68 / 186
とろけサバ
しおりを挟む
ウェールズ近くの港町、そこで猟師を親子でやってる、フーガさんとマーサさん八百万亭に宿泊して、うちの料理を食べて満足して帰ってもらったのだが、その後フーガさん達から時々直接魚を購入したりするようになって、連絡をとりあっていたりする。
朝の段階で今日の漁の調子を聞いて、いい魚が入っているかを聞いて、中々良さそうな魚がいればアイテムボックス便と言う、アイテムボックスどうしが繋がっていて、遠い町ともやり取りができるボックスに投入されるので、それを回収に商業ギルドまでいくのだ。
フーガさんを紹介してくれたのは、何を隠そうこの街の魚の元締めルーカスさんで、いい魚を手に入れたい時にはこうやって連絡するんだとか、色々教わった。
今回手に入ったのは、とろけシリーズのとろけサバ、これが大漁も大漁だったらしく、嬉しい悲鳴と言いたい所なんだけど、あまりに大漁すぎると、自然と値段を下げないと売れなかったりするらしい、それに自分達が大漁と言う事は、他の漁船でも同じ魚が大漁なんて事が結構あるので、売る魚がかぶってしまうと、やはり値を下げて売るのは暗黙の了解となっている。
商会などに卸す分もあるし、安値といっても量が量なので赤字になる事はないし、結局かなり儲かっている。
個人だったら色々な魚が入った箱、一つで千円とかお得パックの奴があったりしていいのだが、こっちは料理屋なので、同じ魚を大量に入手しなきゃいけない。
とろけサバ、一匹銅貨三枚で、300匹以上購入した。
とろけサバは青魚だけど、臭くなく、美味しく食べれる。
塩焼きでもいいし、串焼きでも豪華でいい、地球の物より大ぶりの身をしているのに繊細で足が速いとよく言うが、とろけサバは時間がたっても悪い匂いなどしない、扱いさすく食べやすい魚だ。
サバを切り身にカットしたら、お湯で臭みをとり、味噌、醬油、砂糖、みりん、酒、水を入れた大鍋に入れて、大量に煮る、生姜スライスを入れるのを忘れずに。
サバの身が崩れない様に注意して、大量にサバを煮ていく、少量をフライパンで煮ても美味いサバの味噌煮が出来るが、大量にゆっくりことこと煮る事によって、しっかり身の奥まで甘味噌がしみ込み、臭みも一切なくまさにとろける食感を生み出す事ができる。
何故鍋を使って大量に煮た方が美味く出来るのかはわかっていない、きっと何かしら理由があるのだと思う。
つやつやの米に、ネギとわかめ、豆腐の味噌汁、大ぶりのとろけサバの切り身が二つ、どんどんと並ぶ、昆布と紫蘇の佃煮にサトイモと人参、タケノコがごろごろ入った煮物、ごぼうと人参のきんぴらに冷ややっこもつけて、出汁巻き卵と悩んだけど、冷ややっこにしてみた。
ほうれん草の胡麻和えとか海藻サラダなんかさっぱりしたものをつけてもよかったかな?
「みんな~ごはんだよ~」
トタトタと足音ならしながら、みんなが集まる。
「お腹すいた~、わぁお魚だぁ!」
「大ぶりの身が二つも!豪華ですね!」
「いい匂い!美味そう!」
「「「「いただきます」」」」
おお~とろけサバ、しっかり身に味噌がしみ込んで、まさにトロける食感!特にハラミの部分!脂も乗って、味噌に絡まって極上に美味い!とろける所を口に運ぶと、咀嚼する間もなく喉奥に運びたくなる、そして米!合わないわけがない!甘味噌とサバの旨味が米を食べる事を加速させる!
