17 / 186
七色豚
しおりを挟む
昨日はお昼にみんなで内臓の味を確かめて、夜はリリとねねと三人で今度は焼肉形式でもつを味わった。
リリとねねは狐人族で鼻もいいから、ちょっとでも臭みがあると鼻に皺が寄るのだが、一度ボイルしてあく抜きや臭みとりをしたのがよかったのか、美味しく食べれたみたいでよかった。
そのまま家の風呂を使って、布団に入っていった。
これから暑くなってくるし、寝苦しい日も出てくるから、家の使えばいいと言った。
リリとねねの家はしっかりした見た目だが、やはり異世界なんだなって作りでちょっと古い、冬は隙間風に悩まされるし、夏は風通しがいいけどそれでも暑いだろう、布団も家に比べたらぺったんこで堅い、家ならクーラーもあるし、布団も快適だし、何よりこんな子供達が隣の家で無防備に寝てるのも考えたら怖い、変態がでたり、盗人がでたり、何がおこるかわからないし、そんな子供達をほっといてこの家で一人快適に生活しているという、罪悪感なんかも感じてしまう、つまりは俺の精神衛生上遠慮なく使ってもらった方が気が楽なのだ。
朝食を食べて、俺は仕事を始めたのだが、二時間ほどしてお客さんが現れた。
冒険者ギルドのニーアさんだ、ニーアさんこう見えても冒険者ギルドのマスターで元S級冒険者でかなりの有名人なのだとか、クリスタさんも聖女の異名があり、教会の教皇に並ぶほど偉い人らしくて、知った時には驚いた。
フィガロさんにルーカスさんギムレッドさんも、肉屋、魚屋、としても有名だけど、元冒険者としても有名なのだとか、ギムレッドさんはこの街の商業ギルドマスターで魔術師として有名なんだとか。
そんなニーアさんが何の用で来たのかと言うと。
「いい肉が手に入ったんだ!これでなんか作ってくれよぅ!斗真!」
ニーアさんがデカいブロック肉を紙に包んでもってきた、見ると表面が七色に輝いてる肉だ、しかも豚バラ肉の様に、脂と肉の層が5段連なっている、見るからに美味そうな肉だ。
「うちの冒険者に七色豚仕留めた奴がいてなぁ、フィガロの所に持ってく前に、美味い所切り分けてもってきたんだ!七色シリーズの肉は美味いからなぁ!」
七色シリーズ、肉の中でも最高峰と言われている他にも、宝石シリーズなどもあるのだとか。
こいつは確かに異世界の肉っぽいな!現代にはない見た目してる、それに凄いいい香りがする、それにしても量もかなり多いな、四人前以上は確実にある。
そう思っていると、外からまた人の気配がした。
「やっぱり!抜け駆けすると思っていましたよ!ニーア!」
「なんだかんだで斗真さんの料理気に入ってたみたいでしたからね」
「クリスタさんにギムレッドさん」
「冒険者ギルドを勢いよく飛び出ていったと、情報屋から連絡がきたんですよ、これはと思ってきてみれば、やっぱり美味い食材を手に入れましたか」
「神はなんでもお見通しです。ニーアが飛び出ていくくらいの食材ですからね、見ればやはり七色豚ですね!」
「この七色豚はあたしが買ったんだ!誰に料理してもらったっていいだろ!それに最近面白い記事を見てさぁ~どうしても食いたかったんだ!なんでも遠い大陸のダンジョン王国で主催されたパーティーでとんでもなく美味い七色豚の煮込み料理が出たらしいぞ!参加した各国の王族達は歓喜に喜び神の料理だと絶賛したと書いてあった!」
そんな遠い国の、しかも異世界の料理を再現しろと?流石にそれは無理じゃないかな?
「それなら私も見ましたよ。七色豚の角・・なんとか煮とか?」
「え?角煮?」
俺が反応したのを、ニーアもクリスタもギムレッドさんも見逃さなかった。
「「「知ってるのか!?」」」
「うわぁ!角煮なら知ってますけど!!そんな神様の料理になるとは思えないんですけど!?料理人の腕が相当凄いんじゃなかと!!」
三人に体を揺さぶられる、あああああやめてください!!!!
「七色豚の角煮!ねねもたべたぁ~い!」
「こらねね!いまそれどころじゃないでしょ!みなさんも落ち着いてください!斗真さん困ってます!」
「うぬっ私としたことが失礼しました」
「まさか知ってるとは思わず」
「でも作り方も知ってるんだろ!?作ってくれよぉ~とうま~!頼むよ~!!」
「作ってもいいけど、俺が作れるかなぁ~本物とは程遠いものになるかもしれませんよ」
こんなんじゃない!なんて言われても、逆になんかがっかりされても困るんだけどなぁ。
「それにこの量角煮を作るんですか?こんなにあるなら別の物も作れますよ」
「あたしは美味ければなんでもいいよ!角煮って奴も斗真オリジナルって事でいいから、気楽についでに作っておくれよ」
「そうですね、新聞には神の料理人とかいわれていた人物が作ったと書いてありました。流石に我々もそこまで求めていませんよ、ただ知ってるなら斗真さんなりに作っていただければ」
「そうですね、みんなで美味しくいただきましょう。折角の七色豚なのですから」
角煮かぁ、角煮にも色々作り方があって、どれを参考にしたらいいのか、有名な料理人のレシピと動画しっかり見て、その通り作ろう。
他には何かあるかって?俺はこの豚の脂と赤身の層をみてぜひ作りたいと思ったのがあるんだよなぁ、多分これで作ったら滅茶苦茶美味いと思う、角煮も美味いけどアレもきっと美味いんだとうなぁ。
作る前から一人肉を見て、にやにやとした顔をしていた。
リリとねねは狐人族で鼻もいいから、ちょっとでも臭みがあると鼻に皺が寄るのだが、一度ボイルしてあく抜きや臭みとりをしたのがよかったのか、美味しく食べれたみたいでよかった。
そのまま家の風呂を使って、布団に入っていった。
これから暑くなってくるし、寝苦しい日も出てくるから、家の使えばいいと言った。
リリとねねの家はしっかりした見た目だが、やはり異世界なんだなって作りでちょっと古い、冬は隙間風に悩まされるし、夏は風通しがいいけどそれでも暑いだろう、布団も家に比べたらぺったんこで堅い、家ならクーラーもあるし、布団も快適だし、何よりこんな子供達が隣の家で無防備に寝てるのも考えたら怖い、変態がでたり、盗人がでたり、何がおこるかわからないし、そんな子供達をほっといてこの家で一人快適に生活しているという、罪悪感なんかも感じてしまう、つまりは俺の精神衛生上遠慮なく使ってもらった方が気が楽なのだ。
朝食を食べて、俺は仕事を始めたのだが、二時間ほどしてお客さんが現れた。
冒険者ギルドのニーアさんだ、ニーアさんこう見えても冒険者ギルドのマスターで元S級冒険者でかなりの有名人なのだとか、クリスタさんも聖女の異名があり、教会の教皇に並ぶほど偉い人らしくて、知った時には驚いた。
フィガロさんにルーカスさんギムレッドさんも、肉屋、魚屋、としても有名だけど、元冒険者としても有名なのだとか、ギムレッドさんはこの街の商業ギルドマスターで魔術師として有名なんだとか。
そんなニーアさんが何の用で来たのかと言うと。
「いい肉が手に入ったんだ!これでなんか作ってくれよぅ!斗真!」
ニーアさんがデカいブロック肉を紙に包んでもってきた、見ると表面が七色に輝いてる肉だ、しかも豚バラ肉の様に、脂と肉の層が5段連なっている、見るからに美味そうな肉だ。
「うちの冒険者に七色豚仕留めた奴がいてなぁ、フィガロの所に持ってく前に、美味い所切り分けてもってきたんだ!七色シリーズの肉は美味いからなぁ!」
七色シリーズ、肉の中でも最高峰と言われている他にも、宝石シリーズなどもあるのだとか。
こいつは確かに異世界の肉っぽいな!現代にはない見た目してる、それに凄いいい香りがする、それにしても量もかなり多いな、四人前以上は確実にある。
そう思っていると、外からまた人の気配がした。
「やっぱり!抜け駆けすると思っていましたよ!ニーア!」
「なんだかんだで斗真さんの料理気に入ってたみたいでしたからね」
「クリスタさんにギムレッドさん」
「冒険者ギルドを勢いよく飛び出ていったと、情報屋から連絡がきたんですよ、これはと思ってきてみれば、やっぱり美味い食材を手に入れましたか」
「神はなんでもお見通しです。ニーアが飛び出ていくくらいの食材ですからね、見ればやはり七色豚ですね!」
「この七色豚はあたしが買ったんだ!誰に料理してもらったっていいだろ!それに最近面白い記事を見てさぁ~どうしても食いたかったんだ!なんでも遠い大陸のダンジョン王国で主催されたパーティーでとんでもなく美味い七色豚の煮込み料理が出たらしいぞ!参加した各国の王族達は歓喜に喜び神の料理だと絶賛したと書いてあった!」
そんな遠い国の、しかも異世界の料理を再現しろと?流石にそれは無理じゃないかな?
「それなら私も見ましたよ。七色豚の角・・なんとか煮とか?」
「え?角煮?」
俺が反応したのを、ニーアもクリスタもギムレッドさんも見逃さなかった。
「「「知ってるのか!?」」」
「うわぁ!角煮なら知ってますけど!!そんな神様の料理になるとは思えないんですけど!?料理人の腕が相当凄いんじゃなかと!!」
三人に体を揺さぶられる、あああああやめてください!!!!
「七色豚の角煮!ねねもたべたぁ~い!」
「こらねね!いまそれどころじゃないでしょ!みなさんも落ち着いてください!斗真さん困ってます!」
「うぬっ私としたことが失礼しました」
「まさか知ってるとは思わず」
「でも作り方も知ってるんだろ!?作ってくれよぉ~とうま~!頼むよ~!!」
「作ってもいいけど、俺が作れるかなぁ~本物とは程遠いものになるかもしれませんよ」
こんなんじゃない!なんて言われても、逆になんかがっかりされても困るんだけどなぁ。
「それにこの量角煮を作るんですか?こんなにあるなら別の物も作れますよ」
「あたしは美味ければなんでもいいよ!角煮って奴も斗真オリジナルって事でいいから、気楽についでに作っておくれよ」
「そうですね、新聞には神の料理人とかいわれていた人物が作ったと書いてありました。流石に我々もそこまで求めていませんよ、ただ知ってるなら斗真さんなりに作っていただければ」
「そうですね、みんなで美味しくいただきましょう。折角の七色豚なのですから」
角煮かぁ、角煮にも色々作り方があって、どれを参考にしたらいいのか、有名な料理人のレシピと動画しっかり見て、その通り作ろう。
他には何かあるかって?俺はこの豚の脂と赤身の層をみてぜひ作りたいと思ったのがあるんだよなぁ、多分これで作ったら滅茶苦茶美味いと思う、角煮も美味いけどアレもきっと美味いんだとうなぁ。
作る前から一人肉を見て、にやにやとした顔をしていた。
94
お気に入りに追加
2,652
あなたにおすすめの小説
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる