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イール、ウナギを食べよう。
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なんだかんだで色々見て回った、ご近所さんも紹介してもらったけど、今後どう付き合っていくかはまだわからない、それと今度来た時はお肉屋さんに積極的に寄ろうと思う、中には血抜きをしっかりやているお肉屋さんもあるかもしれない。
色々見たけど、異世界って感じよりちょっと古臭い時代のコスプレした人達って受け止め方をしてしまった、絡んで来る人なんていないし、市場を周るのは楽しかった。
今度はどこかお店で食事でもしてみたいな。
それにしてもウナギが駆除対象か、もったいないな、日本で見るウナギより太くて大きい、かなり食い応えありそうな感じだけど、貧民も食わないとは、まぁ確かに安価でもっとうまいものが手に入るなら、簡単に美味しく調理できる方を選ぶのかな?
家について、お米の用意をして、早速イールを捌いて見る事に、目打ちをして頭半分を切り、中骨に沿う様に、背中から開いていく、これが難しいヌルヌルしているのと、中骨をちゃんと切れている時はカツカツと骨が切れる音がするのだが、動画の職人の様にスムーズにはいかない。
なんとか切り開いて、頭を落とし、今度は中骨をそぎ取る様に切って行くのだが、失敗すると中骨に身がついてしまう、はじめてにしては上手くできたんじゃ?っていいたいが、中骨に身が結構ついてる、最後二か所ヒレを切り落とし、身の小骨を断ち切る切込みを入れて終わり。
説明するだけでは簡単に見えるが、20分くらい時間がかかった。
丁寧にやってはいるが、よく見ると身がギザギザになっていたりと、不格好な仕上がりだ。
ウナギ割き用の包丁があればもっと上手くできるのだろうか?道具がどうであれ、こればかりは数をこなすしかない気がする、軍手をつけて、もちろん血が目や粘膜と接触しないように、最新の注意を払ってやったが、三枚おろしならもっと楽に出来るんだけど、流石にウナギは難しかった。
炭にバーナーで火をおこし、今度はウナギに金串をさすのだが、これも簡単に見えて難しい。
身と皮の間を狙って刺すと説明は簡単だが、正直上手くできた気がしない、まあさす事は出来た。
焼きが一番楽しかった、焼いてはタレを塗りひっくり返す等を繰り返すのだが、自分の好きな焼き加減で仕上げられるのは嬉しかったりする、見た目滅茶苦茶美味そうな仕上がりで、出来上がった。
美しく照りがついて、少し焦げもみえるけど、ジュウジュウと音を立て脂をしたたらせる、その見た目は、捌くのが雑だったのも許してくれているかの様な出来上がりだ。
米にウナギのタレ、市販の物を塗り、その上にイールの蒲焼きを乗せれば、異世界のうな丼完成だ!。
キャベツときゅうりの浅漬けと中骨のお吸い物に、長芋があったから角切りにして海苔を散らした物も用意した、さっぱりとしていいと思う。
「うぅぅぅぅ~いい匂い!本当にイールなのこれ!?」
「そうだよ、俺のいた場所ではうな丼って言ってた。凄く人気だったんだ」
「お腹が空く匂いです!斗真さんの事だから何かあるとは思ったんですけど、予想以上に凄いです!?」
ネネはともかくリリがなんの文句も言わずに、貧民も食わないイールを一緒に食うって言って、ちょっと違和感があったのだけど、なんか知らないが、俺の料理の腕やたら高評価を受けているみたいだな、なんか無条件で信用されている様で、それはそれで期待を裏切らないか怖い。
「いただきま~す!がぶっ!ふわぁ!じゅんわり味が広がる!ふわふっわで皮目はパリサク!あれ~??こんなのイールじゃないよ!前ももっと泥臭かったんだよ!小骨も気にならない!」
「お米も凄い美味しいです!丁度いい硬さでもっちりとして甘味がある!イールと相性いいんですね!凄く美味しいです!まさか鳥の餌がこんなに美味しいなんて!?やっぱり斗真さんは魔法使いです!」
えぇ・・今なんて言った?米が鳥の餌って聞こえたんだけど?嘘でしょ?。
「お米が鳥の餌ってマジ?」
「えっ?知らなかったんですか?ああっでもこんなに美味しくはないんです、前には食べたのはもっとぼそぼそして、口の中に何か残る様な、そしてちょっと苦味がある味でした、どこかの島国で食べるって聞いて真似したんですけど、全然美味しく無くて失敗したなぁなんて思いました。でもこれが本当のお米って奴なんですね!肉厚のふわふわのイールとお米の!凄く美味しい!特にこの上にかかってるソースが凄いです!」
「そうだよね、市販のタレ美味しいよね。それにしてもお米が鳥の餌はちょっとショックかも」
「こんなに美味しいなら、鳥の餌になんてしないよ!きっと買いに来る人いっぱいいるよ!」
「ああ、でも俺が手に入れたお米が、人間が食べれる様に美味しく育てられたってのもあるから、この国で手に入るお米が、美味しいかはまた別の話になるなぁ」
「えぇ~そうなんだぁ」
「それにしても、銅貨一枚で随分と豪華な食事になりました!イールは凄く美味しいし!お野菜の塩漬けもパリパリでまた気分が変わります!それにこの粘りのある野菜!これも美味しい!サクサクのとろとろで癖になります!」
「ねねもこれならお野菜いっぱい食べられるよ!変な苦みもないし!ついつい食べちゃう!」
なんか俺が恥ずかしくなってきた、素人のウナギにそこまで喜んでくれなくても、照れてしまう。
それにやっぱり現代調味料のタレの美味しさは凄い!美味しく、そして健康に、安全に食卓に届けようと人間が頑張った結果が今のインスタントや色んな食品達なんだな、誰かの努力なしでは語れない食の進化に、俺は感謝した。
色々見たけど、異世界って感じよりちょっと古臭い時代のコスプレした人達って受け止め方をしてしまった、絡んで来る人なんていないし、市場を周るのは楽しかった。
今度はどこかお店で食事でもしてみたいな。
それにしてもウナギが駆除対象か、もったいないな、日本で見るウナギより太くて大きい、かなり食い応えありそうな感じだけど、貧民も食わないとは、まぁ確かに安価でもっとうまいものが手に入るなら、簡単に美味しく調理できる方を選ぶのかな?