「こんなにご飯に合うお魚初めてかも!美味しい!」
「はうぅぅとろっとろでお米と相性最高です!」
「やばい!美味すぎる!これすっごい美味い!!」
何より青魚だから、ちょっとでも手を抜くと皮の部分なんか生臭く感じるが、味噌につけてしっかり煮たから皮目もとろとろで極上に美味い!パリパリに香ばしい皮も美味いかもしれないけど、味噌煮の皮はとろっとろで血合いの部分も全然臭くない。
「毎回思うけど、煮物も佃煮も美味しいよね」
「今日はきんぴらまである!これもご飯に合う!」
「冷ややっこも好きだ!なんだかんだで豪華だよなぁ、色々ついてくるし」
「定食っていったら、小鉢が沢山ついてくるもんだと思って、流石に海藻サラダに、出汁巻きまでつけたらやりすぎかと思ってやめた。出汁巻きはつけてもよかったかな?」
「今でもサービス満点っていわれてるから、無理してつけなくてもいいんじゃないかな?」
「メインのサバも大ぶりの二切れもある時点で、茶わんいっぱいじゃ米がたんねぇ」
「うちはお替りも、サービスですからね」
「貰いすぎないように考えてるんだけど、頂き物なんか使ってると丸々儲けが入ってくるからなぁ、いっそ味噌汁もお替り自由にしようかなぁ」
「今のままでも十分だと思うけど」
「そうだな、今でも十分びっくり箱みたいなのばっかりだ」
「お兄ちゃんは大変じゃない?」
「なれたもんだよ、下ごしらえはみんな手伝ってくれるし、本業も問題ないしね、ただまた仕込みやる時は、商業ギルドから人雇いたいかな」
たまには手を抜いた料理でもいいかなっておもうんだけど、やきそばの時みたいに、美味いの作ったらどうなるんだろ?って考えが脳裏に浮かんで、結局麺まで特注で作る事になったりするからなぁ、牛丼の日を作るのもいいかも、丼ものは乗せるだけで楽できるし。
朝の段階で今日の漁の調子を聞いて、いい魚が入っているかを聞いて、中々良さそうな魚がいればアイテムボックス便と言う、アイテムボックスどうしが繋がっていて、遠い町ともやり取りができるボックスに投入されるので、それを回収に商業ギルドまでいくのだ。
フーガさんを紹介してくれたのは、何を隠そうこの街の魚の元締めルーカスさんで、いい魚を手に入れたい時にはこうやって連絡するんだとか、色々教わった。
今回手に入ったのは、とろけシリーズのとろけサバ、これが大漁も大漁だったらしく、嬉しい悲鳴と言いたい所なんだけど、あまりに大漁すぎると、自然と値段を下げないと売れなかったりするらしい、それに自分達が大漁と言う事は、他の漁船でも同じ魚が大漁なんて事が結構あるので、売る魚がかぶってしまうと、やはり値を下げて売るのは暗黙の了解となっている。
商会などに卸す分もあるし、安値といっても量が量なので赤字になる事はないし、結局かなり儲かっている。
個人だったら色々な魚が入った箱、一つで千円とかお得パックの奴があったりしていいのだが、こっちは料理屋なので、同じ魚を大量に入手しなきゃいけない。
とろけサバ、一匹銅貨三枚で、300匹以上購入した。
とろけサバは青魚だけど、臭くなく、美味しく食べれる。
塩焼きでもいいし、串焼きでも豪華でいい、地球の物より大ぶりの身をしているのに繊細で足が速いとよく言うが、とろけサバは時間がたっても悪い匂いなどしない、扱いさすく食べやすい魚だ。
サバを切り身にカットしたら、お湯で臭みをとり、味噌、醬油、砂糖、みりん、酒、水を入れた大鍋に入れて、大量に煮る、生姜スライスを入れるのを忘れずに。
サバの身が崩れない様に注意して、大量にサバを煮ていく、少量をフライパンで煮ても美味いサバの味噌煮が出来るが、大量にゆっくりことこと煮る事によって、しっかり身の奥まで甘味噌がしみ込み、臭みも一切なくまさにとろける食感を生み出す事ができる。
何故鍋を使って大量に煮た方が美味く出来るのかはわかっていない、きっと何かしら理由があるのだと思う。
つやつやの米に、ネギとわかめ、豆腐の味噌汁、大ぶりのとろけサバの切り身が二つ、どんどんと並ぶ、昆布と紫蘇の佃煮にサトイモと人参、タケノコがごろごろ入った煮物、ごぼうと人参のきんぴらに冷ややっこもつけて、出汁巻き卵と悩んだけど、冷ややっこにしてみた。
ほうれん草の胡麻和えとか海藻サラダなんかさっぱりしたものをつけてもよかったかな?
「みんな~ごはんだよ~」
トタトタと足音ならしながら、みんなが集まる。
「お腹すいた~、わぁお魚だぁ!」
「大ぶりの身が二つも!豪華ですね!」
「いい匂い!美味そう!」
「「「「いただきます」」」」
おお~とろけサバ、しっかり身に味噌がしみ込んで、まさにトロける食感!特にハラミの部分!脂も乗って、味噌に絡まって極上に美味い!とろける所を口に運ぶと、咀嚼する間もなく喉奥に運びたくなる、そして米!合わないわけがない!甘味噌とサバの旨味が米を食べる事を加速させる!
「こんなにご飯に合うお魚初めてかも!美味しい!」
「はうぅぅとろっとろでお米と相性最高です!」
「やばい!美味すぎる!これすっごい美味い!!」
何より青魚だから、ちょっとでも手を抜くと皮の部分なんか生臭く感じるが、味噌につけてしっかり煮たから皮目もとろとろで極上に美味い!パリパリに香ばしい皮も美味いかもしれないけど、味噌煮の皮はとろっとろで血合いの部分も全然臭くない。
「毎回思うけど、煮物も佃煮も美味しいよね」
「今日はきんぴらまである!これもご飯に合う!」
「冷ややっこも好きだ!なんだかんだで豪華だよなぁ、色々ついてくるし」
「定食っていったら、小鉢が沢山ついてくるもんだと思って、流石に海藻サラダに、出汁巻きまでつけたらやりすぎかと思ってやめた。出汁巻きはつけてもよかったかな?」
「今でもサービス満点っていわれてるから、無理してつけなくてもいいんじゃないかな?」
「メインのサバも大ぶりの二切れもある時点で、茶わんいっぱいじゃ米がたんねぇ」
「うちはお替りも、サービスですからね」
「貰いすぎないように考えてるんだけど、頂き物なんか使ってると丸々儲けが入ってくるからなぁ、いっそ味噌汁もお替り自由にしようかなぁ」
「今のままでも十分だと思うけど」
「そうだな、今でも十分びっくり箱みたいなのばっかりだ」
「お兄ちゃんは大変じゃない?」
「なれたもんだよ、下ごしらえはみんな手伝ってくれるし、本業も問題ないしね、ただまた仕込みやる時は、商業ギルドから人雇いたいかな」
たまには手を抜いた料理でもいいかなっておもうんだけど、やきそばの時みたいに、美味いの作ったらどうなるんだろ?って考えが脳裏に浮かんで、結局麺まで特注で作る事になったりするからなぁ、牛丼の日を作るのもいいかも、丼ものは乗せるだけで楽できるし。
88
お気に入りに追加
2,655
あなたにおすすめの小説

異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★

ズボラな私の異世界譚〜あれ?何も始まらない?〜
野鳥
ファンタジー
小町瀬良、享年35歳の枯れ女。日々の生活は会社と自宅の往復で、帰宅途中の不運な事故で死んでしまった。
気が付くと目の前には女神様がいて、私に世界を救えだなんて言い出した。
自慢じゃないけど、私、めちゃくちゃズボラなんで無理です。
そんな主人公が異世界に転生させられ、自由奔放に生きていくお話です。
※話のストックもない気ままに投稿していきますのでご了承ください。見切り発車もいいとこなので設定は穴だらけです。ご了承ください。
※シスコンとブラコンタグ増やしました。
短編は何処までが短編か分からないので、長くなりそうなら長編に変更いたします。
※シスコンタグ変更しました(笑)

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる