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魔物も出入りする都市、ウェールズ
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ここは王都近郊にある都市、否今では大都市まで発展した街、ウェールズ。
王都からも徒歩で一日から一日半の近さで、漁港のある街とも近く、また街の近くには複数のダンジョンがあり、元々はその複数のダンジョンから魔物が溢れるのを防ぐために冒険者の宿場町が出来たのが始まりだった。
複数のダンジョンが近くにあるとはいえ、建設する街の広さを除いても広大広がる土地は、麦を育てるのに絶好な場所であった。
ダンジョンと魔物発生地帯という事を除けば、麦の大産地になりえるウェールズは、一般的な貴族に任せるには責任も重大で、また完全に治めることが出来た時の利益を考えると普通の貴族に任せる事は出来ないと考え、王族と従兄の関係であるアーサー・フォン・ドラゴン公爵に白羽の矢がたった。
公爵がまとめ上げる騎士団、冒険者貴族たちラウンズはアーサーを頂点に巨大な、そして今も拡張が進んでいる王都を守護する役目がある為、隊長で領主でもあるアーサーは中々ウェールズに帰る事が出来なかった。
冒険者貴族ラウンズ、複数の家紋の貴族の子息達が所属していて、ガウェイン、ランスロット、パーシヴァル、ガラハッド、ケイ、ペティビア、トリスタン、ガレス、ボールス、ラモラック、ユーウェイン、パロミデアス、アグラベイン、ペリノア、モードレットの隊長達が騎士を率いて街の守護にあたっている。
王宮内に本来だったら王直属の近衛騎士団や王を守護する兵が配置されるはずだが、王宮内は従者部隊が兵や近衛騎士の変わりに在中している。
従者部隊のナンバー1から10までのナンバーズは武力に置いて他国の複数の部隊を一人で制圧できる強さを誇り、武力に置いてのSSSランクの人間を複数人相手にして抑え込むことが出来るなど、驚異的存在達である、中には守護や一芸に特化していると言う者もいるので、正確に武力のみでSSSをまとめて相手出来る人間は極わずかに限られているが。
また人族だけが生きる街ではなく、来るもの拒まずといった性格の街なので、様々な種族が街には溢れている。
本来は種族ごとに集落をつくり生活するのが当たり前で、同じ種族同士だからこそ生活しやすい法律や習慣、約束事などが出来、街として成長していくのだが、ウェールズは人間に獣人、獣人のハーフ、巨人に巨人のハーフ、エルフにエルフのハーフ、ハイエルフに小人にフェアリー、ドワーフにリザードマン、龍族に魔族、天族にハーピィーなど街や国によっては魔物、または敵と判断されるような種族も共にすんでいる。
話さえ通じて襲ってこなければ、ゴブリンだろうとコボルトだろうとオークだろうとオーガだろうと受け入れる、その度量の広さが人気の街なのである。
オーガのオグレスは人間や他の種族と争う事に疲れて、ウェールズまでたどり着いた、そんな一匹の魔物であった。
腹いっぱい食べたい、けど手持ちには銀貨が五枚、これっぽっちでは自分の胃は満足しない事をオグレスは知っていた。
街を出て自分で獲物を狩るか?角ウサギならいくらでも狩れる、そう考えている時に街の人間の話を聞いた。
「おい!八百万で今日は中華の日だってさ!また新しい料理出すらしい!並ぼうぜ!」
様々な種族が列を作っている飯屋、オグレスはここまで匂うにおいにもつられて、深く考えずに列に並んだ。
オグレスはオーガの中では頭はいいが、人間に比べると子供程度の知能しかない。
オグレスの番までくると、銀貨を見せて言った。
「銀貨、五枚しか、ない」
「大丈夫だよ!今日は中華の日、銀貨3枚だよ」
オグレスは自分も食べられる事に喜んだ。
でもきっとオーガの自分には少ないんだろうなと思って待っていると。
「は~いお待ちどうさまで~す。チャーハンにスープ、餃子にエビチリ、チンジャオロースに回鍋肉酢豚にかに玉に八宝菜だよ」
目の前に並ぶ料理の多さに驚いて声をあげる。
「おれ!俺!銀貨三枚しか払ってない!こんなにいっぱい駄目、お店損する。ごめんなさい」
「ううん、お兄ちゃんがこれでいいって、体が大きなら料理も併せて大きくないと不公平でしょ?」
「いいなぁ~あんないっぱい食べて銀貨三枚かよ!」
「みんなだって十分お腹いっぱいになる量だしてるでしょ!それともこの子と同じ量残さないで食べれるの!?」
「悪かったって、ねねちゃんや斗真の旦那に文句はねぇよ、俺達の胃袋的にもいっぱいいっぱい出してくれているしな、なぁみんな!」
「おうよ!この街はいろんな種族いるからな、人間サイズを巨人に出してハイどうぞって言わない所がこの店のいい所だ!」
「ほ、本当に食べてもいいの?」
「はい、どうぞ!みんなもチャーハンとスープはお替わり自由だからね!!」
オグレスは泣きそうになりながらも、自分の知らない料理に目を輝かせた。
チャーハンを食べる、色々な具材の味が口の中で広がっていく!今まで味と言われる感覚が平面的な味と言われれば一つの味覚しか感じなかったのに、この料理は色々な味が口の中で混ざりあい溶け、広がっていく。
そしてなにより口いっぱいに頬張る事ができる!肉以外で口の中を何かでパンパンにした記憶などなかった。
「うんまぁ~い」
オグレスの子供の様な、純粋な声が店に広がる。
「ははっ本当に美味そうな顔するなぁ!」
「こここ、こんなの初めて!美味い!うんまぁ~い」
エビチリの甘辛くぷりんとした食感にまたチャーハンを口に入れる。
チンジャオロースのシャキシャキの野菜と細切りの牛肉、それが歯ごたえが良く味も抜群で、これでまたチャーハンを口にする。
餃子のもちもちしてパリパリの皮からじゅわっとあふれる肉汁に野菜の味、味わった事のない味がどんどん口の中に広がって、顔は自然と笑顔になる。
知らない!知らなかった!こんな味の世界がある事!今まではお腹いっぱいになればなんでもよかった、味なんて二の次で腹が膨れる事だけ、なんなら味のしない粘土みたいな奴だって口にいれて、一生懸命噛んだ記憶がある。
腹を満たして、殺し合いをして、それだけの毎日、自分達の縄張りを守る為の戦いの毎日、そこに生きる為に獲物狩る生き方などなかった。
美味いまずいなど論じる世界などなかった。
だからオグレスは群れを離れて、歩いた、時には人間の集落に出る事もある、そのたびに叫ばれ、剣で向かってくる人達がいた、オグレスは反撃をせず無視して通り過ぎた。
みんなどんな種族達も、自分達以外を受け入れる種族などなく、オグレスを見ると怯え襲ってきた。
これが世界、自分と同じもの同じ格好同じ血が流れていない存在は敵となり殺し殺されを繰り返す世界、オグレスは疲れていた。
そして王国内の村に入ると、その村では人間達の反応が違う事に気が付いた。
何やら一生懸命伝えようとしているのがわかった。
そこの村でオグレスは初めて人間の言葉を教えられた、嬉しいのもつかの間、その村も裕福ではなかったので、オグレスは邪魔にならない様にと覚えたての感謝の言葉を伝えてまた歩き出す。
オグレスは覚えた片言の言葉で喋ると、みんな同じ方向を指さす、ウェールズならお前さんの居場所もあるんじゃないか?
ちょっとずつちょっとずつ言葉を覚えて、ウェールズまできた、門番も言葉がわかるならと通してくれた。
城門を超えて中に入ると、色々な種族がいる、中には自分の様な魔物もいる、リザードマンに昆虫型の魔物、昆虫型が人型に進化した奴、あの人間に嫌われているゴブリンも街にはいた、人間の子供達と遊んで笑っていた。
コボルトもオークもいる、もちろんその全てを受け入れてるわけではないのがわかった。
それと種族に分かれて住む区画がわかれていたり、体に自信があるオークやリザードマン、体の大きいコボルトは冒険者の様な装備をつけて人間と狩りをしていたり、オグレスの知っている街や村とは大きく逸脱した都市。
そしてここにいる魔物は例え同族の魔物が襲ってきても、共にいる人間や他種族を守るために戦ったり、追い払ったりしている。
殺す事もあれば、話し合いで引き返していく魔物達もいる。
オグレスは知らなかった、こんな共同体がある事が、存在している事がありえるなんて知らなかった。
泣きながら食べる、回鍋肉の野菜の美味さに驚きながら泣きながら食べる、美味い美味い、知らなかった、人間と魔物と亜種族共存している、こんな都市がある事なんて、羨ましくて羨ましくて泣きながら食べた。
自分は食べ終わった後、ここを出ていかなければいけないのだろうか?考えると不安になって涙が出て来る。
「お前さんなんで泣いてるんだ?」
「そうだ!飯はわらってくわねぇとな、何があったんだ?」
「俺、もう金ない、金ないと街追い出される、ここで生活したい、ここいいとこ、魔物も生活できる、いいとこ、でも金ない」
「なるほどなぁ、それならどこかPTにはいればいいさ、なぁみんな!前衛欲しがってるPTのあてがある奴いないか!もちろんこいつを平等に扱ってくれる所じゃなきゃ駄目だ、魔物だからってピンハネや囮、危ない目にわざと合わせる様な奴の所は駄目だぞ」
「お前ウェールズでそんなPTあると本気でおもってんのか?」
「青筋立てるなよ、一応いっただけじゃね~か、怖いなぁもう」
「とりあえずギルド預かりにして、言葉や算術教えてやった方がいいだろ?ガタイもいいし、きっとひっぱりだこさ、お前さん名前は?」
「俺、オグレス言う、よろしく」
そういうと、みんなにもう泣くなと慰められるオグレスは、安心したのか前より大きな声で思いっきり泣いた。
早く街に馴染んで、また八百万でおなか一杯ご飯食べに来てね、オグレス。
王都からも徒歩で一日から一日半の近さで、漁港のある街とも近く、また街の近くには複数のダンジョンがあり、元々はその複数のダンジョンから魔物が溢れるのを防ぐために冒険者の宿場町が出来たのが始まりだった。
複数のダンジョンが近くにあるとはいえ、建設する街の広さを除いても広大広がる土地は、麦を育てるのに絶好な場所であった。
ダンジョンと魔物発生地帯という事を除けば、麦の大産地になりえるウェールズは、一般的な貴族に任せるには責任も重大で、また完全に治めることが出来た時の利益を考えると普通の貴族に任せる事は出来ないと考え、王族と従兄の関係であるアーサー・フォン・ドラゴン公爵に白羽の矢がたった。
公爵がまとめ上げる騎士団、冒険者貴族たちラウンズはアーサーを頂点に巨大な、そして今も拡張が進んでいる王都を守護する役目がある為、隊長で領主でもあるアーサーは中々ウェールズに帰る事が出来なかった。
冒険者貴族ラウンズ、複数の家紋の貴族の子息達が所属していて、ガウェイン、ランスロット、パーシヴァル、ガラハッド、ケイ、ペティビア、トリスタン、ガレス、ボールス、ラモラック、ユーウェイン、パロミデアス、アグラベイン、ペリノア、モードレットの隊長達が騎士を率いて街の守護にあたっている。
王宮内に本来だったら王直属の近衛騎士団や王を守護する兵が配置されるはずだが、王宮内は従者部隊が兵や近衛騎士の変わりに在中している。
従者部隊のナンバー1から10までのナンバーズは武力に置いて他国の複数の部隊を一人で制圧できる強さを誇り、武力に置いてのSSSランクの人間を複数人相手にして抑え込むことが出来るなど、驚異的存在達である、中には守護や一芸に特化していると言う者もいるので、正確に武力のみでSSSをまとめて相手出来る人間は極わずかに限られているが。
また人族だけが生きる街ではなく、来るもの拒まずといった性格の街なので、様々な種族が街には溢れている。
本来は種族ごとに集落をつくり生活するのが当たり前で、同じ種族同士だからこそ生活しやすい法律や習慣、約束事などが出来、街として成長していくのだが、ウェールズは人間に獣人、獣人のハーフ、巨人に巨人のハーフ、エルフにエルフのハーフ、ハイエルフに小人にフェアリー、ドワーフにリザードマン、龍族に魔族、天族にハーピィーなど街や国によっては魔物、または敵と判断されるような種族も共にすんでいる。
話さえ通じて襲ってこなければ、ゴブリンだろうとコボルトだろうとオークだろうとオーガだろうと受け入れる、その度量の広さが人気の街なのである。
オーガのオグレスは人間や他の種族と争う事に疲れて、ウェールズまでたどり着いた、そんな一匹の魔物であった。
腹いっぱい食べたい、けど手持ちには銀貨が五枚、これっぽっちでは自分の胃は満足しない事をオグレスは知っていた。
街を出て自分で獲物を狩るか?角ウサギならいくらでも狩れる、そう考えている時に街の人間の話を聞いた。
「おい!八百万で今日は中華の日だってさ!また新しい料理出すらしい!並ぼうぜ!」
様々な種族が列を作っている飯屋、オグレスはここまで匂うにおいにもつられて、深く考えずに列に並んだ。
オグレスはオーガの中では頭はいいが、人間に比べると子供程度の知能しかない。
オグレスの番までくると、銀貨を見せて言った。
「銀貨、五枚しか、ない」
「大丈夫だよ!今日は中華の日、銀貨3枚だよ」
オグレスは自分も食べられる事に喜んだ。
でもきっとオーガの自分には少ないんだろうなと思って待っていると。
「は~いお待ちどうさまで~す。チャーハンにスープ、餃子にエビチリ、チンジャオロースに回鍋肉酢豚にかに玉に八宝菜だよ」
目の前に並ぶ料理の多さに驚いて声をあげる。
「おれ!俺!銀貨三枚しか払ってない!こんなにいっぱい駄目、お店損する。ごめんなさい」
「ううん、お兄ちゃんがこれでいいって、体が大きなら料理も併せて大きくないと不公平でしょ?」
「いいなぁ~あんないっぱい食べて銀貨三枚かよ!」
「みんなだって十分お腹いっぱいになる量だしてるでしょ!それともこの子と同じ量残さないで食べれるの!?」
「悪かったって、ねねちゃんや斗真の旦那に文句はねぇよ、俺達の胃袋的にもいっぱいいっぱい出してくれているしな、なぁみんな!」
「おうよ!この街はいろんな種族いるからな、人間サイズを巨人に出してハイどうぞって言わない所がこの店のいい所だ!」
「ほ、本当に食べてもいいの?」
「はい、どうぞ!みんなもチャーハンとスープはお替わり自由だからね!!」
オグレスは泣きそうになりながらも、自分の知らない料理に目を輝かせた。
チャーハンを食べる、色々な具材の味が口の中で広がっていく!今まで味と言われる感覚が平面的な味と言われれば一つの味覚しか感じなかったのに、この料理は色々な味が口の中で混ざりあい溶け、広がっていく。
そしてなにより口いっぱいに頬張る事ができる!肉以外で口の中を何かでパンパンにした記憶などなかった。
「うんまぁ~い」
オグレスの子供の様な、純粋な声が店に広がる。
「ははっ本当に美味そうな顔するなぁ!」
「こここ、こんなの初めて!美味い!うんまぁ~い」
エビチリの甘辛くぷりんとした食感にまたチャーハンを口に入れる。
チンジャオロースのシャキシャキの野菜と細切りの牛肉、それが歯ごたえが良く味も抜群で、これでまたチャーハンを口にする。
餃子のもちもちしてパリパリの皮からじゅわっとあふれる肉汁に野菜の味、味わった事のない味がどんどん口の中に広がって、顔は自然と笑顔になる。
知らない!知らなかった!こんな味の世界がある事!今まではお腹いっぱいになればなんでもよかった、味なんて二の次で腹が膨れる事だけ、なんなら味のしない粘土みたいな奴だって口にいれて、一生懸命噛んだ記憶がある。
腹を満たして、殺し合いをして、それだけの毎日、自分達の縄張りを守る為の戦いの毎日、そこに生きる為に獲物狩る生き方などなかった。
美味いまずいなど論じる世界などなかった。
だからオグレスは群れを離れて、歩いた、時には人間の集落に出る事もある、そのたびに叫ばれ、剣で向かってくる人達がいた、オグレスは反撃をせず無視して通り過ぎた。
みんなどんな種族達も、自分達以外を受け入れる種族などなく、オグレスを見ると怯え襲ってきた。
これが世界、自分と同じもの同じ格好同じ血が流れていない存在は敵となり殺し殺されを繰り返す世界、オグレスは疲れていた。
そして王国内の村に入ると、その村では人間達の反応が違う事に気が付いた。
何やら一生懸命伝えようとしているのがわかった。
そこの村でオグレスは初めて人間の言葉を教えられた、嬉しいのもつかの間、その村も裕福ではなかったので、オグレスは邪魔にならない様にと覚えたての感謝の言葉を伝えてまた歩き出す。
オグレスは覚えた片言の言葉で喋ると、みんな同じ方向を指さす、ウェールズならお前さんの居場所もあるんじゃないか?
ちょっとずつちょっとずつ言葉を覚えて、ウェールズまできた、門番も言葉がわかるならと通してくれた。
城門を超えて中に入ると、色々な種族がいる、中には自分の様な魔物もいる、リザードマンに昆虫型の魔物、昆虫型が人型に進化した奴、あの人間に嫌われているゴブリンも街にはいた、人間の子供達と遊んで笑っていた。
コボルトもオークもいる、もちろんその全てを受け入れてるわけではないのがわかった。
それと種族に分かれて住む区画がわかれていたり、体に自信があるオークやリザードマン、体の大きいコボルトは冒険者の様な装備をつけて人間と狩りをしていたり、オグレスの知っている街や村とは大きく逸脱した都市。
そしてここにいる魔物は例え同族の魔物が襲ってきても、共にいる人間や他種族を守るために戦ったり、追い払ったりしている。
殺す事もあれば、話し合いで引き返していく魔物達もいる。
オグレスは知らなかった、こんな共同体がある事が、存在している事がありえるなんて知らなかった。
泣きながら食べる、回鍋肉の野菜の美味さに驚きながら泣きながら食べる、美味い美味い、知らなかった、人間と魔物と亜種族共存している、こんな都市がある事なんて、羨ましくて羨ましくて泣きながら食べた。
自分は食べ終わった後、ここを出ていかなければいけないのだろうか?考えると不安になって涙が出て来る。
「お前さんなんで泣いてるんだ?」
「そうだ!飯はわらってくわねぇとな、何があったんだ?」
「俺、もう金ない、金ないと街追い出される、ここで生活したい、ここいいとこ、魔物も生活できる、いいとこ、でも金ない」
「なるほどなぁ、それならどこかPTにはいればいいさ、なぁみんな!前衛欲しがってるPTのあてがある奴いないか!もちろんこいつを平等に扱ってくれる所じゃなきゃ駄目だ、魔物だからってピンハネや囮、危ない目にわざと合わせる様な奴の所は駄目だぞ」
「お前ウェールズでそんなPTあると本気でおもってんのか?」
「青筋立てるなよ、一応いっただけじゃね~か、怖いなぁもう」
「とりあえずギルド預かりにして、言葉や算術教えてやった方がいいだろ?ガタイもいいし、きっとひっぱりだこさ、お前さん名前は?」
「俺、オグレス言う、よろしく」
そういうと、みんなにもう泣くなと慰められるオグレスは、安心したのか前より大きな声で思いっきり泣いた。
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