家について、お米の用意をして、早速イールを捌いて見る事に、目打ちをして頭半分を切り、中骨に沿う様に、背中から開いていく、これが難しいヌルヌルしているのと、中骨をちゃんと切れている時はカツカツと骨が切れる音がするのだが、動画の職人の様にスムーズにはいかない。
なんとか切り開いて、頭を落とし、今度は中骨をそぎ取る様に切って行くのだが、失敗すると中骨に身がついてしまう、はじめてにしては上手くできたんじゃ?っていいたいが、中骨に身が結構ついてる、最後二か所ヒレを切り落とし、身の小骨を断ち切る切込みを入れて終わり。
説明するだけでは簡単に見えるが、20分くらい時間がかかった。
丁寧にやってはいるが、よく見ると身がギザギザになっていたりと、不格好な仕上がりだ。
ウナギ割き用の包丁があればもっと上手くできるのだろうか?道具がどうであれ、こればかりは数をこなすしかない気がする、軍手をつけて、もちろん血が目や粘膜と接触しないように、最新の注意を払ってやったが、三枚おろしならもっと楽に出来るんだけど、流石にウナギは難しかった。
炭にバーナーで火をおこし、今度はウナギに金串をさすのだが、これも簡単に見えて難しい。
身と皮の間を狙って刺すと説明は簡単だが、正直上手くできた気がしない、まあさす事は出来た。
焼きが一番楽しかった、焼いてはタレを塗りひっくり返す等を繰り返すのだが、自分の好きな焼き加減で仕上げられるのは嬉しかったりする、見た目滅茶苦茶美味そうな仕上がりで、出来上がった。
美しく照りがついて、少し焦げもみえるけど、ジュウジュウと音を立て脂をしたたらせる、その見た目は、捌くのが雑だったのも許してくれているかの様な出来上がりだ。
米にウナギのタレ、市販の物を塗り、その上にイールの蒲焼きを乗せれば、異世界のうな丼完成だ!。
キャベツときゅうりの浅漬けと中骨のお吸い物に、長芋があったから角切りにして海苔を散らした物も用意した、さっぱりとしていいと思う。
「うぅぅぅぅ~いい匂い!本当にイールなのこれ!?」
「そうだよ、俺のいた場所ではうな丼って言ってた。凄く人気だったんだ」
「お腹が空く匂いです!斗真さんの事だから何かあるとは思ったんですけど、予想以上に凄いです!?」
ネネはともかくリリがなんの文句も言わずに、貧民も食わないイールを一緒に食うって言って、ちょっと違和感があったのだけど、なんか知らないが、俺の料理の腕やたら高評価を受けているみたいだな、なんか無条件で信用されている様で、それはそれで期待を裏切らないか怖い。
「いただきま~す!がぶっ!ふわぁ!じゅんわり味が広がる!ふわふっわで皮目はパリサク!あれ~??こんなのイールじゃないよ!前ももっと泥臭かったんだよ!小骨も気にならない!」
「お米も凄い美味しいです!丁度いい硬さでもっちりとして甘味がある!イールと相性いいんですね!凄く美味しいです!まさか鳥の餌がこんなに美味しいなんて!?やっぱり斗真さんは魔法使いです!」
えぇ・・今なんて言った?米が鳥の餌って聞こえたんだけど?嘘でしょ?。
「お米が鳥の餌ってマジ?」
「えっ?知らなかったんですか?ああっでもこんなに美味しくはないんです、前には食べたのはもっとぼそぼそして、口の中に何か残る様な、そしてちょっと苦味がある味でした、どこかの島国で食べるって聞いて真似したんですけど、全然美味しく無くて失敗したなぁなんて思いました。でもこれが本当のお米って奴なんですね!肉厚のふわふわのイールとお米の!凄く美味しい!特にこの上にかかってるソースが凄いです!」
「そうだよね、市販のタレ美味しいよね。それにしてもお米が鳥の餌はちょっとショックかも」
「こんなに美味しいなら、鳥の餌になんてしないよ!きっと買いに来る人いっぱいいるよ!」
「ああ、でも俺が手に入れたお米が、人間が食べれる様に美味しく育てられたってのもあるから、この国で手に入るお米が、美味しいかはまた別の話になるなぁ」
「えぇ~そうなんだぁ」
「それにしても、銅貨一枚で随分と豪華な食事になりました!イールは凄く美味しいし!お野菜の塩漬けもパリパリでまた気分が変わります!それにこの粘りのある野菜!これも美味しい!サクサクのとろとろで癖になります!」
「ねねもこれならお野菜いっぱい食べられるよ!変な苦みもないし!ついつい食べちゃう!」
なんか俺が恥ずかしくなってきた、素人のウナギにそこまで喜んでくれなくても、照れてしまう。
それにやっぱり現代調味料のタレの美味しさは凄い!美味しく、そして健康に、安全に食卓に届けようと人間が頑張った結果が今のインスタントや色んな食品達なんだな、誰かの努力なしでは語れない食の進化に、俺は感謝した。
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