この焼きそばの麺は人間に例えるなら、まさに豪傑の武人!身に纏うタレをその身に包みつつ、自分を見失わず!更には海苔!カツオ節でアクセントをつけ!野菜たちを駆使しながらもあくまで主役は自分であるといった自負がある!タケノコのこりこり感と甘みもうんまいのぅ!
麺だけで独立して美味いのはわかる!だが、海苔や鰹節、野菜たちをまとめ上げてこその麺!どれだけ味付けが完璧でも麺だけでは出せない華やかさがある!
「あむ!もむ!もにゅ!むにゅ!うんうん!美味い!焼いただけあって香ばしいのぅ!茹でた麺とはこうも違うとはのぅ!卵の黄身が半熟でとろ~りとしてうまいのぅ!濃い味とあっていいわい」
空から八百万を見下ろす。
「うむうむ、今日も繁盛しとるようだの、どいつもこいつも美味そうに食いおってからに、それにしても十二天と王かぁ、鉢合わせるわけにもいかんしのぅ。どちらかを先に八百万によこさないといけないしのぅ、めんどうじゃなぁ」
食べ終わると、空間を厨房の流しにつなげ、皿を置くとまた、空に舞い上がって消えていくのだった。
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