異世界現代、ダンジョンがある世界に転生した

夜刀神一輝

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 ルシフェル 
 
 「いやあああああああああああああああ!!!どうして!ベルゼブブ!悔しくはないのか!?悲しくはないのか!?惨めで哀れで!奴らが笑っている世界がおかしいのではないのか!?」 
 
 血の涙を流し両手で顔をさえぎる様に抑えるルシフェル。 
 
 「我々は捨てられたのに、あいつらはあんなにも楽しそうに幸せそうに!天からどれだけの天使が堕天した!?それだけの天使が天使である事を抹消され悪魔であるとされた事か!?自分に従わないモノはなんでも冷酷に切り捨てる。あれこそが真の悪魔だ!我々は地上を取り戻さなければならない。地上を真に支配すべきはアダムカダモンの系譜のみ!決して泥人形に仕える為に私達は生み出されたわけじゃない!」 
 
 「わかっている。わかっているよ。ルシフェル、でもね、彼には不確定要素が多すぎる。偉大なる父の莫大な神聖力が見えるのに、その彼は心の底憤怒に憑りつかれていた様にみえた。曰く理不尽を、曰く身勝手を、曰く弱者救済を、曰く強者には鉄槌を、菩薩や如来の風格をもちながら、阿修羅でもある。僕らの父とはまた違う。神々の到達点に立つ者」 
 
 六条一輝は一度死んだ人間であり、修羅界で修業し転生した人間である。 
 
 それなのに、創造神、全ての根源たる大いなる父の風格をもつのはなぜなのだろうか? 
 
 時には人を際限なく癒し、時には人を裁定して地獄を味あわせる。 
 
 日本に現れた特異点の一つ。 
 
 一方十王 二代目大和タケル 
 
 「次元刀、草薙の剣」 
 
 十王筆頭 ルーファウス・ヴァレンタイン 
 
 「やれやれ、異空間に飛ばされるなど、これが護衛任務なら失態も大失態だ。しかも六道ときたもんだ」 
 
 神武いよ 
 
 「お互い合流するのに手間取って時間かかったね。」 
 
 源 頼光 
 
 「あいつ、やるきなら俺達全員殺れたはずだ。本当にセバスや狂の護衛が必要なのか疑問なくらい・・・」 
 
 「戦闘狂のシモンが引くくらいだからな、それに我らはかのお方の護衛ではない、かのお方が自ら戦闘しないでいい様に側にいる、制御装置であり、障害があれば我らが先に制圧する。本来なら相対すべき相手ではない、さて、六条家に帰るぞ。天照様の護衛も我らの仕事なのだから」 
 
 天魔神教 
 
 本拠地 十万泰山 
 
 天魔 
 
 「どこの国も景気がいいね、特に最近の日本、ダンジョンの攻略がサクサク進んでいる上に、防衛方面でもかなり増強されたらしい」 
 
 万魔 
 
 「新たに生まれたのは神か魔王か英雄か?どちらにせよ我々は動けません」 
 
 大護法 
 
 「血教に夜天、敵はおおいですからね。ダンジョンの数も出現個数もです」 
 
 「そこだよ!そこ!なんで我ら天魔神教が国を率先的にまもらなきゃいけないのさ!それこそ英雄達にやらせなよ!家の国は英雄だって沢山いるはずだろ!?」 
 
 「三国志の英雄に戦国時代の英雄、水滸伝の英雄なんかもいますね。ですがね、ダンジョンにかかりきりで外まではいけませんよ。全員復活してるわけでもないですしねぇ」 
 
 「いっそ招待するのはどうだ?」 
 
 「どうですかねぇ?応じるとはおもえませんが」 
 
 「各国がこの男一人に、乗り込むか誘い込むか決めかねている状態なのだろ?招待するなら早い方がいいのではないか?」 
 
 「まぁ、いわんとしてることはわかりますが」 
 
 「ならば招待しろ!天魔神教の本殿なら文句もでまい」 
 
 「やってみるだけ、やってみますが、期待しないでください」 
 
 中国も六条一輝を一目見よう躍起になっていた。 
 
 その頃、六条家では、一般冒険者に向けての大々的な治療が始まっていた。 
 
 日本にもダンジョンは複数あり、踏破すれば魔物は生まれなくなるが、ダンジョンを守るボスが強い。 
 
 東京、魔王平の将門がダンジョンコアを守る、将門ダンジョン、酒呑童子のいる大江山ダンジョン、九尾ダンジョン、後醍醐ダンジョン、蘆屋ダンジョンなど世に恨みをもって死んで、魔王となりダンジョンコアを守っている魔王もいれば、狂の様に宿儺を取り込み二代目になる人間もいる。 
 
 ダンジョンコアの主を倒し、ダンジョンコアを破壊すれば廃ダンジョンになるが、主を人間として素材を生み出すダンジョンに変化させたダンジョンもある。 
 
 人間がダンジョンマスターといえど、襲ってくる魔物はリアルなのでふざけていたり、舐めたりすれば普通に死ぬ。 
 
 恨みの深い三大怨霊などの平の将門や、藤原の道真などは深い固定ダンジョンを築いているが、その他の怨念とはか空間に亀裂が走り現れる、インスタントダンジョンだったりするのだが、ボスが強くて討伐できずに、時間切れで消えてしまう事が多い。 
 
 一人でも能力者、異能者を全開の状態で復帰させることは、日本の治安にとってかなり都合がいい事と。 
 
 夢半ばで引退しなきゃいけなくなった冒険者や能力の向上が絶たれてがっかりした人間は今回の再生を大喜びで受け入れた。 
 
 以前とは違い、ある程度能力のルールやダンジョンの攻略など色々な事がわかっている今の時代に蘇る事が出来る。 
 
 この恩恵はデカい。 
 
 しかも一輝は本人がうまく使えない力や、体の動きのレクチャーをしてくれる。 
 
 ひとによっては単純な身体能力で5倍、気や魔力なども3倍から二倍に向上させる。 
 
 一輝の仙術整体術はゲームやアニメでいう、圧倒的パワーアップに近い、これに高揚を隠せる者は少ない。 
 
 ノーヒントのバチバチに難しいRPGより、適度に親切で解放感達成感のある冒険ゲームの方が多くの人に好まれるのと同じく、さらに今は始まりで修練でさらなる才能の開花が可能と聞けば頑張らない人間はいない。 
 
 こうして今現在六条家は人でいっぱいになっていた。 
 
 そしてまた大物で治療を求める人物も多くいたのである。
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